一人暮らし 4

前回のブログ、「一人暮らし 3」では、一人前のカイロプラクティックの施術者になるため、布団と毛布を持って、亀有のアパートを目指し歩き続けます。途中の東京駅では、元旦の未明に、寒さに耐え、夜明けを待つホームレスに出会うも、何の施しもできない自分の不甲斐なさに直面する。

そして、ひたすら歩き続けた私ですが、持っていた布団の重さがボディーブローのように、じわじわと効いてきて、本所吾妻橋でとうとう動けなくなり、あえなくダウン。その後タクシーに救われ、ようやく亀有のアパートに到着!・・・というところまで書きました。今回は、アパートでの一人暮らしについて書きたいと思います。

私の住んでいた亀有のアパートは、「東和荘」という名の木造2階建てのアパートです。1階に3部屋、2階にも3部屋の計6部屋のアパートで、どの部屋も、六畳一間に、小さなキッチンとトイレが付いていました。私の部屋は、2階の真ん中の部屋です。

このアパートで一人暮らしを始めた私は、町田からの通学時間も無くなり、カイロプラクティックの勉強に邁進できると、意気揚々とスタートを切ったように見えました。

ところが、所持金をあまり持っていなかったことに加え、本所吾妻橋からのタクシー代という思わぬ出費がかさみ、1月2日の夜にはとうとう所持金がゼロになってしまいました。この当時は、銀行も三が日は完全に休みになっており、貯金を引き出そうにも引き出せなっかったのです。

1月3日は、水以外、口にするものがありませんでした。たった1日でも食べるものが無いと、逆に無性に腹が減るものです。街を歩いていても、食べ物の臭いに非常に敏感になり、感覚が研ぎ澄まされてくるのが分かります。

そして、何とか1月4日の朝を迎え、銀行からお金を下ろし、無事に腹を満たしました。

引っ越しの挨拶回りをと、粗品をもって、各部屋にご挨拶に行きましたが、2階の住人は私以外、いないようでした。

この時点で私は、毛布と掛布団しか持っていませんでしたので、毛布を敷布団代わりに畳の上に敷いて、掛布団1枚にくるまって寝ていましたが、1月の東京の寒さと、断熱効果ゼロの老朽化したアパートという悪条件が重なって、寝ていても畳からの冷えが背中に伝わり、安眠とは程遠い状態でした。おまけにストーブなどの暖房器具も持っていませんでしたので、寒さとの戦いです。

後にカイロプラクティックの学校に、使っていない電気ストーブがあることに気づいた私は、学校事務のKさんに頼み込んで、それを貸してもらえることとなりました。これで少しは温かい生活を送れるようになれると喜んでいましたが、部屋の作りが粗末なので、温かいのはストーブの前だけでした。それでも贅沢は言っていられないので、まずは感謝です。

敷布団も実家から送ってもらい、徐々に生活も整って来ました。

そんなある日、誰もいないはずの隣の部屋から、物音がするのです。どうやら、隣の部屋に新たに人が入ったようです。いずれ会う機会もあるだろうからと、それ以上は気にせず生活をしていました。

数日後、トントン!と私の部屋のドアをノックする音がしたのです。ドア越しに、「どちら様ですか?」とたずねると、「隣の者です」との返答でした。ドアを開けると、肉体労働者風の、ちょっと人相の悪い男性が立っていました。

「隣のNです、電話を借してください・・・」と、いきなりお願いをされました。ここのアパートは、壁が薄くて隣の生活音が丸聞こえだったため、私が電話していたのも聞こえたのだと思います。

まあ、お隣さんだし、何か困っている様子だから、一回ぐらならいいいかと思い、電話を貸すことにしました。

その男性は、私の部屋に入ると、何と九州に電話をかけると言い出したのです。なんだって!遠距離電話かよ・・・私はショックでしたが、電話の使用を承諾した手前、しかたがありませんでした。いったい電話代がいくらかかるのだろうと、不安になり、早く終わることを祈るばかりでした。

かれこれ10分くらいは話していたと思います。もしかしたら、電話代をこの場で払ってくれるかもしれないと、淡い期待をしていましたが、結局それはありませんでした。そうですよね、お金があれば公衆電話を利用していたはずですですから・・・

その男性は、電話を終えると、帰るでもなく、今度は自分の身の上話を始めたのです。そこで、とんでもないことを話し始めました。

自分は、山〇組のヤクザで、懲役から帰ってきたばかりだと言うのです。にわかには信じがたい話ですが、ヤクザではないという証拠も無いし、とにかく厄介な人とご縁が出来てしまったと、とてもショックでした。

それから何回か、電話を借りにきましたが、その後、Nさんは自分の部屋に電話を引いたらしく、隣の部屋から電話をかけている声が、こちらにも聞こえてきました。これでもう電話を貸さなくてもいいと安心しましたが、その後も何回か私の部屋に来ることがありました。

ハッキリ言って大変迷惑していたし、もう部屋に来ないでほしかったのですが、それを正直に伝える勇気もなく、一人で悩んでいましたいました。

それ以来私は、自分が帰宅したことを気づかれないように、気配を消して生活するようになったのです。

このアパートの外階段は、鉄でできた階段のため、普通に上ると「カンカン」と足音がしてしまいます。そこで、ゆっくりと、抜き足差し足で音をたてないように上がりました。

部屋の中でも極力、音を出さないようにし、テレビも14型の小さなものでしたので、寝床に持ち込んで、音が隣に漏れないように、布団をかぶせて、その中で見ていました。当然音量は極小です。

急きょ現れた隣人のために、どうしてこんなにも息が詰まる生活をしなければいけないのか?

ものの道理が分かるような人間なら、私もはっきりノーと言えますが、残念ながらNさんはそう言う人ではありませんでした。一言でも文句を言おうものなら、何倍にもして、仕返しをされそうな雰囲気を常に漂わせています。

大変な隣人が出来てしまいました。こんな生活がいつまで続くんだろう?

一人前のカイロプラクティックの施術者への道は、長く険しいのでした。

次号に続く・・・

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