手足の大切さ!

足の裏の病気
足の裏の病気

札幌、谷井治療室の谷井昌幸です。ここ最近の臨床の傾向では、足(足の裏、かかと)が痛いという方が散見されます。

足底は当然立った時の接地面になり、立位のバランス上の起点になります。歩行においても足底の状態が全身に影響を与えます。

足部に問題があれば、その影響は膝関節や股関節にもあらわれ、更に骨盤(仙腸関節)、脊柱、頭蓋骨、顎関節などとその影響は波及していきます。

カイロプラクティックや、オステオパシー、整体、リハビリテーションなどの世界でも、足の関節やその機能はとても重要に考えています。

ただし、重要とはいっても、骨盤や脊柱などと比べると、足関節などは無視されがちな部分でもあり、意外と見逃されやすい部位でもあります。

全身調整においては、脊椎の椎間関節や骨盤の仙腸関節などが優先されることが多く、その反面、手足の関節などは、後回しにされることが多いのが実状です。

確かに全身調整という大局的な問題においては、足の関節が最終的なメジャーポイントとして治療箇所になる事は少ないのです。

しかし、究極的には全身のどこがメジャーポイントとして現れても不思議ではないので、足の関節などを調整することで全身のバランスを取ることも可能なのです。

将来の事は分かりませんが、現時点での私の治療の形態では、第一の優先順位として脊椎や骨盤、頭蓋骨を調整することがほとんどで、上肢や下肢の調整は、そこに個別の問題が強く残る場合に調整するという状況です。

カイロプラクティックなどでは、イネイト・インテリジェンス(先天的知能、先天的治癒力)という考えに強く固執する傾向があるため、特にストレートカイロプラクティックの世界では、頸椎などのサブラクセーションをアジャストによって矯正したら、後は何もしないでイネイト・インテリジェンスの働きに委ねると考えます。

そのためこれらの学派の先生方は、直接的に四肢の関節を調整することは、基本的にはありません。私もカイロプラクティックの哲学に触れたばかりの頃は、このストレートカイロプラクティックの理論に傾倒し椎骨のアジャストだけですべてが解決すると思っていました。

足関節の影響

しかし、自分で臨床を行うようになると、ここで大きな壁に突き当たることになったのです。カイロプラクティックの哲学や理論は素晴らしいのですが、実際の臨床では、教科書通りに事は運ばず、悪戦苦闘の日々が続きました。

患者様からは、「踵が痛いのです」「足をつくと足底が痛いです」「膝が痛い」「手首が痛い」などと、手足の問題を訴えられ、なかなか改善しないものには困り果てていたのです。

確かに四肢の関節も脊柱や骨盤の影響を受けているため、これらを調整すれば、それなりに、関節の動きも改善しますが、頑固なものはこれだけではなかなか解決しないのです。

カイロプラクティックやオステオパシーにも四肢のテクニックは存在しますが、脊柱や骨盤などに比べたら、サブ的な存在で、私も今ほど深く追求することはありませんでした。

しかし、実践の臨床の場では結果が全てです。哲学や理論だけでは治すことも出来ず、どうしたらよい結果を出すことができるのかと改善と研究の毎日です。

そのお蔭もあって、その当時と比べたら、四肢の問題にも幅広く対応できるようになったと思います。

臨床の現場で、神経学的なエラーのある手足の関節を調べていくと、頻繁に反応のあるところがあるのです。

手の関節では、「月状骨:げつじょうこつ」「大菱形骨:だいりょうけいこつ」「小菱形骨:しょうりょうけいこつ」あたりです。

足の関節では「距骨:きょこつ」「立方骨:りっぽうこつ」が重要になってきます。

面白いことに、今今まで背骨や骨盤などの主要な個所しか治療していなかった時と比べ四肢の治療をプラスしてからの方が、断然、結果が良いのです。

やは、手も足も全体の一部だし、全身とお互いに影響しあっているのです。

この様に、身体の研究に関しては、これで良いというゴールはありませんので、日々研鑽を積み重ねる大変泥臭い作業が続きます。

なかなか治せないときにも、私を信頼して通い続けてくださった患者様には、何とお礼を言ってよいか分かりません。

「窮すれば通ず」と申しますが、やはり私のような凡夫は、本当に困らないと変われないのだと思います。

足と全身との関係

足底筋膜炎や踵の痛みを訴える患者様の体を調べて行くと、今まで気づかなかった事がいろいろと見えてくるようになりました。はじめのうちは、足の痛みに対して、足ばかりを見ていたのですが、そのうちに全身との関連が繋がってきたのです。

「木を見て森を見ず」といいますが、まさしくそのような状況に陥っていたのだと思います。それだけでも、そこそこの結果は出ていたのですが、全身との関係を視野に入れて施術すると、更なる飛躍が望めたのです。

やはり身体は、どこもが繋がっているのです。足底筋膜炎で足の裏が痛いから足の関節の調整をする。五十肩で肩が痛いから肩関節の調整をする。この様な考え方だけでは、どうしても治療が袋小路に入り込んでしまい、その全体像が見えなくなってしまうのです。

四肢の問題においても、大所高所から俯瞰して見た、全体としての観点と、局所の観点が必要なのです。このどちらかが欠けても結果はついてこないと思います。

部分は全体とのつながりの中に存在し、全体はその部分を包含しているのです。そう考えると、どこが大切で、どこが大切でないなどと、優劣をつけることができなくなりました。

今までも、自分の中では全体をホリスティックな観点から見ていたつもりでしたが、今思うと全くもって、お恥ずかしいかぎりです。

私たちは世界をあるがままに見ているようで、実のところは、私たちのあるがままに世界を見ているだけなのです。

自分自身のレベルを上げなくては、いつまでたっても、狭い世界しか見えないということになります。臨床を通して患者様から教えられ、今があることに感謝をしつつも、更なる高みを目指してこれからも前進して行けたらと思っております。

尊いのは足の裏である

最後に坂村真民先生の「尊いのは足の裏である」の詩を紹介いたします。

尊いのは
頭でなく
手でなく
足の裏である

一生人に知られず
一生きたない処と接し
黙々として
その努めを果たしてゆく
足の裏が教えるもの

しんみんよ
足の裏的な仕事をし
足の裏的な人間になれ

頭から
光が出る
まだまだだめ

額から
光が出る
まだまだいかん

足の裏から
光が出る
そのような方こそ
本当に偉い人である

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