足底の痛みから教えられたこと

札幌、谷井治療室の谷井昌幸です。ここ最近の臨床の傾向では、足底(足の裏、かかと)が痛いという方が散見されます。

足底は当然立った時の接地面になり、立位のバランス上の起点になります。歩行においても足底の状態が全身に影響を与えます。

足部に問題があれば、その影響は膝関節や股関節にもあらわれ、更に骨盤(仙腸関節)、脊柱、頭蓋骨、顎関節などとその影響は波及していきます。

カイロプラクティックや、オステオパシー、整体、リハビリテーションなどの世界でも、足の関節やその機能はとても重要に考えています。

ただし、重要とはいっても、骨盤や脊柱などと比べると、足関節などは無視されがちな部分でもあり、意外と見逃されやすい部位でもあります。

全身調整においては、脊椎の椎間関節や骨盤の仙腸関節などが優先されることが多く、その反面、手足の関節などは、後回しにされることが多いのが実状です。

確かに全身調整という大局的な問題においては、足の関節が最終的なメジャーポイントとして治療箇所になる事は少ないのです。

しかし、究極的には全身のどこがメジャーポイントとして現れても不思議ではないので、足の関節などを調整することで全身のバランスを取ることも可能なのです。

将来の事は分かりませんが、現時点での私の治療の形態では、第一の優先順位として脊椎や骨盤、頭蓋骨を調整することがほとんどで、上肢や下肢の調整は、そこに個別の問題が強く残る場合に調整するという状況です。

カイロプラクティックなどでは、イネイト・インテリジェンス(先天的知能、先天的治癒力)という考えに強く固執する傾向があるため、特にストレートカイロプラクティックの世界では、頸椎などのサブラクセーションをアジャストによって矯正したら、後は何もしないでイネイト・インテリジェンスの働きに委ねると考えます。

そのためこれらの学派の先生方は、直接的に四肢の関節を調整することは、基本的にはありません。私もカイロプラクティックの哲学に触れたばかりの頃は、このストレートカイロプラクティックの理論に傾倒し椎骨のアジャストだけですべてが解決すると思っていました。

しかし、自分で臨床を行うようになると、ここで大きな壁に突き当たることになったのです。カイロプラクティックの哲学や理論は素晴らしいのですが、実際の臨床では、教科書通りに事は運ばず、悪戦苦闘の日々が続きました。

患者様からは、「踵が痛いのです」「足をつくと足底が痛いです」「膝が痛い」「手首が痛い」などと、手足の問題を訴えられ、なかなか改善しないものには困り果てていたのです。

確かに四肢の関節も脊柱や骨盤の影響を受けているため、これらを調整すれば、それなりに、関節の動きも改善しますが、頑固なものはこれだけではなかなか解決しないのです。

カイロプラクティックやオステオパシーにも四肢のテクニックは存在しますが、脊柱や骨盤などに比べたら、サブ的な存在で、私も今ほど深く追求することはありませんでした。

実践の臨床の場では結果が全てです。哲学や理論だけでは治すことも出来ず、どうしたらよい結果を出すことができるのかと、改善と研究の毎日です。

そのお蔭もあって、その当時と比べたら、四肢の問題にも幅広く対応できるようになったと思います。身体の研究に関しては、これで良いというゴールはありませんので、日々研鑽を積み重ねる大変泥臭い作業が続きます。

なかなか治せないときにも、私を信頼して通い続けてくださった患者様には、何とお礼を言ってよいか分かりません。

「窮すれば通ず」と申しますが、やはり私のような凡夫は、本当に困らないと変われないのだと思います。

足底筋膜炎や踵の痛みを訴える患者様の体を調べて行くと、今まで気づかなかった事がいろいろと見えてくるようになりました。はじめのうちは、足の痛みに対して、足ばかりを見ていたのですが、そのうちに全身との関連が繋がってきたのです。

「木を見て森を見ず」といいますが、まさしくそのような状況に陥っていたのだと思います。それだけでも、そこそこの結果は出ていたのですが、全身との関係を視野に入れて施術すると、更なる飛躍が望めたのです。

やはり身体は、どこもが繋がっているのです。足底筋膜炎で足の裏が痛いから足の関節の調整をする。五十肩で肩が痛いから肩関節の調整をする。この様な考え方だけでは、どうしても治療が袋小路に入り込んでしまい、その全体像が見えなくなってしまうのです。

四肢の問題においても、大所高所から見た、全体としての観点と、局所の観点が必要なのです。このどちらかが欠けても結果はついてこないと思います。

部分は全体とのつながりの中に存在し、全体はその部分を包含しているのです。そう考えると、どこが大切で、どこが大切でないなどと、優劣をつけることができなくなりました。

今までも、自分の中では全体をホリスティックな観点から見ていたつもりでしたが、今思うと全くもって、お恥ずかしいかぎりです。

私たちは世界をあるがままに見ているようで、実のところは、私たちのあるがままに世界を見ているだけなのです。

自分自身のレベルを上げなくては、いつまでたっても、狭い世界しか見えないということになります。臨床を通して患者様から教えられ、今があることに感謝をしつつも、更なる高みを目指してこれからも前進して行けたらと思っております。

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肩こり・腰痛・坐骨神経痛・椎間板ヘルニア・ぎっくり腰・めまい・頭痛・脊柱管狭窄症・自律神経失調症・五十肩・膝の痛み、股関節の痛み等、様々な症状の根本原因を改善する整体治療院 「札幌 キネシオロジーの谷井治療室」です。

札幌市営地下鉄大通駅から徒歩3分と好アクセスです。

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治療と慰安の選択

手技療法には、整体治療、カイロプラクティック、オステオパシー、あん摩・指圧・マッサージなど様々な治療法があります。

法律的には、「治療」という言葉は、医師、歯科医師以外には認められておらず、我々の行う行為は、「施術」と言うのだそうですが、ここではあえて治療という表現を使わせていただきたいと思います。

目の前の患者様を、何とかして良くして差し上げたいとの思いから行われる施術は、ある意味で治療と呼べるのではないでしょうか。

しかし、一般的には治療に対して、以下の様な解釈がなされています。

゛病気という名前で呼ばれる個人的状態に対し,それを回復させるか,あるいは悪化を阻止しようとしてとられる行為をいう。その内容は,病気を診断し治療することであるが,実施にあたるのは近代的社会では法律的にその資格を独占的に与えられている医師が中心になるところから,医師の行う行為一般に拡大されることもある”  (出典:世界大百科事典 第2版)

医学の父ヒポクラテスは、「医師が病を治すのではなく、身体が病を治す」と表現しました。この言葉の意味するところは、人の体にはもともと「治ろうとする機能(自然治癒力)」があり、医師の役割というのは、その機能の補助にすぎず、治療や医療行為というのは治る機能を補助するものである、としているのです。

西洋の諺に、「神が治し、人が金をとる」というものがありますが、実際に体を治しているのは、人を生かしている見えざる力であります。これを神と呼んだり、自然治癒力と呼んだりと、様々な表現がありますが、最終的にはこのような力の働きで良くなっているのです。

それでは、何でもかんでもこの大いなる自然治癒力にだけ任せていればよくなるのかと言ったら、その様なことはありません。やはり、「人事を尽くし天命を待つ」の言葉の様に治療行為を通して、自分に与えられた使命を全うするということが大切かと思います。

患者様が自ら治ってゆくのを補助することが治療の目的であるならば、医師以外のものであっても、その志を持って行われた行為は、治療と呼べるのではないかと私は思っているのです。

逆に、たとえ医師であっても、経営のために過剰な検査や投薬を繰り返すだけの医療なら、それは真の意味での治療とは呼べないのではないでしょうか。

しかし、これには患者の側にも問題が無いとは言えません。沢山の検査をしてくれ、沢山の薬を出してくれる先生が、良い医者であり良い病院であるとの間違った考えがあるためです。ある意味、過剰なサービスを患者が要求するため、医療サイドもそれに応えるような形になってしまっているのです。

我々の業界でも過剰サービスや慰安行為はあります。特にあん摩・マッサージ・指圧の世界には多いのです。いわゆる慰安マッサージと言うもので、その場しのぎ的に患者(お客さん)の辛い所や、揉んでほしい所を施術するものです。

でも、これでは中々症状の改善には至らないのも事実です。実は私もマッサージ師ですし、この業界での実務経験もあるのです。

私も、本当に効果の出る治療法を求めていたのですが、お金のためにマッサージのアルバイトをしていた時期もありました。

ただし、この様な時でも目指していたのは、本当に治療のできる手技療法家になることでしたので、マッサージのためのマッサージはしてこなかったのです。今行っているマッサージは、全て将来、治療家になるための触診の勉強だと思ってやっていました。だからどんな時でも辛いと思ったことは一度もありません。好きなことをやるための通過点なので、当然と言えば当然ですが、そのためだったら何をやっても楽しかったのです。

そうやって一生懸命マッサージに励んでいたので、お客様からも気に入って頂き、多くの指名を頂ける様になっていました。実はそこのマッサージ所は、固定給であったので、いくら指名を頂いてもお給料は全く上がらなかったのです。それでも、お客様に気に入って頂いたことが嬉しくて、更に仕事に励みました。

同僚からは、「こんなところで指名をもらったって意味がない!」と嫌味を言われたりもしましたが、私はそれは違うと思いました。どんな場末のマッサージ所でも、そこでお客様の心をつかむことは、将来自分で独立開業するときに必ず役立つと思っていたからです。

独立開業した今の立場から言えることは、あの時の判断は間違っていなかったということです。そして、あれがあったからこそ、今の自分があると思っています。

慰安マッサージの利点は、手っ取り早く結果を出せるということです。マッサージを受けるお客さんも、治る治らないに関係なく、揉まれている過程の気持ちよさを求めに来ている方が大半なので、あくまでも刹那的な快楽が第一の目的なのです。

これは、「嫌なことがあったら、酒を飲んで忘れてしまおう!」というのとよく似ていて、酔いが醒めたらまた元の現実に引き戻されてしまうのです。慰安マッサージの効果もその場だけで、コリや痛みの症状はすぐに元に戻ってしまいます。

「それじゃあ、やっぱり、本当に効果のある、治療を目的とした施術の方がいいじゃないですか!」と皆様はお思いでしょうが、実にこれがなかなか難しいのです。

下手な治療家の治療を受けるくらいなら、慰安マッサージを受けていた方が、まだましともいえるのです。マッサージなら当たりハズレの差は少ないですが、下手な治療を受けたら本当にヤバイこともあるのです。歩いて治療院に行ったのに、帰りは這って帰るという笑えない話も現実にはあります。

治療を目的とした手技療法で、結果を出すということは意外と難しく、私も日々研鑽を積んでおりますが、いまだ満足のいく治療には至っておりません。

この難しさゆえに、慰安という安易な逃げ道を選択してしまう治療家もいます。

慰安マッサージが全く無意味というわけではなく、それはあくまでも真の治療という柱がしっかりしている上での補助という立場であればよいと思っています。

あん摩もマッサージも指圧も、無目的に慰安的に行うのではなく、その手技に意義や目的や価値を持たせれば、治療を目的とした立派な手技に様変わりするのです。

大切なのは、どの様な思いで治療に当たるのかということで、これによって結果は大きく変わります。

ただし先程も述べたように、手技療法において、純粋に治療を求めて道なき道を歩むということは、あえて、いばらの道を選ぶようなもので、本当に厳しい世界なのです。

それでも私は、安易に慰安的な施術に逃げるのではなく、少しでも患者様の苦痛が楽になる道を追求していきたいと思っております。

狭い門からはいれ。滅びにいたる門は大きく、その道は広い。

そして、そこから入って行く者が多い。

命にいたる門は狭く、その道は細い。そして、それを見いだす者が少ない。

(マタイによる福音書7:13-14、口語訳聖書) 

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整体治療業界歴と自分の成長

私も整体治療の世界に入って早いもので、27年目になりました。新米の整体師の頃は、患者様に治療をさせていただくのに、相当の勇気と覚悟が必要でした。元来内気で、コミュニケーション能力も低く、話下手な私にとって、患者様の訴えを聞いて、施術をさせていただき、その後に施術の説明をするといったことが、大変なプレッシャーになってたのです。

専門書を読んだり、お世話になっている治療院の先輩や院長先生に聞いたり、その施術を見て真似をしながら、知識と経験の不足を補い、不安を減らそうと努力しました。そして、いつの日か、自信を持って施術できる自分になりたいと願っていました。

それから、27年が経過し、オステオパシー、カイロプラクティック、整体治療の施術者として、自分は成長したか、と振り返ったとき、残念ですが、胸を張って「イエス」とは答えられないことに気づきます。

確かに以前では対応できなかった難しい症例に対しても、施術の幅は広がりましたが、どうしてもよくならない患者様を目の前にして、自分の無力さを痛切に思いしらされる事もしばしばです。

私が治療業界に入ったきっかけは、カイロプラクティックでした。何故カイロプラクティックなのかと、そのいきさつをお話するとすこしながくなるのですが、その訳をご説明いたします。

その当時の私は、趣味でウェートトレーニングを自宅で行っていました。それまでの私は、「骨川筋衛門」とか「ブリキの湯たんぽ」などと形容されるような典型的な虚弱体形でした。よく少年ジャンプなどに下の様な宣伝が乗っていて、自分もこんな風に逞しくなりたいなと夢を抱いていました。

そして、『月間ボディービルディング』というかなりマニアックな雑誌をひょんなことから購入し、そこに乗っていた通販のNEダンベル20kgセットなる物を注文して、ひそかに自宅でトレーニングを始めたのです。ダンベルだけでは飽き足らず、エキスパンダーも購入し、ボディービルダーのような体になる事を夢見て日夜トレーニングに明け暮れていました。

月間ボディービルディング誌とともに、もう一冊「マッスル&フィットネス」というアメリカの雑誌が翻訳されていました。実はこちらの雑誌の中に、たびたびカイロプラクティックが紹介されていたのです。

それまで、カイロプラクティックという言葉すら知らなかったのですが、この雑誌によると、アメリカではポピュラーな治療法で、アスリートの方々も良く利用しているようでした。

早速、書店の健康コーナーに行くと、村上整体カイロプラクティック関連の書籍が出ていましたので、購入して読んでみると、東京の大塚に専門学校があると紹介されていたのです。

すぐにその学校へ願書をもらいに行くことに決めました。町田から約1時間かけて大塚駅に到着。程なくして学校を発見するも、白衣姿で、茶髪やリーゼントの学生数名が、玄関の前でうんこ座りをしながら煙草をふかしていました。この姿を見た瞬間、あまりの品の悪さに、この学校はやめようと思いました。しかし、せっかく来たので、願書だけはもらって帰りましたが・・・

数日後、ターニングポイントが訪れます。書店で「病苦を断つ カイロプラクティック」というタイトルの本を見つけたのです。こちらの本は、かなり専門的にカイロプラクティックについて書かれており、本当にカイロプラクティックというものを勉強してみたくなりました。

著者の塩川満章先生は、戦後としては初めて、アメリカのパーマー大学を卒業された方で、本物のカイロプラクターでした。私も実際に、塩川先生のカイロプラクティックを受けてみたくなり、何度か塩川先生の治療室にも通いました。

結局、塩川先生の主催する「シオカワ・スクール・オブ・カイロプラクティック(塩川スクール)」に、お世話になる事に決めたのです。

話しはだいぶ長くなってしまいましたが、この様な経緯で今の自分に繋がるのです。

カイロプラクティックの3つの要素に、「哲学」「科学」「芸術」という考えがあります。その中でも、様々な治療のテクニックとアジャストの芸術性に、当時の私はとても憧れました。塩川先生や諸先輩方の惚れ惚れする様なアジャストを目の当たりにして、どうしたら自分にもあのようなカッコイイ治療ができるのかと、そればかり考えていました。

そして、弁慶の七つ道具の様に、様々な治療テクニックを身につけることが、優秀な治療家としての条件だと思っていたのです。この様な考えのもとに、専門書を読みあさり、様々な勉強会に顔を出し、いくつもの治療院へ弟子入りをし、技術の習得に努めてまいりました。

27年の間に、技術の方は多少なりとも上達したものもあり、なんとか自分の型というものも出来てきました。ただこれは自己満足の領域の話で、本当の意味で腰痛や肩こりなどでお困りの患者様に、満足や感動を与えることができているのか、と問われたら、大きな声で「はい!」とは答えられないのです。

治療の中の、アジャスト技術の重要性は、確かにかなりのウェートを占めますが、それ以外の要素の方が、実はもっと大きいと思います。

身だしなみ、手指や爪の手入れ、手の温かさ、立ち居振る舞い、姿勢、挨拶、表情、言葉づかい、謙虚さ、素直さ、柔和さ、寛容さ、自信、電話の応対、予約の取り方、初診の患者様に対する治療室までの交通案内の仕方、問診の取り方、治療の説明、お会計、治療室の整理整頓や清掃状態、自分自身の体調管理(食事、睡眠、休養、運動など)・・・

この様に、治療技術以外の要素を上げたらきりがありません。自分の事は分かっている様で、実は一番分かっていません。自分の顔に飯粒が付いていても気づかないのが人間というものです。

27年という歳月を経ても、なお至らないところだらけの私です。それでも、患者様に対し今持てる全てを与え、最高の施術が施せますよう、視座を高め、努力精進してまいります。

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整体治療と病院の診断の違い

今回のテーマは、「診断」についてです。日々の臨床の中で、腰痛、肩こり、手足の痛みや痺れなど、様々な症状の患者様の施術に当たらなければなりません。

医師以外には、診断権がありませんので、私達の様な、あん摩・マッサージ・指圧師や、鍼灸師、柔道整復師などの国家資格を所持している者でも、椎間板ヘルニアです!とか、脊柱管狭窄症です!などと診断を下すことはできません。

医師ですら、X線撮影装置やCT、MRI、超音波診断装置などの画像診断装置が無ければ、もはや正確な鑑別診断を行えないのが現状です。

この様な診断機器が普及していなかった一昔前では、X線撮影装置以外は徒手検査法や打腱器などの簡単な器具を使った検査が主でした。あとは医師の技能によるところが大きかったと思います。

今時の医師は、内科医でも聴診や打診、触診などの検査もほとんど行わないように思います。CTやMRIなど、これだけ素晴らしい検査機器が普及してしまうと、当然の結果だと思いますが、なんだか人間として扱われていないような気もします。

現実問題としては、大病院では一人の医師が受け持つ外来の患者数が多すぎて、ゆっくり診察している時間がとれないということと、高度な検査機器による診療報酬も病院経営上必要になるので、しかたがないのかもしれません。

あとは、聴診や打診などで直接検査すると、セクハラと勘違いされてしまうという、難しい時代でもあるようです。これも昔の様に聴診器を当てて検査をするのが当たり前であったならば、今でもセクハラとは言われなかったでしょうが、問診をとったらすぐ機械による検査に回される時代では、変に勘繰られてしまうのかもしれません。

アメリカなどでは、カイロプラクティックでも、オステオパシーでもレントゲンの撮影が許されていますので、それをもとにした診断がなされるのが通常ですが、日本ではカイロプラクティックもオステオパシーも医療として法制化されていませんので、レントゲンなどの診断は許されません。

それでは、医師以外の者で施術を生業とする、あん摩・マッサージ・指圧師、鍼灸師、柔道整復師、整体、カイロプラクティック、オステオパシーなどの施術者はどのように診断というものを捉えているのでしょうか。

我々の診断の第一義は病名を付けることではないということです。どこをどのように施術をするのかということを調べるのが、私達の診断の主な目的です。要するに、施術の見立てをすることが一番の目的で、これが診断即治療へとつながるのです。

もう一つの検査の目的は、目の前の患者様が施術の適応範囲なのか、それとも、我々の施術の適応外で、専門医療機関への受診を、おすすめしなくてはいけないのかの判別に、諸々の診断技法が用いられるのです。

腰痛や肩こり頭痛、めまいなどで、私の治療室を訪れる患者様の中には、病院でレントゲンやMRIなどの検査をすでに受けている方もいます。今は便利な時代で、自分のレントゲンやMRI画像をスマホで撮影し、それを私に見せて下さる患者様もおります。

これを診ますと、確かに頸椎の椎間が狭くなっていたり、腰椎の椎間板がヘルニアになっていたり、脊柱管が狭窄していたりと、その画像から様々な情報を得ることができます。本当に便利な時代です。

先日ある理学療法士の方がこんなことを言っていました。「昔の臨床の現場は、技術優先であったが、今は画像優先に変わった」とハッキリ述べていました。これだけ体の内部が、手に取る様に映像として見ることができる様になると、経験や勘に頼っていた旧来の診断法が、なんだかレベルの低いものに感じられてしまうのも無理はありません。

ここで面白いデータがあります。腰痛の85%は、原因不明で、レントゲンやMRIなどの検査で、医学的に因果関係のハッキリしている腰痛は、たったの15%だというのです。(厚生労働省

もう少し詳しく説明しますと、MRIなどの検査で、明らかに腰痛の原因となる病変が見つかることが、腰痛全体の15%で、残りの85%は、レントゲンやMRI、CTなどの検査を行っても、原因の特定に至らないということなのです。

さらに面白いのは、画像上、明らかに椎間板ヘルニアなどの病変があるにもかかわらず、全く腰痛の症状が無い人も多くいるのです。

レントゲンやCT、MRIなどの検査機器は、確かに診断の決め手となる大変な働きをしていると思いますが、これとて万能ではないのです。まずこれらの撮影には技術的な様々な問題がありますし、たとえきれいに目的の部位の撮影が行われたとしても、それを読影する能力には個人差もあるし、名医と言われる先生でも、100%間違いのない画像診断を行うことは不可能だと言われています。

基本的にこれらの画像は2次元の静止画像であるため、病変や構造は映し出しますが、その機能までは分からないのです。仮に動画を撮影したとしても、関節の細かい機能を視覚だけを頼りに診断するのは無理だと思います。

現代医療は、画像や検査データのみで原因を突き止めようとしていますが、これはある意味視覚化されたデータにばかり頼っている手抜きだと思いますし、データは見るが、目の前の患者は見ないという、おかしな現象が起きていると思います。

視覚偏重の結果、85%もの腰痛患者の原因がわからないままなのです。人間の持てる能力を最大限活用して、心の通った検査を行えば、もう少し取りこぼしは減るのではないかと思っております。

整体やカイロプラクティック、オステオパシーなどの施術を行う私たちは、高価な画像診断装置は使えませんが、そのぶん人間の能力を向上させて、温かみのある検査や施術を行うことができるのです。私も初心に帰って、これらの事を真摯に受け止め、日々の臨床に取り組みたいと思っています。

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治療の間隔と身体のバイブレーション

治療の間隔

今回のテーマは、治療の間隔についてです。一度治療をして、次回の治療までの間隔をどのくらい空けるとよいのかということですが、これは個々の患者様の状態によって様々です。

しかし、概ねの期間はわかります。初診でいらした方は、次回までの間隔はそれ程空けません。何故かというと、体の癖が強く、基本的なバランスがとれていないからです。

この基本的なバランス(基礎工事)の期間は間隔を詰めて施術をし、その後は患者様それぞれの状況に合わせて決めてゆきます。

何事も基礎が大切で、ここがしっかりしていないと、振出しに戻ってしまうか、最悪の場合、かえって悪化することもあるのです。

谷井治療室では、腰痛や肩こりなどの症状に関わらず、この基礎的な整体治療の回数をだいたい3回とみています。過去の臨床経験から、まず3回、整体治療でバランスを整えると、ほとんどの方の身体の基礎が出来てきます。

その後の治療は、患者様の条件が悪ければ、整体治療の間隔を詰めて施術しますし、条件が良ければ、間隔を空けていきます。その条件とは、以下のことを含みます。

年齢、性別、体型、職業、ストレスの度合い、どの様な症状か、それはいつから続いているのか、過去の手術の有無、交通事故や転倒などの事故歴、スポーツ歴、食事の内容、睡眠時間、酒・タバコはどうか、コーヒーなどカフェインの強いものの摂取があるか、お菓子など甘いものの過剰はあるか、どの様な薬を飲んでいるのか、一日どのくらい歩くのかなどなど、患者様の状況は千差万別です。

これらの条件に、更に患者様、個々の体の強さを加味して、整体治療のサイクルを考えていきます。最終的には、キネシオロジーでテストをして判断します。

初診から3回目までの施術を、基礎を作る段階とし、その後ある程度の間隔を決めて、施術する段階を治療の段階としています。

そして、ある程度のバランスが整い、症状の改善も見られ、状態が安定してからは、施術の間隔を更に空け予防のサイクルに入ります。

では予防のサイクルとはいったい何なのでしょうか。これは、過去26年以上の臨床の中で導き出したもので、現時点での最適な施術間隔を言います。

現在の谷井治療室での通常の予防サイクルは、1ヶ月に1回の施術となります。この間隔であれば、ある程度の現状維持が可能なサイクルとなります。

では、この現状維持の施術間隔は、どこまで伸ばすことができるのでしょうか。今までの最高は約6ヶ月です。それを超えると、ほぼ100%崩れてしまいます。

皆さん、唐突ですが、皿回しの芸をご存知でしょうか? 

先端が尖った細い棒の先に、皿を乗せて回すものですが、バランスよく棒の先端に、皿の中心が乗り、尚且つ、皿に回転する力を与えたら、皿はきれいに回ります。

軸がズレていたり、回転力が弱いと皿はうまく回りません。

きれいに回っている皿は、しばらくの間は、慣性の法則により回り続けますが、様々な抵抗が働き、回転のスピードが落ち、最終的には皿の回転は止まります。

人の体も同じで、骨盤や脊柱のバランスが良く、中心軸がしっかりしていると、無理なく、無駄なく体の機能が働きます。

逆に、骨盤や脊椎に歪みがあると、中心軸がずれ、身体は正常な機能を発揮できません。カイロプラクティックやオステオパシー、整体治療はこれら、骨格バランスを調整することを、治療の主眼にしています。

これさえしっかり調整されていれば、皿回しの皿がきれいに回る様に、身体の構造も機能も正常になり、無駄なエネルギーを使わなくて済むようになります。

ただ、いくらバランスよく骨盤や脊椎を整えたとしても、様々な負荷がかかり、やがて体はバランスを崩してしまいます。

ここで一つお断りしておきたいことは、私が指摘しているバランスとは、私の治療の中での判断基準によるもので、このバランスが崩れたからと言って、すぐに腰痛や肩こりなどの症状が出たり、病気になったりする、というものではありません。ただし、バランスが悪いと、腰痛や肩こりなどの不調が圧倒的に発生しやすく、病気の温床にもなってしまいます。

良い条件の方は6か月位バランスを保っている方もいますが、早い人では2か月くらいで崩れてしまう場合もあるのです。

過労、ストレス、寝不足、食生活の乱れ、タバコ、過度な運動または運動不足など、様々な負荷がかかり体はバランスを崩していきます。この負荷が大きければ、早くバランスが崩れますし、負荷が小さければ、良いバランスを長く保つことができます。

この治療の戻りを考慮して、予防のサイクルを患者様にお伝えさせて頂きます。

身体のバイブレーション

人間の身体は、骨盤も椎骨も頭蓋骨も、それぞれ固有のバイブレーションで振動しています。

キネシオロジーでテストして、異常の反応が出るポイントは、このバイブレーションが下がっている部位になります。

オーケストラに例えると、弦楽器、管楽器、打楽器などそれぞれの音色がありますが、これらも、バイブレーションです。それぞれの楽器が良いバイブレーションであるならば、オーケストラの演奏は素晴らしいものとなるでしょう。

しかし、どれかの楽器の音(バイブレーション)が外れていたら、オーケストラ全体としての演奏は、台無しになってしまいます。

身体も同じで、骨盤や椎骨、頭蓋骨などのどこか一つでもそのバイブレーション崩れてしまうと、身体全体としての調和が崩れてしまいます。

我々治療家は、楽器の調律師の様なもので、身体が本来の機能を発揮できるように、バランスを調整する職人であると思います。

身体のバイブレーションを落とす要因は、先程述べたように、過労、ストレス、寝不足、食生活の乱れ、タバコ、過度な運動または運動不足などですが、最も気を付けなければいけないものがあります。

それは言葉と心の使い方です。言葉と心がネガティブまたはマイナスであればあるほど、身体のバイブレーションは確実に低下します。これを繰り返していると病気や体の不調を招くのは間違いありません。

整体治療で良いバイブレーションに整えることは大切ですが、自らのバイブレーションを落とさないよう、言葉と心の使い方には気を付けたいものです。(私はこの点は全くと言っていいほど出来ていません)

それでは今日はこの辺で失礼いたします。

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無資格マッサージ

ここ最近気づくことは、札幌の街中に接骨院、整骨院、整体院、リラクゼーション系のサロンなどが急増していることです。

どうしてこんなにも増えたのでしょうか。接骨院、整骨院のお話は次回にすることとして、まずは、整体院やカイロプラクティック、リフレ、オイルマッサージ、クイックマッサージなどのリラクゼーション産業について考えたいと思います。

今や1兆円産業と言われるリラクゼーション業界。街中に派手な看板や、チラシ、クーポン券などで、とても人目に付く宣伝をしています。

ちなみに、私は、「あん摩・マッサージ・指圧師」の国家資格を保有しており、札幌市の保健所へ届出をして開業しております。あん摩・マッサージ・指圧師になるには、厚生労働省に認定された学校で3年間勉強し、資格試験に合格しなければなりません。あん摩・マッサージ・指圧師には、認可されていることもあれば、様々な法的規制もあります。

あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律(以下、あはき法)の第一条に、以下のように示されています。

医師以外の者で、あん摩、マツサージ若しくは指圧、はり又はきゆうを業としようとする者は、それぞれ、あん摩マツサージ指圧師免許、はり師免許又はきゆう師免許(以下免許という。)を受けなければならない。

これによると、医師以外で、人の体に対し、あん摩・マッサージ・指圧を職業として行うことを明確に禁止しています。

では、現状はどうでしょうか。街中にあるリラクゼーション産業を調べてみると、あん摩・マッサージ・指圧師の免許を持っている人はほとんどいないというのが現状ではないでしょうか。いわゆる無資格、無免許営業です。

あはき法の第一条に、上記のように示されているのに、何故、無資格者がマッサージなどの業務を行えるのだろうか。ここに法の抜け道があるのです。

リラクゼーション系の店舗は、たとえ無資格であっても、実際にやっていることは、指圧やマッサージに変わりはありません。これらの店舗が法的規制をすり抜ける方法は、看板などの広告に、あん摩・マッサージ・指圧という文字を使わないということです。

どういうことかというと、例えば、「もみほぐし」、「ほぐし処」、「もみ処」、「リフレクソロジー」、「手もみ」、「足つぼマッサージ」、「リラクゼーション」、「エステ」などという名称にしています。体を揉むが「あん摩・マッサージ・指圧」の表示の無いものは「マッサージ類似ビジネス」となり、「あはき法」の規制の範囲外で、広告の規制に当たらないため、自由にそして派手に宣伝が出来ています。

「あはき法第7条」に以下の様な広告の規制があります。

第七条 あん摩業、マッサージ業、指圧業、はり業若しくはきゆう業又はこれらの施術所に関しては、何人も、いかなる方法によるを問わず、左に掲げる事項以外の事項について、広告をしてはならない。
 
一 施術者である旨並びに施術者の氏名及び住所
二 第一条に規定する業務の種類
三 施術所の名称、電話番号及び所在の場所を表示する事項
四 施術日又は施術時間
五 その他厚生労働大臣が指定する事項

この法律には、様々な解釈がありますが、基本的に、「あん摩・マッサージ・指圧師」は、看板やチラシに、施術内容のコースや、料金、症状名を掲げることが禁止されています。

尚、ここで述べる広告とは、医療広告ガイドラインとして、厚生労働省が平成 19 年 4 月に作成し、全国の保健所に基準にするようお達しをしているものです。 医療広告ガイドラインによる広告の定義は次のとおりです。 

 (1)誘因性 ゆういんせい (患者の受診等を誘引する意図があること)
 
 (2)認知性(一般人が認知できる状態であること)
 
 (3)特定性(医業もしくは歯科医業を提供する者又は病院もしくは診療所が特定可能であること)
 
※ 上記、(1)から(3)を満たす場合に広告とみなす 
 

ここで、問題となるのは、インターネットのホームページはどうなるのかということです。医療広告ガイドラインには「医療施設のホームページのあり方」として次のよ うな文が書かれています。 以下にその文章を掲載します。

„ 医療施設のホームページについては、当該施設の情報を得ようとする者 が、URL の入力やネット上での検索により自主的に閲覧するものであ るため、「情報提供」や「広報」として扱われており、原則的に「広告」 とは見なされていない。 
 
„ 医療施設ホームページが、いわゆる「広告規制」の対象外であることは 前述の通りである。しかし、厚生労働省の「医療広告ガイドライン」で は、ネット上の情報についても、以下のようなものは広告と判断され、 その内容は規制の対象となる場合があるとしているので、留意された い。 
 
▼特定の意味を連想させるホームページの URL やメールアドレス 
 
例えば、 「http://gannkieru.ne.jp/」や「no1hospi@*****.or.jp」等は、それ ぞれ「癌消える」、 「No.1 Hospital」を連想させるため、「広告規制」で禁止 されている誇大広告や比較広告に該当する。 
 
▼Eメールやホームページ上のバナー広告 
 
メールマガジンや不特定多数へ配信する情報メール、商用サイト等の媒体に費用を支払って掲載するバナー広告は、文字通り広告に該当する。 

▼検索サイトの検索結果への干渉  

検索サイトにおいて特定の検索文字で検索した際に、スポンサーとして別枠で表示される場合、または検索サイトの運営会社等に費用を支払うことにより、意図的に検索結果の上位に表示されるようにした場合については、広告としてみなされる可能性がある。  

上記の様に、通常のホームページに関しては、広告ではないとの解釈になっております。ただし、バナー広告や、グーグルやヤフーにリスティング広告などの有料サービスを利用した際は、広告と見なされるということなので、有料でポータルサイトに登録することなども恐らく広告となるのではないでしょうか。

まあ、これを見ると、時代の流れに法律が追いついてないといった感があります。いずれにしても、我々、「あん摩・マッサージ・指圧師」は、あれもダメ、これもダメと、法的な規制にがんじがらめにされて、自由競争の中で、もがき苦しんでいるというのが現状です。

無資格のカイロプラクティック、整体、もみほぐし、リフレクソロジーなどが、何の規制もなく伸び伸びと、羽ばたいているのとは対照的です。

ここでお断りしておきたいのは、私は決して無資格者を非難しているのではないということです。資格が無くても一生懸命に勉強され、素晴らしいお仕事をして、社会に貢献している方々もたくさん知っています。逆に、資格があっても、それにあぐらをかいて、全く勉強しない施術者もいます。

ただ残念ながら、比率から言ったら無資格者の方が、知識、技術、安全面で問題があると思います。現状では玉石混交の無法地帯と化していますが、マッサージ並びに、マッサージ関連業界の健全な発展を切に願うばかりです。

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肩こり・腰痛・坐骨神経痛・椎間板ヘルニア・ぎっくり腰・めまい・頭痛・脊柱管狭窄症・自律神経失調症・五十肩・膝の痛み、股関節の痛み等、様々な症状の根本原因を改善する整体治療院 「札幌 キネシオロジーの谷井治療室」です。

札幌市営地下鉄大通駅から徒歩3分と好アクセスです。

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北海道札幌市中央区南2条西5丁目6-1ロジェ札幌25-901

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ストレートネックと整体治療

寝違え、ぎっくり首、首が回らない、など、首の痛みの表現はいろいろあります。首は生命にかかわる大切な部位のため特に感覚的にも敏感になっています。

通常は、首のこりや痛みと、肩こりはセットになっており、随伴症状として頭痛、吐き気、めまい、耳鳴りなども伴うことがあります。

現代は、パソコンやスマートフォンの普及で、不自然な姿勢を強いられることが多くなりました。その結果、ストレートネック(ミリタリーネック)の状態になり、これがさらなる諸症状の悪化を招きます。

ストレートネックの動画

 

正常な頸椎は、前腕のカーブをもっていますが、これがクッションの働きをして、脳への衝撃を吸収しています。これがストレートネックになると、歩行や運動時の衝撃が、まともに脳へ伝達されてしまいます。

ストレートネックの症状
  • 頭痛
  • 首の痛み、首が回らない
  • 肩こり
  • 頸椎症、頸椎椎間板症、頸椎椎間板ヘルニア
  • 頸部脊柱管狭窄症
  • 吐き気
  • めまい
  • 耳鳴り
  • 手や腕の痺れ
  • 寝違いを起こしやすい
  • 枕が合わない
  • 自律神経失調症
  • うつ、パニック障害
ストレートネックの原因と治療

ストレートネックになる原因の第一は、不良姿勢です。スマホの操作の様に、首を下に向けた状態での長時間の作業がストレートネックの一番の原因になります。

この状態が慢性化すると、頸部の筋肉の緊張が持続し、頸椎を後方に引っ張る力がかかります。これが更なるストレートネックの原因になってゆきます。

ストレートネックは、決して元に戻せない不可逆的変化ではありませんが、この状態が長く続いていたり、年齢的に頸椎や椎間板に変性が起こり、構造的に変形が起きてしまうと、難治性になってしまいます。

谷井治療室の整体治療では、ストレートネックに対して、頸椎の治療だけでなく、骨盤や鎖骨、肋骨、頭蓋骨、内臓マニュピュレーションなどを行い、総合的に全身を調整いたします。

ストレートネックで頸椎の構造と機能に異常が生じると、その影響が、胸椎、腰椎、骨盤、頭蓋骨などと、全身へ波及します。これは、それぞれの椎骨やその他の器官が相関関係にあり、相補的に繋がりを持っているからです。

身体は一ヶ所悪い所があると、他の部位でそれを補おうとします。これは、ホメオスタシス(恒常性維持機能)といって、身体を常に一定の状態に保とうとする機能があるからです。

例えば、クラスに勉強の苦手な落ちこぼれの子がいるとします。すると、皆でその子をサポートするというイメージです。これが自然界の摂理であり法則だとすると、人間社会にも同じことが当てはまると思います。弱者切り捨てではなく、相互扶助なのです。

わかりやすく学校での話をしましたが、これは家族でも会社でも、全ての集団に当てはまります。私とあなただけでなく、その環境を取り巻く全ての関係者の間で「Win-Win」(私とあなた双方に得のある良好な関係、私も勝って、あなたも勝つ)の関係を作らなければ、真の相乗効果を発揮することはできないと思います。

身体の場合は、「Win-Win」の関係を更に広げて、「Total Win」の関係になっています。全身の器官、組織、細胞が相補的に繋がり合っているのです。

この様な理由から、ストレートネックになると、首だけでなく、全身あらゆるところに、その悪影響の症状が現れます。これらの影響を逆に捉えると、ストレートネックだからと言って、首だけを治しても結果が出ずらいことが分かります。

頸椎の安定には、骨盤の安定は欠かせません。どんな建物でも、基礎がしっかりしていないといけません。

仏教の喩話に、次のようなものがあります。

三階だけを求めた男

ある愚かな金持が、友人の三階建ての家を訪ねた。

その眺めの良さにすっかり魅せられて自分も三階建ての家を造ろ
 
うと思い、大工に依頼した。しばらくして現場に行くと、やっと基礎
 
が出来たところ。またしばらくして行くと、一階部分が出来たば
 
かりである。金持ちが催促すると、大工は三階建てにはそれだけ
 
基礎と、一、二階をしっかりと造る必要性を説明した。
 
もうそろそろ完成しただろうと思ってある日、建築現場に行ってみた。まだ二階部分ができかけの
状態。

金持ちは怒って「一階や二階はどうでもいい。とりあえず三階を先に造れ!」と言ったという。

この寓話の様に、基礎の無い建物は無く、逆に基礎がしっかりしていれば、建物も安定します。頸椎の安定には、骨盤やその他の部位の安定も欠かせないのです。

東洋医学と頸部の痛みの関係

東洋医学的に首の痛みを考察すると、消化器系に関係の深い「脾経」と「胃経」が強く関わっていることが分かります。

下の経絡図のようにその経絡の流れ(流注:るちゅう)は、頸部に関連しています。

札幌整体治療院 谷井治療室 脾経の図

【脾経の図】

札幌整体治療院 谷井治療室 胃経の図

【胃経の図】

実際に、臨床の現場で出くわすのは、首の痛みや寝違えとこれらの経絡との関係です。脾経と胃経は、消化器系に関連し、臓器では膵臓と胃に当たります。消化器系の疲れが、この経絡の流れを悪くし、頸部筋肉の異常緊張を招きます。

これにより、首に痛みや可動制限が起き、ひどい寝違えを起こすこともあります。特に寝際に砂糖のいっぱい入った甘いものを食べると、その傾向が強くなります。寝際の砂糖菓子にはご注意ください!

首は、4.5kg~7kgもの重さの頭を支えています。不良姿勢になると、この何倍もの重さが首にかかることになります。首・肩こり、ストレートネックの予防と改善のためには、正しい姿勢とともに、定期的な整体治療が有効です。

ストレートネックや、首のズレは、たかが首こり、肩こりと、バカには出来ません。良い首の状態が、全身の良い健康状態と深い関係にあります。皆様もどうぞ首を大切にしてください!

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整体治療と未病治

体の不調は、突然やってくることがほとんどです。腰痛なども、ぎっくり腰の様に突然の激しい痛みに襲われたり、坐骨神経痛も、ある日突然、痛みや痺れに気づくということです。

虫歯もある日突然痛くなることがあり、頭痛や腹痛もまた然りと言ったところです。

痛みや痺れは、ある日突然訪れますが、その前に水面下では、着々とその芽が膨らんでいるのです。ぎっくり腰も、突然来るようで、実は数日前から腰の異変を感じていたということが多いのです。まあ、この異変を感じられるか、感じられないかは、それぞれの感性ですが、体はしっかりとその声を発しているのです。

腰に軽い痛みがあったとか、腰が張っていた、腰が重かった、などという事はまだ分かりやすく、因果関係を結び付けやすいのですが、それ以外の兆候もあるのです。

  • 身体がとにかくだるい。
  • 寝つきが悪い。夜中や明け方に目が覚める。
  • イライラする。
  • 寒気がする。
  • 脈が速い。
  • 皮膚がカサカサする。
  • 食欲がないか、逆に、とにかくお腹がすく。
  • 何もやる気が起きない。
  • 微熱がある。
  • 手足が冷たい。

この様に、一見、腰痛やぎっくり腰と関係なさそうな事でも、体は異変を知らせるサインとして送っているのです。

内臓疾患でも、検査で異常がでたら、その機能の70%が壊れていると言われています。肝臓なども沈黙の臓器とか、物言わぬ臓器などと言われていますが、疲れやすいなど、様々な全身症状はサインとして、その前に出ていると思います。

大きな症状が出る前には、小さな変調が見えないところで積み重なっています。ちょうどコップの水があるれるように、少しずつ悪因が溜まっていき、それがいっぱいになった時に、大きな症状としてあふれ出すのです。

「未病を治す」

一般に「未病(みびょう)治(ち)」という言葉がありますが、正しくは、「未だ病まざるを治す」と読みます。

未病の概念は、中国最古の医学書と呼ばれている『黄帝内経』から出ています。この教えは現代でも十分通用するものです。『黄帝内経:素問:四気調神大論』には、「聖人は、すでに病になっているものを治すのではなく、未病を治します。」とあります。

また『素問:刺熱編』では、「腎熱の病のものは、頣(おとがい)が先に赤くなります。病がまだ出ていなくともこの赤色が現れている場合にはこれに鍼を刺します。これを名づけて未病を治すと呼んでいます。」とあります。

同じく黄帝内経には次の様に書かれています。

「国家を治めるのと同じように、騒乱が起こってしまってから、これを治める方法を研究するのではなく、騒乱の発生する前に、未然にこれを防ぐのである。仮に疾病がすでに発生してしまってから治療したり、戦乱がすでに起こってしまってから平定するということであれば、つまり、口が渇いてやっと井戸を掘ることを思いつき、戦争になってからやっと武器を造ることを考えるのと等しく、それでは、あまりにも遅すぎるのではなかろうか」

また、「健康・医療戦略(平成27年7月22日)閣議決定」では、未病について以下のように説明されています。

※健康と病気を「二律背反」の概念で捉えるのではなく、心身の状態は健康と病気の間を連続的
に変化するものとして捉え、この全ての変化の過程を表す概念が未病である。また、治未病とはこ
の一連の変化の過程において、特定の疾患の予防・治療に止まらず、体全体をより健康な状態に
近づけることを治未病(未病を治す)という。

※「予防」と「未病を治す」の違い
「予防」は、個別具体的な疾患の発症を防ぐことであり、「未病を治す」とは、特定の病気を予防
するのではなく、心身全体をより健康な状態に近づけることが大きな違いである。

西洋医学的な思想では健康と病気を二律背反的に捉える傾向があり、病気がなければ健康で、健康でなければ病気というように絶対的に評価しがちです。「病気」や、その「症状」を治療の対象とする西洋医学では、病気と健康の間に線引きをしないと、「病名」や「症状名」がつけられず、具体的な治療を開始できないと考えるからです。

未病は東洋的な考え方で、西洋的な考え方から未病を説明すれば、未病とは健康管理または、予防医学の一分野となります。

ある医師会のホームページには、「高脂血症、糖尿病、高血圧なども未病の1つと考えることができます。」と書かれていました。確かに自覚症状が無ければ、これらは未病に分類されてもおかしくないかもしれません。

中国の陳延之の著書『小品方』には、以下の言葉が書かれています。

上医は国を医(いや)し、中医は人を医し、下医は病を医す

下医は病を医すとありますが、病を治せれば上等だと思いますが、ここだけに医療の目的を置いていてはいけないとの戒めだと思います。ここでは医者への指摘が述べられていますが、患者の側にも問題が無いわけではありません。

仕事の忙しさや、生活習慣の乱れなど、自分の体を顧みないで頑張り過ぎ、常にストレスを抱えていると、病気のサインを見逃し、気づいたときには、もう手遅れということもあります。

以上のように、未病としての体のサインを見逃さずに、何事も悪くなる前の予防が大変大事になります。

腰痛なども、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアなどによって、坐骨神経痛や大腿神経痛が発生します。早期に治療を開始すれば、神経痛の回復も見込めますが、長期間放置したものは、神経に損傷が残り回復が見込めなくなります。これなども「未病治」の大切さを物語っている事例です。

コリや軽い痛みの段階でも、早めに整体治療でバランスを取ることで、大病に至るリスクを減らすことができます。

小さなサインをも逃さず、何事も、問題は小さいうちに解決することが大事です!

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体の名前の慣用句と整体師の考え 2

前回のブロブの体に関する慣用句のパート2です。今回も私の勝手な見解で解説しました。整体治療師からの完全な独断と偏見ですので、どうぞお手柔らかに!

首が回らない
(くびがまわらない)
意味:お金がなかったり、借金が多かったりしてやりくりできない。

整体師の独断見解:人生のうちで金が無いほど辛い事はない。そのストレスから、消化器系をやられる。消化器系の経絡の流れに変調をきたすと、首を寝違えやすくなる。単にストレス性の筋緊張を起こして、首が回らなくなるともいえる。

腹が黒い
(はらがくろい)
意味:心の中で悪いことを考えている。

整体師の独断見解:昔の人は人間は腹(肚)で物事を考えると信じていた。良からぬことを考えると、その腹が黒くなるとはよく言ったものである。現代の医学でも、腸は脳であるとの考えが見直され実証されている。昔の人は感覚的にそのことが分かっていたのである。

腹の虫が治まらない
(はらのむしがおさまらない)
意味:腹が立ってどうしようもない。癪(しやく)にさわって怒りがおさえきれない。

整体師の独断見解:先程の腹黒いの所でも取り上げたが、最近の研究では腸内フローラ(腸内細菌叢)によって、人間の感情が左右され、うつ病などにもなるとわかってきた。腸内細菌にはいろんなやつがいるので、怒りに関係するのもいると思う。こいつが怒りに乗じて暴れだすと、なかなか収まらないのではないだろうか。

胸をなで下ろす
(むねをなでおろす)
意味:不安がなくなりほっとする。

整体師の独断見解:昔は心は胸にあると考えられていた。心臓にあるとの説もあった。確かに心配や不安があると胸のあたりが詰まった様になったり、モヤモヤしたりする。これらの原因であった心配事が解決すると、胸のモヤモヤがスッキリとなくなる。これも昔の人の経験的な感覚から出た言葉であるが、実際に胸がモヤモヤしている時は、胸の中丹田に気の滞りがあるのである。

かた身がせまい
(かたみがせまい)
意味:はずかしくて周りの人たちに気が引ける。

整体師の独断見解:人は肩で会話すると言われる。日本人はそれ程でもないが、欧米人は両手を広げたり、肩をすぼめたりしながら感情表現をしている姿を見る。「オーノー!」とか「オーマイゴッド!」とか言うときの外人の姿を思い浮かべてほしい。感情と僧帽筋は関係が深く、気が引ける時は心が萎縮しているので、僧帽筋も収縮し肩をすぼめた形になる。まさしく肩身が狭い姿勢になってしまうのである。

腰を抜かす
意味:とても驚く。 驚きや恐れのために立ち上がれなくなる。

整体師の独断見解:驚くと本当に腰の力が抜けて動けなくなることもあるのです。昔の怪談映画の四谷怪談や、番町皿屋敷などで幽霊やお化けに出くわすと、腰が抜けて動けなくなる人が必ず登場する。東洋医学的には、極度に驚くと腎の気が抜けて腎虚の状態になる。腎のつかさどる部位の一つに腰部がある。この様な理由から、腎虚になると、腰の筋肉に力が入らなくなるのである。私が知っているところでは、隠れていた人に急に「ワッ!」と驚かされて、そのはずみに、ぎっくり腰になった人がいます。

手に汗を握る
(てにあせをにぎる)
意味:物事がどうなることかとはらはらする。

整体師の独断見解:緊張すると交感神経が過剰に興奮状態になります。掌の汗腺はこの状態で発汗する様にできているため、手に汗を握るとなるのです。

足が重い
(あしがおもい)
意味:①足がつかれてだるい。②行かなくてはならないのに、行くのがいやだと感じること。

整体師の独断見解:嫌な事をする時は、気が重くなる。この「気」が重い状態は本来、臍下丹田にある重心が、足の方へ移動してしまいます。すると足枷を付けられたように足が重くなってしまいます。重心の位置によって足は重くも軽くもなります。

足が地につかない
(あしがちにつかない)
意味:①きんちょうや興奮(こうふん)でそわそわする。②考え方がうわついてしっかりしていない。

整体師の独断見解:先程の「足が重い」の説明の逆で、興奮したりすると気が本来の臍下丹田の位置から上に上がってしまいます。これは気が上ずっている状態で、足は軽いというよりも不安定な状態で、フワフワした感じになります。「浮足立つ」という言葉も同じ原理です。

足が棒になる
(あしがぼうになる)
意味:足がつかれてこわばる。

整体師の独断見解:筋肉は疲労がたまると硬くなります。乳酸という疲労物質が筋肉内に蓄積し、これが筋肉痛の原因にもなります。疲れると足だけでなく首も背中も腰もみんな棒のように固くなります。これが自然のブレーキとして働き、それ以上筋肉を使わない様にさせます。それでも無理をしてしまうと、筋肉は痙攣をおこした状態になり、緊張やコリが持続してしまいます。体を休めることは大事ですので、皆さんも無理をしないでくださいね!

へそを曲げる
(へそをまげる)
意味:機嫌(きげん)を悪くする。

整体師の独断見解:整形外科テストにビーバー徴候というものがある。仰臥位(仰向け)で、両手を頭の後ろに組んでもらい、上体を前屈(上挙)するように指示する。ちょうど腹筋運動のボーズをとるような感じです。臍が上方に動くとT10~12の神経根症状が疑われる。臍が下方に動くとT7~10の神経根症状が疑われる。この様にへその位置が変わることもあるのです。この場合の原因は、気分とは関係なく神経の問題ですが、こういう現象もあるというお話です。

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排泄の大切さ

人間の身体の排泄経路は主に4つあります。

  • 大便
  • 小便
  • 呼吸
  • 皮膚

これらが上手く機能していると、老廃物の排泄も良くなり体も元気で体調が良くなります。

整体治療を行うと停滞していた体の排泄機能が動き出し、稀に様々な反応が出ることがあります。これを好転反応とか瞑眩(めんけん)と呼びます。

よく患者様に言われることが、治療を受けた後は体がだるくなったり、眠くなったりするということです。これは、弛緩反応と呼ばれるもので、整体治療によって体が緩みこれらの症状が出てくることがあるのです。

次に過敏反応というものがあり、治療によって循環が促され、その結果として痛みがかえって強くなったり、具合が悪くなったり、ごく稀に発熱することもあります。

また、排泄反応が活発になり、先に紹介した4つの排泄経路がフル稼働することもあります。下痢をしたり、濃い色の尿が出たり、多くの汗をかいたり、皮膚にブツブツが出来たりします。

整体治療が正しく行われると、循環が悪かったところが流れが付いてきます。これによって、体に溜まった老廃物が出口を求めて動き出すのです。体に澱(おり)の様に溜まったものが、攪拌され表に出ると表現すると分かりやすいでしょうか。

池の水でも一見澄んでいるように見えて、底には落ち葉や泥などが沈んでいます。これを棒などでかき混ぜると、あれほど澄んでいた水が濁ってしまいます。この様に体の中も動き出すと、溜まっていた老廃物が動き出すのです。

皮膚は大切な排泄器官ですが、その中でも特に排泄しやすい場所があります。それは股になったところです。股というと股間を連想するでしょうが、股間だけでなく股に見えるところや、関節などを折り曲げると股の様に見えるところも、ここでは全て股とします。

手の指の股、足の指の股、肘の内側、膝の裏側、脇の下、首、などです。

これらの部位は皮膚が柔らかくてあまり角質化していませんので、老廃物を排泄しやすいのです。アトピー性皮膚炎などもこのような部位に症状が出やすくなります。

私が出張治療をしていたころ、ある小学生の女の子の治療させていただきました。その子は風邪をひいて熱を出して寝ていました。その当時は整体治療に経絡治療を交えて行っていたので、経穴(ツボ)にマグレインという金属の粒を張り付けていました。

取穴する際にその子の足を診たら、足の指の股全てに黄色い油のような排せつ物が溜まっていたのです。それを見て私は、体から出た老廃物がこんな所に溜まっているのかと驚きました。

よく足湯をすると体が温まって健康に良いと言われますが、温まった結果として足からの排毒が促されたという事が大きいと思います。これは手浴も同じで、手も10~15分位はお湯につけてあげると排毒が促されて健康にいいのです。この時、足湯と手浴は同時にしない方がよく、例えば朝に手浴を10分したら、夜に足湯を10分するとよいのです。

流水腐らず、戸枢螻せず(りゅうすいくさらず、こすうろうせず)の例えの様に循環しているものは、健康で清らかでいられると思います。

また、様々な訳がありますが、英語のことわざ ”A rolling stones gathers no moss” 転石苔むさず(てんせきこけむさず)の例えの様に転がる石には苔が生えないとも言えます。

ここで注意しなくてはいけないのは、先程、好転反応とか瞑眩(めんけん)についてご説明しましたが、これはあくまでも体にとって良い治療をした場合に限って使われる言葉で、間違った治療によって引き起こされる反応は、好転反応でも瞑眩でもありません。これはただ悪くなっているだけです。

好転反応や瞑眩は、そうそう頻繁に出るものではなく、もし出たとしても一過性で徐々に楽になってゆきます。

これを、間違った治療の逃げ口上に安易に使うのは問題です。またサプリメントや、健康食品なども良くこの言葉が使われますが、体に合わないものを摂っている可能性もあるため悪い反応が出たときは、ご注意ください。

とにかく健全な排泄は大切で、これがしっかりしていれば、病気になりずらいし体調もいいのです。逆に、これらが上手くいかないと何らかの病気の温床になったり、体がだるいとか、なんかスッキリしないとか、疲れやすいなどの体調不良を訴えることが多くなります。

これまで物質的な老廃物について述べてきましたが、心の問題である感情の排泄も実は大切なのです。

怒り、悲しみ、喜び、などが整体治療をすると表面化してくることがあります。この様な感情も心の澱(おり)として溜まっていたものが体が整うと外に出ようとしてくるのです。

抑圧された感情は、体のコリや歪みなどと密接に繋がっており、その歪みが整体治療で正されることにより、感情のエネルギーも上手く排泄されていくのです。この時に、心の好転反応や瞑眩が起き、一時苦しむこともありますが、その後はスッキリして身も心も軽くなることがあります。心身相関ということが、この様なことからも理解できます。

体のコリは心のコリと関係しますので、全身のバランスを取ることは様々な効用があるのです。

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