治療効果

上のグラフは、整体治療の効果と施術回数の関係を表した治癒曲線です。腰痛でも肩こりでも、だいたい同じような推移で治療効果が現れることが多いのです。

特に慢性の腰痛や肩こりなどは、治療効果が表れるのに時間がかかることがあります。腰痛でも肩こりでも、長い間悪い状態が固定化しているものは、やはり治るのにも同様に時間がかかるものです。

逆に急性の腰痛である、ぎっくり腰や、急性の首の寝違えなどは、比較的早く治ります。急性症状の場合は、患部の組織が変形や瘢痕化や癒着していることが少なく、元に戻りやすいのです。

ただここで注意しなくてはいけないのは、急性と思っても、実はその奥に慢性的な悪さが潜んでいたというときです。この様なケースでは、症状の改善までにある程度の時間がかかるケースがあります。

あとは、整体治療と言えども、正直言って万能ではありませんので、どうしても改善しないものも多いのです。不可逆的変化と言いまして、元に戻れないような組織的変化を起こしているものは、整体治療でいくらバランスを取っても、症状の改善には至らないものもあります。

では、どのような症状が整体治療で良くなり、どの様な症状が良くならないのでしょうか?

結論から申し上げますと、こればかりはやってみなければ分からないのです。整体治療でバランスを取り、その後の変化を体に委ね、次回の施術時に、またその時の状況に合わせてバランスを取る、という具合で、治療を繰り返しながら、その変化を見てゆかなくてはならないのです。

私の治療体系の中で、10回治療して何の変化も改善もなされなかったなら、私の施術の適応外と考えています。実際には10回も施術をしなくてもわかりますが、最長で引っ張って10回と言ったところになります。

余談になりますが、宮本武蔵は、『五輪書』において、13歳で初めて新当流の有馬喜兵衛と決闘し勝利し、16歳で但馬国の秋山という強力の兵法者に勝利し、以来29歳までに60余回の勝負を行い、すべてに勝利したと記述されています。

真剣勝負で、60戦無敗とは恐れ入ります。

一説によると宮本武蔵は、勝てる相手と勝負していたと言われます。これは卑怯だとかという話ではなく、相手の力量を見抜く眼力がずば抜けていたということだと思います。

相手の力量、武器の種類、戦場の地形などを総合的に判断して、勝敗を判断していたのでしょう。戦国時代に、剣の道で生き残るためには、ただ腕っぷしが強いだけでは無理です。

ある計算によると、真剣勝負で60戦全勝する確率は、0.25%になるそうです。宮本武蔵は本当に驚異的な確率で生き抜いてきたのです。

孫氏の兵法でも、彼(か)を知り己(おのれ)を知れば、百戦して殆(あや)うからず。とあります。自分と相手の力量を知ることがどれほど大切かがわかります。

少々話が脱線してしまいましたが、整体治療の場合でも、治る人と治らない人を見分ける能力が必要です。ただ、実際の臨床の場では、明らかに自分の治療の適応外のものを除いて、それ以外の患者様に対しては、治療してみないと分からないのです。

自分の力量では、難しいのでは、と思われる患者様でも、意外と簡単に治ってしまうこともあるし、逆にこれなら何とかなるのでは、と思った患者様が、なかなか治らなかったりすることも多々あります。

物事の結果が出るのには、自分の力と、それ以外の別の力が合わさって成果が出るので、自分の力だけではいくら頑張っても、全体の50%までしか達成できません。残りの50%は、自分以外の様々な要因が働かないと達成できないのです。

この様なことから、治療の結果は自分ではコントロールすることはできません。人事を尽くしてて天命を待つといいますが、自分の持てる能力のすべてを出し切り、あとは天にまかせるしかありません。

治療効果を上げるには、睡眠不足、食生活、運動不足など患者様の悪習慣の改善も必要となります。

また、患者様が抱えている精神的なストレスの度合いも、治療効果に大変影響を与えるのです。

治療で効果を出すのはそれくらい難しい事なのです。患者様は、早期の改善を望みますが、実際の治療効果が出るまでには、臨界点を超えるまでは目立った変化は現れません。

これは、コップの水に例えることができます。コップに水を入れていくと、徐々に水かさが上がり、水がコップの縁を超えたとき、はじめてあふれます。

整体治療でも、施術回数を重ねるごとに、見えないところで、その効果が積みあがっていき、それがいっぱいになったところで、大きな変化として成果が出てくるのです。

腰痛でも肩こりでも、その悪さ(器の大きさ)は人それぞれで、何回で良くなるとか、何回で効果が出ますという様な画一的な回答はできません。当然、理想と現実の差ができます。

患者様は治療効果が出るまでの間は忍耐が必要になってきます。我々施術者は、その我慢の時期に、いかに患者様に希望を与えることができるかが問われています。

どんなに名人と言われる治療家でも100%の治療効果を出すことはできません。高名な先生でも、治した患者様の数を上回る程の、治せなかった患者様の屍の上に立っているといってもいいのです。

私も100%の結果を出すことは不可能ですが、そのぶん少しでも患者様の気持ちに、寄り添えたらと思っています。

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肩こり・腰痛・坐骨神経痛・椎間板ヘルニア・ぎっくり腰・めまい・頭痛・脊柱管狭窄症・自律神経失調症・五十肩・膝の痛み、股関節の痛み等、様々な症状の根本原因を改善する整体治療院 「札幌 キネシオロジーの谷井治療室」です。

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皮膚と腰痛の関係

むかし何かのCMで「男は背中で語る」という言葉がありました。整体治療師の立場で言えることは、男だけでなく女の人も、背中は雄弁にその人の人生を語っているということです。

今回は、日々の臨床から見えてくる背中のお話しです。

次の写真を見てください。

【出典:ビブレボーテ】

 

この写真で、すぐに異常に気づいた人は、なかなか大したものです。何も気が付かなかった方は、腰部の白い横線が見えますか? この線は、一般的に肉割れと呼ばれるものです。専門的には、線状皮膚萎縮症(せんじょうひふいしゅくしょう)と呼ばれるそうです。(私も初めて知りました)

この様に肉割れが起きるのは、急激に太ったとか、妊娠した時、急に身長が伸びた時など、短期間に皮膚が引き伸ばされたことが原因となりますが、上の写真の様に腰部にできる肉割れは、本当にその様な理由だけで起きるのでしょうか?

実は、今まで一度も太ったこともない痩せた人でも、このような肉割れが起こるのです。

私が書生時代にお世話になっていた治療院では、※ニモ・レセプター・テクニックという施術をとり入れていましたので、男性は上半身裸で、女性も施術中は背中が開くガウンを着て、直接背中の施術をしていました。そのお蔭で、相当数の背中の観察をすることができたのです。

※ニモ・レセプター・テクニックは、日頃使いすぎで疲れの溜まった筋肉や筋膜の痛みが出ているところにジェルや、ローションを塗り、筋肉全体を押さえながら指や肘で滑らして伸ばしたり、持続した押圧を加えることで、筋肉の緊張を取り除き、元の柔らかく動きのいい筋肉を取り戻します。 ニモ・テクニックはカイロプラクティックの手技の中でも筋肉の症状を緩和させるのにとても有効なテクニックのひとつと言えます。また、どの年齢層でも使用する事ができる万能なテクニックです。

肉割れ発生の原因は諸説あります。しかし、上記写真の様な腰部の白い横線発生の原因は、私個人の意見としては、体質が最大の要因だと思っています。

皮膚断面図

出典:【ウィキペディア】

 

上図の様に、皮膚は表皮、真皮、皮下組織から成り、表皮はある程度は伸びることができますが、真皮や皮下組織の一部は伸びにくいのです。この張力に耐えらなくなると、弾性線維に亀裂が生じ、肉割れが発生すると考えられています。

皮膚が引っ張られることは誰でも起こりえることです。では、どうして肉割れになる人と、ならない人がいるのでしょうか?

それは、皮膚の強度に個人差があるからだと思います。すなわち、肉割れが出来てしまう人は、皮膚が弱いということです。

そして、皮膚が弱いということは、その皮膚の下にある、筋膜や筋肉、靭帯、腱、椎間板などの軟部組織全般も同様に弱いと推測します。

私がこの様な考えに至った理由は、修行時代に多くの患者様の背中を施術しながら観察してきたことです。その時気づいたことは、ぎっくり腰や、腰椎椎間板ヘルニアなどの腰痛疾患の患者様に、この様な腰部の肉割れ現象が頻発していたということです。

また、腰椎分離症を患う患者様にも、この様な皮膚の横線がよく見られますので、軟部組織だけでなく骨も弱いのかもしれません。

また、肉割れ線に並び、腰痛の患者様に多いのが、腰に濃い体毛が生えていることです。人間の身体は大切な部分や、弱い部分に毛が生えます。頭部、顔面部、脇の下、陰部などがそれです。その他にも組織的に弱くなった部分を守ろうとして、腰やその他の部分に太い体毛が生えることがあります。

私の個人的な体験ですが、私は6~7年前に左の肩を痛めてしまいました。その後しばらくしてから、その部分に太い体毛が生えるようになったのです。これも体に備わる防御反応の一つなのだと、実体験から学びました。

現在の私の治療形態では、背中を大きく露出させることはありませんが、腰痛を主訴としたり、ぎっくり腰や、腰椎椎間板ヘルニアなどの患者様の場合は、参考のために、お背中を拝見させていただくことがあります。

すうると、症状が重い人ほど、肉割れ発生の頻度が上がるのです。やはり皮膚は体の中の状態を、鏡の様に映し出しているのです。

本来は、私も一人一人の患者様の背中の状態をチェックするのがベストだとは思いますが、時間的な制約があり、現在それはかないません。しかし、本当に背中からは、様々な情報を読み取ることができるのです。

残念ながら、皮膚にできた白い横線と、腰の組織的な脆弱さは、一生消えることはありませんが、整体治療でバランスを取れば、腰痛やぎっくり腰、腰部椎間板ヘルニアなどを起こすリスクはかなり減ります。

逆にこの様な人は、バランスを取らないでいると、かなりの確率で腰痛持ちになってしまいます。

皆様! ご自身の腰にこの様な線が無いか、どうぞお確かめください。

もし、腰に肉割れの線や不自然な太い体毛が生えていたら、腰痛予防のためにも整体治療をおすすめいたします。弱点も、それを知ってうまく管理すれば怖くはないのです。

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整体治療業界歴と自分の成長

私も整体治療の世界に入って早いもので、27年目になりました。新米の整体師の頃は、患者様に治療をさせていただくのに、相当の勇気と覚悟が必要でした。元来内気で、コミュニケーション能力も低く、話下手な私にとって、患者様の訴えを聞いて、施術をさせていただき、その後に施術の説明をするといったことが、大変なプレッシャーになってたのです。

専門書を読んだり、お世話になっている治療院の先輩や院長先生に聞いたり、その施術を見て真似をしながら、知識と経験の不足を補い、不安を減らそうと努力しました。そして、いつの日か、自信を持って施術できる自分になりたいと願っていました。

それから、27年が経過し、オステオパシー、カイロプラクティック、整体治療の施術者として、自分は成長したか、と振り返ったとき、残念ですが、胸を張って「イエス」とは答えられないことに気づきます。

確かに以前では対応できなかった難しい症例に対しても、施術の幅は広がりましたが、どうしてもよくならない患者様を目の前にして、自分の無力さを痛切に思いしらされる事もしばしばです。

私が治療業界に入ったきっかけは、カイロプラクティックでした。何故カイロプラクティックなのかと、そのいきさつをお話するとすこしながくなるのですが、その訳をご説明いたします。

その当時の私は、趣味でウェートトレーニングを自宅で行っていました。それまでの私は、「骨川筋衛門」とか「ブリキの湯たんぽ」などと形容されるような典型的な虚弱体形でした。よく少年ジャンプなどに下の様な宣伝が乗っていて、自分もこんな風に逞しくなりたいなと夢を抱いていました。

そして、『月間ボディービルディング』というかなりマニアックな雑誌をひょんなことから購入し、そこに乗っていた通販のNEダンベル20kgセットなる物を注文して、ひそかに自宅でトレーニングを始めたのです。ダンベルだけでは飽き足らず、エキスパンダーも購入し、ボディービルダーのような体になる事を夢見て日夜トレーニングに明け暮れていました。

月間ボディービルディング誌とともに、もう一冊「マッスル&フィットネス」というアメリカの雑誌が翻訳されていました。実はこちらの雑誌の中に、たびたびカイロプラクティックが紹介されていたのです。

それまで、カイロプラクティックという言葉すら知らなかったのですが、この雑誌によると、アメリカではポピュラーな治療法で、アスリートの方々も良く利用しているようでした。

早速、書店の健康コーナーに行くと、村上整体カイロプラクティック関連の書籍が出ていましたので、購入して読んでみると、東京の大塚に専門学校があると紹介されていたのです。

すぐにその学校へ願書をもらいに行くことに決めました。町田から約1時間かけて大塚駅に到着。程なくして学校を発見するも、白衣姿で、茶髪やリーゼントの学生数名が、玄関の前でうんこ座りをしながら煙草をふかしていました。この姿を見た瞬間、あまりの品の悪さに、この学校はやめようと思いました。しかし、せっかく来たので、願書だけはもらって帰りましたが・・・

数日後、ターニングポイントが訪れます。書店で「病苦を断つ カイロプラクティック」というタイトルの本を見つけたのです。こちらの本は、かなり専門的にカイロプラクティックについて書かれており、本当にカイロプラクティックというものを勉強してみたくなりました。

著者の塩川満章先生は、戦後としては初めて、アメリカのパーマー大学を卒業された方で、本物のカイロプラクターでした。私も実際に、塩川先生のカイロプラクティックを受けてみたくなり、何度か塩川先生の治療室にも通いました。

結局、塩川先生の主催する「シオカワ・スクール・オブ・カイロプラクティック(塩川スクール)」に、お世話になる事に決めたのです。

話しはだいぶ長くなってしまいましたが、この様な経緯で今の自分に繋がるのです。

カイロプラクティックの3つの要素に、「哲学」「科学」「芸術」という考えがあります。その中でも、様々な治療のテクニックとアジャストの芸術性に、当時の私はとても憧れました。塩川先生や諸先輩方の惚れ惚れする様なアジャストを目の当たりにして、どうしたら自分にもあのようなカッコイイ治療ができるのかと、そればかり考えていました。

そして、弁慶の七つ道具の様に、様々な治療テクニックを身につけることが、優秀な治療家としての条件だと思っていたのです。この様な考えのもとに、専門書を読みあさり、様々な勉強会に顔を出し、いくつもの治療院へ弟子入りをし、技術の習得に努めてまいりました。

27年の間に、技術の方は多少なりとも上達したものもあり、なんとか自分の型というものも出来てきました。ただこれは自己満足の領域の話で、本当の意味で腰痛や肩こりなどでお困りの患者様に、満足や感動を与えることができているのか、と問われたら、大きな声で「はい!」とは答えられないのです。

治療の中の、アジャスト技術の重要性は、確かにかなりのウェートを占めますが、それ以外の要素の方が、実はもっと大きいと思います。

身だしなみ、手指や爪の手入れ、手の温かさ、立ち居振る舞い、姿勢、挨拶、表情、言葉づかい、謙虚さ、素直さ、柔和さ、寛容さ、自信、電話の応対、予約の取り方、初診の患者様に対する治療室までの交通案内の仕方、問診の取り方、治療の説明、お会計、治療室の整理整頓や清掃状態、自分自身の体調管理(食事、睡眠、休養、運動など)・・・

この様に、治療技術以外の要素を上げたらきりがありません。自分の事は分かっている様で、実は一番分かっていません。自分の顔に飯粒が付いていても気づかないのが人間というものです。

27年という歳月を経ても、なお至らないところだらけの私です。それでも、患者様に対し今持てる全てを与え、最高の施術が施せますよう、視座を高め、努力精進してまいります。

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整体治療と病院の診断の違い

今回のテーマは、「診断」についてです。日々の臨床の中で、腰痛、肩こり、手足の痛みや痺れなど、様々な症状の患者様の施術に当たらなければなりません。

医師以外には、診断権がありませんので、私達の様な、あん摩・マッサージ・指圧師や、鍼灸師、柔道整復師などの国家資格を所持している者でも、椎間板ヘルニアです!とか、脊柱管狭窄症です!などと診断を下すことはできません。

医師ですら、X線撮影装置やCT、MRI、超音波診断装置などの画像診断装置が無ければ、もはや正確な鑑別診断を行えないのが現状です。

この様な診断機器が普及していなかった一昔前では、X線撮影装置以外は徒手検査法や打腱器などの簡単な器具を使った検査が主でした。あとは医師の技能によるところが大きかったと思います。

今時の医師は、内科医でも聴診や打診、触診などの検査もほとんど行わないように思います。CTやMRIなど、これだけ素晴らしい検査機器が普及してしまうと、当然の結果だと思いますが、なんだか人間として扱われていないような気もします。

現実問題としては、大病院では一人の医師が受け持つ外来の患者数が多すぎて、ゆっくり診察している時間がとれないということと、高度な検査機器による診療報酬も病院経営上必要になるので、しかたがないのかもしれません。

あとは、聴診や打診などで直接検査すると、セクハラと勘違いされてしまうという、難しい時代でもあるようです。これも昔の様に聴診器を当てて検査をするのが当たり前であったならば、今でもセクハラとは言われなかったでしょうが、問診をとったらすぐ機械による検査に回される時代では、変に勘繰られてしまうのかもしれません。

アメリカなどでは、カイロプラクティックでも、オステオパシーでもレントゲンの撮影が許されていますので、それをもとにした診断がなされるのが通常ですが、日本ではカイロプラクティックもオステオパシーも医療として法制化されていませんので、レントゲンなどの診断は許されません。

それでは、医師以外の者で施術を生業とする、あん摩・マッサージ・指圧師、鍼灸師、柔道整復師、整体、カイロプラクティック、オステオパシーなどの施術者はどのように診断というものを捉えているのでしょうか。

我々の診断の第一義は病名を付けることではないということです。どこをどのように施術をするのかということを調べるのが、私達の診断の主な目的です。要するに、施術の見立てをすることが一番の目的で、これが診断即治療へとつながるのです。

もう一つの検査の目的は、目の前の患者様が施術の適応範囲なのか、それとも、我々の施術の適応外で、専門医療機関への受診を、おすすめしなくてはいけないのかの判別に、諸々の診断技法が用いられるのです。

腰痛や肩こり頭痛、めまいなどで、私の治療室を訪れる患者様の中には、病院でレントゲンやMRIなどの検査をすでに受けている方もいます。今は便利な時代で、自分のレントゲンやMRI画像をスマホで撮影し、それを私に見せて下さる患者様もおります。

これを診ますと、確かに頸椎の椎間が狭くなっていたり、腰椎の椎間板がヘルニアになっていたり、脊柱管が狭窄していたりと、その画像から様々な情報を得ることができます。本当に便利な時代です。

先日ある理学療法士の方がこんなことを言っていました。「昔の臨床の現場は、技術優先であったが、今は画像優先に変わった」とハッキリ述べていました。これだけ体の内部が、手に取る様に映像として見ることができる様になると、経験や勘に頼っていた旧来の診断法が、なんだかレベルの低いものに感じられてしまうのも無理はありません。

ここで面白いデータがあります。腰痛の85%は、原因不明で、レントゲンやMRIなどの検査で、医学的に因果関係のハッキリしている腰痛は、たったの15%だというのです。(厚生労働省

もう少し詳しく説明しますと、MRIなどの検査で、明らかに腰痛の原因となる病変が見つかることが、腰痛全体の15%で、残りの85%は、レントゲンやMRI、CTなどの検査を行っても、原因の特定に至らないということなのです。

さらに面白いのは、画像上、明らかに椎間板ヘルニアなどの病変があるにもかかわらず、全く腰痛の症状が無い人も多くいるのです。

レントゲンやCT、MRIなどの検査機器は、確かに診断の決め手となる大変な働きをしていると思いますが、これとて万能ではないのです。まずこれらの撮影には技術的な様々な問題がありますし、たとえきれいに目的の部位の撮影が行われたとしても、それを読影する能力には個人差もあるし、名医と言われる先生でも、100%間違いのない画像診断を行うことは不可能だと言われています。

基本的にこれらの画像は2次元の静止画像であるため、病変や構造は映し出しますが、その機能までは分からないのです。仮に動画を撮影したとしても、関節の細かい機能を視覚だけを頼りに診断するのは無理だと思います。

現代医療は、画像や検査データのみで原因を突き止めようとしていますが、これはある意味視覚化されたデータにばかり頼っている手抜きだと思いますし、データは見るが、目の前の患者は見ないという、おかしな現象が起きていると思います。

視覚偏重の結果、85%もの腰痛患者の原因がわからないままなのです。人間の持てる能力を最大限活用して、心の通った検査を行えば、もう少し取りこぼしは減るのではないかと思っております。

整体やカイロプラクティック、オステオパシーなどの施術を行う私たちは、高価な画像診断装置は使えませんが、そのぶん人間の能力を向上させて、温かみのある検査や施術を行うことができるのです。私も初心に帰って、これらの事を真摯に受け止め、日々の臨床に取り組みたいと思っています。

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治療の間隔と身体のバイブレーション

治療の間隔

今回のテーマは、治療の間隔についてです。一度治療をして、次回の治療までの間隔をどのくらい空けるとよいのかということですが、これは個々の患者様の状態によって様々です。

しかし、概ねの期間はわかります。初診でいらした方は、次回までの間隔はそれ程空けません。何故かというと、体の癖が強く、基本的なバランスがとれていないからです。

この基本的なバランス(基礎工事)の期間は間隔を詰めて施術をし、その後は患者様それぞれの状況に合わせて決めてゆきます。

何事も基礎が大切で、ここがしっかりしていないと、振出しに戻ってしまうか、最悪の場合、かえって悪化することもあるのです。

谷井治療室では、腰痛や肩こりなどの症状に関わらず、この基礎的な整体治療の回数をだいたい3回とみています。過去の臨床経験から、まず3回、整体治療でバランスを整えると、ほとんどの方の身体の基礎が出来てきます。

その後の治療は、患者様の条件が悪ければ、整体治療の間隔を詰めて施術しますし、条件が良ければ、間隔を空けていきます。その条件とは、以下のことを含みます。

年齢、性別、体型、職業、ストレスの度合い、どの様な症状か、それはいつから続いているのか、過去の手術の有無、交通事故や転倒などの事故歴、スポーツ歴、食事の内容、睡眠時間、酒・タバコはどうか、コーヒーなどカフェインの強いものの摂取があるか、お菓子など甘いものの過剰はあるか、どの様な薬を飲んでいるのか、一日どのくらい歩くのかなどなど、患者様の状況は千差万別です。

これらの条件に、更に患者様、個々の体の強さを加味して、整体治療のサイクルを考えていきます。最終的には、キネシオロジーでテストをして判断します。

初診から3回目までの施術を、基礎を作る段階とし、その後ある程度の間隔を決めて、施術する段階を治療の段階としています。

そして、ある程度のバランスが整い、症状の改善も見られ、状態が安定してからは、施術の間隔を更に空け予防のサイクルに入ります。

では予防のサイクルとはいったい何なのでしょうか。これは、過去26年以上の臨床の中で導き出したもので、現時点での最適な施術間隔を言います。

現在の谷井治療室での通常の予防サイクルは、1ヶ月に1回の施術となります。この間隔であれば、ある程度の現状維持が可能なサイクルとなります。

では、この現状維持の施術間隔は、どこまで伸ばすことができるのでしょうか。今までの最高は約6ヶ月です。それを超えると、ほぼ100%崩れてしまいます。

皆さん、唐突ですが、皿回しの芸をご存知でしょうか? 

先端が尖った細い棒の先に、皿を乗せて回すものですが、バランスよく棒の先端に、皿の中心が乗り、尚且つ、皿に回転する力を与えたら、皿はきれいに回ります。

軸がズレていたり、回転力が弱いと皿はうまく回りません。

きれいに回っている皿は、しばらくの間は、慣性の法則により回り続けますが、様々な抵抗が働き、回転のスピードが落ち、最終的には皿の回転は止まります。

人の体も同じで、骨盤や脊柱のバランスが良く、中心軸がしっかりしていると、無理なく、無駄なく体の機能が働きます。

逆に、骨盤や脊椎に歪みがあると、中心軸がずれ、身体は正常な機能を発揮できません。カイロプラクティックやオステオパシー、整体治療はこれら、骨格バランスを調整することを、治療の主眼にしています。

これさえしっかり調整されていれば、皿回しの皿がきれいに回る様に、身体の構造も機能も正常になり、無駄なエネルギーを使わなくて済むようになります。

ただ、いくらバランスよく骨盤や脊椎を整えたとしても、様々な負荷がかかり、やがて体はバランスを崩してしまいます。

ここで一つお断りしておきたいことは、私が指摘しているバランスとは、私の治療の中での判断基準によるもので、このバランスが崩れたからと言って、すぐに腰痛や肩こりなどの症状が出たり、病気になったりする、というものではありません。ただし、バランスが悪いと、腰痛や肩こりなどの不調が圧倒的に発生しやすく、病気の温床にもなってしまいます。

良い条件の方は6か月位バランスを保っている方もいますが、早い人では2か月くらいで崩れてしまう場合もあるのです。

過労、ストレス、寝不足、食生活の乱れ、タバコ、過度な運動または運動不足など、様々な負荷がかかり体はバランスを崩していきます。この負荷が大きければ、早くバランスが崩れますし、負荷が小さければ、良いバランスを長く保つことができます。

この治療の戻りを考慮して、予防のサイクルを患者様にお伝えさせて頂きます。

身体のバイブレーション

人間の身体は、骨盤も椎骨も頭蓋骨も、それぞれ固有のバイブレーションで振動しています。

キネシオロジーでテストして、異常の反応が出るポイントは、このバイブレーションが下がっている部位になります。

オーケストラに例えると、弦楽器、管楽器、打楽器などそれぞれの音色がありますが、これらも、バイブレーションです。それぞれの楽器が良いバイブレーションであるならば、オーケストラの演奏は素晴らしいものとなるでしょう。

しかし、どれかの楽器の音(バイブレーション)が外れていたら、オーケストラ全体としての演奏は、台無しになってしまいます。

身体も同じで、骨盤や椎骨、頭蓋骨などのどこか一つでもそのバイブレーション崩れてしまうと、身体全体としての調和が崩れてしまいます。

我々治療家は、楽器の調律師の様なもので、身体が本来の機能を発揮できるように、バランスを調整する職人であると思います。

身体のバイブレーションを落とす要因は、先程述べたように、過労、ストレス、寝不足、食生活の乱れ、タバコ、過度な運動または運動不足などですが、最も気を付けなければいけないものがあります。

それは言葉と心の使い方です。言葉と心がネガティブまたはマイナスであればあるほど、身体のバイブレーションは確実に低下します。これを繰り返していると病気や体の不調を招くのは間違いありません。

整体治療で良いバイブレーションに整えることは大切ですが、自らのバイブレーションを落とさないよう、言葉と心の使い方には気を付けたいものです。(私はこの点は全くと言っていいほど出来ていません)

それでは今日はこの辺で失礼いたします。

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整体治療と未病治

体の不調は、突然やってくることがほとんどです。腰痛なども、ぎっくり腰の様に突然の激しい痛みに襲われたり、坐骨神経痛も、ある日突然、痛みや痺れに気づくということです。

虫歯もある日突然痛くなることがあり、頭痛や腹痛もまた然りと言ったところです。

痛みや痺れは、ある日突然訪れますが、その前に水面下では、着々とその芽が膨らんでいるのです。ぎっくり腰も、突然来るようで、実は数日前から腰の異変を感じていたということが多いのです。まあ、この異変を感じられるか、感じられないかは、それぞれの感性ですが、体はしっかりとその声を発しているのです。

腰に軽い痛みがあったとか、腰が張っていた、腰が重かった、などという事はまだ分かりやすく、因果関係を結び付けやすいのですが、それ以外の兆候もあるのです。

  • 身体がとにかくだるい。
  • 寝つきが悪い。夜中や明け方に目が覚める。
  • イライラする。
  • 寒気がする。
  • 脈が速い。
  • 皮膚がカサカサする。
  • 食欲がないか、逆に、とにかくお腹がすく。
  • 何もやる気が起きない。
  • 微熱がある。
  • 手足が冷たい。

この様に、一見、腰痛やぎっくり腰と関係なさそうな事でも、体は異変を知らせるサインとして送っているのです。

内臓疾患でも、検査で異常がでたら、その機能の70%が壊れていると言われています。肝臓なども沈黙の臓器とか、物言わぬ臓器などと言われていますが、疲れやすいなど、様々な全身症状はサインとして、その前に出ていると思います。

大きな症状が出る前には、小さな変調が見えないところで積み重なっています。ちょうどコップの水があるれるように、少しずつ悪因が溜まっていき、それがいっぱいになった時に、大きな症状としてあふれ出すのです。

「未病を治す」

一般に「未病(みびょう)治(ち)」という言葉がありますが、正しくは、「未だ病まざるを治す」と読みます。

未病の概念は、中国最古の医学書と呼ばれている『黄帝内経』から出ています。この教えは現代でも十分通用するものです。『黄帝内経:素問:四気調神大論』には、「聖人は、すでに病になっているものを治すのではなく、未病を治します。」とあります。

また『素問:刺熱編』では、「腎熱の病のものは、頣(おとがい)が先に赤くなります。病がまだ出ていなくともこの赤色が現れている場合にはこれに鍼を刺します。これを名づけて未病を治すと呼んでいます。」とあります。

同じく黄帝内経には次の様に書かれています。

「国家を治めるのと同じように、騒乱が起こってしまってから、これを治める方法を研究するのではなく、騒乱の発生する前に、未然にこれを防ぐのである。仮に疾病がすでに発生してしまってから治療したり、戦乱がすでに起こってしまってから平定するということであれば、つまり、口が渇いてやっと井戸を掘ることを思いつき、戦争になってからやっと武器を造ることを考えるのと等しく、それでは、あまりにも遅すぎるのではなかろうか」

また、「健康・医療戦略(平成27年7月22日)閣議決定」では、未病について以下のように説明されています。

※健康と病気を「二律背反」の概念で捉えるのではなく、心身の状態は健康と病気の間を連続的
に変化するものとして捉え、この全ての変化の過程を表す概念が未病である。また、治未病とはこ
の一連の変化の過程において、特定の疾患の予防・治療に止まらず、体全体をより健康な状態に
近づけることを治未病(未病を治す)という。

※「予防」と「未病を治す」の違い
「予防」は、個別具体的な疾患の発症を防ぐことであり、「未病を治す」とは、特定の病気を予防
するのではなく、心身全体をより健康な状態に近づけることが大きな違いである。

西洋医学的な思想では健康と病気を二律背反的に捉える傾向があり、病気がなければ健康で、健康でなければ病気というように絶対的に評価しがちです。「病気」や、その「症状」を治療の対象とする西洋医学では、病気と健康の間に線引きをしないと、「病名」や「症状名」がつけられず、具体的な治療を開始できないと考えるからです。

未病は東洋的な考え方で、西洋的な考え方から未病を説明すれば、未病とは健康管理または、予防医学の一分野となります。

ある医師会のホームページには、「高脂血症、糖尿病、高血圧なども未病の1つと考えることができます。」と書かれていました。確かに自覚症状が無ければ、これらは未病に分類されてもおかしくないかもしれません。

中国の陳延之の著書『小品方』には、以下の言葉が書かれています。

上医は国を医(いや)し、中医は人を医し、下医は病を医す

下医は病を医すとありますが、病を治せれば上等だと思いますが、ここだけに医療の目的を置いていてはいけないとの戒めだと思います。ここでは医者への指摘が述べられていますが、患者の側にも問題が無いわけではありません。

仕事の忙しさや、生活習慣の乱れなど、自分の体を顧みないで頑張り過ぎ、常にストレスを抱えていると、病気のサインを見逃し、気づいたときには、もう手遅れということもあります。

以上のように、未病としての体のサインを見逃さずに、何事も悪くなる前の予防が大変大事になります。

腰痛なども、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアなどによって、坐骨神経痛や大腿神経痛が発生します。早期に治療を開始すれば、神経痛の回復も見込めますが、長期間放置したものは、神経に損傷が残り回復が見込めなくなります。これなども「未病治」の大切さを物語っている事例です。

コリや軽い痛みの段階でも、早めに整体治療でバランスを取ることで、大病に至るリスクを減らすことができます。

小さなサインをも逃さず、何事も、問題は小さいうちに解決することが大事です!

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肩こり・腰痛・坐骨神経痛・椎間板ヘルニア・ぎっくり腰・めまい・頭痛・脊柱管狭窄症・自律神経失調症・五十肩・膝の痛み、股関節の痛み等、様々な症状の根本原因を改善する整体治療院 「札幌 キネシオロジーの谷井治療室」です。

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札幌 谷井治療室の骨盤矯正

骨盤矯正を取り巻く環境

札幌整体治療院 谷井治療室 骨盤画像骨盤矯正という言葉は、札幌の街にもあふれかえっており、我々のようなオステオパシー、カイロプラクティック、整体などの治療院、整体院がその専門であるとの自負もあるのですが、近頃は美容関連のエステティックサロンや、癒し系のサロンでも「骨盤矯正」という文字が目立つようになりました。

我々の様な治療院、整体院の業界でも、国家資格の保有者と無資格の整体師、療術師などが混在している状況ですが、美容関連のエステティックサロンでは、国家資格という面でいえば、そのほとんどが無資格者ではないかと思われます。

整体もカイロプラクティックもオステオパシーも、日本では法的に国家資格として認められていないため、僅か数ヶ月で「骨盤矯正が出来るようになります」などのキャッチコピーで生徒を集めている団体もあるのが現状です。

整体などの治療業界も、エステなどの美容業界もそれぞれの自主基準で修了証や認定証を発行しておりますが、これらは法的には何の効力も持たない、何も担保しない紙切れ同然のものなのです。

骨盤矯正の難しさ

私が治療の業界に入って一番初めにお世話になったのが、カイロプラクティックです。このカイロプラクティックのテクニックの中にも、それぞれの特徴があり、その当時教えていただいたテクニックで、骨盤を直接矯正する主なテクニックを以下に示します。

  • ディバーシファイドテクニック(多種多様なという意味)
  • ガンステッドテクニック(開発者のCS.ガンステッドD.Cの名前に由来)
  • トムソンテクニック(開発者のクレイ・トムソンD.Cの名前に由来)
  • PSTテクニック(ピアーズ・スティルワーゲンテクニック:開発者のウォルター・ピアーズD.CとスティルワーゲンD.Cの名前に由来)
  • SOT(仙骨後頭骨テクニック)

(*D.Cとは、ドクター・オブ・カイロプラクティックの略で、カイロプラクティックのドクターの学位を持つものに与えられる称号です。)

私もこの中で今の臨床で実際に使っている骨盤矯正のテクニックはSOTくらいですが、それ以外のテクニックも臨床の基礎にはなっていますので、今でも随所でその考えを活用させていただいています。

ディバーシファイドやガンステッドテクニックは、骨盤矯正の中でも大変難しいテクニックで、その技術の習得に多くの時間と訓練を必要とします。

トムソンやピアーズテクニックになるとトムソンテーブルやハイロ―テーブルの力を借りるため、骨盤矯正の技術習得がかなり楽になります。

そして、SOTによる骨盤矯正は技術的にはさらに簡単になりますが、そのための診断の力量が必要とされます。また、SOTの場合骨盤矯正用の楔形のブロックを使用しますが、これも教科書通りに使っていたのでは、それなりの結果しか望めず、その上を目指すには、やはり職人技というものが必要になってきます。

これらの様に、骨盤矯正と言っても様々な方法や理論が存在し、その技術の習得にも相当の時間と訓練を必要とするのが事実です。

美容としての骨盤矯正

エステティックサロンや癒し系のサロンなどで行われている骨盤矯正とはいったいどのようなものなのでしょうか?

骨盤矯正とともにヒップアップ矯正、バストアップ矯正、O脚矯正などと、看板にうたわれているのを札幌のあちこちで見かけますが、そもそも骨盤矯正の目的が違うような気がします。

私も男なのでこの様なサロンに行ったこともなければ、当然このようなサービスも受けたこともありません。なのでこの様な骨盤矯正に関しては何も語る資格はありませんが、メディアなどで紹介されたものを見ての判断では、健康よりも見た目重視といったところではないでしょうか。

本来の美容とは、体が健康であって初めて成し遂げられるものです。健康を度外視して見た目だけを繕うという骨盤矯正は、百害あって一利なしと思いますし、本来の美容と健康という概念から言ったら、本末転倒なのです。

骨盤はその可動性が少ない関節で構成されています。特に仙腸関節(せんちょうかんせつ)は、数ミリの可動域しかありません。この数ミリしか動かない関節にズレを生じてしまうと、全身に大きな影響が出てしまいます。そのため、カイロプラクティックやその他の治療法においても重要視される部位なのです。

こんな大切な骨盤を見た目重視で安易に矯正してしまうと、その後全身に与える影響は計り知れません。これでは、角を矯めて牛を殺す(つのをためてうしをころす)の諺通りになってしまいます。

これは、美容として理想と現実の差を一気に埋めようとする欲望を持つ利用者の方々にも問題があります。本当のヒップアップとは、食事や運動なども交えて健康的に骨盤を矯正することからでしか得られないのです。

骨盤がズレてしまうだけで、腰痛、肩こり、頭痛、生理痛、痔、便秘、下痢、自律神経失調症など様々な症状に見舞われます。

見た目重視で不健康になることは、これほど愚かで恐ろしいことなのです。骨盤を正しく機能的に矯正することが、真の健康を手にする王道なのです。

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体の歪みと細胞の寿命

札幌整体治療院 谷井治療室 赤血球画像人の細胞は日々生まれ変わっています。私も学校などで「ヒトの細胞数は、60兆個あります」と教えられてきましたし、あん摩・マッサージ・指圧師の試験でもこのような問題が出ていて、正解は60兆個と答えていたと思います。

ところが、『人体生物学紀要』(Annals of Human Biology)という雑誌の2013年11・12月号に、「人体の細胞数の推定」という論文が載り、今までの定説を覆しました。これによると人体を構成する細胞数は37兆個になるそうです。

60兆個から37兆個になったからといって、それがどうしたの?・・・と言ってしまえばそれまでのことで、確かにどちらの数でも普段の生活にあまり関係ないし、どちらの数字も大変多いので、ピンとこないのは仕方が無いことでしょう。

60兆個から37兆個に減ったとしても、驚きが減ったということではありません。37兆個といえば、仮に動物の細胞の大きさの平均を10ミクロン位だとして、これを一列にならべれば地球を9周以上も回る膨大な距離に相当します。

もともと一個の受精卵から出発し、2倍、4倍、8倍・・・と自然の摂理の中でその数を増やし、最終的にこの数まで増えるのだから、まさしく人体は小宇宙であるし、これは驚嘆に値するものです。

「昔常識、今非常識」と言いますが、この様に定説が覆ることはよくあることですし、いつかはこの37兆個という数字も覆るかもしれません。

人の寿命は、ほとんどが100歳未満です。稀に100歳を超える長寿者もいますが、その人数は圧倒的に少なくなります。因みに現在生存している方で世界最長寿者は、イタリアのエマ・モラノ=マーティヌッジィさんで、117歳、日本人では鹿児島県の田島 ナビさんで、116歳です。凄いですね!

どんな長寿者も、37兆個の細胞が日々新陳代謝してバトンリレーをしながら肉体を維持しています。心臓の心筋細胞や、神経細胞は再生しないと学校で習いましたので、これら一部の細胞を除いて、人の細胞にはそれぞれの寿命があり、古くなった細胞は死んで、新しい細胞に切り替わっていきます。

個々の細胞の寿命には諸説ありますが、以下にそれぞれの細胞の寿命を記します。

  • 消化器上皮細胞 1日
  • 白血球(色々) 2~200日
  • 皮膚細胞    20~30日
  • 肝臓細胞    20日
  • 赤血球     120日
  • 筋肉細胞    6~12ヶ月
  • 頭髪      4~6年
  • 骨細胞      7年

これら細胞の寿命を見ると、いろいろなことが分かります。消化器の上皮細胞はたった1日の寿命しかないということは、消化管の粘膜上皮はそれだけ環境が厳しく重労働だということになります。確かに食べたり飲んだりしたものが次々と消化管に送り込まれて来ますので、それらの飲食物との摩擦や消化液の影響など細胞の寿命を短くする要因がたくさんあります。

最長寿の骨細胞でも約7年の寿命しかありませんので、肉体的には7年前の自分はもう存在しないということになります。

体の歪みと細胞の新生

人の体は様々な理由で歪みます。ある人は、上半身が右に傾き、またある人は左に傾きます。その他にも前後の傾きや左右への捻じれなどがあり、実際には様々な方向の歪みが複合しています。

カイロプラクティックやオステオパシー、MTS療法、整体治療などでは、これらの歪みを矯正します。歪みのある部分は、一部が縮んだ状態になっており、その反対側は引き伸ばされたようになっていることが多いです。

縮んだ側にも、引き伸ばされた側にも、関節包や靭帯、腱、筋肉などがあり、それぞれが無数の細胞でできています。

そして、その一つ一つの細胞は縮んでいる側では圧縮され潰されており、引き伸ばされている側には引っ張りの張力がかかっています。ここに重要な問題が潜んでいます。この歪みは細胞がその寿命を迎え新しい細胞に代わっても残り続けるのです。体の癖は癖として残ったまま細胞だけが新陳代謝していくので、細胞が新しいものに切り替わったからと言って、歪みまで治ってしまうということは決してありません。

この様に歪みのある部位は、血液やリンパ液の循環も悪くなりますので、せっかく新陳代謝で新しい細胞に生まれ変わっても、その細胞が置かれる環境は劣悪な環境になるのです。その結果これらの細胞は活力を失い、これらの細胞が集まって構成される、腱や靭帯、筋肉なども劣化した質の悪いものになってしまいます。

これがまた更なる歪み固定化の要因となり、病気慢性化の原因となります。慢性化した肩こりや腰痛の患者様の筋肉を触診すると、古タイヤのゴムの様に硬くなっており、明らかにその質の低下がうかがわれます。この様になってしまうと、いくら整体治療などで矯正しても、なかなか改善されないか良くなるとしても時間のかかる場合が多いのです。

筋肉細胞の寿命が6~12か月ということを考えると、カイロプラクティックやオステオパシーなどで段階的に歪みを整えていったとしても、全ての筋肉細胞が新しいものに切り替わるのに半年から1年はかかるので、仮に治るための条件が全て十全に整ったとしても、改善までにこれくらいの期間はかかるという計算になります。

体の歪みは諸病の原因になります。病院の入院病棟に行くと分かりますが、重病の人ほど背骨の歪みが酷いのに気づかされます。背骨が歪むと内臓も機能低下を起こしますので、免疫力も低下し病気に罹りやすくなってしまうのです。

この様に身体の歪みを慢性化させないために、谷井治療室ではMTS療法、カイロプラクティック、オステオパシー、整体治療などを独自に統合させることで、関節の歪みや機能不全の改善に対応しています。

せっかく生まれ変わってくる新しい細胞を、正しく整った身体という良い環境で迎え入れてあげようではありませんか。

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長生学園で教えていただいた仏教聖典

札幌整体治療院 谷井治療室 夕焼け画像

https://blog.foto.ne.jp/

私が20代の頃、東京の大田区にあります、「あん摩・マッサージ・指圧師」の国家資格が取得できる専門学校にお世話になっておりました。こちらの学校はちょっと変わった学校で、仏教に関係のある専門学校なのです。浄土真宗の一派である「真宗長生派」を名乗り、正式名を「宗教法人 総本山長生寺附属 長生学園」といいます。

週に一回は我々学生もお経を唱えたり、ありがたい説教を聞かさせていただいたりしていました。入学時に購入した教材の中にも、仏教聖典が入っておりこれを題材にした説教もありました。

私もその当時は、仏教のことなど何もわからなかったのですが、何故だか仏教聖典だけはよく読んでいました。その中に以下のような教えが出ており、とても心に残っていましたので掲載いたします。

この宇宙の組み立てはどういうものであるか、この宇宙は永遠のものであるか、やがてなくなるもであるか、この宇宙は限りなく広いものであるか、それとも限りがあるものでるか、社会の組み立てはどういうものであるか、この社会のどういう形が理想的なものであるか、これらの問題がはっきり決まらないうちは、道を修めることはできないというならば、だれも道を修め得ないうちに死が来るであろう。

例えば、人が恐ろしい毒矢に射られたとする。親戚や友人が集まり、急いで医者を呼び毒矢を抜いて、毒の手当をしようとする。

ところがそのとき、その人が、「しばらく矢を抜くのを待て。誰がこの矢を射たのか。それを知りたい。男か、女か、どんな素性のものか。また弓は何であったか。大弓か小弓か、木の弓か竹の弓か、弦(つる)は何であったか、藤弦(ふじつる)か、筋(すじ)か、矢は籐(とう)か葦(あし)か、羽根は何か、それらがすっかりわかるまで矢を抜くのは待て。」と言ったら、どうであろうか。

いうまでもなく、それらのことがわかってしまわないうちに、毒は全身に回って死んでしまうに違いない。この場合にまずしなければならないことは、まず矢を抜き、毒が全身に回らないように手当をすることである。

この宇宙の組み立てがどうであろうと、この社会のどういう形のものが理想的であろうとなかろうと、身に迫ってくる火は避けなくてはならない。

宇宙が永遠であろうとなかろうと、限りがあろうとなかろうと、生と老と病と死、愁(うれ)い、悲しみ、苦しみ、悩みの火は現に人の身の上におし迫っている。人はまず、この迫っているものを払いのけるために、道を修めなければならない。

仏の教えは、説かなければならないことを説き、説く必要のないことを説かない。すなわち、人に、知らなければならないことを知り、断たなければならないものを断ち、修めなければならないものを修め、さとらなければならないものをさとれと教えるのである。
だから、人はまず問題を選ばなければならない。自分にとって何が第一の問題であるか、何が自分にもっともおし迫っているものであるかを知って、自分の心をととのえることから始めなければならない。

仏教聖典より

「この宇宙の組み立てはどういうものであるか・・・これらの問題がはっきり決まらないうちは、道を修めることはできないというならば、だれも道を修め得ないうちに死が来るであろう。」

この様に、あれやこれやと理論、理屈を述べている間に人は確実に歳をとり死んでしまいます。今何が一番大事なのか!何を優先しなくてはいけないのか!何を第一義とするのか! 人生には決断と覚悟を要求されることが多々あります。

自分探しの旅だとか、この学校は自分に合っているのか、この会社、この仕事は自分に向いているのか、この男性または女性は自分にとって生涯の伴侶として相応しいのか、右へ行けばよいのかそれとも左へ行った方がいいのか・・・人の悩みは尽きません。

臨床の現場でも、「この腰痛の原因はなんですか?」「この肩こりの原因は何ですか?」などと質問を受けることがありますが、本当のところはわかりません。それでも施術はしなくてはいけないのです。

腰痛や肩こりの真の原因はわからなくても、いま目の前の患者様が如何にすればバランスが整うのかを主眼として施術を行えば、結果は自ずとついてくるのです。

一番端的な次のような例があります。急性のぎっくり腰で激痛に苦しんでいる患者様を目の前にして、長々とその原因を追究している姿を思い浮かべてください。これほど愚かなことはないと思います。この様な時は、速やかに必要な処置を行い、できるだけ患者様に苦痛を与えないことが肝要です。

私は長生学園の学生としては、決して真面目な優等生ではありませんでしたが、仏教のお話や、この学校の理念である「霊肉救済」には何故か心惹かれるものがありこの方面の事は自分なりに探求していました。

私も優柔不断なところもありますし、理屈っぽいところもあり、判断を決めかねることもあります。こんな愚かな自分ですが、この様な時に先程挙げたお釈迦様の教えが背中を押してくれるような気がしています。

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仙腸関節と整体治療

仙腸関節は、骨盤の仙骨と腸骨を繋ぐ関節で、この関節自体を動かすことを目的とした主動筋が無いため、以前は不動関節と考えられていました。脚の動きや体幹部の動きの中で、受動的に動く関節で、数ミリの可動性があります。

私も専門学生時代に解剖実習で実際の死体の仙腸関節を見させていただきましたが、ホルマリンで固定されていたため、カチカチに固まっており、ここが本当に動くとは思えない状態でした。

しかし、カイロプラクティックの専門学校では、この仙腸関節の可動性を調べるために、徹底的に可動性検査(モーションパルペーション)の練習をさせられました。

動きの少ない関節なので、始めて間もない頃は全くその動きがわかりませんでした。苦労の甲斐あって、お蔭様で今では仙腸関節のズレや、浮腫、可動性の有無などを診断し、臨床で活かすことができる様になりました。

人体には、可動性の大きな関節がいくつもあります。例えば肩関節や股関節などは様々な方向に大きく動かせるために、その可動性の検査もわかりやすく教科書的な関節です。

しかし、仙腸関節はそれらに比べほとんど動きのない関節であるため、その動きを調べるのが難しく、整形外科的にも可動関節としての認識が低く、腰痛などの主原因としてはあまり重要視されていません。

私も整形外科に勤めていた経験が有りますが、カンファレンスで院長先生からレントゲン写真を見ながら様々なことをご教授いただきましたが、今思い返しても仙腸関節についての話題は一度も出たことがなかったです。

実際の臨床の現場でも腰痛を主訴とする患者様で、仙腸関節そのものの痛みを強く訴える例は少なく、仙腸関節炎など一部の場合に限られているのは事実です。

通常、腰痛といえば、腰椎、椎間板、腰部筋肉群などが、その原因としてまず疑われますが、実はレントゲン写真その他検査で、原因が特定される腰痛は全体の15%ほどで、残りの85%は鑑別診断がつかないものなのです。

結局この様な85%のケースでは、「腰痛症」などと病名のごみ箱的な診断名が付いてしまうそうなのです。

この様な原因不明の腰痛(実は腰痛だけではない!)に、仙腸関節が深く関わっているのです。

骨盤の骨はいくつかの骨が集まって出来ており、寛骨(かんこつ)は、もともと腸骨、恥骨、坐骨の3つの骨が子供から大人になる過程(17歳頃)で、癒合して出来上がります。

仙骨も5つの仙椎が17~35歳位の間に癒合し一個の仙骨になります。

しかし、仙腸関節はいくら動きの少ない関節とはいえ、れっきとした関節なので生まれてから死ぬまでその機能を保持し、通常は癒合することはありません。

骨癒合するか、しないかは、火葬場で骨上げをすると分かります。寛骨や仙骨はそれぞれの骨が癒合しているので、骨の丈夫な方の場合、そのままの形で遺骨になってきます。

しかし、仙腸関節は癒合していないため、仙骨と寛骨は分かれてしまいます。少し話は横道にそれますが、頭蓋骨も様々な骨が組み合わさって出来ていますが、それぞれは癒合していませんので、縫合などその接合部から分かれて出てきます。

医学書を見ると、頭蓋骨は高齢になると骨癒合すると記載されていますが、私の父は享年95歳で亡くなりましたが、その頭蓋骨は側頭骨、蝶形骨、頭頂骨など縫合からしっかりと、きれいに分かれていましたので、明らかに骨癒合していないことが分かります。

話しを元に戻すと、仙腸関節の様に可動性の少ない関節が機能障害を起こすと、実は全身への影響が甚大となります。逆に大きな動きのある肩関節や股関節が少しくらい動きが悪くても、全身にはそれほど影響しないのです。

最終的にはキネシオロジーで診断しますが、仙腸関節は治療のメジャーポイントになることが多く、肩関節や股関節はメジャーポイントとしては扱わないことがほとんどです。

仙腸関節は上からの自分の体重と、下(脚)から突き上げる圧力や衝撃とが交わるポイントで、強い力がかかります。そのためカイロプラクティックではここを、体重軸受部(Weight bearing)と呼び、最重要な治療箇所として捉えます。

札幌整体治療院 谷井治療室 仙腸関節画像

仙腸関節の動きは僅かで繊細ですが、人体はこの動きによってさまざまなバランスをとっています。その一つは、免震構造としての役目です。よく高層ビルの地下の基礎部分には、防振ゴムを使った免震機構があります。大きな地震の際にこれが揺れを吸収しビル全体の揺れを緩和します。下の動画はその模型となります。

この機能により仙腸関節が衝撃を吸収し、背骨や頭部の揺れを防いでいるのです。人間にとって辛い動きの中に頭部を揺さぶられるものがあります。頭部はその中に脳を収めているため、ここを揺さぶられることは望まないのです。三半規管が頭部にあるのもそのためだと思います。

そして、もう一つの働きは呼吸と関連があるのです。呼吸といっても通常の肺呼吸ではなく、もう一つの規則的な動きがあり、脳脊髄液の循環にかかわっています。仙骨には脊髄硬膜の付着があるため、この循環に大きく関わっており、仙腸関節の僅かな動きがこれを可能にしています。

この様に仙腸関節はとても大切な関節であるのです。谷井治療室では、腰痛だけでなくあらゆる症状に対して、仙腸関節を必ずチェックし必要に応じて調整します。

皆様のお辛い症状の原因が、実は仙腸関節にあった! ということもありますので、どうぞご参考にしてみてください。

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肩こり・腰痛・坐骨神経痛・椎間板ヘルニア・ぎっくり腰・めまい・頭痛・脊柱管狭窄症・自律神経失調症・五十肩・膝の痛み、股関節の痛み等、様々な症状の根本原因を改善する整体治療院 「札幌 キネシオロジーの谷井治療室」です。

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