思考と筋肉

今回は精神的なストレスと体のコリの関係をお伝えします。結論から申しますと、ストレスがあると筋肉は硬くなり、それが持続するとコリになります。そして、この状態が長く続けば続くほど体は無駄なエネルギーを消費し、結果として病気になったり、老化を早めたりしまいます。

ここにおもしろい実験があります。

まず自分の首の可動域を確認します。そのやり方は

1.顔をいっぱいまで右に向ける。(首が右回旋)
2.顔をいっぱいまで左に向ける。(首が左回旋)

この時の左右の首の回旋の感覚を基準として覚えておく!

つぎにとてもストレスな事をイメージする。(できるだけリアルに!)

そのイメージのまま、先程の首の回旋テストをする。

どうですか?

ストレスな事をイメージした時の方が、筋肉が硬くなって、首を回しづらくなったのではないでしょうか。 体は正直です。大切なのは自分の身体感覚の変化を感じる感性です。この感覚がわかるのと、そうでないのとでは自分の体を守る上で大きな差となるのです。

この感覚が鈍いと、今の自分が置かれている状況がわからなくなります。いわゆる、己を知るということが大切です。ストレスが筋肉を硬くすると言いましたが、具体的に申しますと、怒り、恐れ、恨み、妬み、愚痴、不平、不満、他人の悪口、不安、取り越し苦労、自己憐憫、貪欲などの感情は全てマイナス感情で筋肉を硬くしてしまいます。

仏教の世界でも、心の三毒として、貪・瞋・癡(とん・じん・ち)を取り上げ、煩悩を毒に例えています。

  • 貪・・・貪欲にむさぼる心
  • 瞋・・・怒りの心
  • 癡・・・愚痴、不平、不満など真理に対し無知の心

これらを克服することの大切さを仏陀が説いています。私も仏教系の専門学校に通わせていただいたので、これも何かのご縁と、仏教系の本は何冊か読ませていただきました。お釈迦様の教えはいろいろありますが、この貪瞋痴、心の三毒のことが特に心に残っています。

これらをもう少しかみ砕いて別角度から表現すると、マイナス感情、ネガティブな思考、消極的な思いは全て身体をめぐる気・血・水の流れを停滞させ、筋肉が硬くなり、コリをつくってしまいます。

ではどうしたらよいのかと言いますと、これらマイナスの感情をプラスの感情に変えればよいのです。と簡単に言ってもなかなか出来ないのはわかります。それでも自分の心と体を守るために少しづつでも改善出来たらよいのではないでしょうか。

  • ありがとう
  • 感謝します
  • 許します
  • 信じます
  • 認めます
  • 愛しています

この様な感情や言葉は気・血・水の循環を良くし心身ともに健康の方へと向いてゆきます。

数年前に札幌にヒューレン博士が来てくださり、ホ・オポノポノについての講演会がありました。ホ・オポノポノは「ありがとう」「ごめんなさい」「ゆるしてください」「愛しています」という4つの言葉を唱えるだけの、とても簡単な問題解決法です。( 本当はもっと深い学びがあるのですが、それについては個々に学習してください)

これらからも、良い言葉、積極思考がいかに健康や運命などを好転させるかがわかります。まずは自分に向けてこれらの言葉を言ってあげるといいと思います。筋肉は確実に緩み呼吸も深くなります。

良い言葉を唱えた後にキネシオロジーテストをすると、筋力が強くなっているのがわかります。この力がイコール、生きる力となるのです。

逆に消極的な言葉を言った後にキネシオロジーテストを行うと、筋力は極端に弱くなります。ということは、生きる力も弱くなってしまうということです。

言葉と思いに注意して日常を送れたら、いろんな事がだんだんと良い方に好転してゆくと思います。ご参考にしてみてください。

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肩こり・腰痛・坐骨神経痛・椎間板ヘルニア・ぎっくり腰・めまい・頭痛・脊柱管狭窄症・自律神経失調症等、様々な症状の根本原因を改善する整体治療院 「札幌 キネシオロジーの谷井治療室」です。

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病は気から

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【ハンス・セリエ】

心身一如と申しますが、我が母校長生学園の古い資料「長生療術講義録」よりその実例をご紹介いたします。文章は昭和27年に出版された当時のまま掲載しています。

『 気から病という諺がありますように、病気(死)であるということを意識しただけで、その精神作用によって遂に死を招来したという、驚くべき実例のあった有名な話があります。

かつてオランダの国に、ブアメードという国事犯があって、その筋の手に捕縛され死刑の宣告を受けました。

この男は壮年で体格強健でありましたが、時の医科大学長がこの犯人によって、観念の肉体に及ぼす影響に就いて試験して見ようと考え、同人を欺いていうのには「君は国事犯で死刑の宣告を受けているから、何れにしても生命はないのであるが、その君の体を我等の学問上の試験に供してもらえないだろうか。

今、学者間に人間の血量に就いて二つの問題がある。英仏の学者は、人間の血量は体重の十分の一であるといい、我が国の学者は十分の一を超えるものと主張している。併しながらこれは一度健康な人から血液を絞り取って、試験してみなければ十分の論証は出来ない。

君は国事犯で、すでに国の為に一命を捨てたものであるから、何とぞ今一歩進んで、直ちに国の為にこの試験の犠牲になってもらいたい。血液は痛くないように絞り取るから決して苦しいことはないが如何であろうか」と言うと、ブアメードはしばらく思案し、ついに決心したと見えて「よろしい、学問の為にこの身を捧げましょう」と答えました。

そこで同人を寝台にのせ目を塞いで見えないようにして足の十指にナイフで傷をつけ、ここから血液を絞り取るからと説明して、同時に傍らに水の容器を用意して、恰も血液が滴り落ちるように水を滴して、一滴一滴足下の器に入る音をさせ、一時間、二時間と次第に滴下した水量計を計って、今は何ポンド溜まった、又何ポンド溜まったと大声に唱えて本人に聞かせ、五時間の後に、十八ポンド溜まった、最早体重の十分の一以上に達した。我が国の学者の説が勝利を得たとして万歳を唱え、本人を検案して見ると全く死んでいたということです。

これはブアメードの身体に何も死ぬ程の傷害も病気もなかったのですが、血液を絞り取られて死ぬものと確信し、本当に血液は滴り落ちている、これで死ぬのだと思った結果、ついに死んだのであります。このように精神作用の身体に及ぼす影響は実に恐るべきものであります。病気が治るのも治らないのも、その人の意志の強弱によることが多いという事が解ることと思われます。』 ( 柴田純宏 講述 、長生療術講義録より)

昔から「病は気から」と言いますが、上の事例もまさに心が病をつくるだけでなく、命までをも左右してしまうということを、その事実をもって証明しています。

ストレス学説を提唱したのは、カナダの内分泌学者、ハンス・セリエ(Hans Selye)です。

ストレスとは、次のように定義されています。

『寒冷・外傷・疾病・精神的緊張などが原因で体内におこる一連の非特異的な防御反応。また、その原因。まず交感神経の緊張、副腎髄質のアドレナリン分泌がおこり、ついで脳下垂体からのACTHの分泌と、それによる副腎皮質ホルモンの分泌増加がおこる』 ~広辞苑より~

※ ACTH・・・副腎皮質刺激ホルモン。下垂体前葉ホルモンの一種。副腎皮質ホルモンの血中濃度が低下すると,下垂体前葉から ACTHが分泌されて副腎皮質を刺激し,皮質ホルモンの分泌を促進する。その結果,全身に一連の反応 (全身適応症候群) が起る。

このストレスは適度にかかるぶんには、心身を健全に成長させてくれますが、過度になると生命にかかわる問題となります。セリエはストレス学説において、「警告期」、「抵抗期」、「疲弊期」の三段階に分けて説明しています。

  1. 警告期・・・軽いストレスがかかった状態で疲労感などを感じるレベル。
  2. 抵抗期・・・ストレスに対抗しようとして頑張って抵抗している状態。
  3. 疲弊期・・・ストレスに負け心身ともに疲れ切った状態。

過度のストレスがかかり続けると、心身ともに疲弊し、最終的には死に至ることもあるのです。警告期の段階でも強烈なストレスがかかると、死に至る場合もあります。

最近では心身相関の考えがだいぶ普及し、ガンやその他の病気でもストレスが関与していることが証明されてきており、「病は気から」が科学的に解明されてきております。

この様に書くと、ストレスは悪者の様に聞こえますが、ストレスとは単なる刺激であり、別な言い方をすれば、逆境、試練、困難、苦難ともいえます。これらが悪いのではなく、これらをどう受け止めるかにかかっていると思います。

例えば、ボクシングでも相手のパンチをまともにもらわない様にディフェンスがあり、柔道にも投げられたときにケガをしない様に受け身があります。

同じように心にも、ディフェンスや受け身が必要だと思います。これによりストレスに負けない自分をつくることができると思います。

究極的には、ストレスは自己の成長にとって必要不可欠なものであり、避けて通れないものですので、これらとどう付き合うかが人生の課題だと思います。

「難事は良いこと!」と受け止められたらいいですね!

戦国時代から安土桃山時代にかけての山陰地方の武将尼子家再興のために「願わくば、我に七難八苦を与えたまえ」と三日月に祈った逸話で有名な、山中鹿之助が、次のような言葉を残しております。

「憂き事のなほこの上に積れかし、限りある身の力ためさん」 

「憂きこと」を避けるのではなく、自分の力を試すために、逆境、試練、困難、苦難よ、ドンと来い!と言い切った山中鹿之助の様な心境になれたら、ストレスに強く生きられると思いますが、皆様いかがでしょうか?

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