健康も運命も決断力が大切です

東京から札幌に来てすぐに、財団法人天風会のPRの一環で、札幌グランドホテルにて、当時、衆議院議員であった、尾身幸次氏による講演会がありました。義父の紹介で、妻と二人で参加したのを昨日のように思い出します。

それまで、中村天風師関連の著書は、30代の頃から何冊か読んでいましたので、尾身幸次氏のお話も大変良く理解できました。

北海道に移住する際に乗って来た、太平洋フェリーの中で読んでいた本も、中村天風師の「成功の実現」だったのです。

ここで中村天風師の略歴をご紹介いたします。

明治9(1876)年生まれ。 日露戦争の軍事探偵として満蒙で活躍。帰国後、当時不治の病であった肺結核を発病し、心身ともに弱くなったことから人生を深く考え、人生の真理を求めて欧米を遍歴する。 一流の哲学者、宗教家を訪ねるが望む答えを得られず、失意のなか帰国を決意。その帰路、奇遇にもヨガの聖者と出会いヒマラヤの麓で指導を受け、「自分は大宇宙の力と結びついている強い存在だ」という真理を悟ることで、病を克服し運命を切り拓く。帰国後は実業界で活躍するが、大正8年、病や煩悶や貧乏などに悩まされている人々を救おうと、自らの体験から“人間の命”の本来の在り方を研究、「心身統一法」を創見し講演活動を始める。 この教えに感銘を受けた政財界など各界の有力者の支持を受け「天風会」を設立。その後50年にわたり教えを説く。 東郷平八郎、原敬、北村西望、松下幸之助、宇野千代、双葉山、稲盛和夫、広岡達朗など、その影響を受けた人々は多様で、自らの人生、事業経営に天風哲学を活かしている。 昭和43(1968)年、92歳で生涯を閉じる。    「公益財団法人天風会ホームページより」        

尾身幸次氏も中村天風師の薫陶を直接受けた方であるのため、そのお話にも説得力があり、時折、拳で机をたたきながら、熱弁をふるっていました。

安定打坐(あんじょうだざ)など、書籍だけでは理解が難しい内容に対しても、講演会を通して理解を深めることができ、大変有意義なひと時を過ごすことができました。

札幌で新しく中村天風師の教えを学ぶ会を発足するということになり、私たち夫婦も早速入会させていただいたのです。

その当時は、札幌天風同好会という呼び名で会の活動を行っていました。参加者のほとんどが会社の経営者達で、私たちの様な年代の人間は少なく、ちょっと場違いな感じでした。そんな中でも皆さんには大変親切にしていただき、今でもそのご恩は忘れません。

その時に強く感じたことがあります。経営者の方々は皆、勉強熱心だということです。何歳になっても学び続けている姿勢に私も感銘を受けました。いろいろな方とお話をしてみますと、経営者と社員とは全く違う思考を持っていることに気づいたのです。

中村天風師が、成功のために必要な人間の6つの力について以下のように述べています。

  • 体力
  • 胆力
  • 判断力
  • 断行力
  • 精力
  • 能力

これらの6つの力が、人が真に健康に生きるために必要とされるもので、逆に健康や運命が阻まりし時にこそ、これらの力が大切になると中村天風師は述べていました。

札幌天風同好会のメンバーも前向きな積極思考の方ばかりで、6つの力の内の「判断力」と「断行力」にかけては、皆群を抜いていたと思います。この判断力と断行力を別の言葉で表現すれば、決断力となります。経営者の方々に共通していたのは、この決断力が普通の人たちよりも、はるかにあるということです。

人はどんな方でも、様々なひらめきや、インスピレーションを受けています。そのひれめきを前向きに判断し、瞬時に行動に移すのか、それとも逆に否定的な見解を示し、できない理由をあれこれと並べ立てるのかで、受け取る結果は180度違ってくると思います。

病気だからとか、お金が無いとか、時間が無いとか、様々な出来ない理由は上げられますが、こうやって何も進化向上のための行動を起こさないと、自分の健康も運命も、生活環境も何も変わらないと思います。

人は基本的に自分の環境を変えることを嫌います。身体の生理機能でもホメオスタシス(恒常性維持機能)というものが存在し、体温、脈拍、体液のpH(ピーエイチまたはペーハー)などを、常に一定範囲に収めようとします。これらの機能は、外部環境の変化から体の内部環境を守るという意味では大変重要な働きで、これなくしては生命の維持はかなわないのです。

だからといって、自分の習慣などを変えないとどうなるのかは、よくわかると思います。ほとんどの人が同じルーティンの中で日常を送っています。朝同じ様な時間に起きて、同じように歯を磨いたり顔を洗ったり、服を着替えたり、食事をとったりと、毎日毎日、同じような習慣の中で生きているのです。

気が付いてみれば、1年前とさほど変わらない人生を、送っているという方が多いのではないでしょうか。それ程、人は本質的に変化を望まない生き物なのです。これはいわゆる本能的なものなのです。

先に述べた経営者の方々は、先天的なのか後天的なのかは分かりませんが、一般人から見るとちょっと変わっている人種で、常に変化(進化向上)を求めているのです。それもストイックなほどにです。

ストイックといっても、これは傍から見てということで、当の本人達は楽しんでやっているのかもしれませんが・・・

私も治療院の経営をさせて頂いておりますが、遅まきながら、今その立場になって、決断力の大切さを、おぼろげながら感じています。(だからといって、できるわけではありません)

日々の臨床においても、良く治る患者様と、そうでない方との差にこの様な決断力というか、覚悟といっても良いようなものの有無を感じることがあります。

一歩踏み出すのも決断、その場にとどまるのも決断ですので、どちらも優劣で判断されるものではありません。しかし、一度きりの人生であるならば、後悔のないようにチャレンジしていくのも一考ではないでしょうか。

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健康と病気

今回のテーマは、健康と病気について考えてみたいと思います。健康とはいったい何でしょうか。また病気とは何でしょうか。

WHO(World Health Organization:世界保健機関)では、健康について以下のように記されています。

世界保健機関憲章前文 (日本WHO協会仮訳)

Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることをいいます。

 

これを見ると、かなり広範囲に健康についての定義がなされていますが、「肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態」とはどのような状態なのでしょうか。私はこの定義から言えば、明らかに健康ではありません。

世の中の人々で、この定義のような状態にいる人がどれだけいるのでしょうか。「すべてが満たされた状態」というと、全てのコンディションがピークに近い状態にあると思いますので、この状態を常に維持してゆくというのは至難の業ではないでしょうか。

東洋の思想では、「陰極まれば陽となり陽極まればとなる」と考えます。ちょうど正弦曲線(サインカーブ)の様に移り変わるのが自然の摂理です。これは別の言葉で言えば、諸行無常とも表現できます。

鴨長明(かもの ちょうめい)は、「方丈記」の中で、「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。・・・」と記しています。

森羅万象の全ては、変化変滅するということですので、健康の定義にあるような理想の状態がいつまでも続くというのは、ありえないということになります。

生きているということは、ダイナミックに変化し続けているということです。よって、健康の状態も変化してしまうということです。健康という平衡のとれた状態は、ある一時的な期間のみに許される状態で、この平衡が崩れることで、また新たなる平衡の状況が出来上がるのです。

手のひらの上で、傘や棒を立ててバランスを取って遊んだことがある方も多いと思います。健康の平衡バランスも同じです。平衡が保たれるためには、今の平衡を崩し、新たなる平衡状態を再構築するという作業を繰り返す必要があるのです。そのため、完璧な健康のまま、一生を無事に過ごせるということは、無いということが分かります。

そもそも、健康と病気を分けて考える方が間違いで、大所高所から見れば、どちらも同じ生命の営みの姿だと思います。

病気を忌み嫌うのではなく、次の健康への準備期間だと、考えるといいのではないでしょうか。また、病気という経験を通して人は成長するのではないかとも思います。WHO憲章前文にある様な、「すべてが満たされた状態」にあるとき、人間としての成長が望めるとは思えないのです。

修業時代にお世話になっていた治療院に、鉢植えの君子欄がありました。毎年きれいな花を咲かせていたのに、植え替えをして鉢を大きくしてしまったら、その後は一度も花を咲かせなくなりました。「すべてが満たされた状態 」をつくった結果、花が咲かなくなったのです。花は、その後に実を付けるための大切な準備で、子孫を残すための大切な営みです。

適度なストレスや危機感は、生物学的に必要不可欠なもので、これがなかったら、現在のような生態系が出来ていなかったと思います。

全てが満たされた状態ではいけないのです。人の健康や幸せは、その様な中にだけあるのではないと思います。

また、人間の欲望には際限がありませんので、実際のところ全てが満たされた状態などありえないのです。何かを手に入れ、満たされたと思った瞬間に、それらは陳腐化してしまい、また満たされない思いが出てきてしまいます。

外的な環境や物などによる充足感や満足感は、やがて色褪せていきます。

以前に読んだ、中村天風師の書籍にこんな話が載っていました。中村天風は、ヒマラヤの麓のカンチェンジュンガという所で、ヨガの大聖者であるカリアッパ師のもとで修行をしていました。実はこの時、中村天風は奔馬性肺結核に罹っていて、大変体調が悪かったのです。

その全ての状況を見抜いていたカリアッパ師が、毎朝、中村天風の元を訪れ「今朝の体調はどうか?」と尋ねるのです。

中村天風が、「今日は熱があって、頭がフラフラします」とか、「咳が止まらず息が苦しいのです」などと答えようものなら、その度にカリアッパ師から、杖で首が回らなくなるほど殴られたそうです。

そこで中村天風は考え、同じ質問をされた際に、「はい!元気です!」と答えたそうです。

それを聞いたカリアッパ師は、にっこり笑って、「それでよろしい」と言ったというのです。

中村天風師は、その後、自ら病気を治し、その経験をもとに財団法人天風会をつくって、その哲学を普及しました。

以下に、中村天風師の「座右箴言」をご紹介いたします。病気で悩み苦しんでいる方々のお役に立てれば幸いです。

『座右箴言』

私は最早(もはや)何事をも怖れまい。
それはこの世界ならびに人生には、いつも完全ということの以外に、不完全というもののないよう
宇宙真理が出来ているからである。
否、この真理を正しく信念して努力するならば、必ずや何事といえども成就する。
だから今日からは如何なることがあっても、また、如何なることに対しても、かりにも消極的な否定的な言動を夢にも口にすまい、また行なうまい。
そしていつも積極的で肯定的の態度を崩さぬよう努力しよう。
同時に、常に心をして思考せしむることは、人の強さと真と善と美のみであるよう心がけよう。
たとえ身に病があっても、心まで病ますまい。
たとえ運命に非なるものがあっても、心まで悩ますまい。
否一切の苦しみをも、なおたのしみとなす強さを心にもたせよう。
神と直接結ぶものは心である以上、その結び目は断然汚すまい事を、厳かに自分自身に約束しよう。

 

この座右箴言にある様に、「たとえ身に病があっても、心まで病ますまい。たとえ運命に非なるものがあっても、心まで悩ますまい。」と、この様な心境になった時に初めて健康と言えるのではないでしょうか。

恒久的な健康の状態が無い以上、どんな状態でも健康と思う心持がまず大切だと思います。

そこで、WHOの健康についての定義を次のように書き換えたらいいと思います。

健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態であると、どんな状況でも心から思える状態をいいます。

いかがでしたでしょうか。それでは今日はこれで失礼いたします。

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実践の大切さ

札幌整体治療院 谷井治療室 中村天風画像

【中村天風】

キネシオロジーテストを診断の一つとして使うようになり20年以上の歳月が流れました。

その中で分かったことは、キネシオロジーテストで分からないことが、あまりにも多いということです。

よく患者さんに、キネシオロジーテストで、恋愛や就職、運勢など様々な占い的要素の判断を依頼されますが、分からないことは分からないとお答えしています。

谷井治療室での実際の臨床現場では、カイロプラクティックやオステオパシー、MTS療法、解剖学、生理学など、自分の学んだ範囲内での知識を基にしたキネシオロジーテストの診断となります。よって、それ以外の目的でのキネシオロジーテストは、診断精度が落ちますので、一切使用しておりません。
 
よく一寸先は闇と申しますが、人生先がわからないからこそ面白いのではないでしょうか。

大抵の人は、失敗や苦難、苦労は出来るだけ回避したい事として忌み嫌っています。

しかし、人は失敗や苦難を通して、耕され、磨かれ、成長してゆくのではないでしょうか。

何事にもチャレンジ精神で、失敗を恐れず、たとえ転んでも、ただでは起きないという思いが大切ではないかと思っています。

テレビやパソコン、スマホなどのバーチャルな世界はあくまでも疑似体験であり、実体験ではありません。

畳の上の水練の如く、理論や理屈はわかっていても実践が無ければ、全く使い物にはなりません。

また、「百聞は一見にしかず、されど百見は一行(実行)にしかず」 (客家の教え)

との言葉の様に、見るだけでなく、実際に実行せよということが大切なのです。

実践の重要性を次の言葉からも学ぶことができます。

「知って行わざれば、知らざるに同じ」  (貝原益軒)

養生訓で名高い貝原益軒らしい言葉です。

そして、占いなどで人に判断をゆだねることは楽ですが、それはあくまでも他人まかせの判断ですし、その結果に対する責任も占い師のせいにできるので、自分で責任をとらなくて済み、都合がよいのです。

「易を知るもの占わず」とか「君子、占わず」とも言う通り、真の実践者は本当の法則を知っているので結局、占わなくてもよくなります。

本当の智慧は、実体験の中でしか学べないのです。

以前、中村天風(なかむらてんぷう)師の本の中にこんなエピソードが出ておりました。

中村天風は中国に偵察として潜入していました。中村天風の仲間に、道場ではめっぽう剣術が強い男がいました。彼は武田家の兵法を学んでいると周りの仲間に常々自慢していましたので、周囲の者からは武田様と言われていたそうです。

ある時、中国の平原を移動中に中村天風達は、馬賊の集団に遭遇します。相手の馬賊たちは大きな青竜刀をぐるぐると回してこちらを威嚇していました。

中村天風一行は、馬賊と対峙していました。すると、どこからともなく仲間内から「武田様、お願いします!」との声が上がりました。そうです、あの道場ではめっぽう強い武田様にみんなが期待をしておりました。中村天風も武田様の日頃からの道場での強さを知っていたので、ここはひとつお手並み拝見といったところでした。

しかし、武田様は刀を構えたまま中々相手に向かっていきません。その間も馬賊は大きな声を上げ、青竜刀でこちらを威嚇し続けています。中村天風は、なにか様子がおかしいので、武田様の方を見ると、なんと彼は顔面蒼白で、全身が硬直し、構えた刀はぶるぶると震えていたそうです。

真剣による実践経験の無い武田様は、恐怖心で体が動かなくなっており、完全に相手にのまれている状態だったのです。

これはいかん!と思った百戦錬磨の中村天風が、相手の馬賊に切り込み、そのほかの仲間たちもそれに続きました。馬賊たちは、たちまち逃げてしまったそうです。こうして難を逃れたという逸話です。

こんな時は、机上の空論は全く通用しません。竹刀や木刀を使った道場の稽古でいくら強くても、こんな状況では、実戦で培った経験だけがものを言うのです。
  
実戦と同時に何事も一歩踏み出す勇気が大切です!

剣の教えの中に、次のような言葉があります。

「切り結ぶ太刀の下こそ地獄なれ、身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」

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