歯の治療と整体

札幌整体治療院 谷井治療室 歯科治療イラストこのブログを読んでくださっている皆様のほとんどは、今までに最低一度は虫歯の治療をしたことがあると思います。(お恥ずかしながら、私は何度も痛い目に合っております)

虫歯の治療では、レジンやパラジウム、筋合金、セラミックなどの詰め物や、かぶせ物をしますが、これらが合わなくて違和感を感じた方はいませんでしょうか?

高さが高く感じるようになったり、詰め物が歯の穴よりも大きくて、きつく感じたり、舌や頬っぺたの内側を噛みやすくなったりといろいろな不具合があります。

この微妙な変化は、通常違和感として感じられ、体はそれに反応して筋肉の緊張などが起こります。

人間の感覚は自覚症状としては、数十ミクロンの差でも感じます。卑近な例を挙げれば歯の間に食べ物が挟まった時など、とても嫌な感じがしますが、この詰まった異物の厚さは1ミリもありません。恐らく10ミクロンとか20ミクロン位ではないでしょうか。こんなに薄いものでも体は異物として感じるようにできているとは、あらためてすごいなと思います。この感覚は、虫歯予防にも役立ちますので、歯の健康には大変重要な感覚です。

実は、キネシオロジーでチェックすると、コピー用紙やラップの厚みでも筋力低下を起こします。因みにコピー用紙の厚さが約0.09mm、ラップの厚さが約0.011mmだそうです。

人間の脳は1ミクロンの厚さでも感じていると言われています。さすがに1ミクロン位だと歯の異物感としては自覚できないかもしれませんが、敏感な人ですと、なんだか変?、噛み合わせの左右差が違う、嚙んでいると顎が疲れやすい、などの変化として歯そのものの違和感というよりも、その歯による悪影響の結果としての変化を感じることが多いと思います。

整体の立場から厳密に言うと、1ミクロンでも噛み合わせがズレると、脳はそれを感知し咀嚼筋や頸部の筋群などに異常な緊張が発生し体は歪みます。それぐらい噛み合わせは全身に影響を与えるのです。

人間の頭部には大切な脳が納まっています。この脳は精密がゆえに衝撃や不良姿勢により頭部の位置が変わることを嫌います。下顎骨は頭部(脳)が、常に正しい位置にあるように働きます。側頭骨にぶら下がっている形で下顎骨は存在し、頭部の位置を安定させるバランサーの役割をしています。

噛み合わせが狂い、下顎骨の位置が変わると、全身のバランスが崩れ、頭部(脳)の位置が変わります。これにより脳神経の働きが悪くなり、頭痛、めまい、吐き気、耳鳴り、首こり、肩こりなど様々な不調を発生させます。

虫歯の治療で噛み合わせが変わると、骨格的なバランスが必ずズレてきます。そのため元のかみ合わせを保つのはとても大切なのです。

しかし、歯科治療でここまでの精度を出して完璧に嚙み合わせを調整するのは、至難の業だと思います。1ミクロン単位で調整できればいいですが、実質的には無理ではないでしょうか。門外漢の私がこんなことを書くと、「ふざけるんじゃね~!俺はそのくらいの精度で調整できるぞ!」と言われてしまうかもしれません。もしこのような先生がいましたら、素直に謝りますのでどうぞお許しください。

ただ歯を削るということは、削った部分は元に戻せないということで、「ヤバイ削り過ぎちゃった!」というようなことが起きた場合、どうなっちゃうのでしょうか?

また、何本もの歯を次々と治療するようなケースでは、元の咬合は完全に失われます。先日も谷井治療室にご来院下さった患者様で、歯の治療をしてから顎が外れるようになったという方がいました。これなどは、明らかに医原病です。噛み合わせはこれぐらい重要なのです。

しかし、人間には個人個人に、生理的な許容範囲というものが存在し、多少の誤差は吸収してしまうのです。この生理的許容範囲はかなり個人差が大きく、ほんの少し嚙み合わせがズレただけでも、首こり、肩こり、頭痛、めまい、吐き気などの症状が出る人もいれば、噛み合わせが大きくズレていても、何の問題もなく日常を送っている人もいます。

この差はなぜ起きるのでしょうか。その答えは、上顎骨、下顎骨、などが頑丈に出来ているのか、きゃしゃなのかで決まるのです。もともと上顎骨も下顎骨もしっかりと発達していて、歯並びも良く頑丈な骨格をしている人は、歯科治療などで噛み合わせが多少変わっても、その許容範囲が大きいため首こり、肩こりなどへの影響も少ないのです。

逆に、上顎骨や下顎骨の発達が悪く、きゃしゃな骨格の人は生理的許容範囲が狭いので、僅かな噛み合わせの変化でも、首のこりや肩こり、頭痛、目まい、などが酷くなり自律神経のバランスも崩しがちになります。

小さな虫歯でしたら、1~2回の歯科治療で治ってしまいますが、虫歯が大きく根の治療をする場合などは回数がかかるため、その間の噛み合わせの変化が大きくなります。このような場合に首や肩のこりが強くなり、体調を崩す方がいます。

整体治療でバランスを取りなおすと、歯科治療中の噛み合わせの変化に対応できます。歯はとても敏感な部位なので、歯科治療と並行して整体治療で全身のバランスを取ると、頭痛、めまい、吐き気などの不快な症状も発生しずらくなります。

歯医者さんで虫歯の治療後に噛み合わせを診る際に、咬合紙や咬合フィルムでチェックしますが、診療台に乗ったまま調べるのが普通です。整体の立場から言えば、咬合のチェックは立位で行うべきです。診療台に乗ったままの姿勢と、立位では骨盤や脊柱の位置が変わり、顎関節の位置も変わります。

もし診療台に乗った姿勢で咬合を合わせてしまうと、立った状態では噛み合わせが変わってしまうのです。骨盤や背骨と顎関節は相関関係にありますので、これはとても大切なことなのです。

逆に身体のバランスがもともと悪いと、いくら歯の治療をしても全身のバランスは治まりません。整体治療と歯科治療も実は相関関係にあるので、歯科治療とセットで整体治療を行うことは全身のバランスを整える上では大切なことなのです。

それと虫歯にならないことも大切ですが・・・。

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骨は語る徳川将軍の退化

札幌整体治療院 谷井治療室 頭蓋骨画像東京都港区に増上寺というお寺があります。このお寺は浄土宗大本山で、徳川将軍家とゆかりの深いお寺で、

戦災にて焼失した旧徳川家霊廟は、現在の大殿南北(左右)に建ち並ぶ壮麗なものであったと伝えられています。昭和33年夏、文化財保護委員会が中心となって、発掘された土葬の遺体は、綿密な調査が行われた後、東京・桐ヶ谷にて荼毘にふされ現墓所に改葬されました。

増上寺に埋葬されているのは、二代秀忠(遺骨は上から崩れ落ちた石により、提灯を閉じたようにつぶれており、頭部の骨の正確な形は復元されていません)、五代将軍兄弟の綱重、六代家宣、七代家継、九代家重、十二代家慶、十四代家茂の6人の将軍の他、女性では将軍正室として二代秀忠夫人崇源院、六代家宣夫人天英院、十一代家斉夫人広大院、十三代家定夫人天親院、十四代家茂夫人静寛院の5人、将軍の側室としては三代家光の桂昌院、六代家宣の月光院など5人、その他、将軍の子女を含む計38人です。

左の写真は、「骨は語る徳川将軍・大名家の人びと」鈴木 尚著 からのものです。

5人の頭蓋骨がありますが、上の段の左から順に、五代将軍兄弟(6代将軍家宣の父)の綱重、中央が六代家宣、右端が九代家重、下の段の左が十二代家慶、そして右が十四代家茂の頭蓋骨になります。

この頭蓋骨からは、いろいろなことが判ります。どの骨も、その当時の庶民の頭蓋骨と比べて貧弱なもので、代を重ねるごとにその退化が著しくなっていきます。

どの頭蓋骨にもみられる特徴は、歯の咬耗(こうもう:咬合面の摩耗)が少ないことです。これは、柔らかいものばかりを食べていた証拠となります。お殿様は庶民とは違いあまり嚙まなくても食べられるものばかり食べていたのです。

綱重は、35歳で死んでいて、その歯は32本すべてのこっています。6代家宣は、51歳で亡くなっており、上の歯は右第二大臼歯と左第一小臼歯に虫歯があり、下の歯は左右の第一大臼歯が揃って欠けているので、虫歯であった可能性が高い。

九代家重は、51歳で亡くなっています。病気のため常習的に歯ぎしりをしていたとみられる特殊な溝状の歯の咬耗があります。

十二代家慶は、61歳で亡くなっており、下顎は逆咬合の受け口の傾向があり、歯並びはひどく悪い状態(乱杭歯)で、下顎骨も大変きゃしゃであった。

十四代家茂は第2次長州征伐中、7月20日大阪城で病死した。享年21歳であった。十二代家慶と十四代家茂はともに頭蓋骨の横幅が狭く馬面であった。

家茂は歯の咬み合わせも悪く、開咬(かいこう)・オープンバイトになっている。

開咬(かいこう)・オープンバイトとは奥歯しか噛んでおらず、前歯が噛み合わない状態のことを指します。

常に前歯が開いている状態なので、前歯で食べ物が噛めない、しゃべるときに息が漏れる、などの症状があります。

家茂の歯は、ごく軽度のものまで入れると上下の歯の97%が虫歯におかされていた。これは歯のエナメル質が並外れて薄いという特殊な体質を持っていた上に、甘いものが特に好きだったためではないかと思われる。

これらの頭蓋骨の形質は、典型的な貴族形質をもち前期の将軍よりも後期の将軍の方がその傾向が強まる。最も強く特徴づけられるのは、特異な顔面の形質ですべての将軍の顔高は、江戸時代の庶民に比べて甚だ高く、しかも後代の将軍ほど高くなっている傾向があり、12代、14代将軍にあっては、当時の庶民のみならず、現代日本人でも例をみないほどの高さである。

この本が書かれたのが1985年なので、今から32年前になります。現代人の退化のスピードから考えると、今の若者の頭蓋骨はどうなっているのか、とても興味深い点です。

現代の若者の食生活も、徳川将軍家に負けず劣らず、柔らかいものを食べていないでしょうか?その結果、上顎・下顎とも発育が悪くなり、歯並びが悪く、小顔になりました。

それと引き換えに、咀嚼力が落ちましたが、現代食は昔と比べて柔らかくなったので、噛む力を必要とせず、この点は問題になりません。

人間の身体の一部の退化は、全身にもその影響が及びますので、きっと何らかの体調不良が現れていると思います。

現代の若者の体型は、ひょろひょろと背は高く、親の代とは全く違ったものになっています。以前のブログ「若者の退化と先祖返り」でもお伝えした通り、筋力や体力の低下も現れているのです。

徳川将軍家の退化の歴史と、江戸幕府の衰退も不思議とリンクしていると思います。戦後日本の生活様式の激変によって、私達現代人に起こっている退化が、国力の低下とリンクしないことを祈っています。

徳川将軍家の貴族的退化を反面教師として、現代の私たちが学ぶことが多くあるのではないでしょうか。

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歯と姿勢

今回のテーマは姿勢についてです。腰痛、肩こり、頭痛、めまいなど様々な症状は普段の姿勢と関連がとても深いのです。

先日読んだ本に面白い内容がありましたので、その本を参考に姿勢について考えていきたいと思います。その書籍の名前は「背すじは伸ばすな」 山下久明著 光文社新書  という本です。

この本の著者は、歯科医でありますのでその方面からの造詣が深い内容となっておりました。この中で特に強調されていたことが、舌についてです。舌が口の中でどの位置にあるべきかということがまず問われています。

普通の状態で、舌が上あごに付いているのか、上あごから離れて下に落ちているのか、どちらのタイプかということが姿勢のみならず、全身の健康に深くかかわっているとのことです。皆様はどちらのタイプですか?

結論から申し上げると、舌は上あごに付いている状態が正常で、下に落ちていたら異常ということです。

人間は直立二足歩行をするため、頭を頸椎をはじめとした脊椎で支えています。その頭の中には大切な脳を治めています。そして、この脳が歩く、走るなどの日常動作の中で揺すられることはとても都合が悪いのです。

そこで、脳を振動から守るダンパー(衝撃吸収機構)の役目をするのが、舌ということです。著者はこれを舌ダンパー構造と説明したいます。舌は筋肉の塊でその舌が上あごにくっ付いていると、舌骨舌筋や、オトガイ舌骨筋、甲状軟骨(のど仏)などが連動して働き結果として頭の揺れを防ぎ、脳を振動から守っているというのです。

我々人類が属するホモサピエンスはこの舌ダンパー機構を強化したグループで、その特徴が下顎骨(下あご)のオトガイ部の発達と、額(前頭葉)の発達に現れているということです。

そこで疑問なのはなぜ舌が上あごに付いていない人がいるのかということです。その原因は食生活の乱れにより、特に離乳期に柔らかいものばかりを食べさせたため、歯も含めた口腔内の発達が悪くなったことが問題とされています。

著者の山下久明先生もこの本の中で取り上げている、プライス博士(Dr.W.Price)の研究を以下にご説明します。

「食生活と身体の退化」という本の抜粋です。歯科医師のウェストン・プライス博士(1870~1948)は、1930年代から世界14か国で、10数年にわたる現地調査を行い健康の秘訣を求めました。

調査対象として選んだのは、病気に苦しむ人々ではなく、健康な人々でした。博士が伝統的な自給食を摂っている人々に見たのは、完璧な歯列、ほとんど虫歯がなく、結核に対する強い免疫力、そして総合的に優れた健康体でした。

その彼らが、精白小麦、白砂糖、植物油、缶詰などの近代食品を摂りはじめると、退化の徴しがすぐさま現れ、虫歯、顎の変形、歯並びの乱れ、関節炎、そして結核に対する免疫力の低下が猛威を振るうのです。プライス博士は、「食生活と身体の退化」の中で200枚もの写真とともに、私たちの先祖の英知を明らかにしてくれました。

札幌整体治療院 谷井治療室 歯の写真札幌整体治療院 谷井治療室 歯の写真

上の写真は北アメリカ先住民の少女の写真です。左の少女は伝統的な食生活をしており、素晴らしい歯と歯列弓をもっている。右の少女は、近代化した食生活により、鼻孔の狭まった顔面骨と、歯列弓が著しく未発達で、歯並びも悪い。  

札幌整体治療院 谷井治療室 歯の写真札幌整体治療院 谷井治療室 歯の写真

上の写真は、サモア人の子供である。左の子は、健全な伝統食で育ち、歯や顔面骨の発達が素晴らしい。右の子供は、白人の持ち込んだ食生活により、歯も顔面骨も健全に発達できていない。

プライス博士は、その土地でとれたものを使った伝統食で育った人々は例外なく心身ともに健全であったが、白人が持ち込んだ文明食によって伝統食を捨てた人々は、心身ともに退化していることをつきとめました。

これは今から70~80年前の話です。 今日の日本の食生活も伝統食を捨て、欧米化してしまいました。そして現在、あらゆる病気が蔓延しています。

  旧約聖書に出てくるアダムとイブの食べた禁断の木の実の話は有名ですが、これをプライス博士の研究に当てはめると、エデンの園にいたアダムとイブ(未開の原住民)を、ヘビ(白人)がそそのかして、禁断の木の実(精製穀物・白砂糖・加工食品など)を食べさせた結果、人類は堕落してしまった・・・ と、なるような気がします。

札幌整体治療院 谷井治療室 アダムとイブ画像

プライス博士の残した言葉をここに記します。   

「生命があらゆる面で十全であるためには、この母なる大自然に従って生きなけらばならないのである。」

食生活の重要性がわかったところで、もう一度「背すじは伸ばすな」の話に戻ります。姿勢保持時にかかわる舌ダンパー機構を正常に働かせるために、まず大切なのは舌を上あごに付ける習慣をつけることです。そのための詳しい舌のトレーニングは、書籍をご覧になって頂くのが良いと思います。

もう一つ大切なことは、上下の歯と歯の間(安静空隙)を開けておくことです。正常な人は食事以外で一日に上下の歯が当たっている時間が17~20分というデータが出ています。

もし心当たりがある方は、歯を食いしばったり、上下の歯を合わせないように隙間を開けておきましょう。その他のポイントの詳細は下の書籍をご覧ください!

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退化病

若い女性の歯退化 鶴見大教授ら学生調査、7~8割が親知らず欠如」

鶴見大短期大学部(横浜市鶴見区)の後藤仁敏教授と田中宣子講師が、女子学生124人の歯型を調べた結果、若い女性のかむ力が弱くなり、親知らず(第3大臼歯)の退化が 進んでいることが分かった。

後藤教授は「乳児期にもっと固い食べ物をかむ習慣が必要」と指摘する。

対象は歯科衛生科で学ぶ学生で、18~20歳。

歯数は24~32本で平均28・2本。基本の32本は6人だった。上あごの親知らずの欠如が82・2%。その前の第2大臼歯も退化が進み、三角形に変形傾向が見られる。第1大臼歯への影響も出ている。 下あごの親知らずの欠如は71・8%だった。

後藤教授は「人類の歯の退化予測」を新人・現代人段階(抜歯も含め32本)と 未来型現代人段階(28本)に分類。 調査では未来型が57・3%で、新人・現代人は12・1%、中間(29~31本)が24・2%だった。

05年から女子学生の歯の調査を続ける後藤教授は「若い女性は、かむ力が年々弱くなっている。 歯の退化を防ぐのは、人類史的な重要課題」。田中講師も「ソフトな食品が人気だが、乳児期に しっかりかむ習慣が切。今年も歯型を調べ、データを積み上げたい」と意欲を示した。

                            (毎日新聞 2011年6月1日)

進化の過程で失われた身体的な構造は二度と復活しないとする「ドロの法則」(進化非可逆の法則)があるが、このままでいくと人間の歯の数がどんどん少なくなってしまう恐れがあります。

現代では、小顔が美人の条件として持てはやされていますが、これは生物学的には明らかな退化現象であり由々しき事態である。下の写真は、コロンブス以前の北アメリカ原住民の頭蓋骨と現代人の頭蓋骨の厚さの比較です。明らかに現代人の頭蓋骨は薄くなっています。
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「食生活と身体の退化」 ウェストン・プライス著より

退化のスピードは歯より骨、骨より筋肉の方が早く、歯に退化が表れているということは、それ以前に骨に退化が存在し、さらにその前に筋肉の退化が顕著に表れます。

私も仕事がら筋肉や骨の触診をしますが、臨床の現場で感じることは、10代~20代の患者さんの骨格的な線の細さと、筋力の低下そして歯列の悪化です。

人間だけでなく、植物も適度なストレスが大切なようです。「植物はすごい」 田中修著、この本の中にシシトウの事が書いてありました。私も経験がありますが、シシトウは何本かに一本は、「ひゃ~!辛い」というのに当たります。その理由は、著者の田中先生によると、「成長の途上でストレスが多いと、辛くなる」という現象だそうです。

温度や水分、日照りなどがいい条件のもとで、すくすく大きくなったシシトウは、辛みが少ないそうです。反対に、暑さや乾燥や日照りなどのために、水不足のようなストレスを感じて、時間をかけて大きくなったシシトウは辛い傾向があるそうです。

苦労して育ったシシトウは「味が濃い」のです。

いっぽう温室育ちで、何不自由なく育ったものは、味が薄く辛みもないのです。これって我々人間にも当てはまるような気がしませんか。

また、月並みですが、健康に生活するには、よく歩くことも大切です。

世の中には様々な病気やケガで歩けない人はたくさんいますが、歩ける環境にいながら歩かない人はもっと沢山います。

人間の体は心臓だけで血液を体の隅々まで循環させるのには無理があり、運動や呼吸などによって循環を補っています。

認知症にも歩くことは深く係わっています。高齢者が転倒などで骨折をして寝たきりになると、とたんに認知症が進むことからもわかります。

さて、人体最大の臓器はいったいどこでしょう?

それは筋肉です。筋肉量は男性で体重の46%、女性で38%を占めます。筋肉の70%は下半身にあります。

みなさん。貯金は大切ですが、貯筋はもっと大切です。特に下半身に筋肉を蓄えることが大切です。

筋肉トレーニングにも活用できる、ドイツの発生学者、ウィルヘルム・ルー(Wilhelm Roux)の法則があります。

1.筋肉は適度に使うと発達する。
2.筋肉は使わないと萎縮する。
3.筋肉は使いすぎると萎縮する。

筋肉を鍛え、よく歩くことで体温も上昇し、血液循環もよくなります。 
 
現代っ子は、立っていられないので、ところ構わず腰をついて座り込む(ジベタリアン)現象や、猫背で姿勢が悪い!我慢強さがなくなった!落ち着きがない!すぐにキレる!などといわれていますが、元凶はこんなところにあるのではないかと私は思っています。そしてこの子たちが老人になる頃には、今の何倍もの骨粗鬆症が増えているのではないでしょうか。 

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