仙腸関節と整体治療

仙腸関節は、骨盤の仙骨と腸骨を繋ぐ関節で、この関節自体を動かすことを目的とした主動筋が無いため、以前は不動関節と考えられていました。脚の動きや体幹部の動きの中で、受動的に動く関節で、数ミリの可動性があります。

私も専門学生時代に解剖実習で実際の死体の仙腸関節を見させていただきましたが、ホルマリンで固定されていたため、カチカチに固まっており、ここが本当に動くとは思えない状態でした。

しかし、カイロプラクティックの専門学校では、この仙腸関節の可動性を調べるために、徹底的に可動性検査(モーションパルペーション)の練習をさせられました。

動きの少ない関節なので、始めて間もない頃は全くその動きがわかりませんでした。苦労の甲斐あって、お蔭様で今では仙腸関節のズレや、浮腫、可動性の有無などを診断し、臨床で活かすことができる様になりました。

人体には、可動性の大きな関節がいくつもあります。例えば肩関節や股関節などは様々な方向に大きく動かせるために、その可動性の検査もわかりやすく教科書的な関節です。

しかし、仙腸関節はそれらに比べほとんど動きのない関節であるため、その動きを調べるのが難しく、整形外科的にも可動関節としての認識が低く、腰痛などの主原因としてはあまり重要視されていません。

私も整形外科に勤めていた経験が有りますが、カンファレンスで院長先生からレントゲン写真を見ながら様々なことをご教授いただきましたが、今思い返しても仙腸関節についての話題は一度も出たことがなかったです。

実際の臨床の現場でも腰痛を主訴とする患者様で、仙腸関節そのものの痛みを強く訴える例は少なく、仙腸関節炎など一部の場合に限られているのは事実です。

通常、腰痛といえば、腰椎、椎間板、腰部筋肉群などが、その原因としてまず疑われますが、実はレントゲン写真その他検査で、原因が特定される腰痛は全体の15%ほどで、残りの85%は鑑別診断がつかないものなのです。

結局この様な85%のケースでは、「腰痛症」などと病名のごみ箱的な診断名が付いてしまうそうなのです。

この様な原因不明の腰痛(実は腰痛だけではない!)に、仙腸関節が深く関わっているのです。

骨盤の骨はいくつかの骨が集まって出来ており、寛骨(かんこつ)は、もともと腸骨、恥骨、坐骨の3つの骨が子供から大人になる過程(17歳頃)で、癒合して出来上がります。

仙骨も5つの仙椎が17~35歳位の間に癒合し一個の仙骨になります。

しかし、仙腸関節はいくら動きの少ない関節とはいえ、れっきとした関節なので生まれてから死ぬまでその機能を保持し、通常は癒合することはありません。

骨癒合するか、しないかは、火葬場で骨上げをすると分かります。寛骨や仙骨はそれぞれの骨が癒合しているので、骨の丈夫な方の場合、そのままの形で遺骨になってきます。

しかし、仙腸関節は癒合していないため、仙骨と寛骨は分かれてしまいます。少し話は横道にそれますが、頭蓋骨も様々な骨が組み合わさって出来ていますが、それぞれは癒合していませんので、縫合などその接合部から分かれて出てきます。

医学書を見ると、頭蓋骨は高齢になると骨癒合すると記載されていますが、私の父は享年95歳で亡くなりましたが、その頭蓋骨は側頭骨、蝶形骨、頭頂骨など縫合からしっかりと、きれいに分かれていましたので、明らかに骨癒合していないことが分かります。

話しを元に戻すと、仙腸関節の様に可動性の少ない関節が機能障害を起こすと、実は全身への影響が甚大となります。逆に大きな動きのある肩関節や股関節が少しくらい動きが悪くても、全身にはそれほど影響しないのです。

最終的にはキネシオロジーで診断しますが、仙腸関節は治療のメジャーポイントになることが多く、肩関節や股関節はメジャーポイントとしては扱わないことがほとんどです。

仙腸関節は上からの自分の体重と、下(脚)から突き上げる圧力や衝撃とが交わるポイントで、強い力がかかります。そのためカイロプラクティックではここを、体重軸受部(Weight bearing)と呼び、最重要な治療箇所として捉えます。

札幌整体治療院 谷井治療室 仙腸関節画像

仙腸関節の動きは僅かで繊細ですが、人体はこの動きによってさまざまなバランスをとっています。その一つは、免震構造としての役目です。よく高層ビルの地下の基礎部分には、防振ゴムを使った免震機構があります。大きな地震の際にこれが揺れを吸収しビル全体の揺れを緩和します。下の動画はその模型となります。

この機能により仙腸関節が衝撃を吸収し、背骨や頭部の揺れを防いでいるのです。人間にとって辛い動きの中に頭部を揺さぶられるものがあります。頭部はその中に脳を収めているため、ここを揺さぶられることは望まないのです。三半規管が頭部にあるのもそのためだと思います。

そして、もう一つの働きは呼吸と関連があるのです。呼吸といっても通常の肺呼吸ではなく、もう一つの規則的な動きがあり、脳脊髄液の循環にかかわっています。仙骨には脊髄硬膜の付着があるため、この循環に大きく関わっており、仙腸関節の僅かな動きがこれを可能にしています。

この様に仙腸関節はとても大切な関節であるのです。谷井治療室では、腰痛だけでなくあらゆる症状に対して、仙腸関節を必ずチェックし必要に応じて調整します。

皆様のお辛い症状の原因が、実は仙腸関節にあった! ということもありますので、どうぞご参考にしてみてください。

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肩こり・腰痛・坐骨神経痛・椎間板ヘルニア・ぎっくり腰・めまい・頭痛・脊柱管狭窄症・自律神経失調症・五十肩・膝の痛み、股関節の痛み等、様々な症状の根本原因を改善する整体治療院 「札幌 キネシオロジーの谷井治療室」です。

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北海道札幌市中央区南2条西5丁目6-1ロジェ札幌25-901

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腰痛と食事

今回のテーマは、腰痛と食生活の関連です。先日谷井治療室に来た患者さんのお話をさせていただきます。

20代の男性の方で、主訴は右腰から大腿外側の痛みと痺れです。

発症の経緯は、7月から2ヵ月間会社の研修で地方に行き、その間、会社から支給された食事は、なんと!3食ともコンビニ弁当だったそうです。

研修を終え、自宅に帰ってきてから体調を崩し、今回の腰から脚の痛みと痺れを発症し、座ることも歩くこともままならず、とうとう会社を休職してしまったそうです。

発症の最大の原因は、研修のストレスと栄養的に粗悪なコンビニ弁当を1日3食2か月間毎日食べさせられたことが考えられます。

ではなぜコンビニ弁当がいけないのでしょうか?

その理由は、コンビニなどのお弁当には人間の生命活動に必要な栄養素が不足していることと、防腐剤など多くの食品添加物が使用されているためです。

この様な食生活をしていたら、腰痛以外にも様々な病気を発症してもおかしくありません。

ここで疑問なのは、コンビニ弁当が身体に良くないのは分かったが、それと腰痛はどう結び付くのかということですが、病気や痛みの真の原因となるのは、血液の質なのです。赤血球や白血球が健全な状態で、サラサラ流れる血液であれば健康な状態ですが、食生活が悪くなると血液が汚れ、流れが悪くなり細胞レベルで体が悪くなるのです。

血液の汚れが起きると、筋肉は固くなり骨格は歪みます。骨格が歪むとその部位はますます血液循環が悪くなり、筋肉は古タイヤの様に劣化し、更に歪みが強くなるという悪循環に陥ります。

そして、最終的に痛みや痺れが出るのです。

三食しっかり食べているのに栄養失調になることを「新型栄養失調」とよびます。下記の書籍はとても参考になるので、おすすめいたします。

新型栄養失調

小若 順一/国光美佳 食品と暮らしの安全基金 著
出版:三五館  発売 2010年12月17日   ■B6判 ■210頁  価格 1,470円

「食事のミネラル不足が一目でわかるので、すばらしい本です」 生命科学振興会理事長 渡邊 昌 (前・国立健康・栄養研究所理事長)
「食品成分表による調査は根本的な見直しを迫られる」 東京都立立川短期大学名誉教授 吉田 勉
「発達障害の予防と治療ができるようになった」 日本福祉大学客員教授 大和田 孝士
「この本はジャーナリストに衝撃を与える」 NHKスペシャル「人体」制作者 林 勝彦
「うつ病は本当に食事でよくなる」 湯島清水坂クリニック院長 宮島 賢

今、一人暮らしの若者やお年寄りを中心として新型栄養失調が急増しています。先日、札幌の大手スーパーマーケットに勤務している患者様とお話をする機会がありました。私が「最近のスーパーはお総菜コーナーが充実していますね!」と聞いたところ、出来合いのものを買うのは、若者やお年寄りのお客様が一番多と言っていました。

確かに便利ではありますが、栄養価の問題を考えるとちょっと心配になります。これは料理をしない人が増えているということです。作らないのか、作れないのかはわかりませんが、血液や細胞をつくるのは食事からの栄養なのです。

東京の小児科医の真弓貞夫先生は、最近は「おふくろの味」が「袋の味」に変わってしまったと言っていました。

ある大学の先生は、クローン病という腸の病気が増えているそうで、その患者様の特徴として次の3つのものをよく食べているという共通項があると言っています。

  • カップ麺
  • スナック菓子
  • コンビニ弁当

これらの食べものは、どれも多くの食品添加物が入っているということで、これがクローン病の原因になっているのではないかと言っていました。

因果関係はわかりませんが、体にはよくないと思いますし、キネシオロジーテストでこれらの食品をチェックすると、どれもが体にとってエネルギーを落としてしまう反応が出てきます。栄養価が低くて、さらに体にとって不必要であり有害な食品添加物を日々摂り続けることは、自分の身体で人体実験をしているようなもので、どんな症状や、病気が出るのかは全く分からないのです。

私も経験があるのですが、お漬物なども市販のものは一回目に食べたときはそれなりに美味しく感じるのですが、二度三度となると、体が受け付けなくなり、食べたくなくなるのです。逆に手作りのお漬物の場合は、その様なことはありません。体は本来、健康に良いものと悪いものを見分ける能力を持っているのですが、悪い食生活を長年続けるとそれが麻痺してしまうと思います。

腰痛や肩こりは大病への序章にすぎません。取り返しがつかなくなる前に、根本的な食生活の改善をすることが急務だと思います。

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肩こり・腰痛・坐骨神経痛・椎間板ヘルニア・ぎっくり腰・めまい・頭痛・脊柱管狭窄症・自律神経失調症等、様々な症状の根本原因を改善する整体治療院 「札幌 キネシオロジーの谷井治療室」です。

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