骨は語る徳川将軍の退化

札幌整体治療院 谷井治療室 頭蓋骨画像東京都港区に増上寺というお寺があります。このお寺は浄土宗大本山で、徳川将軍家とゆかりの深いお寺で、

戦災にて焼失した旧徳川家霊廟は、現在の大殿南北(左右)に建ち並ぶ壮麗なものであったと伝えられています。昭和33年夏、文化財保護委員会が中心となって、発掘された土葬の遺体は、綿密な調査が行われた後、東京・桐ヶ谷にて荼毘にふされ現墓所に改葬されました。

増上寺に埋葬されているのは、二代秀忠(遺骨は上から崩れ落ちた石により、提灯を閉じたようにつぶれており、頭部の骨の正確な形は復元されていません)、五代将軍兄弟の綱重、六代家宣、七代家継、九代家重、十二代家慶、十四代家茂の6人の将軍の他、女性では将軍正室として二代秀忠夫人崇源院、六代家宣夫人天英院、十一代家斉夫人広大院、十三代家定夫人天親院、十四代家茂夫人静寛院の5人、将軍の側室としては三代家光の桂昌院、六代家宣の月光院など5人、その他、将軍の子女を含む計38人です。

左の写真は、「骨は語る徳川将軍・大名家の人びと」鈴木 尚著 からのものです。

5人の頭蓋骨がありますが、上の段の左から順に、五代将軍兄弟(6代将軍家宣の父)の綱重、中央が六代家宣、右端が九代家重、下の段の左が十二代家慶、そして右が十四代家茂の頭蓋骨になります。

この頭蓋骨からは、いろいろなことが判ります。どの骨も、その当時の庶民の頭蓋骨と比べて貧弱なもので、代を重ねるごとにその退化が著しくなっていきます。

どの頭蓋骨にもみられる特徴は、歯の咬耗(こうもう:咬合面の摩耗)が少ないことです。これは、柔らかいものばかりを食べていた証拠となります。お殿様は庶民とは違いあまり嚙まなくても食べられるものばかり食べていたのです。

綱重は、35歳で死んでいて、その歯は32本すべてのこっています。6代家宣は、51歳で亡くなっており、上の歯は右第二大臼歯と左第一小臼歯に虫歯があり、下の歯は左右の第一大臼歯が揃って欠けているので、虫歯であった可能性が高い。

九代家重は、51歳で亡くなっています。病気のため常習的に歯ぎしりをしていたとみられる特殊な溝状の歯の咬耗があります。

十二代家慶は、61歳で亡くなっており、下顎は逆咬合の受け口の傾向があり、歯並びはひどく悪い状態(乱杭歯)で、下顎骨も大変きゃしゃであった。

十四代家茂は第2次長州征伐中、7月20日大阪城で病死した。享年21歳であった。十二代家慶と十四代家茂はともに頭蓋骨の横幅が狭く馬面であった。

家茂は歯の咬み合わせも悪く、開咬(かいこう)・オープンバイトになっている。

開咬(かいこう)・オープンバイトとは奥歯しか噛んでおらず、前歯が噛み合わない状態のことを指します。

常に前歯が開いている状態なので、前歯で食べ物が噛めない、しゃべるときに息が漏れる、などの症状があります。

家茂の歯は、ごく軽度のものまで入れると上下の歯の97%が虫歯におかされていた。これは歯のエナメル質が並外れて薄いという特殊な体質を持っていた上に、甘いものが特に好きだったためではないかと思われる。

これらの頭蓋骨の形質は、典型的な貴族形質をもち前期の将軍よりも後期の将軍の方がその傾向が強まる。最も強く特徴づけられるのは、特異な顔面の形質ですべての将軍の顔高は、江戸時代の庶民に比べて甚だ高く、しかも後代の将軍ほど高くなっている傾向があり、12代、14代将軍にあっては、当時の庶民のみならず、現代日本人でも例をみないほどの高さである。

この本が書かれたのが1985年なので、今から32年前になります。現代人の退化のスピードから考えると、今の若者の頭蓋骨はどうなっているのか、とても興味深い点です。

現代の若者の食生活も、徳川将軍家に負けず劣らず、柔らかいものを食べていないでしょうか?その結果、上顎・下顎とも発育が悪くなり、歯並びが悪く、小顔になりました。

それと引き換えに、咀嚼力が落ちましたが、現代食は昔と比べて柔らかくなったので、噛む力を必要とせず、この点は問題になりません。

人間の身体の一部の退化は、全身にもその影響が及びますので、きっと何らかの体調不良が現れていると思います。

現代の若者の体型は、ひょろひょろと背は高く、親の代とは全く違ったものになっています。以前のブログ「若者の退化と先祖返り」でもお伝えした通り、筋力や体力の低下も現れているのです。

徳川将軍家の退化の歴史と、江戸幕府の衰退も不思議とリンクしていると思います。戦後日本の生活様式の激変によって、私達現代人に起こっている退化が、国力の低下とリンクしないことを祈っています。

徳川将軍家の貴族的退化を反面教師として、現代の私たちが学ぶことが多くあるのではないでしょうか。

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恐ろしい廃用性萎縮

今回のテーマは、廃用性萎縮(はいようせいいしゅく)です。簡単に言うと、使わないものは衰えてしまうということです。

具体例で示すと、以下のようになります。

  • 寝たきりで歩かないと、脚の筋肉が委縮して歩けなくなる。
  • 噛まないで柔らかいものばかり食べていると、咬筋が弱くなり噛む力が落ちる。
  • 感情表現を抑圧すると、顔の表情筋が委縮し、表情に乏しい顔になる。 

寝たきりなどになると当然、骨も萎縮するし、内臓諸機能も低下しますし、精神機能も低下します。

体を使うという事は、「人間が生き生きと生きる」という人間本来の生き方の表れであり、そうしないと健康に生きられない人間も、所詮は動物の一つであることに変りないという事です。動物は「動く物」と書くように、活動的に動いてこそ動物であり、人間も全く同じでこれが自然の法則に従って生きるということなのです。

解剖学者の養老猛司氏によると、人間はコンピューターと似て、入力と出力を繰り返すことで生命を保っているそうです。

しかし、人間の場合、入力と出力のバランスが取れていません。入力のほうは目とか耳とか鼻、口など、いくつも入力装置があるのですが、出力のほうは、筋肉だけなのだそうです。

そのため筋肉をあまり使わないで衰えさせると、入力はできても出力ができなくなります。簡単に説明すると入力とは知覚のことであり、出力とは活動(運動)のことです。現代人の生活ではこの出力が極端に少なくなっているのです。

この出力装置として人に備わっているものは骨格筋だけなのです。この骨格筋がだめになると、人間の出力が全部なくなるという事が一般的には認知されていません。

養老猛司氏は、この状態を脳死に対して『全筋肉死』と呼んでいます。全筋肉死になると他がすべて大丈夫でも人間としてはなはだ耐えられない状態になると言っています。

二年前に東京上野の「国立科学博物館」に行った時のことです。学芸員の方に興味深い話をお聞きしました。人間の骨格についての話の中で、大腿骨(太腿の骨)を調べると、その骨の持ち主が現代人か、江戸時代以前の人かがわかるそうです。

どこを見るかというと、それは大腿骨の後面を見るとわかるのです。この部分には太腿の後ろ側の筋肉が付着しているため、現代人よりもよく歩き活動的であった江戸時代以前の人骨の場合、大腿骨の後面が筋肉によって強く引っ張られ、骨が畑の畝の様に盛り上がっているのです。私も実際にその骨を見せて頂きその違いに驚きました。

逆に現代人の大腿骨は、この部分が平らなのです。これはある意味で骨の退化なので、生物学的には危機に瀕しているという事です。

江戸時代と言ってもたった数百年前なので、生活様式の変化でこれだけ短い期間でも、これ程までに骨が退化してしまうのです。

「使わないと使えなくなる」の具体例を挙げれば、笑わないと、笑えなくなる。聞こえないふりをして人の話を無視していると、本当に聴力が落ちる。しゃべらないと、話せなくなる。などがありますが、これらは、脳のその部分が使われないために、機能低下を起こしてしまうからです。

結局、使わなければ錆びつくということです。 また、大腿骨頸部(だいたいこつけいぶ)(脚の付け根)骨折では患者の約9%が手術などの治療を受けてから1年以内に死亡していたことが、厚生労働省の研究班(主任研究者=萩野浩・鳥取大助教授)と日本整形外科学会による調査で明らかになったそうです。(寝たきりの期間が長くなります)

世の中には歩けない人は沢山いるが、歩かない人はもっといると言った人がいますが、人間は怠惰な方に流れやすいようです。

それに引き換え、動物は本能的に、動かないことがイコール死を意味するので、どんな状況でも動こうとします。

私が時々利用させていただく新登別温泉の「旅館四季」という宿に、ケンタという名の犬がいます。この犬は後ろ足が左右とも不自由なのです。そこで、ここのご主人が後ろ足を補助する器具をつけようとしたり、車を装着しようとしても嫌がり、自分の不自由な足で一生懸命歩こうとするのです。

確かにこのほうが、全身の筋肉を使うので歩行補助具を着けるよりもあらゆる面で良いのです。ケンタはこれを本能的に感じ、自分で選択しているという事にとても感心しました。

ケンタのこの姿を見て、あらためて動物と人間とでは随分と違うものだと考えさせられました。

札幌整体治療院 谷井治療室 犬写真

【ケンタ】

使わない(使えない)部分は、どんどん神様にお返ししていくようになり、すべて返し終わった時が死ぬ時だということです。 返却期限がまだ残っているのに、楽をして自ら使うことをやめてしまい、早くお返しするのはもったいなくありませんか? 神様から与えられた機能はしっかりと使っていきましょう!

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