MTS療法という治療法

 MTS療法とはどんな治療?

MTSとは、Muscle(筋力) Testing (テスト)Socius(仲間、ラテン語)の頭文字をとったものです。MTS療法は、母子小指対立筋などのインジケーター筋を使って、徒手筋力テストを行いながら、問題の箇所を調べる治療法で、カイロプラクティックのAK(アプライドキネシオロジー)が、この検査法の原点になっています。

MTS療法を開発したのは、恩師である東京の浦野喬義先生と仰る方です。浦野先生にお聞きしたところによると、もともとは鍼灸師の資格を取得し、その後、オステオパシーの世界で学ばれたそうです。

そして、その当時アメリカから帰国して、日本でカイロプラクティックを普及しようとしていた、塩川満章先生にカイロプラクティックを学んだそうです。浦野先生は、塩川スクールの1期生で、私も同じ塩川スクールを卒業しております。ちなみに私は17期生ですので、浦野先生は大先輩に当たります。

その後は、独自の道を進み、現在のMTS療法に至ったということです。私もご縁あって、MTS療法にお世話にり、今年で22年になります。東京で4年、その後、私が札幌に引っ越したため、札幌で18年間、浦野先生のご指導を受けてまいりました。

北海道に来てからも、私がMTS療法を続けてこられたのには、大きく2つの理由があります。一つは北海道の先輩治療師の方々が、MTS療法の教育の場を整備してくださったことです。現在、MTS療法を学べる場所は、東京以外では北海道と九州のみです。それぞれの場所で、会場を用意したり事務手続きなどを行って下さる方の恩恵で、札幌の地でもMTS療法を学び続けることができるのです。

二つ目の理由は、浦野先生が毎年、北海道まで来てくださったことです。それも1年も休まずにです。浦野先生と私とでは、親子ほどの年の差があります。歳のことをいっては失礼ですが、よくあの御歳で毎年、北海道まで来てくださったと、ただ感謝あるのみです。

MTS療法を学ぶには、初級、中級、上級の基礎学習をそれぞれ1年づつかけて行うため、これだけでも3年(現在は2年に短縮)かかります。またその後に応用の学習が続きます。初級はカイロプラクティックの考えや各テクニックの概要などで、塩川スクールを卒業し、その在学中からスクール講師の治療院に弟子入りしていた私には、もう一度カイロプラクティックのおさらいをするような感じでした。

MTS療法、一年目の初級受講時に、私はちょっとした事件を起こしてしまいました。若気の至りで、初級担当講師の沽券を傷つけてしまったのです。その講師はMTS療法の中では、一目置かれていた先生らしく、再受講の先輩方もたくさん訪れていた程の、人気の高い先生でした。

その日は、カイロプラクティックのガンステッドテクニックの講義でした。担当講師が骨盤のレントゲンフィルムを手に、説明をしていたのです。ガンステッドテクニックのレントゲン分析には様々な法則がありますが、その講師は明らかに間違った説明をしていました。

私は、すかさずその間違いを指摘したのです。皆の前で恥をかかされたその講師の顔は、みるみる真っ赤になってゆき、険しい表情でこちらをにらみつけてきたのです。正直、マズイと思いました。

私は、塩川スクールを卒業していたので、ガンステッドテクニックは基本中の基本でした。学長の塩川満章先生が、最も得意とするテクニックが、ガンステッドテクニックだったため、塩川スクールにもその色が強く反映されていました。ガンステッドテクニックは、技術の習得にも時間がかかるため、2年間、毎週ガンステッドの授業があったほどです。

そしてまた、塩川スクール在学中から、ガンステッドテクニック講師の治療院に弟子入りしていたため、レントゲン分析には少々自信がありました。そこの治療院では、患者様に提携病院でレントゲンを撮ってもらうことが多々あり、その写真を分析しやすい様に線引きするのが、全て私の仕事になっていました。

皆様、シャーカステンをご存知でしょうか。今では何でも電子化されてしまい、レントゲン画像も、モニターにそのまま映し出すことができますが、以前は黒くて大きなフィルムに現像されていました。現像されたフィルムをシャーカステンに差して裏から光にかざして見るのです。私も患者様からお預かりしたレントゲンフィルムをシャーカステンに乗せ、ガンステッドパラレルルーラーという定規を使って、腸骨の歪みや、腰椎のローテーション、メジャー側の特定、ADの計算など、様々な作業を一人でこなしていました。

毎日ガンステッド漬けの日々だったので、お蔭様で、レントゲンを見れば、線引きをしなくても、おおよそのことが分かるようになっていました。

その様な中で、MTS療法の初級の授業でガンステッドの間違った講義を聞いてしまったため、思わず指摘してしまったのです。その後、この講師とは何となくギクシャクした関係になってしまいました。今ではこの講師も、MTS研究会を辞めてしまったため、もうお会いすることもないかと思いますが、申し訳ないことをしたと反省しています。

その当時、同じ志を持ってMTS療法を学ぶ同期の治療師は、20人以上いましたが、年々減少して行き、現在では数名を数えるのみという状況です。MTS療法を学ぶ治療師の先生は全国で100名以上いますが、過去に辞めて行った治療師の先生は、その10倍以上いるのではないでしょうか。

MTS療法は、1年目の治療師でも理屈は分かるが、30年以上の治療師でも、これを行うのは難しいという治療法です。理屈が分かるのと、それを体現できるのとは別問題なのです。

例えば、野球のイチロー選手に、バッティングの手解きを受け、その理論や理屈が分かったとしても、イチロー選手の様にバッティングをすることはできません。

MTS療法も同じで、浦野先生に治療を教えていただいても、すぐにMTS治療ができるわけではないのです。たゆまぬ反復練習を行って、自分の中に落とし込まなくては、できるというレベルにはならないのです。(たいして出来ていない自分が言っても説得力はありませんが・・・)

MTS療法に入門してきた治療師の中には、明日からすぐに使える治療技術を教えてほしいと、入会してくる先生もいると思います。この様な先生方は、単純な反復訓練の修行に耐えかねて、辞めて行ってしまうのではないでしょうか。辞めてしまう理由には、根が続かないということと、もう一つ理由があると思います。

MTS療法は、もともとカイロプラクティックなどで開業していた治療師の先生方が、「百尺竿頭に一歩を進む」の禅語の如く、治療の技術は、ある程度のレベルに達しているが、なおその上に一歩を進もうと志して、浦野先生に教えを乞う形でスタートしたものと聞きます。

この様な経緯から、一から十まで教えてもらおうと思って、MTS治療の門を叩くと、期待外れに終わってしまうのではないかと思います。

ただここで注意しなくてはいけないのは、何事にも「守」、「破」、「離」というものが存在する様に、MTS治療も浦野先生のコピーを目指すのではないと私は思っています。

MTS治療には、決まった型は無いのです。浦野先生も基本的なことは教えてくださいますが、全て自分と同じようにせよとは言いません。(言われても出来ないというのが本音ですが)

十人の治療家がいれば、十通りのMTS治療があってしかるべきなのです。カイロプラクティックの世界でも、B.Jパーマー、ガンステッド、トムソン、ピアーズ、ディジョネットなどの名だたるカイロプラクターは、それぞれ源流は同じでも、強烈な個性を放つ独自のテクニックを開発しました。また一流は一流を知るの如く、お互いをリスペクトしている点も素晴らしいと思います。

私が書生時代にお世話になっていた治療院は、ガンステッドテクニックを主に行っていました。そこの先生が次のような印象的な言葉を残しています。「日本では、ガンステッドテクニックを行う治療院は沢山あるが、ガンステッドシステムを行う治療院はない」というものです。

たしかに、始めから終わりまで、ガンステッドクリニックのシステムを導入することは、レントゲン撮影の問題などで、不可能です。しかし、それをクリアしたとしても、ガンステッドテクニックのみで治療を行うとなると様々な壁に突き当たると思います。

究極的には、治療テクニックやそのシステムは、目の前の患者様のためにあるものです。患者様をテクニックにはめ込むのではなく、テクニックが患者様に歩み寄ることが肝要だと思います。それはMTS治療でも同じです。

MTS療法と浦野テクニック

MTS療法も別の呼び方をすれば、「浦野テクニック」となります。浦野テクニックであるMTS治療は、浦野先生のものであり、いくらそれをまねしても、浦野先生にはなれないのです。

野球でも同じで、その昔、王 貞治選手の一本足打法を、まねようとした選手は何人もいましたが、結局、王選手以上の成績を残した人はいませんでした。

宗教も同じで、仏教の教祖はお釈迦様ですが、その分派である各宗派の宗祖がそれぞれ別に存在するのです。誰もがお釈迦様の様になりたいと修行をしていても、そこになかなか到達できません。

キリスト教も、教祖はイエス様ですが、その分派は無数にあり、皆がイエス様の様になりたいと目指していますが、結果は皆さまがご存知の通りです。

治療の業界は、浦野先生の真似だけで飯が食えるほど甘い世界ではありません。私も現在に至るまで、苦戦の連続です。北海道に来たばかりの頃は、浦野先生が心配してくださり、私に会うたびに「谷井君、食えているか?」と、よく声をかけてくださいました。浦野先生にご心配をかけるわけにもいかないので、かなり厳しい経営状況でも、その都度「はい!」と答えていました。今でも決して楽な状況ではありませんが、お蔭様で無事に生活させていただいています。

私のもう一人のMTS治療の師は、渋谷の山崎整骨院の山崎徹先生です。山崎先生のMTS治療に対する姿勢には、頭が下がる思いです。私生活全てがMTS治療に直結しているという生き様で、私には到底まねのできないことです。

MTS治療も技術優先ではなくて、人間性とか生き方などの部分が重要であるということを、山崎先生はその背中を通して教えてくださいました。

山崎整骨院の門下生は、通常はそこを卒業したら、浦野治療室のスタッフに入ることがほとんどでしたが、私は諸般の事情で北海道に住むことになったため、それはかなわなかったのです。

浦野先生の内弟子としてMTS治療を学んだわけではないですが、私はそのことに引け目を感じたことは一度もありません。逆に北海道で諸先輩方から、新たなる観点の治療に対するご指導を頂いたりと、感謝することばかりです。これらの事が自分の中のMTS治療と、良い意味での化学反応を起こして現在があると感謝しています。

お釈迦様の十大弟子の一人にアーナンダ(阿難)がいます。彼はお釈迦様の弟子の中で、一番悟りを開くのが遅かったと言われています。それは彼が美男子だったからだとか、いろいろと諸説ありますが、彼は釈迦族出身で、最も身近に、そして最も長くお釈迦様のそばにいたのです。お釈迦様の説教を最も多く聞き、よく記憶していたので、「多聞第一」と言われていました。最も身近にいたがゆえに、悟れなかったのは、恵まれすぎた環境であるためだったからではないでしょうか。

仮に私のMTS治療の修行環境が、浦野治療室のスタッフという恵まれすぎた環境であったなら、そのことに甘んじてしまい、アーナンダの様に、かえって成長が遅くなってしまったかもしれません。その点では、少し厳しく不自由な環境であったことが、怠け者の私にはよかったのではないかと思っています。

今まで、出来の悪い私を育ててくださった、皆様に感謝をし、これからの治療家人生も、MTS療法を基軸に、楽しんで精進して行けたらと思っています。

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ホリスティック医学とオステオパシー|カイロプラクティック

全人的医療(holistic medicine)というスローガンが掲げられて久しいですが、私が普段の臨床で用いているオステオパシーやカイロプラクティック、MTS療法などとこれらとの関係はどうなっているのでしょうか。

「ホリスティック」という言葉は、全体を意味するギリシャ語のホロスに由来しますが、それが英語のwhole(全体の)、health(健康)、holy(神聖な)などの語源であるのは納得できるところで、「健康」や「神聖」と人間本来の根源的な部分とは不可分であり、ホリスティックとは、これらをすべて内包する概念になります。

WHO (世界保健機関)の定めた健康の定義は、1.身体的the body 2.精神的mentally 3.社会 経済的social and the economyであるということでしたが、1998年以降、4.「霊的(魂)spiritualが採択されました。

この中の、スピリチュアルという言葉は日本ではもうお馴染みになりましたが、昨今のスピリチュアルブームの安易な捉え方ではなく、もっと深い部分の人間の持つ根源的な部分を言っていると思います。祈りなどもその一つだと思います。

高名な外科医ほど、手術前にその成功を祈っていると聞きます。またホメオパシーのレメディーを希釈する際にも、バイブルの上でその容器を振盪させると聞きます。

日本でも密教の加持祈祷や神道のお祓い、その他各宗教の病気平癒の祈りの儀式なども、このスピリチュアルに含まれてくると思います。

これらのものは全て、人が本来持っているもので、宗教以前からある霊的な感覚なので、なんでもっと早く健康の定義に入れなかったのか不思議なくらいです。

オステオパシーやカイロプラクティック、MTS療法も人間を部分ではなく全体として捉える点ではホリスティック医学の範疇のに入ると思いますし、ホメオパシーやアーユルベーダ、鍼灸などの中国医学なども同じくホリスティック医学に含まれると思います。

19世紀初頭まで、医学には5大流派があり、相補的に助け合いながらお互いが存在していました。 その5大流派とは、ナチュロパシー(自然療法)、オステオパシー(整体療法)、サイコオパシー(心理療法)、ホメオパシー(自然療法)、アロパシー(薬物療法)です。

  • ナチュロパシー・・・自然医学(ナチュロパシー)は、身体が本来持っている自然治癒力を使って健康を保ち、病気を治そうとする医学です。 「ナチュロパシー」と言う言葉は、19世紀の末、米国に移住したドイツ出身の医師、ベネディクト・ルスト(1872年~1945年)がニューヨーク市に「アメリカ・ナチュロパシー・スクール」を開設してから広まりました。食事療法や温熱療法などもこれに含まれます。
  • オステオパシー・・・オステオパシー とは1874年にアメリカミズーリ州のカークスビル在住の医師アンドリュー・テイラー・スティル によって創始された治療概念およびその治療法で、オステオパシーはギリシア語のOsteon(骨)とPathos(病理、治療)の2つを語源とします筋骨格や、内臓、血液・リンパ液の循環などを整え自然治癒力を働かせる療法です。(カイロプラクティックもこの範疇に入ると思います)
  • ホメオパシー・・・ホメオパシーは、今から約200年前にドイツの医師ハーネマンが確立させた自己治癒力を使う同種同族療法です。ギリシャ語で「同じ」という意味の「ホメオエ(homeoeo)」と「病気」を意味する「パシー(pathy)」を合わせた言葉で、近代西洋医学(アロパシー)のように、症状を抑え込む療法とは正反対の、「症状には同じような症状を出すものを希釈振盪して与える」という「同種の法則」に基づいています。今の症状は体にしろ、心にしろ、必要があって表出しているのであり、同種同族療法によって症状を出し切ることが治癒につながるという考え方です。
  • サイコオパシー・・・(心理療法)音楽、色彩、催眠、対話療法、笑い療法、瞑想療法、グループセラピーなど心身相関、心身一如の概念から健康に導く療法。
  • アロパシー・・・ドイツの医師 S.ハーネマンが自分の創造した医学概念ホメオパシー homeopathyに対して,従来の臨床医療観をアロパシーと名づけた。 allo=other (異物) ,pathos=disease (病気) の意であるから,強いて訳せば「逆症療法」となろう。(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説より)

5大療法の内、アロパシーを除く療法に共通するのは、人間をホリスティックにみているところです。本来はアロパシーにもこのような観点が存在していたと思いますが、現代西洋医学ではこの点が最も乖離しているのではないでしょうか。これらのアンチテーゼとしてホリスティック医学が見直されてきたとも言えます。

オステオパシーもカイロプラクティックも物質である筋肉や骨など以外に、目に見えないエネルギーを調整することも、その療法の中に含まれます。今でこそこれらエネルギー療法も受け入れられていますが、昔はそうではなかったのです。

オステオパシーはその草創期に、アメリカの医師会との間でトラブルにならない様に、現代西洋医学にはとても受け入れられないであろうエネルギー療法を地下に潜らせました。

カイロプラクティックは残念ながら、医師会と対立してしまい、創始者のD.Dパーマーは投獄されてしまいました。

いくら良いものでも、それが世に受け入れられるには「時」があり、オステオパシーもカイロプラクティックも、その受難を乗り越えて現在があるのです。

ホメオパシーなどはいまだに認められていない部分も多く、かなり世間の風当たりがきつい状況にあります。オステオパシーもカイロプラクティックもまだまだその本来の部分は認められているとは言えない状況です。

日本国内でも国民医療費が年間40兆円を超えた現状や、癌の増加などアロパシー一辺倒での弊害も露呈しています。これらも含め、これからは徐々にホリスティック医学が重要度を増してゆくと思います。人間を物質の集まりとして捉えるのではなく、霊的な存在としても受け入れられる時代に入ってきたと思います。この流れがさらに加速して、それぞれの療法が、人々の健康増進に寄与できたらと思っております。

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メジャー治療とマイナー治療

谷井治療室では、日々の臨床においてメジャー治療を追究しています。メジャー治療とは病気の本質の根本的な原因を施術することです。当院で行っているMTS療法は特にこのメジャー治療の最たるものです。

カイロプラクティックの世界にもメジャー治療とマイナー治療という概念がありまして、私がご指導いただいたシオカワスクール オブ カイロプラクティックの塩川満章D.Cは、アイオワ州のパーマー大学を卒業し、メジャー治療を基本としたパーマー系のカイロプラクティックを中心に学ばれた方で、このパーマー系カイロプラクティックを私もご教授いただきました。

東洋医学でも、本治(ほんち)と標治(ひょうち)という考え方があり、本治とは病気の本質を治療することで、標治とは病気の表面的な症状に対して治療をすることです。

東洋医学では「急なれば即ちその標を治し、緩なれば即ちその本を治す」と言い、治療を急ぐ時には標治を施し、急がないときには本治を施しなさいとされています。

実際の治療の場合、例えば膝や肩の関節が激しく痛み、この痛みが主訴で患者さんが苦痛に耐えられない状態とか、この痛みにより二次的に全身のバランスを崩してしまいかねないものには、まずその症状に対して標治を施しなさいということです。

そしてまた肩や膝の関節が痛くても、日常生活に支障のないレベルで、これによる二次的な他への影響も少ないものに対しては、本治を行いなさいということになります。

標治の場合は、表面的な症状は抑えられたとしても、根本的な原因は残っていますので、時が来ればまた症状が再発してしまいます。東洋医学においては「病を治すには必ず本を求む」と言いまして、最終的には必ず本治を行わなければいけないと言っています。

では実際の臨床ではどうかと言いますと、「標本同治」となることが現実的で、患者さんの訴えている症状に対しての標治と、その症状の背景にある本質的な根本原因を施術する本治を同時に行うということです。

メジャー治療(本治)は、治療師であれば誰しもが極めたい部分であり、これが決まった時にはとても気分がよく、治療家としてのやりがいを強く感じます。

カイロプラクティックでいえば、One Adjust (一ヶ所のみの調整)で、辛い症状はもとより、全身のバランスも改善されるものが、メージャー治療としてあります。

鍼治療であれば一穴のみで結果を出すことになります。

この様に書くと魔法の様な治療法ですが、キネシオロジーテストで患者様の体の声を聴きながら検査していくとメジャーとなるポイントに辿り着きます。

東洋医学でも、四診(ししん)である望・聞・問・切により正しく証をたてれば、本治は可能となります。

ここで問題なのは、キネシオロジーテストで診断しても、それが本当にメジャー治療に対する正しいポイントなのかということです。キネシオロジーテストは絶対的なものではないのです。同じく中医学の脈診もまた然りです。そのため、導き出された結果が正しいかどうかの多角的な検証が必要になります。

キネシオロジーテストも脈診も十人の先生がいれば十通りの診断結果が出ますので、その様なものだと理解し謙虚に、かつ自信をもって使っていくことが大切です。

メジャー治療の問題点を上げれば、治療形態がシステム的になってしまい、一つの型が確立してしまっているため、その型に患者様を当てはめて施術するようになります。これにより型にはまった患者様の場合には効果を発揮しやすいのですが、そうでない時には治療結果は芳しくありません。

一つの例を挙げれば、四十肩・五十肩で痛みと可動制限を訴える患者様に、頸椎のみのアジャストで対処しようとする場合です。カイロプラクティックの考えの中に、イネイトインテリジェンス(先天的知能、先天的治癒力)というものがあります。これが脳から脊髄神経を通り、全身の末梢神経を廻っていると考えられています。

この経路の中の問題の箇所をアジャストすることで、様々な問題が改善すると考えられ施術されています。この考えから、四十肩・五十肩の場合でも頸椎をアジャストすればイネイトという治癒力が肩関節にも働き、結果的に治癒するということです。

ただ実際の臨床ではこのようなケースは稀で、メジャー治療だけで結果を出そうとするのには少々無理があります。そもそもこのようなケースでのメジャーとは、いったい何かという根本的な問題もありますし、言葉は悪いですが馬鹿の一つ覚えの様に、どんな患者様にも同じような施術を繰り返していてよいのかという疑問も残ります。

メジャー治療を追究する治療家の落とし穴は、自分本位、自己満足の治療にややもすると流れやすく、自分のテクニックに患者様を無理やりはめ込もうとしてしまうことです。

またこれで良い結果が出てしまうと、自分のテクニックに酔いしれ悦に入り、結果としてさらに治療がワンパターン化しやすくなってしまうということです。

自分の治療の形態を確立し、専門性を高めることは大切ですが、多種多様な患者様が訪れる日々の臨床において、自分で専門という枠をつくり過ぎると、目の前の患者様に対応できなくなってしまう場合もあるのです。木を見て森を見ずに陥らないために、大局的な診断が必要になります。

私もこの様に専門性の追求とともに、その対応幅を広げることができればと思っています。

富士山はなぜ高いのですか? それは裾野が広いからです!

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整体治療と忍耐

札幌整体治療院 谷井治療室 帆船イラスト日々の臨床で整体治療を行っていると、とんとん拍子に改善する方もいれば、なかなか結果が出ず、私も患者様も辛抱を強いられるケースも多々あります。どちらかというと、後者の方が多いかもしれません。

谷井治療室という船は、まだ見えざる治癒という希望の陸地を見据え、オステオパシー、カイロプラクティック、MTS療法、キネシオロジーテストというツールを駆使して、どんな荒波も乗り越ええて行かなくてはなりません。患者様も同じ船の乗組員として、治癒という彼の地への航海を共にするのです。

ただ患者様は、途中での下船は自由に許されています。治癒という希望の陸地は、いつ目の前に現れるかは誰にもわからないため、この船の航海には忍耐が必要になります。

これはある意味で苦境であり、苦難、災難、困難が付きまとう船旅となることもあるでしょう。こういう苦しい状況を乗り越えてゆくためのヒントになる言葉を見つけました。

・己自身と闘うことこそ最も困難な闘いであり、 己自身に打ち克つことこそ最もすばらしい勝利である                             (ローガウ   ドイツの詩人)

・苦しいときに、にがい水を飲まなかった奴は、ひだちが悪いよ。おれは「苦労」を、おれの「先生」だと思っているんだ(山本有三 ・大正昭和時代の作家) 

・寒さにふるえた者ほど太陽の暖かさを感じる。人生の悩みをくぐった者ほど生命の尊さを知る(ウォルト・ホイットマン ・アメリカの詩人 )

・忍耐はありとあらゆる困苦に対する最上の治療なり(プラウトゥス   ・ローマの喜劇作家)

・狭き門より入れ、滅びにいたる門は大きく、その路は広く、之より入る者多し。(マタイ伝七章十三節」より)

・神は勇者を叩く(フリードリヒ・フォン・シラー   ・ドイツの詩人・劇作家  )

・行き詰りは展開の一歩である(吉川英治)

・避けられないことを避けようとする人は、そのことに一生支配されます。(加藤諦三)

・勇気と忍耐力があれば、どんな困難も打ち破り、どんな障害物も消し去るほどの魔法のような力が湧いてくる。(ジョン・クインシー・アダムズ・第6代米国大統領)

・つむじ風はひと朝と続かず、豪雨は一日と続かない。(老子)

・人間としての真の偉大さにいたる道は、ひとつしかない。それは何度もひどい目にあうという試練の道である。(アインシュタイン)

・悪い時がすぎれば、良い時は必ず来る。おしなべて、事を成す人は、必ず時の来るを待つ。あせらずあわてず、静かに時の来るを待つ。(松下幸之助・パナソニック創業者)

・悩みを笑い飛ばせるようにならないと、年をとったときに何も笑えるものはなくなる。(エドガー・W・ハウ・小説家)

・やむをえない場合には、最悪の事態を受け入れる覚悟をすること。(デール・カーネギー・思想家)

・今までの僕の記録はみんな、耐えることで作られてきたんです。(王貞治)

・本当に重要な人間で、多くの苦難を受けずに生きた人はかつてなかった。(ヒルティー・哲学者)

・偉大なる才能は、試練によっていっそう鋭く育まれる。(トインビー・歴史家)

・逆境や試練を「勉強」という言葉に置き換えなさい。 それを乗り越えたとき、あなたは一段とスケールの大きな人間になります。(ジョセフ・マーフィー・思想家)

・どんな失敗にも対処法はある。要はそれを見つけることだ。道に障害物があれば、迂回しなさい。(メアリー・アッシュ・実業家)

・どちらの方向に足を向けても困難が私たちを待ち受けています。人生ある限り困難は必ずついてまわります。こうしたものはその人の人格から作り出されるのです。( ヘレン・ケラー・教育家)

・逆境においては、人は希望によって救われる。(メナンドロス・作家)

・困難と障害とは、いかなる社会にとっても、力と健康の価値ある源泉である。(アインシュタイン・物理学者)

・何事につけても、希望する事は絶望するよりもよい。可能なものの限界をはかることは誰にもできないのだから。(ゲーテ・詩人)

・本当の人間の価値は、すべてがうまくいって満足しているときではなく、試練に立ち向かい、困難と闘っているときにわかる。(マーティン・ルーサー・キング・公民権活動家)

・逆境はそれまで開いたことのない魂の目を開いてくれる。(メーテルリンク・作家)

・どうせ生きているからには、苦しいのは当たり前だと思え。(芥川 龍之介・作家)

・「闇があるから光がある。」 そして闇から出てきた人こそ、一番本当に光のありがたさがわかるんだ。 (小林多喜二・作家)

・まず、悪いことに耐え、続いてそれを理解し、それから学ぶことです。(ジェームズ・アレン・思想家)

以上の名言を病苦に悩む方々にと思ってブログを書いてきましたが、結局こういうものは書いた本人に一番必要なのだと気づきました。

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科学と非科学

札幌整体治療院 谷井治療室 ニコラ・テスラ画像

ニコラ・テスラ

私が治療師の世界に入った25年前には、AK(アプライドキネシオロジー)などのキネシオロジーテスト(筋肉反射テスト)は理解されず、同業者の間でも異端視されていました。(今でも異端視する方は大勢います)

私の知っているカイロプラクティックの先生は、Oリングテストなどは、「眉唾だから関わらないほうがいいぞ!」と親切?に忠告してくれました。皮肉にもカイロプラクターが、カイロプラクティックから生まれた診断法を否定していたのです。

それに引き替え、針灸トポロジー学武会(学長:間中喜雄先生)出身の傑出した多くの鍼灸師や医師の方々が、AKから派生したキネシオロジーテストを駆使して、入江正先生の入江FT、河野忠男先生の筋診断法、小田 一先生の気診などを世に広め、めざましい発展を遂げました。

ではなぜカイロプラクティックの世界で、キネシオロジーテストが異端視されてきたのでしょうか。

それは否定派のカイロプラクターの人間の捉え方が狭く、人間の身体を骨や筋肉や内臓などと物質的な部分しか診ておらず、その範囲でしか治療を行っていないからです。

一方、鍼灸師の方々は、もともと脈診などを通して気を診ていたので、キネシオロジーテストにはとても親和性があったのです。(鍼灸師の中でも、古典を学び実践していない方は、おそらく否定派でしょう)

世の中には、自分が理解できないものは、否定するという行動に出てしまうタイプの人がいます。

この様な人々の判断基準(ものさし)は、科学的か否かです。科学という武器を手にした人は、それを行使して非難する相手を論破しようとします。

心無い人々は、それをエスカレートさせ、誹謗中傷、罵詈雑言をあびせます。

現代科学以前の判断基準(ものさし)は、宗教でした。そこには多くの神学論争がありました。

特に有名なのがガリレオ裁判です。

地動説を唱えたガリレオは、1616年と1633年の2度、ローマの異端審問所に呼び出され、地動説を唱えないことを宣誓させられました。そして軟禁状態で生涯過ごすことを余儀なくされました。

ローマ教皇庁ならびにカトリックが正式に天動説を放棄し、地動説を承認したのは、1992年の事です。しかも、それはガリレオ裁判が誤りであったことを認め、ガリレオの異端決議を解く際の補則、という形での表明であります。ガリレオの死から359年が経過していた。

ローマ法王ベネディクト16世は、2013年4月21日、ローマ法王庁(バチカン)で信者らを前に、天文学の父、ガリレオ・ガリレイについて「彼の研究は(キリスト教の)信仰に反していなかった」と述べ、同16世として初めてガリレオの地動説を公式に認めました。ガリレオの死からなんと380年が経っているのです。

何か似ていると思いませんか?

話をカイロプラクティックに戻すと、カイロプラクティックの三本の柱に「哲学」、「科学」、「芸術」というものがあります。カイロプラクターの精神的支柱となるものです。

しかし、カイロプラクティックは果たして「科学」なのでしょうか?

キネシオロジーテストを科学的でないと非難しているカイロプラクターは、自分たちの拠り所としているカイロプラクティックを科学的だと言えるのでしょうか?

カイロプラクティックのすべてを、現代の科学で説明することは不可能です!

当然、キネシオロジーテストも現代科学ですべてを説明することは不可能です。

また科学で説明できないものを「トンデモ」と、ひとくくりで捉えてしまうステレオタイプな人々もおります。しかしこのような考え方では建設的な発展性はのぞめません。

本来の科学の目的とは、未解明な闇に光を当てる作業であり、安易な非難や否定をくり返すことではないはずです。

未解明な闇に光を当てる作業とは、本質を見抜く心の目を開くことではないでしょうか。

明治から昭和にかけての俳人であり小説家である高浜 虚子のお孫さんに、稲畑 汀子さんがおられます。彼女は同じく現代の俳人であります。

この稲畑さんが、「見るは、観るなり」という言葉を残しております。

「見る」と「観る」とはどう違うのでしょうか。

ここでいう「観る」とは、深く見ることだそうです。

つまり、深く見ることなくして、ものは見えないと言っているのです。

深く見るとは心の目で見ることではないでしょうか。所謂、「心眼を開く」ということになります。

私が臨床で用いているテクニックは、カイロプラクティックやオステオパシシーがバックボーンになっています。

これらの療法もその創始者の生存時には、非科学的とされていました。(今もそうかな?)

カイロプラクティックの創始者のD.D.パーマーは、インチキ療法として投獄までされています。

オステオパシーも、その真髄であるエネルギーワークは、地下に潜り医師会との衝突を回避してきました。

では、科学的とはいったい何なのでしょうか。

また、非科学的だと非難する人の科学的知識はどの程度なのでしょうか?

真の科学者、真のインテリは、未解明なものに挑戦はすれど、頭ごなしに否定することはないと思います。

得てして世の中の誹謗中傷は、利害関係が絡むところに発生しています。

新しい技術や方法により、自分の利権や既得権益が脅かされると、人は自己を守ろうとして相手を非難します。

または、経済的、社会的に抹殺することを画策するかもしれませんし、最悪は相手の命までも狙う人もいるでしょう。

その利害関係の影響をまともに受けた悲劇の天才科学者がいます。 
 
ニコラ・テスラです。

彼は次のような言葉を残しています。

「科学が非物質的な現象の解明に挑んだならば、10年間で今までの人類の歴史全てを遥かに凌駕する進歩を遂げるだろう」 
 
キネシオロジーテストを診断に用いる我々MTS療法の恩師や同志の方々も、一般的な治療師からは異端視されていると思います。

しかし、それぞれがあくなき探究心をもって、自己の研鑽に励み、日々の臨床に邁進しています。

私もMTS療法の末席を温めるものとして、チャレンジ精神と、探究心と感謝の心を忘れず自分の得てきたものを、臨床を通して与え続けてゆけたらと思っております。

『いかなる問題も、それが認められるまでには、三つの段階を経るものである。第一段階では嘲笑され、第二段階では攻撃され、第三段階にいたって、自明的なものと受け入れられる』 アルトゥル・ショーペンハウアー(ドイツの哲学者)

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肩こり・腰痛・坐骨神経痛・椎間板ヘルニア・ぎっくり腰・めまい・頭痛・脊柱管狭窄症・自律神経失調症等、様々な症状の根本原因を改善する整体治療院 「札幌 キネシオロジーの谷井治療室」です。

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整体治療と保存的療法

札幌整体治療院 谷井治療室 バランス画像谷井治療室での施術法は、オステオパシー、カイロプラクティック、MTS療法、整体治療、などなどいわゆる保存的療法の範疇に入る施術を行っています。

保存的療法とは、当院にお越し下さる患者様の主な疾患である整形外科的疾患の範疇では、人体を傷付けず、また出血させずに治療する方法の総称です。出血させて治療する観血的療法とは対極に位置します。

観血的療法とは、いわゆる手術のことで、最終的な選択肢としての存在であり、できれば受けたくないのが本音ではないでしょうか。

当院にお越し下さる患者様の中にも、脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、変形性股関節症、変形性膝関節症などで、病院で手術を勧められ困っている方々もご来院くださります。

当院では、保存的療法によって痛みやしびれの根本的な原因に対するアプローチを行い、手術をしなくても良い状態になることを目指し施術させていただいております。手術には様々な問題点があり、術後の後遺症に苦しむ場合もあります。

私がまだ独立開業する前に整形外科に勤めていたことがありました。そこでの忘れられない思い出があります。

60代の初老の男性の患者様が、坐骨神経痛でその整形外科に通院していました。この方にお話を伺うと、数年前に同様の症状があり、別の病院で手術を受けたそうです。

しかし、残念ながら症状は一向に改善されず現在に至ってしまったそうです。その方の発した言葉は今でも忘れられません。

「手術は成功したんだ! 今ある痛みは、また別の原因で起きているんだ!」

この方は、医者に勧められるままに手術に同意し、手術をしたら痛みから解放されると信じていたのです。その結果は前述の通りで、この方は期待を裏切られた結果になりました。

人は自分が信じて同意したものを、たとえ結果が良好でなくても信じ続け、決して期待が裏切られたとは認めたくないんだなと、その発言から感じました。その方の心中を察すると、私もただうなずくだけで何も言えませんでした。

もう一つのケースは70代男性で、変形性股関節症のため人工股関節手術を受けました。手術は成功したように見えましたが、手術をした右側の脚の長さが短くなり、左右の脚長差が4cm以上になってしまいました。それと、人工股関節の手術をした方によくある訴えなのですが、患部が大変冷えるとおっしゃっていました。脚長差が4センチ以上もあるため、歩行も不自然になり、尚且つ病院でのリハビリも画一的な筋力トレーニングのみで結局、不自然な歩行のまま病院のリハビリは終了してしまいました。

病院では、手術も無事に終了し、リハビリも終わったので、あとは自分で何とかしてくださいとのことでした。その後はアンバランスの状態での日常生活を強いられたため、骨盤と腰椎に強い変形を来たし今度は脊柱管狭窄症になってしまいました。下肢の痛みと痺れに耐えかねて、とうとう脊柱管狭窄症の手術を受けることになりました。

しかし、術後の経過は良くなく脊柱管狭窄症の症状は全く改善されず、鎮痛剤の服用と、座薬に頼る日々になってしまいました。

この様な事例では患者と医者の間に考えの相違が浮かび上がるのです。患者は手術をすれば元の様に全く痛みのなかった状態に戻れると思っているのです。

しかし、医者は手術後に無難に退院することを目標にしていることが多く、必ずしも手術によって患者の症状のすべてを取り除くことを確約しているわけではないのです。この様なことから、手術は成功しても、症状は改善しないということが起きてしまうのです。

また日本の現在の医療制度上、保存的療法に対する診療報酬の評価が低いので、病院側もそれに時間や労力を投入することができないのはわかります。

誤解をしてほしくないのは、私も手術を完全否定しているわけではありません。脊柱管狭窄症でも排尿障害があったり、股関節の問題でも大腿骨頭の崩壊が激しいものなど緊急に手術を要するものも多々あります。

しかしながら、手術をしなくても良いような患者を、急いで手術してしまうケースもあります。私はまずは保存的療法を十分に行っていけば手術しなくてもいいケースも多いと思います。

当院での保存的療法の考えは、まずは身体の前後左右などのバランスを整え、重力に対して無理のない身体をつくります。このバランスが取れていない状態で、筋トレを行っても効果が出ないばかりか、逆に体を壊してしまうこともあるのです。歩くのも、自転車に乗るのも、スキーやスケートもすべてバランスの上に成り立っています。

ウエートトレーニングを行った事がある方はわかると思いますが、100kgのバーベルでベンチプレスをするときに、左右のプレートの重さが均等であれば、スムーズに挙がりますが、間違って左右のプレートの重量が違うと、ものすごく挙げずらくなります。これは、バランスが均等の時には、バーを差上げることのみに、筋力を使えますが、重さに左右差があるとバランスをとることに筋力の何割かが使われ、残りの力でバーを差上げなくてはならないので、ものすごく重く感じるのです。

これらの事からもわかるように、まずは無理、無駄、ロスの無い様にバランスをとることが第一義となります。

そして次に、個々の関節や筋肉、靭帯などの拘縮などを調整いたします。これには段階的にそれぞれのステージがあるため、時間と回数がかかります。良いもので体を治そうとするときは時間がかかるのです。逆に壊れる時は一瞬です。

例えば、自然食やサプリメントで健康になろうとしても、それを始めてすぐに結果が出ることはありません。逆に農薬や劇薬を飲んでしまうと、急激に体調を崩し最悪死に至る場合もあります。健康の建設には時間がかかり、破壊は一瞬なのです。

また、患者様には低下した筋力の強化とストレッチなどを指導させていただきます。オステオパシーやカイロプラクティック、MTS療法などの施術は患者様にとっては、他力のものです。そこに筋トレやストレッチといった自力のものが加わると、それぞれが車の両輪の如く働き、治癒を加速していきます。

この様に保存的療法の価値と大切さをもう一度、見直す時期に来ていると思います。一生涯使い続けられる身体を目指し、お互いに歩んでゆけたらと思っております。

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治療と祈り

札幌整体治療院 谷井治療室 祈り画像

出典:http://buzztto.com/post/2820

今回は、祈りの事について書きたいと思います。

先日次の本を読みました。

「医者が学んだ祈りの力」 小松健治著 幻冬舎

その中に、以下の様な内村鑑三の言葉が載っていました。

 

 

【祈りへのしおり】

人は窮すれば人に頼む。

人の援助を得て窮地を脱せんとする。

そして人の援助の絶えし時に行詰(ゆきづ)まりたりと云う。

彼は己に祈祷(きとう)の特権あるを忘れるからである。

何が無くとも祈る心は有る。

是(これ)さえあれば我に万物ありである。

内村鑑三

祈りの大切さを十分理解していたクリスチャンである内村鑑三ならではの言葉であると思います。

僭越ながら、私の治療も祈りの中にあるよう心がけております。MTS療法や、キネシオロジーテストなど、気のエネルギーを扱わせていただくようになってから特にその大切さを感じております。

そうすると、「私が、私が」という「我」が少なくなり、キネシオロジーテストの診断もよりクリアになるような気がします。祈りとは不思議なもので、やり始めると日々祈らずにはいられなくなってしまいます。

これって祈り依存症か、宗教依存症かと揶揄されそうですが、本当にこうなってしまうのです。

因みに、祈りは特定の宗教の特権ではなく、宗教以前からある人間の本質的なものだと思います。この宇宙をつくり、私たち人間をつくり、生かしてくださっている大いなる存在に対する畏敬の念と、感謝の現れが祈りとなって表現されるのではないでしょうか。

日々の臨床でも、キネシオロジーテストの診断や、MTS療法その他の施術も究極的には自分が行っているつもりでも、実際は大いなる力が働いての結果だと感じます。

西洋のことわざに、次のようなものがあります。

「神が治し、人が金をとる」

私も家族があり生活がありますので、施術を行ったことに対する正当な報酬を頂いているのですが、治しているのは確かに私ではありません。

それだからこそ、祈らずにはいられないのです。もし自分ひとりの力だけで日々の臨床の仕事に従事しなければいけないとしたら、これほど心細いことはありません。

お辛い症状に困ってご来院くださった患者様の症状の改善が、なかなか成されないときのプレッシャーは大変なものです。こんな時に私と目の前の患者様にそれぞれ大いなる力が働いていることを信じ祈ることで、自分の内からも力が湧き上がるような気がするのと、結果は大いなる力に委ねる気持ちになるのです。

よく、「人事を尽くして天命を待つ」といいますが、一歩踏み込んで「祈って、人事を尽くして天命を待つ」という心境になります。

まず祈り、その後に人事を尽くして精一杯力を出し切り、その後の結果はお任せする。

それでも時々顔をのぞかせる、「私が、私が」という「我」を諫めようと、日々格闘している未熟者です。こんな私にも祈ることが残されていることに感謝しております。

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