体内の炎症を抑えると、病気にならない!

 

慢性炎症は万病のもとです!

動脈硬化、糖尿病、肥満、喘息、神経変性疾患、慢性腎臓病、がん、など様々な慢性疾患の原因が実は慢性炎症であるということが注目されています。

炎症には大きく分けて、急性炎症と慢性炎症とがあり、蚊に刺されて皮膚が赤くなったり、打撲した部分が赤く腫れるのは急性炎症と呼ばれるものです。

今回ご紹介するのは慢性炎症についてで、参考書籍は、体内の「炎症」を抑えると、病気にならない!池谷 敏郎 著になります。

本の要約を以下に示します。

  • 慢性炎症は自覚症状がない
  • 慢性炎症は諸病の原因
  • 慢性炎症は全身に飛び火
  • 炎症が起きているところから活性酸素が大量に発生(活性酸素が炎症をつくる悪循環)
  • 糖化によってAGEs (終末糖化産物)がつくられる(老化)
  • AGEsによって炎症が起こる
  • 慢性炎症によって健康寿命が短くなる
  • 肥満は慢性炎症をつくる(内臓脂肪、異所性脂肪)
  • 食生活の改善で、炎症を抑える(油、野菜など)

急性の炎症は比較的早く治ります。しかし、慢性の炎症炎症はいつまでも続くので、悪い作用も続いてしまいます。

炎症の4主徴には以下になります。

  • 赤み(発赤)
  • 発熱
  • 腫れ(腫脹)
  • 疼痛

これは急性の炎症の特徴ですが、腫れたり発熱したりとなると、そのためのエネルギーを体は消費することになります。

すなわち炎症があると、その部分にエネルギーの浪費がうまれるのです。

これは慢性炎症でも同じで、くすぶる様にじわじわ燃えている状態でも、それが長期間に渡れば様々な障害とともに、生命エネルギーの浪費が起こるのです。

生命エネルギーの浪費は免疫力の低下を招き病気をつくります。

慢性炎症の原因には様々ありますが、体内の汚染が一つの原因として考えられます。食品添加物、農薬、化学物質などです。

慢性炎症とこれらの物質との因果関係はまだよくわかりませんが、ある特定の物質とがんとの関係は証明されたものもあります。

例えば、アスベスト(石綿)と肺がんの関係があります。

また、H24年に塩素系有機洗浄剤を大量に使用してきた印刷工場の従業員が極めて高頻度で胆管がんを発症した事例もありました。

古い話では、山極 勝三郎(やまぎわ かつさぶろう)先生が、ウサギの耳にコール・タールを塗布し、1915年に世界で初めて人工がんをつくることに成功しました。

山極勝三郎

山極先生は、煙突掃除夫に皮膚がんの罹患が多い事に着目してこの実験を行ったのです。多くの科学者が失敗する中、先生は3年以上の歳月をかけて繰り返し繰り返し、ウサギの耳にコール・タールを塗り続けたのです。ノーベル賞を受賞できなかったのが不思議なくらいです。

山極先生が、研究成功の感激を詠んだ句をご紹介いたします。

  癌出来つ (がんできつ)

  意気昂然と (いきこうぜんと)

  二歩 三歩 (にほ さんぽ)

      曲川 (愛する郷里の千曲川からとった、「きょくせん」という俳号です)

この様に人体に有害な物質が、繰り返し細胞に刺激を与えることによって、そこに炎症が起き、やがてがんが発生するのです。

現代社会は、飲食や呼吸、皮膚などから様々な有害物質が取り込まれています。その他にも電磁波などのストレスも増えており、炎症を起こす要因がたくさんあります。

また、油の摂り方も大切で、オメガ6(リノール酸)の過剰摂取が炎症を助長します。逆にオメガ3の油(αリノレン酸、EPA、DHA) は、炎症を抑える働きがあります。

同じ油でもトランス脂肪酸は細胞を攻撃する毒性があるため、炎症を起こす物質です。そして、その半減期が120日と長いので、長期にわたり炎症をつくり続けます。

先程、肥満と炎症の関係をお伝えしましたが、私の知っている人で、断食をして長年の慢性中耳炎を治した方がいます。この事例からわかることは、食べ過ぎや肥満が炎症を増やすことが分かります。

私の実家では猫を飼っていましたが、ひょんな事から脱走し、野良猫に噛まれて傷だらけになって帰ってきました。その後、猫は3日間押し入れの奥に入ったまま出てきませんでした。

その間、飲まず食わずで過ごしていたのです。この時私は、動物はケガを治すために食事をとらないで、エネルギーを温存することを初めて始めて学んだのです。

また、抗炎症作用のある野菜などを積極的に摂ることも大切です。

私の治療の先輩で、手術を勧められていた痔ろうを食事療法で治した方がいます。生のほうれん草をミキサーでドロドロにしたものに、フライパンで乾煎りした米ぬかを混ぜて飲んでいたところ、はじめに大量の便が出たそうです。その後もこれを飲み続け、痔ろうが完治したのです!

痔ろうも炎症性疾患ですので、食事を変えることでこんなにも変化が出るということは、それだけ炎症を抑える作用があった証です。

細胞に負荷(様々なストレス)がかかると炎症が発生します。

電気回路も同じで、負荷(抵抗など)があるとそこに熱(ジュール熱)が発生します。電気ストーブの熱も同じ原理です。

身体にかかる物質的・精神的ストレスは細胞に対し負荷や抵抗や軋轢となります。この状態が長く続いた結果、慢性炎症となってしまうのだと思います。

物質的、精神的ストレスを減らし、免疫力を高め、慢性炎症に打ち勝とうではありませんか!

 

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