肝臓とは

「脂肪肝をぐんぐん解消する200%の基本ワザ」栗原 毅(くりはら たけし)著、日東書院から出版されています。

肝臓は「沈黙の臓器」といわれるタフな臓器であるため、その7割以上が障害されないと悲鳴を上げません。じわじわ肝機能が低下して、気づいた時には脂肪肝から肝硬変や肝臓がんと言った恐ろしい病気に進行していることもしばしばです。

結論から言って、脂肪肝の原因は、フルーツや炭水化物、菓子などの「糖質」なのです。今や日本人の4人に1人、つまり3000万人が脂肪肝です。

肝臓は破壊と再生を繰り返し、硬くなって働きが悪くなります。一度硬くなった肝臓が元どおりに回復するのは困難です。

肝臓は体の中で最も大きな臓器です。重さは1.2~1.5kgもあり脳や心臓よりも大きくて重たいのです。心臓から肝臓に流れ込む血液量は、全血液量の実に25%にもおよびます。

肝臓は体内の「化学工場」と呼ばれ、1日に1万種類もの生命維持に必要な化学反応を処理している。肝臓の最も重要な働きは「代謝」「解毒」「胆汁の生成」の3つです。

胆汁は、脂質や脂溶性ビタミンの消化を助ける消化液で、胆汁を介して老廃物を体外へ排出する働きもあります。

東洋医学の肝臓

東洋医学的には、肝は「将軍の官」や「罷極本(ひきょくのほん)」と称され、正常な身体活動や精神活動を行うために指示を出したり、休憩を促す中枢になります。また、本能活動に深く関与し、人格を形成しているとされています。
筋・爪・涙・目などの人体の組織器官や季節では春、天候では風をあらわし、生(発生・成長)も肝と関連しています。

<東洋医学からの肝のはたらき>

血液の蔵血機能や脈管内の血量を調節する。
筋肉、腱、筋膜、靭帯、爪、目の機能を調節する。
情緒の安定などの自律神経に関与する。

イライラや怒り、うつなどとも関連しますし、筋肉がけいれんしたり、つったりすることもあります。

「将軍の官(しょうぐんのかん)」…将軍に匹敵する存在で、安定した精神状態を担う。気を巡らせ、血を貯蔵して、気分良くすごせるように心身を保つ働きがあります。

「罷極の本 (ひきょくのほん)」…身体の活動を円滑に行わせ、判断力や計画性などの精神活動を支配するとともに生体の防衛に関わっている「肝」を指す言葉です。

感情面では「怒り」と関係します。あまり激しく怒りの感情を持つと肝臓を傷めますので注意が必要です。

「肝」は自律神経失調症とも関連が深いので、そのような場合に間の気の流れを調整することは大変重要になります。

肝機能を悪くする主な理由

①「糖質の摂りすぎ」と「過度の飲酒」(=生活習慣)

②「ウイルス感染」A~E型がある。

生活習慣によるすべての肝臓病は「脂肪肝」から始まる。

脂肪肝とは、肝臓中の中性脂肪が30%を超えた状態です。(フォアグラ化が始まる)

この様に糖質を摂り過ぎると、中性脂肪が増え脂肪肝になるのです。

肝機能は主に健康診断の血液検査でALT(GPT)、AST(GOT)、γ-GTPの3つでチェックしますが、著者はALTが20IU/ℓを超えるとすでに脂肪肝になっている可能性が高いと述べています。

最近はお酒を飲んでいない人の脂肪肝が増えているのです。その原因は食べ過ぎで、特に果物や砂糖、白米、パン、麺類などの糖質の摂り過ぎが脂肪肝を引き起こしています。

そのままの食生活や、ストレスのかかる生活を続けていると、肝細胞が線維化して硬くなる「非アルコール性脂肪性肝炎:NASH」を発症する可能性があります。NASHは肥満体形の女性に多く見られるのが特徴です。

脂肪肝から肝臓がん

この様に脂肪肝は生活習慣病の温床となります。脂肪肝を放置すると、肝硬変や肝臓がんへと進行するNASHになったり、肥満や糖尿病や動脈硬化から狭心症や心筋梗塞などのリスクも高めます。

メタボの上流に脂肪肝あり

肝臓に中性脂肪がたまって脂肪肝になり、さらに中性脂肪が増えると、肝臓では蓄えきれなくなり、内臓周辺に蓄積します。いわゆる内臓脂肪です。内臓脂肪がたまるとメタボリックシンドロームを招き、動脈硬化が進行し、狭心症や心筋梗塞などを起こすリスクが高まる。

ダイエット脂肪肝に注意

1か月に3kg以上の体重を落とすと、肝臓に蓄積される中性脂肪が極端に不足し、体はいろいろな部分から強引に中性脂肪を集めて肝臓に送り込むように働きます。こうした症状を「低栄養性脂肪肝」といい、通称「ダイエット脂肪肝」と呼ばれます。ダイエット脂肪肝にならない減量は、1か月に500g~1kg程度と覚えておいてください。

糖尿病と脂肪肝

糖尿病になるとインスリンが作用不全を起こし、肝臓は全身から中性脂肪を補充しようと働きます。これが脂肪肝の原因となります。糖尿病の合併症による死亡原因の第1位は肝疾患で、両者はそれぐらい強いかかわりがあるのです。

非アルコール性脂肪性肝炎NASHがあぶない

食べ過ぎ、とくに糖質の摂り過ぎが原因で起こるもので、NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)を放置すると、5~10年後に5~20%が肝硬変に重症化する。NASHは国内に300万人いると推定。脂肪肝の人の5人に1人が約10年でNASHに進行すると考えられています。

アルコールと肝臓

アルコール性脂肪肝や肝炎になったらしばらく禁酒することが大切です。肝硬変まで進行すると、肝臓は機能しなくなります。

アルコール性肝炎を放置して飲酒を続けると、「アルコール性肝線維症」に進行します。それでも飲酒を続けると「アルコール性肝硬変」へと進行して、ついに肝臓は機能しなくなります。標準的な体格の男性が肝硬変に至るまでの飲酒期間は20年、とくに小柄な女性の場合は12年と短いので注意しなければいけません。

しかし、アルコールもうまく活用すると、脂肪肝の予防になるということがわかっています。適量のアルコールが脂肪肝の予防や治療になるというのです。

男性の適量のお酒の目安は次のようになります。女性は体が小さいためこれよりも少ない量になります。

  • ビール…中ビン1~2本
  • 日本酒…1~2合
  • ウイスキー…ダブル1~2杯
  • ワイン…グラス2~3杯

「酒は百薬の長」と言いますが本当だったのですね!

さらにアルコールで脂肪肝対策をするためには、糖質ゼロの「蒸留酒」がおすすめです。ウイスキー、焼酎、ブランデーなどの蒸留酒は血糖値を上げないのです。

逆に果汁入りのサワーや、梅酒、果汁入りカクテルは糖質が高いので飲まない方がいいと思います。

そして、お酒のつまみは、肉、魚介、卵などを中心としたタンパク質を摂るとよいのです。

フルーツと脂肪肝

フルーツに含まれる果糖は脂肪肝の大敵です。フルーツは旬のものを少量食べる程度でいいのです。

現代社会では、フルーツが1年中手に入る環境で、その糖度もかなり高いものに品種改良されています。

マクロビオティックなどでも果物は体を陰性にし、冷やすのであまり食べ過ぎないように言われています。

果物の逸話としては石田三成公の柿のお話が有名ですね!

三成が処刑直前に、警護の人間に喉が乾いたので白湯を所望したのに対し、「白湯は無いが、干し柿がある。代わりにそれを食せ。」と言われたところ、「柿は痰の毒であるのでいらない。」と答えたというものです。警護の者は「すぐに首を切られるものが、毒断ちして何になる。」と笑ったが、三成は「大志を持つものは、最期の時まで命を惜しむものだ。」と泰然としていたといいます。

この姿勢は立派だと思います。因みに柿は痰の毒とは、のどや肺に関係する痰ではありません。東洋医学において、痰は肺ではなく脾でできるとされています。脾とは、五臓の一つで狭義の脾臓だけでなく、膵臓や胃腸も含む消化器系全般を指す概念です。そうすると痰は脾が悪くなってできるところ、柿は脾の一部である胃腸によくないので痰の毒になると表現したと考えることができそうです。

ちなみに、柿は確かにお腹を冷やしますが、普通に食べる分には毒ではないと思います。

話を現代に戻すと、市販の野菜ジュースは果糖たっぷりの果汁が多く含まれているので、注意が必要で、トマトやニンジンも以外と糖質が多いのです。

フルーツの果糖は老化の原因にもなります。果糖やブドウ糖は血管や皮膚のタンパク質と結合して「糖化」を進めてしまう。糖化は皮膚のシワ、たるみ、動脈硬化などと関連があります。さらに果糖はブドウ糖の10倍も糖化を起こしやすいのです。

日本人の食生活は、平均すると炭水化物が60%以上と、糖質が多めになっていますので、脂肪肝の予防のためには、次のようなバランスが良いとされています。

  • たんぱく質 30%
  • 脂質 20%
  • 炭水化物 50%

あとは食べる順番も大切で、まず最初に野菜、海藻、きのこ類などの食物繊維から食べて、次に肉、魚、卵、大豆製品などのたんぱく質を食べます。そして最後にご飯や、めん類、パンなどの糖質を摂ります。こうすることで、血糖値の急激な上昇を防ぐことができます。

GI値と血糖

食後に血糖値が急激に上がると、血糖値を下げるためのに、インスリンが大量に分泌されます。その結果、糖が脂肪として肝臓に蓄積されるのです。脂肪肝を防ぐには、インスリンの分泌をいかに抑えるかがポイントです。

そこで活用してほしいのが、グリセミックインデックス(GI値)です。血糖値が上がる早さを示した指数で、ブドウ糖を100として表します。

高GI食品

菓子パンなどは、糖質のかたまりで、メロンパンと牛サーロイン(脂身付き)ではどちらが太ると思いますか?

100gあたりの糖質を比べてみると、牛サーロインが0.4gなのに対し、メロンパンは65.4gもあります。極端な話、肉を10kg食べても、糖質はメロンパンよりも少ないのです。

良い油

良い油を摂ると血液サラサラ効果があります。

  • オリーブオイルに含まれるオレイン酸
  • エゴマ、アマニ、しそ油に含まれるαーリノレン酸
  • 青背の魚に多いEPA,DHA

アボカドやクルミなどもよい油が多く含まれていますのでお勧めです。

食生活と生活習慣

良質のたんぱく質は、健康に欠かせません。タンパク質は複数の食品からバランス良く摂ることをお勧めします。

あとはコレステロールや肥満に効く食物繊維をたっぷりとることです。野菜や果物に含まれる不溶性の食物繊維は、有害物質や老廃物を吸着し体外へ排出してくれます。

一方、きのこ類や大麦に含まれるβグルカンや海藻などに含まれる水溶性食物繊維は、コレステロール値の上昇を抑える働きがあります。

健康的な食生活オサカナスキヤネ

体にいい食べ物は、次のようにオサカナスキヤネで表すことができます。

コレステロールと中性脂肪を整える食べ物

それ以外にも、「まごわやさしい」というものがあります。

ま:豆

「まごわやさしい」の「ま」は、豆類を表しています。「畑の肉」とも言われている大豆をはじめ、豆類には良質なたんぱく質とミネラルが豊富に含まれています。1日に推奨される摂取量は、豆腐なら約1/3丁、納豆であれば約1パックです。その他にも、小豆や黒豆、油揚げ、高野豆腐も「ま」に含まれます。

ご:ごま

「まごわやさしい」の「ご」は、ごまを表しています。この中には、アーモンドや栗、ぎんなん、くるみ、ピーナッツなども含まれます。特にごまにはたんぱく質と脂質、ミネラルがたっぷりと含まれており、抗酸化作用があると言われています。

わ:わかめ

「まごわやさしい」の「わ」は、わかめなどの海藻類を表しています。のり、わかめ、ひじき、昆布、もずくなどの海藻類はカルシウムなどのミネラルを多く含みます。

や:野菜

「まごわやさしい」の「や」は、野菜を表しています。野菜はビタミン類やミネラルが多く含まれており、言うまでもなく積極的に摂りたい食材です!特に、色の濃い野菜は緑黄色野菜と言われ、1日に120gほどの摂取が推奨されています。

さ:魚

「まごわやさしい」の「さ」は、魚を表しています。そのなかでも特に青背のEPA,DHAは、魚は血中のコレステロールを減らす働きが期待されている他、疲労回復効果があるといわれています。

し:しいたけ

「まごわやさしい」の「し」は、しいたけをはじめとしたきのこ類を表しています。きのこ類はビタミン類のなかでも、特にビタミンDが豊富で、カルシウムを骨に定着させるのに効果が期待されています。他にもたくさんのミネラルを含んでいるので、積極的に摂取したい食材です。

い:いも

「まごわやさしい」の「い」は、芋類を表しています。じゃがいもやさつまいも、里芋、山芋など多くの種類がある芋類ですが、どれもビタミン類や食物繊維が豊富で、腸内環境を整える効果が期待できますよ。

これに対して、「オカアサンハヤスメ」というものがあります。

食事指導

最後に、タバコやストレスは健康に良くありませんのでご注意ください!

糖質をコントロールすることで、脂肪肝を予防しましょう!

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