肩こりの整体治療 たかが肩こり されど肩こり

 

皆さん、肩こりをなめていませんか? 実は肩こりは万病のもとなのです!

肩こりは腰痛と並んで多い症状で、国民生活基礎調査(2015年度)における有訴者率で男性の2位、女性の1位を占める症状です。

実際に谷井治療室でも、ほとんどの患者様が肩こりを訴えているほどです。

これほどまでに多い肩こりですが、自覚はあっても我慢してしまうことが多い症状ではないでしょうか?

当院でも腰痛など別の主訴の患者さんが、「辛いのは腰痛なのですが、実は肩こりもあります」などと、訴えてくるケースも多いのです。

この様に日本人の国民病ともいえる肩こりですが、特に女性に多く、体型的にはなで肩の女性にかなりの頻度で肩こりがあるように思います。

ニホンザル

実は私は、生まれながらにして斜頸(しゃけい)という疾患を持っています。(先天性筋性斜頸)

ちょっと専門的になりますが、斜頸とは胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)という首の側面の筋肉の左右どちらかが短縮してしまい、首が傾いてしまう症状なのです。

このせいで、私も首が傾いてしまい、学校で集合写真を撮るときなどは、きまって写真屋さんに「ちょっとそこの人、首が曲がってるから、まっすぐにして!」などと指摘されていたのです。

そのたびにクラスメートに注目され、思春期のナイーブな僕には、ちょっとつらかった思い出ですね。

その斜頸のせいで、左の肩こりはいつもつらかったです。大人になってからも、人と話していても、左肩のコリが気になって、相手の話に集中できないほどでした。一番悪いときは、コリを通り越して痛みになっていましたね。

それほどひどかった肩こりも、治療家になって自分の体のバランスを調整できるようになってからは、ほとんど感じなくなりました。

肩こりは慢性化すると感覚がマヒしてコリそのものを感じずらくなりますが、私の場合はそうではなく全身のバランスが整ってコリが取れたため感じなくなったのです。

臨床の現場でも、鉄板のようなとか、鎧(よろい)を着たようななどと形容されるほど肩の筋肉がカチカチに凝っている患者様もいらっしゃいます。

ここまでひどいコリの場合は大抵、肩のコリを訴えますが、中にはつわものがいて、コリを全く感じない方もいます。どちらが悪いかといえば、コリを感じない人のほうが悪いのです。

コリを感じているということは、まだ感覚が生きていますので治りやすいのですが、コリを感じない方は感覚がマヒしていますので、施術の反応も悪く治るのにも時間がかかります。

肩こりがあると、その影響で次のような症状が引き起こされる場合もあるのです。

  • 頭痛
  • めまい
  • 耳鳴り
  • 吐き気
  • 集中力の低下
  • 薄毛・脱毛
  • その他

上記のように「肩こり」から様々な症状が発生します。当院でも、酷いめまいで壁伝いに入ってきた患者様がいました。この方も肩こりが強く、これを改善させたら、めまいもすっかり良くなりました。

また、ある高血圧の中年の男性がいました。もともと高血圧のための施術をしたわけではありませんが、数回の施術をしたら血圧が下がったというのです。

それも病院でしっかりと測ってもらっての数値です。

その数値を見ながら、担当医が「おかしいなぁ~ なんで下がったんだろう?」と何度も首をかしげ納得していなかったので、その患者さんは医者に向かって「下がっちゃいけないんですか!」と逆に質問したそうです。

この様に体のバランスが整い、肩こりが改善されると様々な不調が改善する場合があるのです。

また、私は女性の薄毛と肩こりの間には密接な関係があると思います。

肩こりがあると、頭への血流が悪くなり、頭皮の血流不足で、毛根に十分な栄養がいかなくなります。その結果として毛根がやせてきて、薄毛や脱毛が発生するのではないかと考えます。

一般的に肩こりは、肩や首の筋肉をマッサージすれば治ると考えられますが、これをすると逆に悪化するのです。

筋肉は強く揉まれると組織の破壊をおこします。肩こりのためにマッサージをすると、初めのころは弱い刺激でも効いていたのが、回を重ねるごとに、だんだん強い刺激でないと効かなくなってきます。

すると指圧やマッサージの刺激も強いものを求めるようになってきます。そして終いにはビール瓶やこん棒で叩かなければ効かないような体になってしまうのです。

こうなってしまうと、筋組織は破壊され、固い組織になってしまいます。

皆さん、神輿ダコってご存知ですか? 神輿を担ぐ際に肩に強い刺激が何度も繰り返されると、組織が破壊され、こぶ状に膨れ上がってしまうのです。

指圧やマッサージでここまではなりませんが、マッサージ慣れしている方の筋肉はカチカチに硬くなっているのです。そして固くなるからまた強いマッサージといったように悪循環にはまってしまいます。

私も資格上はあん摩・マッサージ・指圧師です。我々の業界での隠語で「お客をつくる」という言葉があります。客に強めの刺激を繰り返すことで、マッサージ慣れした体にして、一生マッサージなしではいられないようにするのです。

先ほど私は治療家になってから肩こりが治ったといいましたが、実はカイロプラクティックの学生の頃は逆に凝りがひどかったのです。

何故かというと、学生同士で練習のため、頚椎のアジャストをほぼ毎日繰り返していたからです。いわゆる骨をボキボキするやつです。

これは先ほどのマッサージとは別の意味で、危険な手技なのです。谷井治療室ではこのように骨をボキボキするような手技は、一切使いませんのでご安心ください!

肩こりを治すには、強いマッサージも骨をボキボキすることも必要ありません。的確な診断とソフトな刺激で十分です。

札幌市や札幌近郊で肩こりでお悩みの方はぜひご相談ください!

 

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肩こり・腰痛・坐骨神経痛・椎間板ヘルニア・ぎっくり腰・めまい・頭痛・脊柱管狭窄症・自律神経失調症・五十肩・膝の痛み、股関節の痛み等、様々な症状の根本原因を施術する整体治療院 。あん摩・マッサージ・指圧師の国家資格取得者「札幌 キネシオロジーの谷井治療室」です。

札幌市営地下鉄大通駅から徒歩3分と好アクセスです。

ご予約は 011-261-7866 にお電話下さい。

札幌市のキネシオロジーの谷井治療室のホームページ

北海道札幌市中央区南2条西5丁目6-1ロジェ札幌25-901

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整体治療で効果が出ない人の特徴

 

今回のブログのテーマは、「整体治療で効果が出ない人の特徴」についてお話していきます。

結論から言って、整体治療を行っても結果が出ないのは、回復力の差が原因のことが多いのです。

長年にわたり臨床の現場に立って多くの患者様を診させていただき感じることは、一見同じようにみえる腰痛症状でも、施術をしてすぐに結果が出る人と、なかなか結果が出ない人がいることです。

元気な女性 札幌整体治療院 谷井治療室

その原因は、地力の差にあります。

それでは、その地力とは何なのでしょうか?

それは生命力といってもよいし、細胞一個一個の活力といってもよいでしょう。私の施術では、キネシオロジーテスト(筋肉反応テスト)という診断法を用います。その時に同時に患者様の筋力をチェックするのです。

Oリングテスト

例えば親指と小指を合わせてチェックするO(オー)リングテストというものがあります。これを行うと明らかに筋力の低下を示す方がいます。実はこの筋力というのは、様々な要因で低下するのですが、それぞれの要因を考慮しても、なおかつ筋力低下を起こしている患者様がいるのです。

この筋力はある意味で、生命力の現れととらえても過言ではありません。

  生命力=回復力

生命力とは同時に回復力ですので、実は治る治らないの差はこんなところにあるのです。

あとは、たとえ治ったとしても治療効果の持ちがぜんぜん違います。生命力の強い人は、数ヶ月は、ある程度のレベルを維持できますが、そうでない方はすぐにバランスを崩してしまいます。

それだったら、施術で生命力(地力)を上げればいいじゃないかというかもしれませんが、これがなかなか難しい問題です。実は治療で補えないものが3つあります。

  1. 睡眠
  2. 食事
  3. 運動

これらの生活習慣の問題は、患者様お一人お一人の問題であり、日頃の不摂生の尻ぬぐいを治療で補うことは不可能です。

まず寝不足があったら、確実に生命力はダウンします。(睡眠負債

また食事は身体をつくる材料ですので、粗悪な食事(材料)でできた身体は細胞レベルで質の低下を起こします。これらのことを、キネシオロジーテスト(筋肉反応テスト)でチェックすることもできます。

患者様に様々な食材を手に持ってもらい、キネシオロジーテスト(筋肉反応テスト)を行うと、筋力が強くなる物と、逆に筋力が抜けてしまう物があります。

筋力が強く保持されるものは身体に良いもので、逆に筋力が抜けるものは身体に悪いものです。インスタント食品、スナック菓子、コンビニ弁当など添加物の多いものは筋力が抜けるものです。

あとは、化学薬品や漢方薬でも、筋力低下を起こすものが多くあります。

酒やタバコなどの嗜好品や栄養ドリンク剤なども、量の問題もありますがエネルギー低下を起こすものは確実にあります。

私がカイロプラクティックを教わっていたある先生は、ぎっくり腰で全く動けない植木職人の患者さんが担ぎ込まれてきた際に、その人が大酒飲みと知ると、「あなたの腰が良くなるまで、自分も酒をやめるから、あなたもそれに付き合いなさい」と指導していました。そして患者さんもその迫力に押され素直にそれに応じたのです。

私にはこんな迫力はないので、こういう指導法はできませんが、飲食に対し小々耳の痛い話をしなくてはならないこともあります。

食品や薬品は相性もあり、もともと地力の強いタフな人は案外と様々なものに適応範囲が広いのですが、生命力の落ちている人は、あらゆるものに拒絶反応を示すこともあります。

治療で補えない最後の運動に関しても、やはり適度に運動の習慣を持っている方の方が、元気度が違います。運動をしている人の身体は、気の通りがよく細胞一個一個の活性が高い感じがします。

逆に普段運動の習慣がない方は、気の流れが悪く、どこかよどんだ感じで細胞の活力も低い感じです。

細胞内にあるミトコンドリアは、エネルギー生産工場であり、人間の活動には欠かせません。実は運動によってこれらミトコンドリアの数が増えるのです。逆に運動をやめてしまうと、1ヶ月くらいで元の数に減ってしまうといわれています。

この様なことからも、やはり継続した運動習慣が大切かと思います。

その他にも精神的ストレスも大変生命力を落とします。

生命力が落ちてしまう要因の一つに、骨格的な歪みや機能障害があります。骨盤や背骨が歪みますと、神経伝達も悪くなり、生命力が極端にダウンします。逆にこれらが正しく整うと生命力や治癒力がぐんとアップします。

これら骨格的なバランスの専門家は、カイロプラクティックやオステオパシーの治療家になりますので、信頼できる先生がいるのであれば、その先生に骨格的なバランスを調整してもらうのもいいと思います。

患者様が各自で気を付けてもらう生活習慣と、整体治療などで体のバランスをとることが、車の両輪の如く機能すれば生命力あふれる健康体になることも不可能ではありません。

そのためにはちょっと努力も必要ですので、皆さんも頑張ってください!

 

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腰痛も肩こりも対症療法を繰り返していると悪化する!

腰痛も肩こりも世の中には様々な治療法があります。それらの治療法がどういうものかなどと、その方法論や優劣を論じるよりも、どの様な意図をもってそれらを用いるかが重要である。

治療法には対症療法根本治療があります。

  • 対症療法・・・症状に対する治療
  • 根本治療・・・原因に対する治療

腰痛の対症療法

例えば、トイレが詰まっていて臭いとします。消臭剤で臭いだけを消そうとするのが対症療法で、詰まりを元から改善させるのが根本治療です。

臭いものには蓋とばかりに対症療法を繰り返すと、状況はどんどん悪化してトイレは壊れてしまいます。人の身体も全く同じです。

私は20代の頃に整形外科に勤めていたことがあります。腰痛でも首や肩の痛みでも、レントゲンなどで異常が見つからなければ、痛み止めや物理療法(電気をかけたり、温めたり)などの対症療法しか方法がありませんでした。

これでは根本は治っていないので、患者さんの生活習慣など諸条件が変わらなければ、腰痛や肩こりの状況はどんどん悪くなります。

ちなみに、この整形外科での私の仕事は、物理療法(干渉波・マイクロ波・SSP・ホットパック・首や腰の牽引など)の係でした。

朝から晩まで機器から発する電子音(ピッピッピッ・・・)の中で仕事をしていたので、その音が耳についてしまい、アパートに帰っても、その音が聞こえていました。

物理療法に回される患者は、高齢者や慢性の症状の方が多く、対症療法しか受けていないので、結果的には治っていません。

整形外科でのちょっと笑えない話ですが、整形外科というところは、お年寄りの社交の場になっていて、毎日同じ時間に同じ人が治療を受けに来るのです。だから、たまにいつもの人が来ていないと気になります。

私もある患者さんに、「ここ最近お見えになっていなかったけど、なにかあったのですか?」とたずねたら、「いゃ~最近腰が痛くて来れなかったんだ!」といわれ、がっくり来たことがあります。

腰が痛いならすぐに整形外科に来ればいいのに、元気になってから来るというのです。

対症療法を受けている患者も、それを行っている我々も、結局は治ると思っていないのです。じゃ~なんで整形外科に毎日来るのかといえば、暇で孤独なお年寄りが、ただお話をしに来ているといった感じです。

そこの整形外科では、院長先生自らが「物理療法はサービスです!」と言い切っていましたからそれで治るなどとは考えていませんでした。

所詮、病院の対症療法とはこんなものです。

昔、江川の鍼治療の話がありました。元読売巨人軍のエースであった江川卓の引退した理由が鍼治療というのです。

どういうことかというと、もともと肩を壊していた江川は、鍼治療によって一時的に回復したが、その時に使ったツボは、一度そのツボを使うと短期的には回復し、その後二度とボールを投げられなくなるというツボだったそうです。

そんなバカな話はないのですが、もし本当にそんな治療があったら、これこそ究極的な対症療法になります。(後にこの話は嘘であったとなっています)

本来の治療とは、痛い所のみを治すのではなく、なぜ痛くなったのかを治さなくてはいけません。

ただここに、患者と術者の意識の乖離(かいり)があります。患者は痛い所を触ってほしいし、そこを直接治してほしいのです。しかし、術者は問題の本質を治したいので、時には痛い所以外の部位を治療することもあるのです。すると患者は、この先生は自分の症状を理解していないと思うのです。

あん摩・マッサージ・指圧の世界も、本来は治療目的でありましたが、今は単なる慰安マッサージが主流になってしまいました。私も資格上はマッサージ師ですのでとても残念です。

この様に対症療法で、問題を先送りしていると、患部はどんどん悪化します。

例えば人の関節は、正しい位置、正しいアライメント、正しい可動性がありますが、対症療法ばかりしていると、関節や筋肉に無理な負担がかかり、関節は機能障害になり、周辺組織は変形や癒着などを起こします。

これらを防ぐためにも、より本質的な施術を受けることをお勧めいたします。

本質的な施術を行うと以下のような変化が望めます。

  • バランスが良くなり姿勢が整う
  • 筋肉がゆるみコリがとれる
  • 関節の可動性UP
  • 神経伝達が良くなり筋力UP
  • 血流改善
  • その他

皆様も是非、本質的な施術を受けてみてください。

 

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腰痛の根本的治療はバランスをとること!

谷井治療室にはお蔭様で、札幌市やその近郊から多くの患者様にご来院いただいておりますが、どんな症状の方が多いのかといえば、一番が腰痛や肩こりだと思います。

その他にも坐骨神経痛、ぎっくり腰、頭痛、吐き気、めまい、自律神経失調症など数え上げたらきりがありませんが、やはり腰痛・肩こりが主訴の代表格です。実は現代医学では腰痛の85%は原因不明なのです。このお話はまた後でしますね!

腰痛の85%は原因不明

最初は腰痛や肩こりで来た患者様も、後になってから、「実は〇〇も調子が悪いのです」などと打ち明けてくれるケースもあります。

例えば医者として、それらの症状すべてに対応するとしたら、整形外科、内科、耳鼻科、皮膚科、脳神経内科、心療内科など全ての知識がなければ対応できません。

私は医者ではないし、それだけの知識すべてを勉強することなど絶対無理です。

しかし、私には医者とは違うアプローチがあります。人の体にはもともと治る力が備わっているのです。

ヒポクラテス

医学の父、古代ギリシャのヒポクラテスは、「身体には自ら不調を治す働きがある」と指摘しています。

また「『病気』というのは失われたバランスを身体が取り戻そうとしている状態なのだ」とも述べ「この働きの有無が生きているものと生きていないものを区別するのだ」といっています。

これをふまえヒポクラテスは「自然こそが最良の医者である」という方法論を提示しました。

昔の医者はこの様な考えが根本にあったのですね。

しかし、今の病院では表面的な症状に対する、対症療法(たいしょうりょうほう)が主になっているように思います。

私も、整形外科に勤めていたことがありますが、腰痛の患者に対して、レントゲンやMRIなどで骨折、脱臼、変形などの変化が見つからなければ、原因不明ということで、痛み止めの服用か、湿布、物理療法(電気をかける、温めるなど)などの対症療法しかありませんでした。しかし、対症療法のみを繰り返していくと、身体はどんどん悪くなっていきます。

谷井治療室では、キネシオロジーテスト(筋肉反応テスト)、徒手筋力テスト、可動性検査などを駆使して、レントゲンやMRIなどには写らない真の原因を探求していきます。

カイロプラクティックの世界にも、イネイトインテリジェンス(先天的知能、先天的治癒力)という考えがあり、この働きを邪魔している椎骨をアジャストすることで、後はイネイトが働いて治ると信じられています。これをメジャー治療といいます。

逆に、うわべの症状に対する治療は、マイナー治療となります。

東洋医学でも、「気」の概念をもとに、本治(ほんち)と標治(ひょうち)という考え方があり、本治とは病気の本質を治療することで、標治とは病気の表面的な症状に対して治療をすることです。

「急なれば即ちその標を治し、緩なれば即ちその本を治す」と言い、治療を急ぐ時には標治を施し、急がないときには本治を施しなさいとされています。

東洋医学においては「病を治すには必ず本を求む」と言いまして、最終的には必ず本治を行わなければいけないと言っています。

古代のヒポクラテス医学も、カイロプラクティックも東洋医学も、ともに人間本来の自然治癒力を働かせることで、根本的に健康に導こうとしています。

変な例えになりますが、現代西洋医学と私の施術をマンガに例えると、ブラック・ジャックと、北斗の拳といったところでしょうか。

ブラックジャックは、華麗なメスさばきなどの技術を駆使し、自らの力のみで結果を出していきます。(作者の手塚治虫さんは 大阪帝国大学附属医学専門部を卒業し、医師免許を取得しています)

かたや、北斗の拳は経絡秘孔(けいらくひこう)という謎の?ツボを使って活殺自在に活躍します。こちらは、生かすも殺すも経絡秘孔に刺激を加え、後は身体に仕事をさせるのみです。

とはいっても、ブラック・ジャックの手術も、最終的に傷が治っていくのは、自然治癒力の働きなのです。

ただ私の施術は、メスや注射や薬を使えませんので、外から刺激を与え、その後は自然治癒力にまかせるかたちになります。

お蔭様で、この施術により過去に多くの患者様が健康を取り戻しています。

しかし、これで全てが良くなるといっているわけではありません。以前ある治療家が、次の様なことを言っていました。

一流の治療家とは、治るものとそうでないものを見分ける能力で決まる

すなわち、自分の施術の適応かどうかを見極める能力が大切だということで、治るべきものを治しているということです。

宮本武蔵

一流の剣豪の一人である宮本武蔵も、相手の力量を見極める能力に長けていたと思います。60余回の真剣勝負に一度も負けたことがなく、戦乱の時代を生き抜いてきたということがそれを証明しています。

ただ、そんな武蔵も超人でも無敵でもなく、島原の乱では、一揆軍の投石によって負傷しているのです。この様にある意味、人間的な一面を持つ武蔵が真剣勝負に負けなかったということは、やはり勝てる条件の中で戦っていたといえるでしょう。

孫氏の兵法にある様に、彼れを知りて己を知れば、百戦してあやうからず。(敵情を知って味方の事情も知っておれば、百たび戦っても危険がない)ということです。

では実際の臨床の現場ではどうかというと、確かにある程度の見極めは必要ですが、最終的にはやってみないと分からないというのが本音です。

なぜならば、施術後は自然治癒力にまかせるということで、自分の力量だけでは推し量れないことが多すぎるからです。人事を尽くして天命を待つ心境です。

だからこそ、病名や症状にとらわれることなく、自分の土俵で勝負することが大切で、先程、現代医学では腰痛の85%は原因不明といいましたが、レントゲンやMRIなどの映像上、明らかにこれが原因ですとわかるものが、15%しかないのです。

実際は15%よりもっと少ないと思います。画像診断で問題個所を特定して、実際にそれをもとに手術をしても、腰痛が改善しないことも多々あるのです。

この様に多く見積もっても15%しか原因が特定できない腰痛の、残り85%に我々治療家は果敢に踏み込むのです。

この85%に踏み込むには、ちょっとした水先案内人が必要になります。それは、現代科学の粋を結集した測定機器ではなく、人間の持つ原始感覚の応用です。

この原始感覚を使って腰痛などの原因を調べる方法が、先程お伝えしたキネシオロジーテスト(筋肉反応テスト)なのです。

根本的な治療をするということは、生命の根本的な部分にコンタクトしなければなりません。そこにはレントゲンやMRIなどの測定機器が入り込む余地はありません。

そして、東洋医学的な本治(根本的な治療)やカイロプラクティックなどの目指しているゴールは治すことではなく、バランス(調和)をとることなです。この様な全身のバランスもレントゲンなどの画像には写りません。

このバランスを感じる能力も、身体の中の原始感覚を用いたキネシオロジーテスト(筋肉反応テスト)が有効に活用され、検査→治療→再検査と患者様の身体の声なき声を聴きながら施術を進めるのです。

これができなければ、せっかくの治療も闇夜の鉄砲の様に単なる暴力になってしまいます。

この様に我々治療家は、本質的なバランスを取ることが治療の目的であり、治すのは患者様の自然治癒力なのです。そして、ここに原因不明の腰痛85%に踏み込む鍵があるのです。

 

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科学者はなぜ神を信じるのか

 

今回ご紹介する書籍は、「科学者はなぜ神を信じるのか」 三田 一郎著 ブルーバックス です。

著者ご自身が、科学者でありクリスチャンでもあるという経歴です。

太古の昔から人々は目に見えない大いなる力に畏敬の念を抱き、何かに祈りをささげてきたと思います。

見えない力は捉えどころがないため、それを人間がイメージしやすくするために、宗教という形になった部分もあるのではないでしょうか?

私は整体治療の世界でお仕事をさせて頂いていますが、この業界の先生方も、見えない力やその働きを信じている方が多いと思います。それは、目に見える肉体だけでなく、目には見えないけれども厳然と存在するエネルギーのボディーや、東洋医学の経絡の存在を否定できないからです。

そして日々の臨床の現場において、経絡やその他の見えないエネルギーの変化を捉え、腰痛や肩こりなど様々な施術に役立てているのです。よって神を信じる治療家の先生方は、かなりの数存在すると思います。

この本によると、国連の調査で、過去300年間で、大きな業績を上げた世界中の科学者300人のうち8~9割が神を信じていたということです。(神を信じる=宗教を信じる、という意味ではないと思いますが・・・)

無宗教の人が多い日本人からすれば意外な数字に思えるでしょうが、世界的に見たら、それ程おどろく数字でないのかもしれません。

しかし、科学者という立場の人が、これ程までに神の存在を信じているということは事実なのです。

真の科学者とは、見えないものや、分からないものを、やみくもに否定するのではなく、それらを明るみに出すために、たゆまぬ研究をするものだと思います。

著者は、神を否定するかのような研究をしていた人たちがなぜ神を信じるのか? ということをこの本を通して伝えようとしています。

なぜ教会は天動説を採ったのか

実は聖書には天動説が正しいとか、地動説が誤っているとか、明らかに読めるような記述はないと言われています。

聖書はキリスト教徒にとってのバイブルです。だだし、その御言葉の字ずらを追うだけでなく、真に聖書を理解できる人は誰もいないのかもしれません。

人間は自分の頭で理解できることしか理解できません。そのため、イエス様はお一人であったのに、その教えの解釈は、人の数だけ存在するのです。

それが証拠に、キリスト教の教派も、カトリック、正教会、プロテスタントなどと別れており、更にそれぞれが分裂したりして、世界には一体どれくらいのキリスト教の教派があるか分からない程です。

話しを天動説と地動説に戻しますが、この話に入る前の段階である、地球球体説がキリスト教の神学によって、教義に反する「異端」の烙印を押されていたのです。

当時、地球は、平らであると思われていましたが、かりに地球が丸いと思っても、それを発表することを教会が許さなかったのです。

この本によると、地球球体説が教会によって否定されたのは、信仰上の立場から、※対蹠人(たいせきじん)の存在が聖書の真理にもとるとされたためだそうです。

(※対蹠人とは、地球の裏側にぶら下がっていると考えられていた人のこと。)

トマス・アクイナス

ドミニコ会の会士でパリ大学の教授も務めた神学者のトマス・アクイナス(1225頃~1274)の大著「神学大全」を、14世紀初めに教会公認のテキストとしたそうで、これは教会が教義の正当性を強化するためだったと著者は述べています。

トマス・アクイナスの神学がめざしたものは、信仰と理性の一致でした。神の存在を「科学」によって証明しようとしたそうです。

トマス・アクイナスが「理性」として持ち出したのが、1500年も昔にアリストテレスが唱えた「天動説」だったのです。

当時の教会は、「科学」によって理論武装しようとしたのですが、残念ながらその頼みの綱の「科学」が間違っていたのです。

私も、治療師として様々な情報を集めて(理論武装ではないですが)日々の臨床に役立てようと思っていますが、もしも、その情報が間違っていたらと考えると、複雑な心境になります。医学の情報は変化が激しく、昨日まで正しいと思われていたことが、今日には間違っていた、ということもめずらしくないからです。

著者によると、教会やトマス・アクイナスは、宇宙の中心に神が存在する地球があり、太陽やそのほかの天体は、神の手によって天球上を動かされていると考えていたそうです。

宗教というものは、人々を正しく導く役目をしなくてはいけないのですが、教会は自分たちの権威を第一義にし、あらゆることに介入しすぎたために、間違った方に人を導いてしまったのです。

コペルニクスとルター

コペルニクス(1473~1543)は、カトリック教会の司祭でありました。彼の功績で最も有名なのが、地動説を唱えたということです。

コペルニクス

コペルニクス

宗教改革の火の手を上げたマルチン・ルターは、コペルニクスの地動説を非難しました。ルターは、コペルニクスがカトリックの司祭であるにもかかわらず、教会の考えとは真逆の地動説を唱えたことをついたのです。

ルター

ルター

ルターは科学に基づいて地動説の問題点を非難したのではなく、カトリックの司祭が、カトリックの教えと反する地動説を発表したことに対する非難なので、宗教上の批判となります。

ルターは、「ヨシュア記」をもとに天動説を擁護します。

「日よとどまれ ギブオンの上に 月よとどまれ アヤロンの谷に。」

日は とどまり

月は 動きをやめた

民が 敵を打ち破るまで。

「ヨシュア記 10:12-13」

これをもって、ルターは聖書には太陽が動いていると書かれているといったそうです。

ルターは神の言葉と考えられている聖書の文言のみに従うとする、聖書絶対主義を掲げていたからですが、結果的には、批判していたカトリックの後ろ盾となっている天動説を擁護してしまう形となってしまったと著者は述べています。

絶対主義、原理主義が仇となり、物事の真実が見えなくなってしまったのでしょうか。はじめに聖書ありきの思考は、現実に対して、こうも盲目的になってしまうのかと、考えさせられました。

聖書には正しい事が書かれていても、それをどう読み、どう解釈するかは、それぞれの人にかっていますので難しい所です。

結果として、宗教改革を唱えたルターですら、聖書を正しく理解できていなかったということを露呈した形になりました。

因みに、新約聖書は、イエス様が書かれたものではなく、イエス様の死後、弟子やその他の人たちが書いたものなので、イエス様が言ったこと以外も記載されています。

コペルニクスは、1542年に、自身の地動説の集大成「天球の回転」の草稿を書きあげます。

この「天球の回転」は1543年に完成しコペルニクスに届けられましたが、残酷にも、その同じ日にコペルニクスは、息を引き取ったため、彼は完成したものを見ていないのです。

書き加えられた前書き

「天球の回転」の冒頭に以下のような趣旨の前書きが、意図的に付け加えられました。

これらの仮説が真であるという必然性はなく、それどころか本当らしいという必然性すらないのであり、むしろ観測に合う計算をもたらすかどうか、という一つのことだけで十分なのである。

要するに、ここに書かれていることが本当であるかどうかは重要ではなく、ただ観測の計算が出来ればよいのだ。という意味です。

この文章を書き加えたのは、印刷を監督した神学者オジアンダーでした。彼はこの本が教会の教えに反するため、コペルニクスに無断で、この様に書き加えたそうです。これによりコペルニクスの考えは、とても矮小化されてしまいました。

これ程までに守らなければならなかった教会の教えや権威とは、いったい何だったのでしょうか?

著者によると、ローマ教会の総主教は「キリストの代理者」を称する様になり、「教皇」とよばれ、領土を与えられ、行政権を手にし、国王と同等の政治力を持つに至り、ローマ帝国凋落後は、キリスト教世界の支配者として、世俗の王をも上回る権勢を握ったそうです。

続けて著者は、権力を手にした者は、それを守ろうとし、自分達の権威を脅かす対立宗派や新興勢力を封じるため、教会が公認した考えのみを「正統」とし、それと異なる考えを「異端」として断罪する宗教裁判を行い、「異端者」は処刑されることもあったと述べています。

宗教が神を後ろ盾に、権力を持つと怖い部分もあります。日本でも白河法皇が思いどおりにならないものとして、「加茂川の水、双六の賽、山法師」を上げています。山法師とは比叡山延暦寺の悪僧(僧兵)のことです。

結局、「天球の回転」は、その後、教会から禁書とされてしまうのです。これはガリレオ裁判の影響だと思いますが、もしコペルニクスが病気で死ななければ、教会から何らかの罰を与えられていたかもしれません。

著者によると、コペルニクスは、司祭として、心から神を敬っていました。教会の分裂やカトリックとプロテスタントの抗争などの世俗のことには関心がなく、神そのものを崇拝し、愛していました。

また彼は、ルターにこれだけ批判されていたにもかかわらず、ルター派の若者たちが逃亡してくると、かかくまい、厚く保護したそうです。

コペルニクスのように人間的にも優れた科学者が、信仰と科学のはざまで思い悩んだことに、とても共感します。

カトリック教会、ルター、コペルニクス、この三者で、イエス様の教えに最も忠実だったのは誰でしょうか?

教会の間違った教えと、弾圧のせいで、どれだけ科学の進歩に足かせとなったのでしょうか。

このような教会の体制が、後のガリレオに対しても大変な障害になるのですが、この続きは次回にいたします。

 

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脳から身体を治す

今回ご紹介する書籍は、「脳から身体を治す」です。

 脳から身体を治す 世界のエリートは知っている最高の健康法 (朝日新書) 新書

久賀谷 亮著

この書籍は、TMS(Transcranial Magnetic Stimulation)という脳の磁気療法についての紹介が主な内容ですが、それに関連して脳の特性について触れられていますので、大変参考になります。

2015年にNHKで慢性腰痛を取り上げた番組がありましたが、原因不明の腰痛の真の原因が実は脳にあったという衝撃的な内容でした。

私も臨床の現場で、腰痛などの改善に、筋骨格系に重きを置いて施術していますが、難治性の腰痛の中には、この本で指摘しているような脳が原因となっているものもあるのではないかと考えさせられました。

人間の身体にとって脳は司令塔です。その中でも、身体を動かすことに関係する運動野が、痛みの調整に関わるといわれています。

痛みの長期化により、脳が条件付けされ、痛みが長く続くと、人は痛みに対して恐怖心や嫌悪感をもつようになります。

痛みの情報が脳へ送られると、脳は敏感になり、関わっている回路全体が変化していく。

脳はじわじわと変化する性質を持つ。これを脳の「可塑性」といいます。

可塑性とは、固体に外力を加えて変形させ、力を取り去っても、もとに戻らない性質のことをいいますが、脳の中でも痛みが続くことで、「痛みの回路」が出来てしまうのです。

電気回路も同じ事が起きるのです。通常電気は定められた回路の中だけ流れます。

しかし、その回路の一部に電気抵抗の低い部分があると、電気はそこから外に漏れてしまいます。漏電なども同じ原理です。

以前私が電気機器の故障修理を行っていたときの話です。ヒューズ切れを起こしていましたので、その原因を調べていました。ヒューズが頻繁に切れるということは、そこに通常流れる以上の、過電流が流れたということです。

テスターで絶縁抵抗を調べると、ほぼ、0Ω:オームで、絶縁されていない状態でした。その原因箇所を特定できた時に私はびっくりしました。

開閉スイッチの、絶縁版の上に、黒く焼け焦げたような一筋の跡を発見したのです。原因はこの絶縁版の上にホコリが積もり、そこを伝って電流がリークしてしまったのです。その際に、ホコリが炭化してそこに一つの「電気の通り道」が出来てしまいました。

人間の脳も、ある種の電気回路です。あまりにも強い刺激や、長期間にわたる刺激が続くと、脳が変化し、新たなる回路が出来上がってしまうのです。

いったん脳にこの様な回路が出来てしまうと、無限ループの様にそこに信号が流れ続けます。もしこれが痛みの感覚と結びついていたのなら、脳由来の痛みがいつまでも続いてしまうことになります。

脳はいったん覚えてしまったことは、それを忠実に繰り返すという、律儀な特性があります。脳の可塑性によってできた新たな回路を守り続けてしまうのです。これが痛みの慢性化につながります。

脳の可塑性などという厄介なものがなぜ存在するのでしょうか?

これは本来、自己を守り生存して行くために必須な機能だったと思います。

例えば、ジャングルで生活していた人間がいたとします。新天地を求めてジャングルの外に出たところ、草原でライオンに出くわし、命からがらジャングルに逃げ帰ってきました。

この時、脳内では、ジャングルの外に出たら危険という回路が出来上がります。一度、痛い思いをすると、その教訓を忘れず、二度と危険な目に合わないようにするためです。

これはよい事でもありますが、反面で悪い事でもあるのです。一度、大きな失敗をすると、次に何かにチャレンジすると、また痛い目に合うのではないかと考え、何もしないで安全圏(コンフォートゾーン)にとどまろうとします。

この具体例は、「ノミのサーカス」です。

ノミのサーカスとは、下の動画の様にノミにいろいろな芸をさせるのですが、そのノミたちが普段しまい込まれている箱の中は、狭いため、ノミが飛び上がろうとジャンプすると、箱のふたにぶつかってしまいます。

この様な環境に長く置くと、ノミは高くジャンプすることをあきらめ、ふたが無くても、箱の外に飛び出ることがなくなります。

脳の可塑性は、自分を守る意味でコンフォートゾーンにとどまらせようとする働きがありますが、何かを学ぶための新たなチャレンジには足かせとなってしまいます。慢性的な痛みの回路が出来て、その痛みに縛られ、何もできなくなってしまうのです。

脳の可塑性や、コンフォートゾーンを表した名言があります。

 為せば成る 為さねば成らぬ 成るわざを 成らぬと捨つる 人のはかなき

                            ~武田信玄~

この言葉は、米沢藩主の上杉鷹山が以下のようにリメイクしています。

 為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の 為さぬなけり

こちらの方が、世間では有名になっていますね。

コンフォートゾーンはある意味必要で、これがなければ人類は絶滅していたでしょう。

しかし、ここにとどまってばかりでは成長がありません。成長のためには、コンフォートゾーンから、ラーニング(学び)ゾーンに、一歩踏み出す勇気が必要です。

自己を守るための機能が、自己を苦しめてしまっている。これらの特性を持つ脳を整える方法については、また次回にお伝えします。

 

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睡眠負債について

今回のブログテーマは、「睡眠」についてです。

ここ最近よく聞かれる言葉に、「睡眠負債」というものがあります。これは、2017年6月18日にNHKスペシャル「睡眠負債が危ない~ ❝ ちょっと寝不足 ❞ が命を縮める~」と題して番組が放送されたことが大きかったと思います。

今回睡眠について参考にした書籍も、このNHKスペシャルの取材班がまとめた「睡眠負債」という本です。

人は誰しもが毎日一定の睡眠を必要としています。この睡眠が何らかの事情で不足することが寝不足ですが、この寝不足が徐々に溜まって睡眠負債(Sleep Debt)となるのです。

この睡眠負債が続くと認知症の原因となる物質が脳に蓄積しやすくなったり、がん細胞の増殖を加速するというのです。

睡眠負債については、レム睡眠発見者の一人、スタンフォード大学睡眠医学研究所のウイリアム・C・デメント初代所長が早い段階から睡眠負債についての概念を提唱していたそうです。

睡眠不足が徐々に溜まって睡眠負債となりますが、自分自身でほとんど自覚のない僅かな寝不足でも、ボクシングのボディーブローのように徐々に効いてしまうのです。

国立精神・神経医療研究センターの北村真吾室長によると、日本人の6割が、睡眠負債を抱えているという実験結果が出ているそうで、私もこの6割に入っているのは間違いありません。

それでは、人は一体、一日に何時間寝ればよいのでしょうか?

米ペンシルバニア大の実験で7~8時間の睡眠が必要との結果が出ています。

人は睡眠不足になるとどの様になるのでしょうか。

1997年に7日間、被験者の睡眠を5時間に制限して、簡単な課題に対する反応ミスの回数を調べる実験をしました。

実験2日目から、基準日の3倍の反応ミスが発生、7日目にはさらにミスが増えるという結果が出たそうです。(D.F.Dinges,F.Pack,K.Williams et al.,Sleep)

そこで、日頃の睡眠不足を長時間睡眠(寝溜め)で解消しようと考えますが、人には覚醒システムがありますので、連続して24時間とか15時間などと寝続けることができません。長時間睡眠の実験では、初めのうちは10時間以上眠れるが、次第に睡眠時間が短くなり、最終的には8時間位で落ち着くそうです。

日本国民の約4割が1日6時間未満の睡眠だそうで、睡眠不足による日本の経済損失は年間15兆円に上ります。

また、睡眠負債は子供の成長や情緒に影響し脳の機能低下に関係するそうです。昔は子供は8時に寝なさいと言われていました。今の子供たちは大変忙しく、習い事や塾通いなどで就寝時間が遅くなっているようですが、そのしわ寄せが健康面や情緒面で現れないかと心配です。

睡眠負債の兆候として、日中の眠気と、マイクロスリープがあります。良い睡眠がとれていれば、日中に眠くなることはそれ程ありません。

マイクロスリープとは、1秒~10秒程度の短い眠りのことをいい、睡眠負債から脳を守る防御反応だそうです。もしこれが車の運転中に起きたらと考えたらちょっと怖いですね。

先程、米ペンシルバニア大の実験で7~8時間の睡眠が必要との結果が出ていましたが、これによると6時間位の睡眠の人が実は最も危ないと言えるのです。6時間寝れていると人は寝不足を自覚しませんが、注意力の低下は確実に存在するのです。

睡眠負債が引き起こした事故では以下のものがあります。

1989年3月24日、米アラスカ州のプリンス・ウィリアム湾での原油流出事故で、巨大タンカーが「エクソン・バルディーズ」号が座礁し、およそ1100万ガロンの原油が流出、環境に甚大な被害を与えました。

この事故の調査の結果、操舵していた3等航海士の睡眠不足(事故前の48時間で睡眠6時間)が原因と判明しました。

私は治療家になる前に、三菱電機ビルテクノサービスという会社で、エレベーター、エスカレーターなどのメンテナンス業務を行っていました。1年目の研修生時代に、三菱電機稲沢工場に研修に行った際に「フェーズ3」というキャッチフレーズを目にしました。

フェーズ3とは、意識明瞭な状態で作業をしましょうという意味で、フェーズ2や1はボーとしていたり、ウトウトしている状態になります。工場のラインでは、常に労働災害の危険性がありますし、ヒューマンエラーによる不良品発生のリスクもあります。それを防止する意味でフェーズ3という標語が使われていたのです。

ただ、いくら立派な標語を掲げても、人は睡眠不足には抗えません。努力・根性・気合だけではどうにもならないのが睡眠不足なのです。

これを考えると「毎日7~8時間の睡眠をとりましょう!」のほうがより効果的だったかもしれません。

睡眠負債が認知症のリスクを高める

私たちが眠っている間、脳は単に休息をとっているわけではない。脳にはリンパ管が存在せず、老廃物を含んだ組織間液(ISF:interstitial fluid)が、脳脊髄液(CSF:cerebrospinal fluid)に灌流されます。

脳は身体の中で最も活発な臓器で、老廃物も多く、その多くは覚醒時に生産されます。日中もその除去は行われますが、主に睡眠中にまとまった除去が行われます。

脳脊髄液は、グリア(ニューロンを支える細胞)を介して流動的に脳の組織内に入り込み脳の清掃を行います。この脳でのリンパ管に代わる灌流システムを「グリシパティック」とよばれ、睡眠中に10倍も活動を高めるそうです。

認知症の多くを占めるアルツハイマー病は、脳にこの老廃物であるアミロイドβが蓄積することが主な原因と考えられています。

睡眠時間が長いほどアミロイドβは減少します。(スタンフォード大学教授 西野清治氏)

日中の活動により発生したアミロイドβが、眠っている間に脳から排出されるが、睡眠負債が続くとアミロイドβがプラークの様に蓄積し、脳の老人斑の様に不可逆的変化を起こします。

因みにオステオパシーやカイロプラクティックには、クラニアル(頭蓋骨調整)という手技があります。これは脳脊髄液の循環にも関係しますので、有効であると思います。

フィンランドで約2000人を対象に行われた調査(Virta JJ et al.SLEEP 2013)では、睡眠時間7~8時間の人に比べて7時間未満の人は認知症のリスクが1.59倍高くなりました。

東北大学でも以下のような実験が行われました。

男女それぞれ2万人以上について7年以上にわたる追跡調査を行いました。睡眠時間が7~8時間のグループと6時間以下のグループでは、前立腺がんの罹患リスクが1.38倍、乳がんが1.67倍になりました。

米シカゴ大の実験では、睡眠負債でマウスのがん細胞の大きさが2倍以上の重さになりました。

2017年4月、ハーバード大学の発表では、僅か15秒間、強い光を見ることで、体内時計のずれを改善できるそうです。十分な量の光が目から入ると、視交叉上核という場所が刺激され、体内時計がリセットされるというのです。朝日を浴びる健康法がありますが、効果があるのですね!(目を痛めますので、直接太陽は見ないでください)

整体治療の立場から寝不足と身体の状態について言えることは、寝不足の方は体が硬いということです。特に背中の左右の肩甲骨の間の筋肉が異常に硬い人は、寝不足の可能性が高いのです。この場合は、筋肉が古タイヤのゴムの様に硬くなります。

日中起きている時には、ある意味で緊張の持続となります。睡眠とはその逆で、弛緩(リラックス)ということになりますので、睡眠が足りないと体はリラックスできないため、筋肉も関節もこわばってしまうのです。首や肩のこりなども実は寝不足が原因だということもあるのです。

そしてこの緊張が、更に睡眠に対して悪影響を与えるのです。そういった意味でも、整体治療で体のバランスを取り、筋肉をリラックスさせることは、良い睡眠への補助になるでしょう。

その他に、睡眠の質と量は、活動(運動)の量と、筋肉量に比例しますので、体を良く動かす習慣がある人ほど良い眠りに導かれます。

早寝早起きで、朝日を浴びて、一日よく体を動かしていれば、良い睡眠のサイクルになり、睡眠負債とは無縁の生活となります。

この様にまずは基本的な生活習慣の改善が、健康のために大切かと思います。

 

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頭痛とカフェイン

コーヒー画像

久しぶりのブログの更新となりました。今回のテーマは「頭痛とカフェイン」についてです。

実は私もカフェインには少し過敏な様な気がします。特にコーヒーを飲むと胃がムカムカして食欲の低下を起こし、何となく頭もくらくらする感じなのです。

子供の頃は、身体に悪いという理由で、親がコーヒーを飲ませてくれなかったため、自分がコーヒーを飲めないことには気づきませんでしたが、大人になって外回りの仕事で先輩と喫茶店に入る様になって、初めて自分がコーヒーが苦手なことに気づいたのです。

カフェインの中毒性や依存性など健康への問題は、ずいぶん前から指摘されていました。実は頭痛だけでなく、めまいや肩こり吐き気等、様々な症状とカフェインとの関連性が問題になっており、以下のように厚生労働省からも注意喚起されています。

Q.1 清涼飲料水など食品に含まれるカフェインを過剰に摂取することは健康に問題があるのでしょうか。

A.1  カフェインを過剰に摂取した場合には、中枢神経系の刺激によるめまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気等の健康被害をもたらすことがあります。  

このため、食品からのカフェインの摂取に関しては、国際機関などにおいて注意喚起等がなされています。例えば、世界保健機関(WHO)は、2001年にカフェインの胎児への影響はまだ確定はしていないとしつつも、お茶、ココア、コーラタイプの飲料はほぼ同程度のカフェインを含んでおり、またコーヒーはその約2倍のカフェインを含んでいることから、妊婦に対し、コーヒーを1日3から4杯までにすることを呼びかけています。

また、英国食品基準庁(FSA)では、2008年に妊婦がカフェインを取り過ぎることにより、出生時が低体重となり、将来の健康リスクが高くなる可能性があるとして、妊娠した女性に対して、1日当たりのカフェイン摂取量を、WHOよりも厳しい200mg(コーヒーをマグカップで2杯程度)に制限するよう求めています。  

同様に、カナダ保健省(HC)においても、2010年に1日あたりのカフェイン摂取量として、健康な成人で400 mg(コーヒーをマグカップで約3杯)まで、カフェインの影響がより大きい妊婦や授乳中、あるいは妊娠を予定している女性は300mg(コーヒーをマグカップで約2杯)までとされています。   

なお、カフェインを一生涯摂取し続けたとしても、健康に悪影響が生じないと推定される一日当たりの摂取許容量(ADI:Acceptable Daily Intake)については、個人差が大きいことなどから、日本においても、国際的にも設定されていません。

○世界保健機関(WHO)   2001(平成13)年に公表した「Healthy Eating during Pregnancy and Breastfeeding (BookletFor Mothers)2001」において、   「紅茶、ココア、コーラ飲料は、ほぼ同程度のカフェインを含み、コーヒーにはこれらの約2倍のカフェインが含まれている。  このため、カフェインの胎児への影響についてはまだ確定していないが、妊婦はコーヒーの摂取量を一日3~4杯まで   にすべき」とされています。

出典:厚生労働省ホームページ
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170477.html

カフェインによる一般的な急性作用は、 中枢神経系の刺激によるめまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症で、消化管系の 興奮状態は下痢、吐き気をもたらすことがあります。 また、長期的な影響としては、肝機能が低下しているヒトなどの一部において、コーヒー の摂取と関連する高血圧リスクが高くなる可能性があること、特にカルシウム摂取量が少な いヒトがカフェインを摂取した場合、カルシウムの体内からの排出率を増やすので、骨粗し ょう症の発症の原因となる可能性があることのほか、妊婦においてカフェインの摂取により 胎児の発育を阻害する可能性があります。なお、子供のカフェイン摂取による長期的な影響 の可能性に関する報告はありません。(食品安全委員会)

カフェインとは?

カフェイン(英: caffeine, 独: Coffein)は、アルカロイドの1種であり、覚醒作用、解熱鎮痛作用、強心作用、利尿作用を示す物質で、コーヒーから分離されたためカフェインと命名されました。

カフェインを多く不含む食品

カフェインを含んでいる食品の代表はコーヒーですが、その他どのような食品があるのでしょうか。

 

 飲料  カフェイン量(100ml当り)  備考
レギュラーコーヒー浸出液 約 60mg コーヒー豆の粉末10gを熱湯150mlで浸出
インスタントコーヒー 約 60mg インスタントコーヒー粉末2gを熱湯140mlに溶かす
玉露 約 160mg 茶葉10gに60℃の湯60mlを加え2.5分浸出
煎茶 約 20mg 茶葉10gに90℃の湯430mlを加え1分浸出
紅茶 約 30mg 茶葉5gに熱湯360mlを加え1.5~4分浸出
ウーロン茶 約 20mg 茶葉15gに90℃の湯650mlを加え0.5分浸出

圧倒的にコーヒーとお茶が日常での食品で、カフェイン含有量が多いものとなります。その他に、ココア、チョコレート、コーラ、エナジードリンク、栄養ドリンクなどにもカフェインが多く含まれています。

参考:科学技術庁(現 文部科学省)が公表している「五訂日本食品標準成分表」

頭痛、肩こり、めまい、吐き気、食欲不振、不眠などで当院にご来院の患者様の中にも、もしかしたらカフェインの影響を強く受けている方もいるのかもしれません。

以前、体調不良の患者様に問診をしたところ、缶コーヒーを一日に6本も飲んでいました。これを減らしてもらったら、体調も回復したという思い出があります。

今は、コーヒーやお茶だけでなく、栄養ドリンク、エナジードリンクなどもあるので、いろいろなものに注意が必要です。

普段からコーヒーやお茶を多く飲む方は、カフェインの過剰摂取にご注意ください!

 

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ぎっくり腰とホメオスタシス

今回のテーマは、自然治癒力としての様々な身体反応についての考察です。人の体は、栄養の摂取、代謝、排泄、運動などの様々な働きを通してその営みを維持しています。これらの営みのスムーズな循環が、自然に行われていれば、人は健康でいることが多いでしょう。

実際には、これらの循環に加えて、メンタル面の問題も加味されますので、健康を維持するということは、結構大変なことなのです。

人は誰でも、いつまでも健康でいたいと願っています。しかしながら実際には様々な病気に罹ってしまいます。病気に至らないまでも、肩こり、腰痛、体がだるいなど、ちょっとした体調不良を含め、誰しもが経験していることです。

ホメオスタシス

本来人間の身体には、血圧や体温、血液のphなどを、一定に保とうとする働きが備わっております。そして、この働きのことを恒常性維持機能(ホメオスタシス)と呼びます。

このホメオスタシスの働きによって、人の体は、気温や湿度の変化、体位や運動などの外部環境の変化に対しても、内部環境を生存に適した一定範囲に保持しようとするのです。

ホメオスタシスは、アメリカの生理学者 W.キャノンが、主著『人体の知恵』 (1932) のなかで提唱した生物学上の重要概念で、私たちが日々あらゆる変化の中にあっても、生命を維持できているのはこのお蔭なのです。

それでは、人の体は毎日ほぼ一定の範囲に体温や血圧、脈拍などが保たれているのが健康であり、それが普通なのでしょうか?

確かにこの様な状態である方が自然であり、望ましいと思いますが、人は時として、発熱したり、急に血圧が上がったり、頭痛や腰痛、はたまた、ぎっくり腰にみまわれたりもするのです。

これらの現象は、ホメオスタシスが働かなかったから起きたのでしょうか?

答えはノーだと思います。

結論から言えば、ホメオスタシスが働いた結果として、頭痛や肩こり、腰痛、ぎっくり腰などが起きていると私は考えます。

身体はその内部環境を一定の範囲内に保つ上で、どうしても荒療治が必要となることがあります。急な発熱もそうです。

例えば、風邪(かぜ)をひいてしまい、内部環境を一定範囲に収めることが不可能になると、身体は様々な防御反応を起こします。

風邪はウイルスが粘膜から体内に入って感染するものですが、これにより、咳、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、痰(たん)、のどの痛み、発熱といった症状が起こります。

体がウイルスと戦うため、粘膜内部の組織に炎症が起こり、発熱、咳、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりなどの症状を引き起こすのです。

のどでは、のどの粘膜の炎症が起こり、咳やたんで異物を外へ出そうとします。 発熱はウイルスの侵入という異変を知らせると同時に、自分で自分の体を治そうとする免疫の働きが活発になっているサインなのです。

風邪のウイルスは、体温上昇に弱く、逆に人の体の免疫細胞は発熱することによってその働きが活発になるため、身体は風邪のウイルスを駆逐するために、体温を上昇させます。

この体温上昇は、とっても大切な免疫反応なのですが、この発熱が辛いからと、安易に解熱剤を飲んで熱を下げてしまうと、身体は、せっかく熱を上げて風邪のウイルスに対抗しようとしているのに、その働きに水を差す形になってしまうのです。

すると、熱は下がったが、風邪は完治せずに潜伏した、という形になります。症状だけ抑える対症療法では、かえって風邪を長引かせてしまったり、治ったと思ったら、またぶり返したりといったことになります。

咳、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、痰(たん)、のどの痛み、発熱といった症状は、その症状だけに注目すると、不快で辛いものですが、大局的に人体の恒常性維持という観点から観察すると、風邪のウイルスによって、体内の環境が乱れてしまったものを、元の状態に戻そうとする補正作用の一つだとわかります。

ぎっくり腰とホメオスタシス

次に、ぎっくり腰について、考えてみたいと思います。ぎっくり腰は突然、動けない程の腰の激痛に襲われる急性の腰痛です。西洋では「魔女の一撃」と呼ばれるほど辛いもので、当院にも今までに、ぎっくり腰の患者様は、相当数ご来院下さっています。

こんなに辛いぎっくり腰と、ホメオスタシス(恒常性維持機能)とはどのような関係にあるのでしょうか?

ぎっくり腰になる方は、潜在的に腰部に何らかの歪みをもっています。この歪みが、日々の肉体的、精神的ストレスによって増加して臨界点を超えると、突然「ギクッ!」と来るのです。

この様になった後は、激しい痛みが数日続き、その後徐々に痛みも軽快していきます。腰の歪みが人体の恒常性維持の範囲を超えてしまうくらい強くなった際に、それを元に戻そうとする反応が起こるのですが、それが「ぎっくり腰」なのです。

これは、プレートの境界で起こる地震のメカニズムに似ています。

地震は地下で起きる岩盤の「ずれ」により発生する現象です。 では、なぜこのような現象が起き るのでしょうか。硬い物に何らかの力がかかり、それに耐えられなくなると、ひびが入ります。地 下でも同じように、岩盤に力がかかっており、それに耐えられなくなったときに地震が起こる(岩 盤がずれる)のです。

では、どうして地下に力がかかっているのでしょうか。これは、「プレートテクトニクス」という説 で説明されます。 地球は、中心から、核(内核、外核)、マントル(下部マントル、上部マントル)、地殻という層構造に なっていると考えられています。このうち「地殻」と上部マントルの地殻に近いところは硬い板状の 岩盤となっており、これを「プレート」と呼びます。

地球の表面は十数枚のプレートに覆われています。プレートは、地球内部で対流しているマントルの上に乗っています。そのため、プレートはごく わずかですが、少しずつ動いています。そして、プレートどうしがぶつかったり、すれ違ったり、 片方のプレートがもう一方のプレートの下に沈み込んだりしています。この、プレートどうしがぶ つかっている付近では強い力が働きます。この力により地震が発生するのです。

プレート地震

日本周辺では、海のプレートが沈み込むときに陸のプレートを地下へ引きずり込んでいきます。 陸のプレートが引きずりに耐えられなくなり、跳ね上げられるように起こるのがプレート境界の地 震です。  (出典:気象庁)

人間の身体も歪みが強くなって、その力に耐えられなくなるとぎっくり腰という現象を起こすのです。これにより内部に溜まったエネルギーが解放され、一度リセットされます。

地震も、ぎっくり腰も内部に溜まったエネルギーを解消するための反応だと考えると、ぎっくり腰は体に起きる地震といえます。地震は地球の自然治癒力が働いた結果で、ぎっくり腰は人体の自然治癒力が働いた結果なのです。

地震も、ぎっくり腰も、一度起こると蓄積したエネルギーが一気にに解放されるため、同様の歪みやエネルギーの蓄積が起こるまでは、しばらくの間は起こりません。

この様に考えると、ぎっくり腰も身体が元の状態に戻ろうとする反応だということがわかります。

しかし、地震も、ぎっくり腰も、一度起こるとその結果としてのダメージは甚大です。ぎっくり腰は、頻繁に繰り返すと、椎間板にダメージが蓄積し、将来的には椎間板ヘルニアに移行する可能性が高くなります。

この様にならないために、整体治療で定期的に歪みを正し、溜まってしまった負のエネルギーを適度に解放することが大切です。

生命現象は常に循環し動き続けることを基本としています。血液循環も、気のエネルギー循環も、停滞し、溜まってしまってはいけません。整体治療で身体のバランスを取ることは、この流れを促す作用があるのです。

「流水腐らず、戸枢螻せず」(りゅうすいくさらず、こすうろうせず)の例え通り、循環しているものは腐らず、逆に停滞したら病気になります。

体に歪みや負のエネルギーを蓄積させないために、定期的な整体治療をおすすめいたします!

 

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薬を使わない膣カンジダの治し方

カンジダとは、カンジダ菌という真菌のことで、健康な人の皮膚や粘膜にも常在している菌です。

このカンジダ真菌が引き起こす疾患に膣カンジダ症があります。何らかの原因によって、膣内のカンジダ菌が異常に増殖してしまった場合に、膣カンジダを発症します。

寝不足、過労、冷え、風邪、高温多湿(運動での発汗も含む)、ストレス、ホルモンバランス(生理前)、糖尿病、ステロイドの使用など免疫力の低下を来たす要因は沢山ありますが、中でも最も免疫力を落とす原因が、「抗生物質」の服用なのです! 抗生物質を服用すると、常在菌のバランスに変化が起こり、健康な時には、他の常在菌によってその活動が抑制されていたカンジダ真菌が、急激に大量増殖し膣カンジダが発症してしまうのです。

膣内は乳酸菌によって酸性に保たれているため本来であればカンジダ菌は繁殖しずらい環境になっています。

膣カンジダは、女性のデリケートゾーンの疾患では比較的多い疾患で、約2割の女性がこの疾患に罹ったことがあるといわれています。

膣カンジダの症状は、外陰部のかゆみと多量のおりものです。かゆみは非常に強く、カンジダ真菌の活動が活発な時は、炎症も起きかゆみと同時に痛みを感じることもあります。

おりものについては、カッテージチーズ、ヨーグルトの様に白濁しています。また、外陰部の浮腫や発赤もともなうことがあり、これによる性交痛を訴える場合もあります。

膣カンジダは、もともと常在菌であるカンジダ真菌によって発症するものであるため、再発しやすい疾患です。約4割の方が再発の経験があるとの報告もあります。

女性にとって、膣カンジダと関係の深い疾患に膀胱炎があります。女性は男性に比べて構造上、膀胱炎になりやすいといわれています。そして、膀胱炎で病院に行けば必ずと言って良いほど抗生物質が処方されます。

この抗生物質は、確かに悪い菌も駆逐してくれますが、逆に良い菌もやっつけてしまうのです。もともと常在菌には善玉と悪玉とその中間のタイプがいて、これらの細菌叢が絶妙なバランスでいることで健康が保たれています。

しかし、抗生物質の服用で無差別、無選別にすべての常在菌がダメージを受けると、膣内のpHが変化してしまい、カンジダ菌の繁殖しやすい環境になってしまうのです。これが抗生物質服用による膣カンジダの発症機序になります。

膣カンジダの治療には腸が決め手

それでは、ひとたび発症してしまった膣カンジダを、どのようにして治したらよいのでしょうか?

病院や市販薬などのお世話になる方法が一般的ですが、自分の免疫力を上げて自力で治す方法があるのです!

免疫力の向上には、腸がカギを握っています。人間の免疫力には腸がその70%関わっているといわれています。では、腸の何が免疫と関わるのでしょうか?

それは腸内細菌なのです。腸内には腸内細菌という微生物が住み着いていて、腸内細菌は小腸から大腸にかけて存在し、酸性、アルカリ性など、それぞれの環境に適した約100種類の細菌が、約100兆個も住んでいるといわれています。

人間の細胞の数が約60兆個といわれていますから、その数より、はるかに多い細菌が私たちの腸内で暮らしていることになります。この常在菌たちのお蔭で私たちは日々健康に過ごすことができているのです。

腸内細菌には、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌と、ウェルシュ菌や大腸菌などの悪玉菌があります。

膣カンジダを治すには、抗生物質によって一度失われてしまった、腸内細菌叢(腸内フローラ)の状態を速やかに改善しなくてはいけません。そのために、私たちの身体は善玉菌の手助けを必要としています。

乳酸菌やビフィズス菌、酪酸菌など様々な善玉菌がありますが、どんなものをとればいいのでしょうか?

アシドフィルス菌

私が一押しでおすすめするのが、アシドフィルス菌です!この菌を大量に摂取すると、腸内細菌叢の修復を促し、免疫力が向上します。その結果として、膣カンジダも治ってしまうのです。

そのためのおすすめのサプリメントを下に掲載します!

  • メーカー名 NOW社
  • 内容量 120カプセル
  • 成分内容(1カプセル中) ラクトバシルスアシドフィルス4.0bil ビフィズス菌3.2bil ビフィズス菌.8bil 最小微生物8.0bil

NOW社のこのサプリメントには、腸内細菌叢の立て直しに必要なアシドフィルス菌に加え、ビフィズス菌も入っているため効果抜群で、私は食事とともに一回1カプセルを、一日3回服用して数日で膣カンジダが完治しました。

このサプリは、腸内細菌のバランスを整えますので、便秘や下痢などの腸の症状にも効果的です。カンジダ膣炎でお困りの方は、一度試してみる価値はありますよ!

                                     (文責 谷井ゆか)

 

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