老化は脳から始まる!

 

今回のテーマは、老化と脳の関係です。前回のブログでご紹介しました平沢弥一郎先生のご著書「足の裏は語る」にも、直立能力と脳の老化について以下のように書かれています。

大脳の老化は、やがて独り立ちを困難にさせる。そして、九十歳を超えた人でも、大脳の働きが老化していない人は、一人の例外なく両足をきちんと揃えて立つことができる。

そしてまた、この様な人は、頭脳も明晰であるそうです。

平沢先生は、独自のチェック法により、人間の立つ能力と健康状態を調べています。

平沢式健康度チェック法

  1. 素足で両足を揃えて立ち、目の高さの前方の一点を凝視する。フラフラしてこれが出来ない人は、神経内科的に異常がある場合が多い。
  2. 静かに目を閉じて十五秒間そのままの状態を続けることが出来れば異常なし。
  3. 前方の一点を凝視したまま、出来るだけ静かに左足を一歩前に出す。次に右足を静かに前方に出して、左足と右足をきちんと揃えるようにして立つ。両足先がきちんと揃っていればOK。
  4. 最後にこの動作を、目を閉じて行う。これが完全に出来ていれば最終的に合格となる。

これらが出来る時は、神経系はもちろん骨格や筋肉、内臓機能、さらに情緒などが、全体的総合的にバランスよく調和し、かつ安定していることを立証すると、平沢先生は記しています。

これに似たものに、ロンベルグの試験があります。ドイツの神経内科医モーリッツ・ハインリッヒ・ロンベルグ(1795年 – 1873年)によって開発されたもので、次のようなテストを行います。

  1. 開眼状態でまっすぐ立ってもらう。
  2. 開眼状態でまっすぐ立てることを確認する。
  3. 眼を閉じるよう指示し閉眼してもらう。
  4. 閉眼すると揺れる、もしくは倒れてしまう。

ロンベルグ徴候が陽性(身体機能が異常)というのは以下のように2つの要件を満たす場合に判断します。

  1. 被験者は開眼していれば倒れない。
  2. 被験者は閉眼すると倒れる。  

目をつぶることで、視覚による代償をなくすこができます。

まっすぐ立つことは、視覚(目)、前庭感覚(耳)、固有感覚(全身)の3つの感覚により制御されています。

  • 視覚は、直立姿勢を判断するための情報を与えてくれます。
  • 前庭感覚は、頭部の動きと重力に関する頭位についての情報を与えてくれます。
  • 固有感覚は、荷重情報、身体部位の相対的な位置情報を与えてくれます。

ここで、固有感覚とは? となると思いますので、もう少しわかりやすくお伝えします。

『固有覚』の感覚を大きく4 つに分けたのが以下になります。

  1. 位置覚(身体各部の位置)
  2. 運動覚(運動の状態)
  3. 抵抗覚(身体に加わる抵抗)
  4. 重量覚(重量を感知)

    ・・・・・・・・・・・・・・・・
    ・深部痛(筋肉や関節などの痛み)

上記1~4の感覚は、関節、筋、腱の動きなどから、身体各部位の位置、運動の状態、体に加わる抵抗、重量を感知する感覚になります。

例えば目を閉じた状態で、じゃんけんの、「グー」・「チョキ」・「パー」の形をつくると、ちゃんとできていると思います。これは、固有感覚が情報を脳に送っているため、目を開けていなくても正しく手の形をつくれるのです。

目をつぶってまっすぐ立つ際にも、これら固有感覚の情報を総動員して身体バランスをとっています。

閉眼片足立ちテストの年齢別データを以下に示しますのでご自分の状態をチェックしてみてください!

 

平衡性チェック(閉眼片足立ち)

平衡性チェック(閉眼片足立ち)

【出典:中央労働災害防止協会】

上の表からわかることは、平衡バランス能力は20代前半をピークにその後は確実に衰えていくということです。すなわち脳の老化は、20代から少しづつ始まっているということです。

次に、目を開けたまま片足立ちで20秒間立つことが出来るか? というテストについてお伝えします。

京都大学ゲノム医学センターと愛媛大学老年神経総合心療内科の共同研究で、開眼片足立ちと脳のラクナ梗塞(小さな脳梗塞)の関連性について以下のような結果が出ました。

研究対象者は平均年齢が67歳の男性546名、女性841名で開眼片足立ち保持時間を60秒まで測定。

結果は1030名の人が最長の60秒に達し、89名が60秒未満、120名が40秒未満、148名が20秒未満でした。

ラクナ梗塞の数は20秒未満の人で統計学的に有意に多いことが判明。また、20秒未満の人は認知機能が有意に低下しているという結果も出たのです。

冒頭の平沢弥一郎先生は、「老化は脳から」と述べています。脳が衰えると、まっすぐ立てなくなり、スムーズに歩けなくなります。

そのためにも脳を衰えさせないことが大切です。

今までお伝えしてきた片足立ちの平衡性のトレーニングは、脳トレにもなります。

そしてまた、片足立ちを保持するためには、重心の動揺を吸収できる関節や筋肉の柔軟性も大切です!

筋肉の強化やストレッチなども有効ですので、毎日少しづつ実践してみてください。

最後に歩くことが何よりも大切だと思います。「」という字の「」が右の足の裏を表し、「」が左の足の裏を表すそうです。

人間は直立二足歩行をするようになったため脳が発達したといわれます。しかしこれは正しいのでしょうか?

今までお伝えしたように、脳の機能が発達していないと、まずはまっすぐ立てないのです。すなわち脳が発達したから、直立二足歩行ができる様になったといえるのではないでしょうか。

脳の老化を遅らせるためにも、運動や歩行が大切だというお話でした。

 

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自分でできるEFT心と体の整え方

 

今回のテーマは「EFT」です。EFTとは、Emotional Freedom Techinic の略で、感情を開放するテクニックです。

なぜ今回のテーマをこのEFTにしたかというと、このブログを書いている2日前に起こった北海道胆振東部地震があり、札幌在住の私も少しでも、何かのお役に立てたらと思ったためです。

日本人は欧米人に比べてとても我慢強いと思います。これは明治以降続いている儒教をもとにした修身や道徳教育によって我慢を美徳としたすり込みがあるためではないでしょうか?

私は欧米人の様に自分の感情をある程度は表に出せた方がよいと思います。EFTによって、抑圧された感情をクリーニングして、心と体をリフレッシュしていただけたらと思っています。

EFTは、心の中に溜まったネガティブな感情をクリーニングして、ポジティブに置き換える技法です。

ちょうどお部屋の掃除と似ています。部屋の掃除をする時はまず、いらないものを捨てるところから始まりますが、心のクリーニングも同じです。

まずはネガティブな感情をクリーニングして、その後にポジティブな感情を入れて終了とします。

EFTは、もともと Dr.キャラハンのTFT(思考場療法:Thought Field Therapy)という療法から派生したものです。TFTがどのようにして生まれたかといいますと、次のような逸話があるのです。

水恐怖症で悩む女性がいました。彼女はシャワーを浴びるのも苦痛なほどです。キャラハン医師は、ある日プールの見えるところでこの女性を治療していました。

彼女は水を見るとお腹の具合が悪くなるという訴えから、キャラハン医師はキネシオロジーで使う胃のツボを刺激することを思いつきます。目の下の胃のツボを刺激すると、この女性のお腹の痛みは治まり、突然プールの方へ駆け出し水遊びをしだしたというのです。

この経験からヒントを得たキャラハン医師はキャラハンテクニックを開発します。そしてこれからTFTが生まれたのです。

このキャラハンテクニックの第1期生であったゲーリー・クレッグ(Gary Craig) が、もっとシンプルな方法はないかと研究の末、編み出したのがEFTなのです。

EFTはTFTと遜色ない効果を示すといわれ、85%物結果が期待できるとされています。さらにその効果の持続性は半永久的ということです。

私も10年位前にEFTのプラクティショナーとアドバンスのセミナーで学びました。EFTは様々な治療法との親和性もよく、他の代替療法との併用も可能なので大変重宝しています。

EFTの基本的な考えは、病は自分の内にあるということです。今回の震災や台風などの影響で乱れた心と体も、自分の内側を整えれば外的な環境はどうであれ、ずっと楽になると思います。

EFTの細かいやり方は、文章では伝わりづらいので、ブログのトップにユーチューブ動画を張り付けましたので、ご参考にしてみてください!

 

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脳から身体を治す 3

 

 

今回は、「脳から身体を治す」の3回目で、最終回となります。

一人で出来る脳の育て方がテーマで、ネガティブをポジティブに変える方法をまずお伝えいたします。

この本で、著者の久賀谷 亮(くがやあきら)先生は、「認知行動療法」について取り上げています。

認知行動療法とは、一度覚えてしまったネガティブなことを、ポジティブなものに学習しなおそうとすることがその目的の一つと述べられています。

例えば、長期の痛みを患っている方が、病院で受診して、長らく通院を続けているとします。すると医師の顔や白衣、X線写真など病院の情報と、自分の痛みを関連させて覚えてしまう。(認知する)

こうなると、医師の顔やX線などを思い起こすたびに、痛みが助長してしまう様になります。

この様に条件付けされてしまったものを、認知行動療法で学習しなおすことができると著者は言っています。

また逆に、痛みを思い出す情報をあえて繰り返し見ることで、それに伴う恐怖心を徐々に減らす「脱感作」という方法もあります。これは痛みを思い出す情報に、脳を順応させることになります。食物アレルギーなどの治療にも使われる方法です。

1960年代にアメリカ人精神科医、アーロン・ベックが開発した「認知行動療法」は、「考え」と「行動」を変えていく方法です。

「考え」「行動」「感情」が、三位一体で人間を形成しているというのが基本コンセプトだそうです。

よって、「考え」や「行動」を変えれば、「感情」が好転することになります。

先程の慢性痛の例えの様に、痛みと様々な情報を結び付けてしまうことを、「条件付け」といいまして、著者は、「条件付け」とは、一種の癖で、「考えのくせ」「行動のくせ」も時間をかければ修正可能といっています。

よく「過去と他人は変えられない!」などといわれますが、厳密に言いますと、他人を変えることは可能です。

しかしこれには莫大に時間とエネルギーを要します。ヘレンケラーを教育したアニー・サリバン先生の例を考えればわかると思います。

認知行動療法において著者は、自分の考えを紙に書きだして掘り下げることの重要性を述べています。

私も、これは大変重要なことだと思います。思考や言葉はエネルギーであり非物質です。これを現実に物質化するためには、まず紙に書きだすことが肝要だと思います。思いを紙に書くという行為自体が、思考という目に見えないものを物質化することになるのです。

その他にも、紙に書くことで問題が明確になるという利点もあります。

著者は、考え方の癖は変えられると述べています。例えば「考えすぎるくせ」のある人は「ワンステップ思考」をすすめています。ワンステップ思考とは、一番初めに思い浮かんだことだけに絞るということです。

考えすぎるくせのある人は、あれこれと考えをめぐらしてしまい、無駄なエネルギーを使ってしまうことと、考えすぎは、どうしてもネガティブ思考になります。

次に「完璧主義」の人は両極端の考えを改める。(100%を目指さない)ことの大切さを述べています。白でもなく黒でも無い、グレーを目指すのです。

「休まらない脳」のくせには、LINEやゲーム依存症の人は、スマホを寝室に持ち込まないなど、制約(ルール)を決めて、行動を変えることが重要と著者はいっています。

私もこれは大切だと思います。人間は環境の影響を強く受けますので、自ら適した環境をつくることは、物事が成就するための重要な要素となります。

瞑想で心を整える

ここでご紹介する瞑想法は東洋発で、仏教にその源流を持つ「マインドフルネス」と呼ばれる瞑想法をご紹介いたします。

マインドフルネスのやり方は簡単で、目を閉じて、呼吸に注意を向けるだけです。目を閉じるのが嫌なら、目を薄く開け、1~2メートルくらい先をぼんやり見るようにするとよいです。呼吸はコントロールする必要はありません。

マインドフルネスの効果を著者は次のように述べています。

気持ちが落ち着き、うつが減り、睡眠が改善し、怒りが減り、ストレスへの反応が減るなど心と脳の状態に効果がある。

また、脳への影響力は絶大で、その形すら変えうると言っています。恐れの中枢である扁桃体の大きさを小さくするそうで、これによりストレスへの過剰な反応が低下するとのことです。

マインドフルネスでは、浮かんでくる雑念を削ぎ取ることで、雑念が減り、脳が休みやすい状態になるといわれています。

仏教の座禅もそうで、これは私も経験がありますが、雑念妄念との闘いの様な時もあります。実際にお釈迦様も魔の囁きにあったり、イエス様もサタンの誘惑があったりと、仏典や聖書にその記載があります。雑念妄念に関わらないことが大切かと思います。

マインドフルネスによって、呼吸に注意を向けながら、「今ここ」にいることを意識することが大切です。

最初にご紹介した認知行動療法とマインドフルネスを組み合わせた「マインドフルネスストレス低減法」が、アメリカでは活用されているそうで、これにより痛みを客観視し、悪い認識を見直すそうです。

そして、最終的には今の痛みを受け入れることを促進することが、その緩和につながると述べています。

痛みを拒絶するのではなく、受け入れることで良い方に状況が変化するというのです。この事は私にとっても大変大きな気づきとなりました。

バランス脳を育てる習慣

  1. 学ぶ
  2. 活動する(運動することも含む)
  3. 睡眠のリズムを大事に
  4. マインドフルネス
  5. 何もしない
  6. シンプルに、楽観的に考える
  7. 感謝する
  8. 共感する
  9. ありのままでいる
  10. 自然、人に触れる
  11. 俯瞰する

まとめ

人間の脳は可塑性(かそせい)を持っており、例えば怒ってばかりいると、怒るような脳の形が出来上がってしまいます。

逆によく感謝していると、良い意味での可塑性が起き、感謝する脳の形が出来上がります。

人は普段考えている通りの人間になるといわれますが、まさしくそのとおりであると感じました。

バランス脳を育てる習慣。私も実践してみたいと思いました。

 

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脳から身体を治す 2

 

 

脳から身体を治す 世界のエリートは知っている最高の健康法 (朝日新書)

今回のブログは、前回に引き続き、「脳から身体を治す」の続編です。

この書籍は、TMS(Transcranial Magnetic Stimulation)という脳の磁気治療法についての内容が中心になっていますが、脳の特性や、心と脳の関係など大変面白い内容も網羅されていますので、その点についてご紹介させていただきます。

著者の久賀谷 亮(くがやあきら)先生は、バランス脳について、その大切さを以下のように記しています。

「バランス脳とは、脳のしなやかさです。外からのストレスにも柔軟に対応し、たまった疲れをリフレッシュできる潤いのある若々しい脳です」

何事もバランスが大切だと思います。私も整体治療師として日々の臨床において何が一番大切かといえば、「バランスです!」とお答えします。左右、前後、上下などのバランスは、この地球という重力下に置かれている以上、最も大切なことで、このバランスを崩すと、痛みや痺れ(しびれ)など様々な不具合や病気に罹るリスクが増えてしまいます。

次に著者は、心がさまようということについて述べています。心がさまようとは、その時に行っている事とは、他のことを考えていることと定義されます。

2010年の科学雑誌「サイエンス」に、ハーバード大学のグループが「心のさまよい」について、2250人のデータを研究しました。

その結果、起きている時間の半分近くの46.9%は「心がさまよっている」状態だとわかりました。

これは何を表すかというと、人の幸不幸に関わるということです。心がさまよっている時は、さまよっていない時に比べて、人は不幸せであることが研究で示されました。

つまり、日常生活に没頭している(そのこと以外考えていない)状態が、人間にとって幸せだったのです。

そしてまた、人は不幸せだから心がさまようのではなく、どうやら「心がさまようから不幸せなのだ」ということも、検討の結果わかったそうです。

昔から、お釈迦様なども、真の悟り、気づき、幸福のためには、雑念妄念を取り払い、今に集中しなさいといった内容のことを説いておられますが、心をさまよわせないための真理だと思います。今から2500年以上も前にこの境地に到達したとは、やはりお釈迦様は偉い人だったのですね。

因みに、お釈迦様の教えは仏教として、今に伝えられていますが、お釈迦様の教えと、宗教としての仏教の教えは少し違うのではないかと個人的には思っています。

次に話を脳の方に戻しますが、脳は大量にエネルギーを使う臓器であるということです。

脳の重さはだいたい1300~1400グラムで、体重の2%にすぎません。

しかし、脳への血流量は、全身の血液の13~15%にあたり、脳の酸素消費量は、全身の25%にもなるのです。

これだけ大量の血液や酸素を必要としている脳は、逆に疲れやすということです。

この様に多くのエネルギーを必要とする脳は、同時に疲れやすいということで、著者は疲れやすい人の特徴を5つ示しています。

  1. 考えすぎる
  2. 悲観的
  3. 完璧主義
  4. タスク・オリエンティッド
  5. 恐れが原動力

1の考えすぎるとは、過剰思考(あれこれ考えすぎる)、反芻思考(一つのことを長く思い煩う)、強迫思考(思いを振り払おうとしても振り払えない)などのことを含んでいます。

脳は基本的に怖がりです。この様な脳の特性が、考えすぎという結果を招いてしまうのでしょう。

2の悲観的とは、ネガティブ思考のことで、これも慎重で恐れを抱きやすい脳の特徴を表しています。

3の完璧主義は、「0か100か」「白か黒か」などと極端に走り、柔軟な思考に欠けているということです。

4のタスク・オリエンティッドとは、時間が空けば、そこを作業(タスク)で埋めてしまう人のことです。予定表が常にびっしり詰まっていないと不安だとか、常に忙しくしていないと落ち着かないと言う人もいます。しかし、これでは空いた時間をリフレッシュに使えません。

実はこれも、「働きたがる」という脳の傾向なのです。

5の恐れが原動力とは、恐れにばかり主動されているということで、将来の不安、人に嫌われないか、他人にどう見られているかなどと、常に恐れを抱いている人で、これでは疲れてしまいます。

次に著者は、脳をリフレッシュさせる五つの習慣について示しています。

  1. 休止
  2. 睡眠
  3. 今この瞬間にいる
  4. 運動
  5. 善行

1の休止とは、小休止をとるということです。グーグルの社内には、一時停止マークが貼られていて、小休止や瞑想を推奨しているそうです。

2の睡眠は、7時間以上の良質な睡眠をとれることが理想です。私のブログでも「睡眠負債」について取り上げていますので、ご参考にしてください。

3の今この瞬間にいるとは、心がさまよっていない、ということで、「今ここ」の状態のことです。脳の疲れは、過去や未来から生まれます。今に生きることが脳のために大切です!

私の尊敬する中村天風師の言葉にも次のような言葉があります。

 さしあたる事柄のみをただ思え 過去は及ばず 未来は知られず

中村天風師は、取り越し苦労は厳禁と述べていました。

4の運動については、著者は次のように述べています。

運動は、脳がふだん大量に使っているエネルギーを体へと移行させます。脳内で神経栄養因子が上昇し、脳を整え成長させます。

加齢が起こす海馬(記憶の中枢)の縮みを減らせる。

この様に運動の効用は絶大です。習慣にしたいものです。

5の善行は、善い行いをすることで、これによって自分の脳がリフレッシュされるそうです。 人に善いことをしたら、巡り巡ってその善い結果が自分に返ってくるのですから、まさしく、「情けは人の為ならず」ですね!

以上のように脳は情報過多によって、意識散漫となり、その結果、「心がさまよう」状態になり、結果として不幸せになり、疲労します。

脳に必要以上の仕事をさせないというのがポイントになると思います。パソコンも、多くのページを同時に開いてしまうと、動作が重くなります。

脳もパソコンも情報処理能力は有限です。

次回のブログでは、このように有限である脳を、いかに休ませるかについて、その具体的な内容に踏み込めたらと思っています。

 

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2018年6月16日 | カテゴリー : 整体, 札幌, | 投稿者 : mts

恐ろしい廃用性萎縮

今回のテーマは、廃用性萎縮(はいようせいいしゅく)です。簡単に言うと、使わないものは衰えてしまうということです。

具体例で示すと、以下のようになります。

  • 寝たきりで歩かないと、脚の筋肉が委縮して歩けなくなる。
  • 噛まないで柔らかいものばかり食べていると、咬筋が弱くなり噛む力が落ちる。
  • 感情表現を抑圧すると、顔の表情筋が委縮し、表情に乏しい顔になる。 

寝たきりなどになると当然、骨も萎縮するし、内臓諸機能も低下しますし、精神機能も低下します。

体を使うという事は、「人間が生き生きと生きる」という人間本来の生き方の表れであり、そうしないと健康に生きられない人間も、所詮は動物の一つであることに変りないという事です。動物は「動く物」と書くように、活動的に動いてこそ動物であり、人間も全く同じでこれが自然の法則に従って生きるということなのです。

解剖学者の養老猛司氏によると、人間はコンピューターと似て、入力と出力を繰り返すことで生命を保っているそうです。

しかし、人間の場合、入力と出力のバランスが取れていません。入力のほうは目とか耳とか鼻、口など、いくつも入力装置があるのですが、出力のほうは、筋肉だけなのだそうです。

そのため筋肉をあまり使わないで衰えさせると、入力はできても出力ができなくなります。簡単に説明すると入力とは知覚のことであり、出力とは活動(運動)のことです。現代人の生活ではこの出力が極端に少なくなっているのです。

この出力装置として人に備わっているものは骨格筋だけなのです。この骨格筋がだめになると、人間の出力が全部なくなるという事が一般的には認知されていません。

養老猛司氏は、この状態を脳死に対して『全筋肉死』と呼んでいます。全筋肉死になると他がすべて大丈夫でも人間としてはなはだ耐えられない状態になると言っています。

二年前に東京上野の「国立科学博物館」に行った時のことです。学芸員の方に興味深い話をお聞きしました。人間の骨格についての話の中で、大腿骨(太腿の骨)を調べると、その骨の持ち主が現代人か、江戸時代以前の人かがわかるそうです。

どこを見るかというと、それは大腿骨の後面を見るとわかるのです。この部分には太腿の後ろ側の筋肉が付着しているため、現代人よりもよく歩き活動的であった江戸時代以前の人骨の場合、大腿骨の後面が筋肉によって強く引っ張られ、骨が畑の畝の様に盛り上がっているのです。私も実際にその骨を見せて頂きその違いに驚きました。

逆に現代人の大腿骨は、この部分が平らなのです。これはある意味で骨の退化なので、生物学的には危機に瀕しているという事です。

江戸時代と言ってもたった数百年前なので、生活様式の変化でこれだけ短い期間でも、これ程までに骨が退化してしまうのです。

「使わないと使えなくなる」の具体例を挙げれば、笑わないと、笑えなくなる。聞こえないふりをして人の話を無視していると、本当に聴力が落ちる。しゃべらないと、話せなくなる。などがありますが、これらは、脳のその部分が使われないために、機能低下を起こしてしまうからです。

結局、使わなければ錆びつくということです。 また、大腿骨頸部(だいたいこつけいぶ)(脚の付け根)骨折では患者の約9%が手術などの治療を受けてから1年以内に死亡していたことが、厚生労働省の研究班(主任研究者=萩野浩・鳥取大助教授)と日本整形外科学会による調査で明らかになったそうです。(寝たきりの期間が長くなります)

世の中には歩けない人は沢山いるが、歩かない人はもっといると言った人がいますが、人間は怠惰な方に流れやすいようです。

それに引き換え、動物は本能的に、動かないことがイコール死を意味するので、どんな状況でも動こうとします。

私が時々利用させていただく新登別温泉の「旅館四季」という宿に、ケンタという名の犬がいます。この犬は後ろ足が左右とも不自由なのです。そこで、ここのご主人が後ろ足を補助する器具をつけようとしたり、車を装着しようとしても嫌がり、自分の不自由な足で一生懸命歩こうとするのです。

確かにこのほうが、全身の筋肉を使うので歩行補助具を着けるよりもあらゆる面で良いのです。ケンタはこれを本能的に感じ、自分で選択しているという事にとても感心しました。

ケンタのこの姿を見て、あらためて動物と人間とでは随分と違うものだと考えさせられました。

札幌整体治療院 谷井治療室 犬写真

【ケンタ】

使わない(使えない)部分は、どんどん神様にお返ししていくようになり、すべて返し終わった時が死ぬ時だということです。 返却期限がまだ残っているのに、楽をして自ら使うことをやめてしまい、早くお返しするのはもったいなくありませんか? 神様から与えられた機能はしっかりと使っていきましょう!

 

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脳と思考と潜在意識

札幌整体治療院 谷井治療室 ジョセフ・マーフィー画像

ジョセフ・マーフィー画像

先日、東北大学の川島隆太教授の本を読んでいて、ああなるほどと思うことがあったので、そのことについて書きます。

我々の脳は使えば使うほど、同じ神経細胞から同じ神経細胞に向かって、たくさんの同じ信号がながれる。

これを繰り返していくと、同じ神経細胞をつなぐ神経線維の数が増え、さらに一本一本の神経線維が太くなるそうです。

また、神経線維と神経線維がつながっている部分を医学的には「シナプス」と言いますが、このシナプスの数が増えるというダイナミックな変化が起きるそうです。

このような情報処理の強化を「ネットワークの強化」と言うそうです。

これからわかることは、人はいつも思考している通りに脳のネットワークが強化され、その部分がビルドアップされていくということです。

筋肉と同じで、使えば鍛えられ、強化され、ビルドアップされるのです。

そして、普段思ったり考えたりしていることが、言葉になり最終的にはそのような行動に繋がります。その行動から体験が生まれ、体験から脳は学習し、さらにビルドアップしていきます。

実は、脳神経だけでなく普段考えていること(顕在意識)が、潜在意識に作用し、潜在意識もビルドアップしてゆくのです。

「あなたがいつも考えていること、それがあなたです。」  ジョセフ・マーフィー

このように、普段どのような考えを持っているかで、その人の発言や行動が決まり、それに見合った結果が現れるのです。

「良いことを考えれば、良いことが起きます。

悪いことを考えれば、悪いことが起きます。

あなたは、一日中考えるとおりになります。」  

ジョセフ・マーフィー

全てとは言いませんが、健康も病気も実は自分自身の思考が現実となって表れたものです。以下にジョセフ・マーフィーの名言をいくつかご紹介いたします。

  • ・病気とは、一時的な肉体と精神の不調和の結果引き起こされた状態です。それはあくまで一時的なものだと信じなさい。
  • ・感情をいつも抑圧していると肉体的な病気となって表れてきます。それはすぐに心の川に流してしまいなさい。
  • ・立腹や後悔、他人への呪詛(じゅそ)、敵意などが、あなたの肉体や精神の病の大きな原因になることを忘れてはいけません。
  • ・悲観主義、絶望的な気持ち、嫉妬、憎しみ、不平・不満は病気を育てあなたを破滅させます。
  • ・治癒力はその人の想像の型によって決まってきます。肯定的で明朗、積極的な人は自然治癒力は最高度に発揮されるでしょう。マイナスの観念にとらわれている人にはマイナスに働きます。
  • ・あなたが自然の治癒力を獲得したいと思うなら、潜在意識にそのことを指令しなさい。
  • ・あなたの中の憎しみや嫉妬、恨み、絶望の気持ちは、自然治癒力の障害となります。そういう感情を抱え込むのはみずからを不幸に追い込むことです。
  • ・自然治癒力が発揮されるのは、あなたがその存在を肌で感じることができたときです。
  • ・犬や猫は薬もないのに生きていけます。これは自然治癒力があるからです。人間にもそれはあるのです。
  • ・あなたの病あなたの病気は癒されるべきものです。悲観したり絶望したりする前に、自然の創造者に回復の請求書を出しなさい。
  • ・あなたがいま病気なら治癒の暗示をしなさい。暗示の力は強力です。暗示は人を病気にしますが、また癒してもくれるのです。
  • ・あなたの肉体の障害を治すのは、あなたの肉体をつくった力です。それは潜在意識にほかなりません。
  • ・あなたが否定的思考にとりつかれているとしたら、あなたは遠からず病気になるでしょう。否定的思考は病気を培養する温床です。
  • ・恐怖心は病気を招きます。しかし、あなたが何者をも恐れないなら、病気はあなたに近寄ることはできません。
  • ・肉体の病気を進行させない最も有効な方法は、自らの内にある霊的な力を高めることです。そのために真っ先にしなければならないのは、心の平安を取り戻すことです。
  • ・いつも不安や心配にさいなまれている人は、病気を呼んでいるようなものです。
  • ・嫉妬深い人はそれだけで病気の原因をつくっています。それは、他人と自分を比較してたえず不満と劣等感を抱きつづけることだからです。
  • ・病人の苦しみに感情移入してはいけません。それは建設的ではないからです。ひたすら肯定的に、彼が癒されることのみを祈るべきです。
  • ・病気を治すのは医者や薬ではありません。本当に病気を治すのは、その人の自然治癒力にほかなりません。

普段何気なく思考していることが潜在意識に刻印され、その通りに現実化してしまいます。脳も思考も潜在意識も、前向きな積極的プラス思考でより良い人生を送れたらと思います。
 
逆境、試練、困難、苦難に直面するとネガティブなことを考えがちですが、そうすると前述のとおり、ネガティブな脳がビルドアップしてしまいます。

潜在意識も含め、できればポジティブなビルドアップをしたいですね。

 

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