小麦グルテンと腸

現代人は、小麦グルテンの摂り過ぎなのではないでしょうか?

今回ご紹介する書籍は、「2週間で体が変わるグルテンフリー健康法」
溝口 徹著 青春新書 です。

小麦グルテンとは、「グリアジン」と「グルテニン」という小麦の中のタンパク質に水を加えることで形成されるタンパク質です。

皆さん、小麦製品の食べ物をちょっと思い浮かべてみましょう!

小麦粉イラスト

パン、パスタ、ピッツァ、マカロニ、ラーメン、うどん、ケーキ、お菓子、天ぷら、フライ、餃子の皮、シュウマイの皮、中華まんじゅう、シリアル・・・など多くのものに小麦が使われています。

その他にも練り製品やハンバーグのつなぎ、カレーやシチュウの中にも入っていることが多いのです。

小麦グルテンは、消化しづらい物質のため、このグルテンをうまく消化できない体質の方には、腸に炎症を引き起こし、健康を害するものになってしまうのです。

小麦のグルテンは、グリアジンとグルテニンというタンパク質が、水を加えることで出来上がるネバネバして弾力のある物質で、消化管の粘膜に、鳥もちや、ゴキブリホイホイの様に張り付いてしまい、非常に消化されづらいものなのです。

小麦の中に含まれるタンパク質の、グリアジン、グルテニン、セカリン、ホルディンなどのペプチドという鎖のようにつながった分子は、アミノ酸まで分解されづらいのです。

iHerb(アイハーブ)でサプリメントで、グルテンの消化を助けるものが販売されていますので、小麦の消化が苦手な人でなおかつ、小麦製品を食べざる負えない方は試してみるといいと思います。ただし、あくまでも自己責任でお願いいたします!
・Now Foods,グルテンダイジェスト
・Enzymedica, ATプロ配合ダイジェストゴールド

腸の粘膜が弱かったり、腸内環境が悪かったりした場合、これらのペプチドが、腸の粘膜に入り込んで炎症を引き起こす。

リーキーガット症候群(腸漏れ症候群)なども小麦のグルテンが原因になっていると考えられています。

また、リーキーガット症候群との関係もある「セリアック病」という重度の小麦アレルギーもあります。

自閉症などの症状改善にグルテンフリーとカゼインフリー(GFCFダイエット)が注目を集めています。カゼインとは牛乳に含まれるタンパク質の事です。

カゼインとグルテンには麻薬のような中毒性があると言われています。実はグリアジンのアミノ酸配列は、モルヒネにそっくりなのです。

このペプチドが腸から吸収され、脳の関所と言われる血液脳関門(けつえきのうかんもん)を越え、神経細胞のシナプスのオピオイドレセプター(モルヒネ様物質の受容体)でキャッチされると、中毒症状を引き起こす。(ハイになる、イライラ、幻覚、妄想、記憶があいまい、情緒不安定、うつ、興奮しやすい)

グルテンは麻薬様の作用により、食べれば食べるほどもっと欲しくなるのです。なんかこのへんは、砂糖と似てますね!

洋菓子などは、小麦(グルテン)、乳製品(カゼイン)、砂糖と依存性のあるもののオンパレードです!(だからやめられなくなるのですね!)

グルテン不耐症の人が小麦を食べると、頭痛、倦怠感、関節・筋肉痛、脚や腕のしびれ、皮膚症状(湿疹、発疹、紅斑など)、抑うつ、注意力の低下、貧血、スッキリしない曇った心、肥満など、様々な症状にみまわれます。

当院の患者様でも、慢性的にお腹が張ってしまい、おならが良く出てしまう患者さんがいました。その方は、蕁麻疹もよく発症するということで、キネシオロジー(筋肉反応テスト)で調べたところ、小麦に反応していました。

早速、小麦を除去した食事に変えてもらったところ、お腹の異常な張りと、おならが激減し、快調(快腸)になったのです! この方も小麦グルテンをうまく消化できなかったため、この様な症状が出ていたのです。

私もパンは学校給食でたくさん食べさせていただきましたが、現代人はさらに小麦製品が増え食物繊維が逆に減っているように思います。体形も昔の日本人と、現代の若者ではまるっきり違い、今の若者はスマートになって華奢になったと思います。

この若者が将来歳をとったら背骨が曲がって、腰痛脊柱管狭窄症などに悩まされるような気がします。

話を小麦に戻すと、不思議なことに、不調を起こす食品が、その人の好物であることが多く、この患者さんも、パン、めん類、ピッツァ、お菓子などが大好物でした。

これらあらゆる症状には、「炎症」が関わっています。

炎症とは、白血球が炎症性サイトカインを出し、それが脳に届き、その結果、副腎皮質刺激ホルモンが分泌されます。

すると、副腎からコルチゾールが分泌されます。コルチゾールは抗ストレスホルモンですので、炎症というストレスがかかり続けると、副腎も疲れてしまうのです。

それにしても、元来日本人はこれ程までに小麦を食べていたのでしょうか?日本食で思いつく小麦製品は、うどん、天ぷら、お麩(ふ)くらいで、純粋に和食を中心とした食生活であれば、グルテンにそれほど気を使わなくても、自然とグルテンフリーになってしまうと思います。

かつて、慶應義塾大学のある教授は、「米を食べるとバカになる」と言って、パン食推奨のキャンペーンを張ってました。

逆にリーキーガット症候群の観点から考えると、パンを食べると腸が悪くなりバカになると言えます。

現在の日本に流通している輸入小麦には様々な問題があると言われています。品種や栽培方法、収穫後農薬(ポストハーベスト農薬)等本来の小麦とは全く違うものになってしまったと思います。

また、国内産の小麦にも問題が起きています。埼玉県在住の知人から聞いたお話ですが、埼玉県は昔から小麦の産地で、うどんをつくる食文化が今でも残っています。

しかし、国の政策で平成26年産から小麦の主力品種を「農林61号」から「さとのそら」に転換しました。「さとのそら」は「農林61号」と比べて収量が多い、草丈が低いため倒れにくい、縞萎縮病(しまいしゅくびょう)に強いなどの特徴を持つ「麺用」品種とのことですが、これでうどんをつくろうとすると、うまくできないそうです。

かといって、「農林61号」を作付けしても国からは一銭も補助金がもらえず、農協にも買い取ってもらえないのです。地元の人は本当は「農林61号」で作ったうどんを食べたいのに、それが今では叶いません。これでは品種改良なのか、品種改悪なのか意見の分かれるところではないでしょうか。

小麦は品種改良が進み、そのせいで何か体に影響が出ているような気がしてなりません。

グルテン不耐症や、リーキーガット症候群を治すには、輸入小麦を使った小麦製品を減らし、欧米食を改め、米を中心とした日本の伝統食に立ち返る必要を感じます。

人類が今まで経験したことのない食べ物が、次から次へと作られる今の世の中で、本当に自分の体にいい食べ物はいったい何かと考えると、その国の風土に根差した伝統食への回帰が必要なのではないでしょうか。

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