孤独から得るもの!
私の治療室では、BGMなどの音楽はかけていません。以前は、クラッシクやヒーリング・ミュージックなどをかけていましたが、どれも診断にとってマイナスであるので、ある時期からキッパリやめました。

あるヒーリングアートを描く女性から、「私の作ったヒーリング・ミュージックは、いくら聴いても飽きませんよ!」と言われたので、CDを購入し治療室でかけてみました。初めはよさそうだったのですが、そのうち耳につくようになり、最後には飽きたというより、嫌気がさしてやめました。
私の診断のメインは、キネシオロジーという検査法ですが、このテスト法自体が、患者さん一人一人の存在が奏でる身体の音楽を聴く作業ですので、それ以外の音楽は無用なのです。
実際に音楽がある場合と無い場合では、音楽が無い方が治療に集中できますので、楽に診断が行えますし、結果として診断の正確さと深さが変わります。
人間の脳は、マルチタスクではなくシングルタスクなので、雑音はない方がいいのです。
けれども、BGMが流れているくらいで診断ができないようではダメだとの考えもあります。確かに、筋骨格的な表面的な診断であれば、問題はないでしょう。(それでも、雑音は無い方が良いと思いますが…)
しかし、より深く、より精妙な、「声なき声」を聴く様な診断の際には、どんなに優れた音楽でもただの雑音となります。これは私の経験上辿り着いた答えです。
カイロプラクティックやオステオパシーの施術でもより根源的な診断をする場合には深い集中を要しますので静寂は必要です。私の知っているカイロプラクティックの先生は、クラニアル(頭蓋骨調整)の際には、電話の取次ぎはさせないようにしていると言っていました。
患者さんにとっては、内心音楽があったほうが良いと思っている方もいると思いますが、以上の理由により、当院では音楽をかけていませんのでどうぞお許しください。
アン・モロウ・リンドバーグ も次のような言葉を残しています。
芸術家は創造するために
作家は考えを深めるために
音楽家は作曲するために
そして聖者は祈るために
ひとりにならなければ ならないことを知っている
アン・モロウ・リンドバーグ (米国の作家、女性飛行家 1906~2001)
人付き合い
友達や仲のいい人と食事に行ったり飲み会に行ったりすることも時には良いと思います。皆とわいわい賑やかに過ごしている時間はそれなりに楽しいものです。
しかしこの様なことばかりだと、自分と向き合う時間が無くなってしまうのも事実です。
よく言われることが、「付き合いが悪いやつはダメだ!」とか「飲みにケーションは大切だ!」とか「友達がいないやつは成功しない!」という意見がありますが、果たしてそうなのでしょうか?
こう言う人は、本当は、一人でいるのが寂しくて、孤独に耐えられなくて、自分と向き合うのが辛くて刹那的な楽しみに逃避しているのではないでしょうか?
そして、本当に強い人はやたら群れたりしないと思います。
著名な方々の、孤独に対する名言をいくつかご紹介いたします。
人生とは孤独であることだ。誰も他の人を知らない。みんなひとりぼっちだ。自分ひとりで歩かねばならない。
ドイツの作家 ヘルマン・ヘッセ
孤独なとき、人間はまことの自分自身を感じる。
ロシアの小説家 トルストイ
自分の孤独の時間を自分できっちりできないような人には、他人を愛する資格はないと思う。一人で生きていくことができて初めて、人を抑圧することなく愛せるんだと考えている。
アメリカの小説家・ジャーナリスト ピート・ハミル
君が独りの時、本当に独りの時、誰もができなかったことをなしとげるんだ。だから、しっかりしろ。
ジョン・レノン
この世は変化するものだと思っていれば、 どんな事態に直面しても度胸が据わります。 孤独の問題も同じです。 お釈迦様は人間は一人で生まれてきて、 一人で死んでいくとおっしゃいました。 最初から人間は孤独だと思っていれば、 たとえひとちぼっちになったとしても、 うろたえることはありません。
- 瀬戸内寂聴 - (日本の女性小説家、天台宗の尼僧 / 1922~)
多数に追随すれば必ず自分を見失う。 孤独を恐れず、 したいことを続けるしかない。
安藤忠雄 (日本の建築家 / 1941~)
ベルリンでも、 何も変わりがありませんでした。 その前のスイスでも。 人は、生まれつき孤独なのです。
アインシュタイン (理論物理学者、ノーベル物理学賞受賞 / 1879~1955)
最上の思考は孤独のうちになされ、
最低の思考は混乱のうちになされる。
トーマスエジソン
孤独や静寂って意外と大切なものなんだと思いませんか。私も一人でいる時にいろいろなひらめきを経験したことがありますが、皆様はどうですか。忙しい時ほどこのような時間が大切だと思います。
忙中閑ありとは、忙しい中にも暇な時間はあるものだという意味ですが、あえてそのような環境をつくりだして一人になるのもいいと思います。所謂オンとオフの切り替えです。時には、一切の仕事上の付き合いを断り、仕事のことも考えない完全なるオフの時も必要だと思います。
内観というものがありますが、静かに己の内を見つめる作業は大切だと思います。私が臨床の診断に用いているキネシオロジーは、己を静寂の中に置いて、患者様の内なる声と共鳴している己自身と向き合う作業だと思います。
最後に、中村天風師の安生打座(あんじょうだざ)について、簡単にご説明いたします。
私が札幌天風同好会にお世話になっていた当時、安生打座という真理瞑想行を教えていただきました。瞑想中に鳴るブザーの音に意識を集中し、突然その音が消えた際に没入する無声の境涯に己を置く作業なのですが、この静寂の中で心を休ませ、大いなる存在と繋がり大宇宙のエネルギーを頂戴するのです。
天風誦句集の最後のページに記載されている安生打座の誦句を以下に掲載いたします。
安生の打座密法の真諦は
心耳を澄まし 空の声きく
心をば 虚空の外に置きかえて
五感気にすな 打座の妙法
心おば静かに澄ます 空の空
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全国どこでも遠隔施術も承ります。https://www.taniithiryousitu.com/distant-healing/
札幌市営地下鉄中島公園駅から徒歩1分と好アクセスです。
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