脊柱管狭窄症の原因

脊柱画像

脊柱管狭窄症は加齢に伴う腰椎変性疾患です。上の図は、脊柱の側面図になります。人の脊椎は頸椎7椎、胸椎12椎、腰椎5椎、仙椎5椎、尾椎3~6椎の椎骨で構成されます。

脊柱管狭窄症 画像
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上の図は、脊柱管狭窄症のCG画像ですが、椎弓の内側に変形が起きて脊髄を圧迫しているものです。この図の脊柱管内の脊髄は、第1~2腰椎の高さで終わり、脊髄の下端から下肢へ延びていく脊髄神経根はしばらく脊柱管内を走行したあと、それぞれの高さから分岐します。この腰仙部の脊髄神経根の束は馬の尾っぽに似ていることから、馬尾(ばび)神経と呼ばれています。

脊柱管狭窄症画像

こちらの図は、脊柱管が側面から見えるように開いたものです。赤の斜線部が脊髄神経の通る脊柱管です。

脊柱管画像

この図は、椎骨と脊柱管を上から見たものです。斜線部の丸い穴が脊柱管で、この部分が何らかの理由で狭くなり、脊髄神経を圧迫し痛みやしびれなどの症状を発するのが脊柱管狭窄症とされています。

しかし実際の臨床では、それ以外の原因で同様の症状が出ていることもありますので、必ずしも、[脊柱管が狭い]⇒[痛み・しびれが出る] との短絡的な関係は成り立たないのです。

生まれつき脊柱管の狭い人がいます。人体は個体差があるため脊髄神経の通る脊柱管のスペースに余裕のある人と、そうでない人に分かれます。腰椎椎間板が加齢変化で後ろに出っ張ると、脊柱管に余裕のない人は、神経根が圧迫を受けやすくなります。

つまり、軽度の椎間板ヘルニアでも神経根の圧迫が強くなり、坐骨神経痛が起こるのです。また、神経根の後ろの骨と神経の間には黄色靭帯があり、この靱帯は加齢と共に厚みを増していくので、もともと狭い神経の通路が加齢変化でも狭くなります。そのため神経の通路の狭い人では、加齢と共に増々、椎間板の影響が神経根に出やすくなるのです。

この様に脊柱管狭窄症には、生まれつきなりやすい人と、そうでない人がいるのです。

脊柱管狭窄症の発生原因は、実際、骨や、椎間板、靭帯、瘢痕組織(はんこん)によって神経が圧迫・絞扼された状態が複雑に絡み合っているのです。

脊柱管狭窄症の治療

脊柱管狭窄症で、下肢に痛みやしびれがあり長時間の歩行ができない状態(間欠性跛行:かんけつせいはこう)で、手術を勧められている方でも、あきらめないでください。

骨格バランスや、筋肉や筋膜の調整などで改善することも多々あります。たとえ脊柱管が狭くなっていても、バランスが良くなり血流が改善しますと、マクロファージの働きなどで、不必要な部分が削られ脊柱管狭窄が改善することもあるのです。

脊柱管狭窄症の治療で重要になる部分を、以下にお示しいたします。

まずは、仙腸関節の調整が大切になります。仙腸関節の調整もキネシオロジーテストにて、細かく調整ポイントを選定し、確実に調整いたします。

骨盤と仙腸関節

仙腸関節は脊柱の土台になります。体重を支える役割とともに、衝撃吸収の免震構造的な役割もあるのです。

「元定まれば、末おさまる」のとおりで、とても大切な部位です。

上の動画は建物の免震構造の模型による実験ですが、この免震構造の役割を仙腸関節が担っているのです。仙腸関節の正常な機能が失われると、この免振機能がなくなり、そのブレが脊柱や頭蓋骨に波及してしまいます。

前面の骨盤深部筋肉

上図は大腰筋と腸骨筋です。特に大腰筋は脊柱管狭窄症の治療に欠かせない部位で、ここの調整が正しくなされているかが結果を左右する重要なポイントです。

背面の深部骨盤筋

上の脊柱起立筋群の図中にある腰方形筋も腰部脊柱管狭窄症の治療には欠かせません。表の大腰筋、裏の腰方形筋と表裏で重要な筋肉となります。

背部の骨盤周囲筋

脊柱管狭窄症の患者様の特徴の一つとして、体が硬い事があげられます。特に臀部の筋肉と、半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋のハムストリング( 大腿後面の筋肉の総称。Ham= もも肉 )が硬く、これらの筋群の硬さが腰部への負担を増加させています。

背面の骨盤周囲筋

この図は臀部の筋肉群です。大臀筋や中臀筋、梨状筋、大腿筋膜張筋など、とても大切な部位で、腰部脊柱管狭窄症の重要な施術ポイントになります。

これらもすべて、キネシオロジーテストにてチェックし、必要なところを調整いたします。

脊柱管狭窄症は、近年増加傾向にある疾患です。その原因は、運動不足と長時間の座位を強いられる現代生活にあると思います。

当院では多くの改善例がありますが、残念なケースも経験しております。せっかく脊柱管狭窄症の症状が改善したのに、患者様がそれで治療に来なくなってしまい、案の定再発してしまうケースです。

脊柱管狭窄症などの腰椎変性疾患は、再発のリスクがとても高く、どんな治療をしても将来の状態までを保証するものではありませんが、施術をしないでおくと確実に再発率は高くなってしまいます。このような場合は再発を繰り返すたびに状態は悪化し、難治性に移行してしまいます。

脊柱管狭窄症は、加齢にともなう老化・退化病変です。放置していると、患部は日々老化して、状況は悪くなっていきます。この悪化のスピードを少しでも抑え、脊柱管狭窄症の諸症状が改善しますよう、適切に整体治療を施します。

「喉元過ぎれば・・・」にならない様に、定期的な施術が重要な疾患です。

札幌の谷井治療室に、脊柱管狭窄症の整体治療に行って良かったと、思っていただけますよう誠心誠意、施術させていただきます。

札幌谷井治療室

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