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札幌の「キネシオロジーの谷井治療室」院長の谷井昌幸です。専門のキネシオロジー、オステオパシー、カイロプラクティック、整体治療、MTS療法の事や、心と体の事、潜在意識や食事、運動など健康に役立つ情報をお届けいたします。

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一人暮らし6

前回のブログ、「一人暮らし5」では、隣のNさんのこと、銭湯で会うホモ?のことなどを書きました。今回は、一人前のカイロプラクティックの施術者を目指した、一人暮らしシリーズの最終回です。

最近は隣のNさんとも会わずに済んで、夜中の救急車の騒動も収まり、無事平穏に暮らしていました。少し気になるのは、Nさんの部屋から常に聞こえていた生活音が全くしないのです。私も朝早く仕事に出かけ、夜はカイロプラクティックの学校に行っていたので、帰宅も遅く、ほとんど寝るためにアパートに帰ってくるといった感じでしたので、Nさんともすれ違いになっているのだろうと思いました。

しかし、私が仕事もカイロプラクティックの学校も休みで、一日中部屋にいる時でも、隣からは物音ひとつしないのです。もしかして、Nさん引っ越したのかな?とも思いました。

そんなある日、私が部屋を出たところ、Nさんと、ばったり会ってしまいました。なんだ、引っ越したのではなかったのかと、ちょっと残念でしたが、同時にNさんの無事に安堵している自分もそこにいました。

Nさんは、自分勝手で、我がままで、ちょっと迷惑な存在でしたが、少年の様な純真さを感じさせる部分もあり、生きることに不器用なところと、体の調子が悪いところが不憫に思え、なんか気になる存在でした。

Nさんは、紺の作業服姿で、上機嫌そうに、ニコニコしながら、話しかけてきました。

「いま、JR東日本の、食堂車で使う食材を電車に積み込む仕事をしているんだ」

隣の部屋から物音が聞こえない理由が、これで分かりました。Nさんの話によると、この仕事のため、なかなかこのアパートに帰ってこられなかったのだそうです。Nさんの姿を見て、仕事をすることの尊さに気づかされました。

仕事もなく、部屋でゴロゴロしながら、酒を飲んでいた時のNさんとは、見違えるような輝きを感じたのです。

私自身も、エレベーター、エスカレーターの保守点検の仕事をやめた後、しばらく仕事をしないで失業保険のお世話になっていたことがあります。今思い返すと、この時ほど虚しかったことはありません。世間では、朝から皆忙しく働いているのに、自分だけが社会から取り残されているようで、何もすることが無いということが、こんなにも辛い事とは想像もできませんでした。

よく聞かれる言葉に、「宝くじが当たったら、仕事をやめて悠々自適の生活をするんだ!」などがありますが、ただお金を消費(浪費)するだけの人生からは、真の幸せや満足感、自己有用感、心の安らぎなどは得られないと思います。(そもそも、宝くじが当たった程度のお金では、悠々自適は無理です)

Nさんは、仕事をすることで、お金とともに、価値のある何かを手に入れたのでしょう。彼の笑顔が雄弁にそれを語っていました。

このままNさんが、良い方向へ行ってくれたらと思っていましたが、残念ながら、それも長くは続きませんでした。Nさんは体調を崩し、仕事を辞めてしまったのです。その後は、また元のような生活に戻り、夜中に救急車を頻繁に呼ぶようになったのです。

ある時、外を歩いている私に、Nさんがアパートの窓から言いがかりをつけてきたのです。私には、何のことか全くわからなかったのですが、先を急いでいたので、無視してその場を立ち去りました。

しかし、気になっていたので、帰宅後Nさんに事情を聴くことにしました。

「先程、私に怒鳴っていましたが、何か悪い事でもしましたか?」

Nさん、「ん・・・? 俺は何にも怒鳴っていないよ」

こんな感じで、Nさんには、その時の記憶が全くないというのです。私はこの時、Nさんの異変に気が付きました。Nさんは、以前から肝臓が悪く、肝硬変になっていると言っていました。

それでも酒は止めずに毎日酔っぱらっていたのです。

この日のNさんの顔は明らかにむくんでいたのです。そして、私とのやり取りからも、頭があまり回っていないような感じも受けとりました。見るからに体調が悪い感じです。

数日後、アパートの外階段の踊り場に、Nさんは自分の部屋にあった不用品を全部出していたのです。たぶんまとめて捨てるためだったのでしょう。

さらに数日後の朝、Nさんの部屋のドアを激しくノックしながら、Nさんの名前を叫ぶ女性の声に私は起こされました。私は仕事も休みで、いつもより遅くまで寝ていたのです。

しばらくして、今度は、救急車が到着しました。

「ああ、ダメだ、完全に硬直している!」という声が壁の向こうから聞こえたのです。

私も、何事があったのかと、部屋を飛び出して、隣のNさんの様子を見に行きました。

Nさんが死んでいました。

うつ伏せのまま、畳に血を吐いて死んでいたのです。身体は死後硬直をしていました。流し台には、まな板の上に切りかけた長ネギがそのままになっていました。部屋の中は驚くほどきれいで、無駄なものが何もない状態です。壁には、「守 頑張れ」と書かれた半紙が張ってありました。多分、親族の方が書いたのでしょう。

そこにいた一人の女性が私に話しかけてきました。

「民生委員の者です。お隣の方ですか?」

私、「はいそうです」

「この人に何か悪いことされませんでしたか?」

私、「時々電話を借りに来たくらいです」

こんなやり取りの後は、警察が来るまで、静かにNさんの姿をただ黙って見つめるだけでした。

Nさんには、色々迷惑な思いもしたけれど、死んでしまったその姿を前に、ただこの人が哀れに思えてなりません。この人は、これまで、どんな人生を送ってこられたのかは分かりませんが、この人なりに一生懸命生きてこられたのだと思います。

Nさんの死因は、恐らく肝硬変から来る、食道静脈瘤破裂だと思います。顔がむくんでいたのも、記憶や意識レベルに障害が出ていたのも、肝機能の悪化からだと思います。

Nさんは、不思議と死の数日前に、部屋の中を整理していたのです。Nさん自身も何か思うところがあったのかもしれません。

もし、あの世があるのなら、Nさんには、そちらで幸せになっていてほしいと思います。いろいろな事を教えてくれた、Nさん、ありがとうございます。

ご冥福を心からお祈り申し上げます。

一人前のカイロプラクティックの施術者を目指し、一人暮らしを始めて2年間の間に、実に貴重な、様々な経験をさせていただきました。この後も様々な逆境、試練、困難に出会いますが、また何かの折に、それらについて書けたらと思っております。

一人暮らしシリーズ 完

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一人暮らし 5

前回のブログ、「一人暮らし 4」では、一人前のカイロプラクティックの施術者を目指し、一人暮らしを始め、ようやくその生活も落ち着いた頃、隣の部屋に新たな住人が来て、様々な難題が起こった、というところのお話でした。

今回は、その後のことを書きます。

私は、Nさんとはなるべく距離を置くように生活していましたが、どうしてもお隣なので、顔を合わせることがあります。そんな時は、当たり障りのない挨拶をして、逃げるようにして、その場を離れるのです。

以前Nさんは、肝臓が悪いと言っていましたが、どの程度悪いのかは、私には分かりませんでした。この頃Nさんは、頻繁に救急車を呼ぶようになっていたのです。多い日は、1日に3回も呼ぶのです。夜中に、けたたましい救急車のサイレンの音で、何度も起こされ、私も睡眠不足になったことがあります。

この当時私は、昼間は建築現場や道路工事の現場で、警備の仕事をしていたので、起床が早かったのです。工事現場の仕事が始まるのが、どこも朝8時と決まっていたので、その前の打合せに間に合うように現場に入らなくてはなりません。だいたい7時30分までには、現場に到着するのが当たり前でした。

それも、日替わりで現場が変わることもあり、その都度、地図を片手に現場を探すという手間もあったので、現場が変わる時は、道に迷わないよう、遅刻しないよう、かなり早めに家を出ていました。起床時間は、5時位です。

そして、夕方5時に仕事を終え、その日の報告をし、翌日の仕事をもらい、家に帰るというパターンで生活をしていました。

カイロプラクティックの学校が、午後6時30分位からだったので、慌てて支度をして、それに間に合わせていました。授業が終わるのが、夜の9時位で、その後は食事と銭湯で、後は寝るだけです。

本当に疲労困憊していたので、布団に入るや否や、数秒で眠りにつくといった感じで、この時ほど眠れることが、ありがたいと思ったことはありませんでした。

この様な生活を送っている中で、夜中に、それもかなりの頻度で、救急車のサイレンで起こされるというのは、たまったものではありません。

後日、Nさんに会った時に、体の調子が悪いと言っていました。救急車を呼んで病院に運ばれても、Nさんが、生活保護者なので、病院が嫌がり、簡単な処置のみで、すぐに帰されてしまうと言うのです。

この話が事実かどうかは分かりませんが、Nさんの性格なども、災いしていたのではないかと思います。いわゆる厄介で、面倒な患者だったのではないでしょうか。

それでもNさんは、調子が悪いので、結局は何度も救急車を呼んでしまうのです。

しかし、その後しばらく平穏な日々が続きました。私も自分の生活が忙しかったので、Nさんのことを気にする余裕もなく過ごしていました。

ようやく、夜もぐっすり眠れるようになり、私の生活にも良いリズムが出来てきました。その当時、私の一日の疲れを取ってくれるものは、睡眠と銭湯での入浴でした。風呂無しアパートだったため、毎日銭湯通いです。銭湯にも定休日があるため、二軒の銭湯をうまく利用します。

お気に入りの銭湯をメインにし、そこが定休日の時だけ、別の所に行くといった感じです。私も仕事が休みの時などは、銭湯の開店と同時に行くこともありましたが、あることに気づき、それ以来、一番風呂に入ることはやめました。

その理由はというと、一番風呂には、何故か入れ墨の人が多いということです。湯船に入る時も、お湯がかからない様にとか、体を洗う際にも、シャワーのお湯がかかったり、石鹸の泡が飛ばない様にと気にしたり、あまりジロジロ見ないよう目のやり場に困ったりと、何かと気を使うのです。疲れを取るためにお風呂に行っているのに、全然リラックスできません。

それ以来、私は夜の遅い時間に銭湯を利用することに変えました。この時間帯は、入れ墨の方々を見かけることもなく、気兼ねなくゆっくりと、お風呂に入れるからです。

ところが、あることが起き、ゆっくりリラックスしてお風呂に入れなくなりました。

それは、私がいつものようにお風呂に行った時の出来事です。脱衣場で私が服を脱いでいると、ある二人の男性が入ってきました。一人は浅黒く日焼けした、こわもてで、もう一人は対照的に色白でぽっちゃり体形の男でした。

私が服を脱いでいると、何となく視線を感じるので目をやると、その二人の男のうち「色白ぽっちゃり」の方と目が合ってしまいました。なんと、この男は私に微笑みを返してくるのです。私はすぐに目をそらし、気持ちが悪いので、その場を離れ風呂に入りました。

そして、今度は洗い場で体を洗っていると、その「色白ぽっちゃり」が、ニコニコしながら私に私の方に歩いて来るのです。

そして、私の隣に腰かけて、こちらの方をチラチラ見るのです。この人は何なんだろう? と思いましたが、私もあまり意識してはいけないと、気にしていないそぶりでいました。

その後も、この「色白ぽっちゃり」は、私の方を微笑みながら見てくるのです。これって、もしかして・・・「ホモ?」

いや、私の思い違いだろうと、頭の中に様々な思いがグルグルと回りはじめます。

その間も、「色白ぽっちゃり」は、ニコニコしながら、私の方を見てくるのです。

するとその時、もう一人の「浅黒こわもて」の男が、こちらに近づいてきました。

「浅黒こわもて」が、「おい! 行くぞ!」

と、怒ったような口調で「色白ぽっちゃり」を私から引き離すように連れていきました。

私は、このやり取りを見て、この二人は「ホモ」に間違いないと確信しました。「浅黒こわもて」の方は、明らかに私に対し嫉妬した様子でしたから。

その当時の私は、一人暮らしをする直前まで、何年間もスポーツクラブで体を鍛えていたので、筋肉質のいい体をしていたのです。これが災いして、「色白ぽっちゃり」の目に留まってしまったのだろうと思います。

世の中には、一定数この様な方々がいらっしゃることは、分かっていましたが、まさか自分がターゲットになるとは思いませんでした。

この二人とは、その後も時々、銭湯で会うこととなり、相変わらず「色白ぽっちゃり」は、私に微笑んでくるのです。まあ、それ以上の展開は無いので、ちょっと気持ち悪いですが、我慢するしかありません。

Nさんの騒動が落ち着いても、いろいろと気が休まらないことが起こりますが、これも人生と割り切り、カイロプラクティックの修行に励むのでした。

次号に続く・・・

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一人暮らし 4

前回のブログ、「一人暮らし 3」では、一人前のカイロプラクティックの施術者になるため、布団と毛布を持って、亀有のアパートを目指し歩き続けます。途中の東京駅では、元旦の未明に、寒さに耐え、夜明けを待つホームレスに出会うも、何の施しもできない自分の不甲斐なさに直面する。

そして、ひたすら歩き続けた私ですが、持っていた布団の重さがボディーブローのように、じわじわと効いてきて、本所吾妻橋でとうとう動けなくなり、あえなくダウン。その後タクシーに救われ、ようやく亀有のアパートに到着!・・・というところまで書きました。今回は、アパートでの一人暮らしについて書きたいと思います。

私の住んでいた亀有のアパートは、「東和荘」という名の木造2階建てのアパートです。1階に3部屋、2階にも3部屋の計6部屋のアパートで、どの部屋も、六畳一間に、小さなキッチンとトイレが付いていました。私の部屋は、2階の真ん中の部屋です。

このアパートで一人暮らしを始めた私は、町田からの通学時間も無くなり、カイロプラクティックの勉強に邁進できると、意気揚々とスタートを切ったように見えました。

ところが、所持金をあまり持っていなかったことに加え、本所吾妻橋からのタクシー代という思わぬ出費がかさみ、1月2日の夜にはとうとう所持金がゼロになってしまいました。この当時は、銀行も三が日は完全に休みになっており、貯金を引き出そうにも引き出せなっかったのです。

1月3日は、水以外、口にするものがありませんでした。たった1日でも食べるものが無いと、逆に無性に腹が減るものです。街を歩いていても、食べ物の臭いに非常に敏感になり、感覚が研ぎ澄まされてくるのが分かります。

そして、何とか1月4日の朝を迎え、銀行からお金を下ろし、無事に腹を満たしました。

引っ越しの挨拶回りをと、粗品をもって、各部屋にご挨拶に行きましたが、2階の住人は私以外、いないようでした。

この時点で私は、毛布と掛布団しか持っていませんでしたので、毛布を敷布団代わりに畳の上に敷いて、掛布団1枚にくるまって寝ていましたが、1月の東京の寒さと、断熱効果ゼロの老朽化したアパートという悪条件が重なって、寝ていても畳からの冷えが背中に伝わり、安眠とは程遠い状態でした。おまけにストーブなどの暖房器具も持っていませんでしたので、寒さとの戦いです。

後にカイロプラクティックの学校に、使っていない電気ストーブがあることに気づいた私は、学校事務のKさんに頼み込んで、それを貸してもらえることとなりました。これで少しは温かい生活を送れるようになれると喜んでいましたが、部屋の作りが粗末なので、温かいのはストーブの前だけでした。それでも贅沢は言っていられないので、まずは感謝です。

敷布団も実家から送ってもらい、徐々に生活も整って来ました。

そんなある日、誰もいないはずの隣の部屋から、物音がするのです。どうやら、隣の部屋に新たに人が入ったようです。いずれ会う機会もあるだろうからと、それ以上は気にせず生活をしていました。

数日後、トントン!と私の部屋のドアをノックする音がしたのです。ドア越しに、「どちら様ですか?」とたずねると、「隣の者です」との返答でした。ドアを開けると、肉体労働者風の、ちょっと人相の悪い男性が立っていました。

「隣のNです、電話を借してください・・・」と、いきなりお願いをされました。ここのアパートは、壁が薄くて隣の生活音が丸聞こえだったため、私が電話していたのも聞こえたのだと思います。

まあ、お隣さんだし、何か困っている様子だから、一回ぐらならいいいかと思い、電話を貸すことにしました。

その男性は、私の部屋に入ると、何と九州に電話をかけると言い出したのです。なんだって!遠距離電話かよ・・・私はショックでしたが、電話の使用を承諾した手前、しかたがありませんでした。いったい電話代がいくらかかるのだろうと、不安になり、早く終わることを祈るばかりでした。

かれこれ10分くらいは話していたと思います。もしかしたら、電話代をこの場で払ってくれるかもしれないと、淡い期待をしていましたが、結局それはありませんでした。そうですよね、お金があれば公衆電話を利用していたはずですですから・・・

その男性は、電話を終えると、帰るでもなく、今度は自分の身の上話を始めたのです。そこで、とんでもないことを話し始めました。

自分は、山〇組のヤクザで、懲役から帰ってきたばかりだと言うのです。にわかには信じがたい話ですが、ヤクザではないという証拠も無いし、とにかく厄介な人とご縁が出来てしまったと、とてもショックでした。

それから何回か、電話を借りにきましたが、その後、Nさんは自分の部屋に電話を引いたらしく、隣の部屋から電話をかけている声が、こちらにも聞こえてきました。これでもう電話を貸さなくてもいいと安心しましたが、その後も何回か私の部屋に来ることがありました。

ハッキリ言って大変迷惑していたし、もう部屋に来ないでほしかったのですが、それを正直に伝える勇気もなく、一人で悩んでいましたいました。

それ以来私は、自分が帰宅したことを気づかれないように、気配を消して生活するようになったのです。

このアパートの外階段は、鉄でできた階段のため、普通に上ると「カンカン」と足音がしてしまいます。そこで、ゆっくりと、抜き足差し足で音をたてないように上がりました。

部屋の中でも極力、音を出さないようにし、テレビも14型の小さなものでしたので、寝床に持ち込んで、音が隣に漏れないように、布団をかぶせて、その中で見ていました。当然音量は極小です。

急きょ現れた隣人のために、どうしてこんなにも息が詰まる生活をしなければいけないのか?

ものの道理が分かるような人間なら、私もはっきりノーと言えますが、残念ながらNさんはそう言う人ではありませんでした。一言でも文句を言おうものなら、何倍にもして、仕返しをされそうな雰囲気を常に漂わせています。

大変な隣人が出来てしまいました。こんな生活がいつまで続くんだろう?

一人前のカイロプラクティックの施術者への道は、長く険しいのでした。

次号に続く・・・

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一人暮らし 3

前回のブログ「一人暮らし 2」では、一人前のカイロプラクティックの治療師になるため、一人暮らしを志す。大晦日の夜に、下北沢で終電となったため、徒歩で亀有を目指して歩き出すこととなる。途中、謎のイラン人に後を付けられ、ハラハラドキドキ。その後、偶然に出会ったお巡りさんに救われるというお話でした。

今回は、お巡りさんと別れてからの、道のりをお伝えいたします。四ツ谷駅付近でお巡りさんと別れ、私は皇居の方角へ歩き続けました。東京出身の私ですが、同じ東京といっても町田の出身なので、完全に田舎者で、このあたりの土地勘は全くありません。

寒空の下、布団と毛布を手に、カイロプラクティックの学校のある亀有駅を目指して歩き続けます。すると目の前に半蔵門が見えてきました。いよいよ皇居という所まで何とかたどり着いたのです。皇居のお堀に沿って、半蔵門から桜田門へ歩き、日比谷交差点を東京駅方面に進みました。

そして、東京駅の駅前に到着です。手に持っている布団と毛布の重さが、このあたりから、じわじわときつくなってきます。手がしびれてくるので、持ち方をいろいろ変えたりして、なんとか手が疲れない様にして耐えます。

東京駅の横を通り過ぎている時に、今でも忘れられないとても印象的な光景を目にします。ホームレスです。ここで多くのホームレスの方々に会ったのです。東京といえども、元日の未明、冷え込みはかなりなものです。ホームレスの方々も、少しでも風が来ない場所を見つけて、そこで寒さをしのいでいました。

一番人が多かったのが、地下鉄の入り口です。確か丸の内線だったと思いますが、地下に向かって階段を降りると、途中でシャッターに遮られます。そのシャッターまでの階段に、ホームレスの方々がびっしり固まって、寝ずに夜を明かしていたのです。薄暗い中に20人以上の人がいたでしょうか。こうして新年を迎える人もいるのかと思うと、何とも言えない気持ちになりました。

その地下鉄の入り口の向かいに、ベンチがあり、そこにもホームレスの方が腰かけていました。よく見るとその方は、初老の女性でした。この時まで、女性のホームレスを見たことが無かった私には、大変ショッキングな光景でした。北風が吹きつける公園のベンチで、ただ震えながら夜明けを待つこの女性に、何か施しをしようかと思いましたが、何故かそれをする勇気が出ず、そのままそこを素通りしてしまいました。

今思い返すと、あの時、温かい飲み物でもさし上げていたら良かったのにと、大変後悔してるとともに、自分の不甲斐なさを情けなく思っています。

人は生れ落ちる環境や、その後の境遇によって、様々な人生を送りますが、屋根のある家もなく、暖かい布団もなく、食べるものも満足に得られず、助けてくれる家族もいない人々が、こうして年越しをしていました。この姿を目の当たりにして、自分はどれだけ恵まれているのかを、この方々に教えられた気がします。

そんな思いの中、自分も頑張らなくてはと思い、東京駅を後にします。その後の詳しい経路はあまり覚えていませんが、隅田川を渡って、両国に行ったのは覚えています。こあたりまでくると、布団を持っている手はかなり限界になってきて、感覚が無くなってきたので、頻繁に持ち替えて何とか、だましだまし歩くといった感じです。

そして、脚の方にもその重さがかかり、疲労の色が濃くなってきました。そのような状況でも、道路標識などをよく見ながら、何とか亀有駅の方へと歩き続けます。両国といえば、国技館のある街で、相撲とゆかりのある土地です。キングサイズの服屋さんの看板が目に留まり、さすがに相撲の街だと思いながら、動かなくなってきた足を引きずり歩き続けます。

もうどのくらい歩いたでしょうか。布団と毛布を持っての移動で、もう体も限界でした。そして、いつの間にか空も白み始めていました。

一人前のカイロプラクティックの施術者を目指してのひとり暮らしでしたが、極限の疲労の中、俺は何でこんなことをしているのだろうと、後悔の念も湧き上がってきました。

ここから亀有までは、あとどのくらい歩けばいいのだろうか? もう歩けない!限界だ!

手ぶらなら、まだまだ歩けただろうが、やはり布団と毛布を持っての徒歩での移動は無謀でした。とうとう足も出なくなり、腕の感覚もなくなってきたため、無念のギブアップです。

都営浅草線の本所吾妻橋が私が今回歩いた限界の場所で、ここでタクシーに助けを求めました。倒れ込むようにタクシーに乗り込み、運転手さんに行き先を告げると、もう歩かなくていいという開放感から、本当に助かった!との思いでいっぱいでした。

そんな私に、運転手さんが「良かったね!たった今、深夜料金から通常料金に戻ったよ」とにっこり笑っていってくれました。金の無い私にはとても嬉しかったですが、そんなこともを考える余裕もないまま、タクシーに乗り込んでいた自分は、本当に心身ともに限界だったと思いました。時間にしたら5時間以上、道のりとしては、約20㎞位は歩いたと思います。

程なくして、タクシーは足立区の東和荘に到着。安堵するのも束の間、これからもいろいろな事が起きるのです。

次号へ続く・・・

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一人暮らし 2

大晦日の夜に、一人暮らしを決意し、町田を後に、目指すは、カイロプラクティックの学校がある亀有駅。

所持品は、掛布団と、毛布一枚と僅かな所持金のみ。

意気揚々と出発したのは良かったが、乗り込んだ小田急線が何と下北沢で終電となり、途中下車を余儀なくされる。

そこで私は、若気の至りで「電車が無いなら、歩けばいいや!」と、安易な判断をしてしまうのです。

ここまでが、前回のブログの概略です。今回は、ここからどうやって亀有のアパートまでたどり着いたかをお伝えします。

大きな袋に詰め込んだ掛布団と毛布を手に、下北沢駅を出て、とりあえず新宿を目指して歩きはじめました。地図も持たず、土地勘もなく、頼りは道路の案内標識のみ。

どの道をどう歩いたかは覚えていませんが、下北沢から新宿までは、何とかたどり着けました。ここからどうやって亀有まで行けばよいのか?そんなことを考えながら、とぼとぼと新宿御苑の横を歩いているあいだに、日付は変わって新年を迎えていました。

私は、甲州街道を四谷方面に歩いていました。東京といっても、さすがに大晦日から元旦にかけてこんなところを歩いている人はほとんどいません。今の様にコンビニも多くはありませんので、本当に寂しいビル街をただひたすら歩いていたのです。

寒くて暗い夜道を一人で歩いていると、なんだかとても不安な気持ちになってきました。自分の進む方向を確認するため、まわりをきょろきょろ見回し、道路標識や住所の書いてあるプレートなど、入手できる情報はなんでも取り入れ、歩き続けました。

周りをきょろきょろしながら、時には後ろも振り向き歩いていると、私の後方に人が歩いてくるのを発見。

徐々に、その人が近づいて来るのが分かります。

よく見ると、その当時、東京の街にあふれていた、イラン人でした。当時は、代々木公園付近や上野界隈に、多くのイラン人がいて、偽造したテレフォンカードを売ったりしていたのです。

こんな時間にイラン人が一人で、何で歩いているのだろうと不審に思いました。

後ろが気になり、何度も振り向きながら歩いていると、そのイラン人がだんだん近づいて来るではありませんか。ちょっと身の危険を感じたので、私は歩くスピードを急に速くしました。

しばらくして、イラン人との距離が少しは開いたかな? と思い後ろを振り返ると、なんと!イラン人は、更に近づいていたのです。

何でなんだ!ペースを上げたはずなのに・・・

私は、更に歩くスピードを上げました。

そして後ろを振り返ると、イラン人もペースを上げたようで、徐々に近づいて来るのがわかります。なんか犯罪の臭いがしてきました。

金をとられるのか、持っている布団が入っている袋に興味があるのか、それとも命まで・・・

行き交う車はあれど、周りに人はいません。

走って逃げようにも、布団と毛布を持っていたので、それはできません。私は必死になって、ただ歩き続けるしかありませんでした。すると、前方の大きな交差点の、歩行者用信号機が赤になってしまいました。私は止まらざるおえない状況です。ヤバイ! イラン人に追い付かれる。絶体絶命のピンチです。

チラッと後ろを振り返ると、イラン人はもうまじかに迫っていました。万事休すか・・・

「これは何かの間違いだ」「あのイラン人は悪い人じゃない」「そうだ、私の勘違いなんだ」

そんな自問自答の中、交差点の前方に目をやると、人が立っているではありませんか。よくみると、制服を着た警察官です。助かった!地獄に仏とは、まさにこの事です。

歩行者用信号機が青に変わり、前からお巡りさんが私に近づいてきました。私はホッとして、力が抜け動けなくなりました。

そして、後ろのイラン人が気になり、振り向くと、なんと! イラン人は、その警察官の姿を見て、Uターンしたのです。

あ~助かったと思うと同時に、一体あのイラン人は何だったんだろうと思いました。

お巡りさんが、私に職務質問をしてきました。

警官「こんばんは!」

警官「1月7日からアメリカのブッシュ大統領が、訪日しますので、特別警戒中なんです」といっていました。

1992年1月7日-10日、ジョージ・H・W・ブッシュ大統領 が訪日して、宮澤喜一首相と首脳会談した年です。(首相官邸で宮澤首相主催の晩餐会で、大統領は体調不良のため途中退席したのを、ご記憶の方も多いと思います)

こんな時間に、大きな荷物を持って、皇居の近くを歩いている私は確かに不審者といわれても無理もありません。

警官「その荷物は何ですか?」

私「布団です」

警官「中を見させて頂いていいですか?」

私「どうぞ」

お巡りさんは、私が怪しいものでないことが分かると、気さくに話しかけてくれました。私も、先程のイラン人の話をしました。

「いま、不法滞在のイラン人が多く、指名手配されている者もいるので、注意してください」と言われました。

さっきのイラン人も、その一人だったのかな?

とにかく何事もなくてよかった。お巡りさんに感謝をして別れ、皇居の方へ歩きはじめました。

一人前のカイロプラクティックの施術者になるための道は遠く、まだまだ長い夜は続きます。

次号に続く・・・

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