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札幌の「キネシオロジーの谷井治療室」院長の谷井昌幸です。専門のキネシオロジー、オステオパシー、カイロプラクティック、整体治療、MTS療法の事や、心と体の事、潜在意識や食事、運動など健康に役立つ情報をお届けいたします。

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体内の炎症を抑えると、病気にならない!

 

慢性炎症は万病のもとです!

動脈硬化、糖尿病、肥満、喘息、神経変性疾患、慢性腎臓病、がん、など様々な慢性疾患の原因が実は慢性炎症であるということが注目されています。

炎症には大きく分けて、急性炎症と慢性炎症とがあり、蚊に刺されて皮膚が赤くなったり、打撲した部分が赤く腫れるのは急性炎症と呼ばれるものです。

今回ご紹介するのは慢性炎症についてで、参考書籍は、体内の「炎症」を抑えると、病気にならない!池谷 敏郎 著になります。

本の要約を以下に示します。

  • 慢性炎症は自覚症状がない
  • 慢性炎症は諸病の原因
  • 慢性炎症は全身に飛び火
  • 炎症が起きているところから活性酸素が大量に発生(活性酸素が炎症をつくる悪循環)
  • 糖化によってAGEs (終末糖化産物)がつくられる(老化)
  • AGEsによって炎症が起こる
  • 慢性炎症によって健康寿命が短くなる
  • 肥満は慢性炎症をつくる(内臓脂肪、異所性脂肪)
  • 食生活の改善で、炎症を抑える(油、野菜など)

急性の炎症は比較的早く治ります。しかし、慢性の炎症炎症はいつまでも続くので、悪い作用も続いてしまいます。

炎症の4主徴には以下になります。

  • 赤み(発赤)
  • 発熱
  • 腫れ(腫脹)
  • 疼痛

これは急性の炎症の特徴ですが、腫れたり発熱したりとなると、そのためのエネルギーを体は消費することになります。

すなわち炎症があると、その部分にエネルギーの浪費がうまれるのです。

これは慢性炎症でも同じで、くすぶる様にじわじわ燃えている状態でも、それが長期間に渡れば様々な障害とともに、生命エネルギーの浪費が起こるのです。

生命エネルギーの浪費は免疫力の低下を招き病気をつくります。

慢性炎症の原因には様々ありますが、体内の汚染が一つの原因として考えられます。食品添加物、農薬、化学物質などです。

慢性炎症とこれらの物質との因果関係はまだよくわかりませんが、ある特定の物質とがんとの関係は証明されたものもあります。

例えば、アスベスト(石綿)と肺がんの関係があります。

また、H24年に塩素系有機洗浄剤を大量に使用してきた印刷工場の従業員が極めて高頻度で胆管がんを発症した事例もありました。

古い話では、山極 勝三郎(やまぎわ かつさぶろう)先生が、ウサギの耳にコール・タールを塗布し、1915年に世界で初めて人工がんをつくることに成功しました。

山極勝三郎

山極先生は、煙突掃除夫に皮膚がんの罹患が多い事に着目してこの実験を行ったのです。多くの科学者が失敗する中、先生は3年以上の歳月をかけて繰り返し繰り返し、ウサギの耳にコール・タールを塗り続けたのです。ノーベル賞を受賞できなかったのが不思議なくらいです。

山極先生が、研究成功の感激を詠んだ句をご紹介いたします。

  癌出来つ (がんできつ)

  意気昂然と (いきこうぜんと)

  二歩 三歩 (にほ さんぽ)

      曲川 (愛する郷里の千曲川からとった、「きょくせん」という俳号です)

この様に人体に有害な物質が、繰り返し細胞に刺激を与えることによって、そこに炎症が起き、やがてがんが発生するのです。

現代社会は、飲食や呼吸、皮膚などから様々な有害物質が取り込まれています。その他にも電磁波などのストレスも増えており、炎症を起こす要因がたくさんあります。

また、油の摂り方も大切で、オメガ6(リノール酸)の過剰摂取が炎症を助長します。逆にオメガ3の油(αリノレン酸、EPA、DHA) は、炎症を抑える働きがあります。

同じ油でもトランス脂肪酸は細胞を攻撃する毒性があるため、炎症を起こす物質です。そして、その半減期が120日と長いので、長期にわたり炎症をつくり続けます。

先程、肥満と炎症の関係をお伝えしましたが、私の知っている人で、断食をして長年の慢性中耳炎を治した方がいます。この事例からわかることは、食べ過ぎや肥満が炎症を増やすことが分かります。

私の実家では猫を飼っていましたが、ひょんな事から脱走し、野良猫に噛まれて傷だらけになって帰ってきました。その後、猫は3日間押し入れの奥に入ったまま出てきませんでした。

その間、飲まず食わずで過ごしていたのです。この時私は、動物はケガを治すために食事をとらないで、エネルギーを温存することを初めて始めて学んだのです。

また、抗炎症作用のある野菜などを積極的に摂ることも大切です。

私の治療の先輩で、手術を勧められていた痔ろうを食事療法で治した方がいます。生のほうれん草をミキサーでドロドロにしたものに、フライパンで乾煎りした米ぬかを混ぜて飲んでいたところ、はじめに大量の便が出たそうです。その後もこれを飲み続け、痔ろうが完治したのです!

痔ろうも炎症性疾患ですので、食事を変えることでこんなにも変化が出るということは、それだけ炎症を抑える作用があった証です。

細胞に負荷(様々なストレス)がかかると炎症が発生します。

電気回路も同じで、負荷(抵抗など)があるとそこに熱(ジュール熱)が発生します。電気ストーブの熱も同じ原理です。

身体にかかる物質的・精神的ストレスは細胞に対し負荷や抵抗や軋轢となります。この状態が長く続いた結果、慢性炎症となってしまうのだと思います。

物質的、精神的ストレスを減らし、免疫力を高め、慢性炎症に打ち勝とうではありませんか!

 

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肩こり・腰痛・坐骨神経痛・椎間板ヘルニア・ぎっくり腰・めまい・頭痛・脊柱管狭窄症・自律神経失調症・五十肩・膝の痛み、股関節の痛み等、様々な症状の根本原因を施術する整体治療院 。あん摩・マッサージ・指圧師の国家資格取得者「札幌 キネシオロジーの谷井治療室」です。

全国どこでも遠隔施術も承ります。https://www.taniithiryousitu.com/distant-healing/
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ご予約は 011-261-7866 にお電話下さい。

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超一流の食事術 食べ物が人生を変える!

食事を切り替えると、年収が上がります!!

食事を改善すると、健康になり頭脳明晰となる → 仕事の能率がup!→ 年収アップ!!

何だか「風が吹けば桶屋が儲かる」の様な論法ですが、実際には的を得ていると思います。

今回ご紹介する書籍は、「超一流の食事術」 アイザック・H・ジョーンズ著 です!

この本の要約は次の通りです!

  • 現代人は、エネルギー源として糖質を主に使っている。
  • しかし、人類は脂質を主なエネルギーとしてきた長い歴史がある。
  • 身体に糖質を蓄える能力は、2000kcal
  • 脂質を蓄える能力は、4万kcal ( なんと!糖質の20倍 )
  • 糖質がタンパク質とくっついて熱が加えられるとAGE(終末糖化産物)がつくられる。
  • AGEは細胞を攻撃し、炎症を引き起こす。
  • 慢性炎症によってさまざまな病気が起こる。
  • 良い油の摂り方で、炎症を抑え健康になる!
  • オメガ3の油を積極的に摂る。
  • トランス脂肪酸は、細胞を攻撃する毒性がある。
  • 遺伝子組み換え食品(GMO)をさける。

私も経験がありますが、甘いものを食べると、ある意味で幸せな気分になります。そして心と体がホッとして緩むのです。

これはどうしてだかわかりますか?

人間は永らく飢餓と闘って来た歴史があります。飢餓が続けばやがて訪れるのは餓死です。それを逃れるためには、視覚、聴覚、嗅覚などの感覚を鋭敏にし、脳をフル回転して、ひたすら獲物を探すのです。

この様な状態では、身体は交感神経が緊張した状態で、いつでも戦う準備が出来ています。

飢餓状態とは、ざっとこんな感じです。

しかし、ひとたび獲物を捕らえることに成功し、お腹いっぱい食べて満腹になると、しばらくは獲物を捕らなくてもよいので、脳は全身に緊張を解く命令を送ります。

この時人は、飢餓から救われた安堵感と、生き延びられた幸せな感覚に包まれます。

この流れを現代に当てはめると、お腹がすくと人はそれをストレスに感じて、イライラして心も体も緊張してきます。

ここで、コンビニに走り甘いものをゲット!

早速それを口にほおばると、糖質が一気に吸収され、血糖値が急上昇し、脳は満腹感と多幸感に包まれます。

そうです。現代ではこのように飢餓から解放されるのです。甘いものを食べると、急激に血糖値が上昇するので、脳は栄養が満たされたと勘違いして、全身に武装解除の命令を出します。

そして、体から力が抜け、幸せな感じになります。甘いものと多幸感との関係はこの様になっているのです。

次に良く聞くのが、失恋やストレスでやけ食いをするというお話です。人がストレスを感じると食べ過ぎるのは、次のような理由があります。

昔はストレス(飢餓)があると食べることで生き残ろうとしました。その習性が残っていて、今も別の意味でストレスがかかると食べてしまうのだと私は考えます。

狩猟採集時代の飢餓ストレス ≒ 現代社会のストレス

しかし、昔と今との違いは、昔は簡単には食べ物が手に入らなかったが、今は簡単に手に入るため肥満などの生活習慣病が問題になってしまいました。

我々の祖先は、食料のほとんどを狩りで取っていたため、食料が手に入った時に、、とことん食べまくって、余剰分を巨大な脂質の燃料タンク(皮下脂肪など)に蓄えました。食料が無い時にはこの燃料タンクから少しづつ燃料補給をして生き延びたというのです。

トランス脂肪酸が体をサビつかせる

トランス脂肪酸についての危険性はかなり前から指摘されており、心疾患などのリスクも高くなるなどの懸念もあります。食べるプラスチックとか狂った油などと非難されることも多い油です。

アメリカ(米食品医薬品局:FDA) では今年(2018年6月)から、トランス脂肪酸に対する食品添加の規制が始まりました。

日本ではまだこのような規制はありませんが、企業努力によってマーガリン、ショートニング、ファットスプレッドなどのトランス脂肪酸がかなり低減されています。

商品名 トランス脂肪酸量( g / 商品 10g )

ネオソフト

http://www.neosoft-brand.com/gimon/

0.08

ラーマベーシック

https://www.j-oil.com/sp/trans_fat/

0.1

小岩井マーガリン(ヘルシー芳醇仕立て)

http://faq.koiwaimilk.com/faq/margarine/#margarine08

0.039

明治マーガリン

https://www.meiji.co.jp/dairies/transfat/faq.html

0.1

上記のデータは、農林水産省のHP http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_wakaru/

と比べても、トランス脂肪酸の量が、1/10以下に抑えられているのが分かります。

トランス脂肪酸は、揚げ油やお菓子などにも含まれていますので、これらを複合して摂った場合のトランス脂肪酸の摂取量は当然増えてきます。そのためにも、出来る限り加工品の量を減らし、バランスの良い食生活をすることが大切だと思います。

最後に、GMO(Genetically Modified Orgasnisms:遺伝子組み換え作物)についてです。この問題は大変難しい問題で、種子までのレベルで遺伝子組み換えされていないものを選ぶとなると、個人の努力でどこまでできるのか疑問もあります。

まずは、外食のものはどんな食材を使っているのかが不明ですので、出来ることなら安全な食材を求めて、自分で料理することです。

以前お越しになった小学生の男の子のお話ですが、その子には発達障害の診断がついていました。落ち着きがなく、動き回ってばかりで、常にハイテンションなのです。

当治療院は、マンションの9階にあり、普通は皆様エレベーターでお越しになります。

しかし、その男の子は違うのです。お母さんに連れられて、当マンションまで来ると、「僕、階段で行く!」といって、お母さんの手を振りほどき、ダーッと一気に階段を駆け上って、9階の当院まで来るのです。

そんな状態でしたが、お母さんが食生活を改めて、無農薬有機栽培の食材に切り替えたところ、徐々に精神状態が落ち着いてきて、その子の問題行動が減ってきたのです。

ところが、その子の祖父母が孫可愛さにコンビニのアイスを買い与えたのです。そうしたらまた以前の様に落ち着きが無くなり、問題行動を起こすようになりました。

その後食生活を再度改めた結果、約1週間で情緒が落ち着きました。こんなことが何度かあったため、お母さんは、その子の食生活と情緒の問題の関連性に気が付いたのです。

私も食べ物によって、人間の精神状態がこんなにも変わるものかと驚いたとともに、大変学ばせていただきました。

遺伝子組み換えや、農薬、化学肥料、食品添加物などが人体にどのような害をもたらすのかは、まだ解明されていない部分もありますが、日々自分の体に入れるものは、できるだけ安全なものを選ぶことが、良い人生を送る基礎になるのです。

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油と健康 オメガ6とオメガ3の比率

 

今回のテーマは、油と健康についてお話させていただきます。

人間が食用に用いている油には、大きく分けて動物性の油と植物性の油があり、下の表のように分類されます。

オメガ6オメガ3

 

この表の中で、私たちの体の中で作れない油が、オメガ3系列オメガ6系列の脂肪酸です。そのため食事から取り入れる必要があります。

普段最も多く取っている油はどのようなものでしょうか?

天ぷら、フライなどの揚げ物や、炒め物、パン、インスタントラーメン、お菓子などの食品に含まれている油のほとんどが、実はオメガ6系の油なのです!

ここで問題になるのが、オメガ6系の油は必須脂肪酸であるため、人間の身体の中では合成されず、食事からしかとれないものなのですが、現代の食生活では不足するということはまず考えられず、逆に過剰に摂取していることがほとんどだと思います。

ところでオメガ6系の油とはいったいどのような油なのでしょうか?

オメガ6系の油には、以下の3つの種類があります。

  • リノール酸
  • γ(ガンマ)リノレン酸
  • アラキドン酸

リノール酸は私たちが食事から最も多く摂取している油です。次のものに多く含まれています。

  • コーン油
  • べに花(サフラワー)油
  • 大豆油
  • ひまわり油
  • 綿実油

γリノレン酸は、以下のものに多く含まれます。

  • 月見草油
  • ボラージ油
  • にしん
  • くじら
  • からすみ
  • 母乳

アラキドン酸は次のようなものに多く含まれています。

  • 卵黄
  • 豚レバー
  • 牛レバー
  • さわら
  • からすみ

これら必須脂肪酸であるオメガ6系の油には、何と恐ろしい事に、体にとって有害に働く部分があるのです!

私たちが多くとっているリノール酸は、過剰摂取をすると炎症反応が強くなり、アレルギーなどの症状にも関係してくるのです。

炎症と名の付く病気は、肺炎、肝炎、胃炎、腎炎、関節炎などいろいろあります。その中でも、慢性の炎症と病気や老化とのかかわりが注目されています。

生活習慣病を含む加齢関連疾患を引き起こすメカニズムとしても、慢性炎症の関与が指摘されています。慢性炎症は、生活習慣病、代謝疾患、動脈硬化、がん、神経変性疾患、老化とも深くかかわっています。

この様に現代人に増えている様々な病態や病気にも炎症が関わっていることが明らかになってきているのです。

これらの背景として、食生活の乱れから来る、油のとり方の間違いが関係していると思います。過剰なリノール酸の摂取が炎症を助長しているのではないでしょうか?

また、過剰なリノール酸は、一般的に善玉と呼ばれているコレステロールも低下させてしまうのです。

逆にオメガ3系の油は、炎症やアレルギーを抑える作用があり、善玉コレステロールを上げる作用もあるのです!

オメガ3系の油が多く含まれる食品は以下の様なものです。

  • サバ、イワシ、サンマ、アジなどの青魚(EPA、DHA)
  • 亜麻仁(あまに)油
  • えごま油
  • クルミ

これらの油も、人体では合成できない必須脂肪酸で、食品から摂取しなくてはならないものなのです。

オメガ3系の油には弱点がありまして、酸化しやすく熱に弱いのです。ですから亜麻仁油や、えごま油は加熱調理には向いていません。

納豆やサラダなどにかけて食べると美味しいですよ!

しかし、オメガ3系の油を多く含む食品である魚介類、特に青魚を現代人はあまり食べなくなったのではないでしょうか?

健康的な食事として注目されている「地中海式食事」もその基本が、魚介類なのです!

日本は海に囲まれ、水産資源にはとても恵まれている国だと思います。地中海料理もいいですが、日本食をもっと見直すべきではないでしょうか。

オメガ6系もオメガ3系も絶対に必要な油なのですが、過剰摂取はよくなく、そのバランスが大切なのです。

参考資料として先日、近所の薬局から頂いた資料を以下に添付いたします。

オメガ6とオメガ3

オメガ6系が2に対して、オメガ3系を1の割合で食べるといいそうです!

日常の中でオメガ6系を減らすことは難しいのですが、オメガ3系を増やす工夫をされるといいと思います。

また、今回調べてみて意外だったのが、クルミにオメガ3系の脂肪酸が多いということです。カリフォルニアくるみ協会様より掲載許諾を頂きましたので、クルミの有効性を示す下の表をご覧ください。

くるみとオメガ3

出典:カリフォルニアくるみ協会 https://www.californiakurumi.jp/health/omega3

日々の食事の中で、魚介類やクルミ、亜麻仁油、えごま油などをとり入れて、健康に役立てていただけたらと思います。

最後に、できることなら食べない方がよいという油があります。それはトランス脂肪酸を多く含んだマーガリンやショートニングです。トランス脂肪酸は身体をサビ付かせ、病気や老化を招きます。

悪い オ イ ル 老いる のです!

どうぞご注意ください!

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老化は脳から始まる!

 

今回のテーマは、老化と脳の関係です。前回のブログでご紹介しました平沢弥一郎先生のご著書「足の裏は語る」にも、直立能力と脳の老化について以下のように書かれています。

大脳の老化は、やがて独り立ちを困難にさせる。そして、九十歳を超えた人でも、大脳の働きが老化していない人は、一人の例外なく両足をきちんと揃えて立つことができる。

そしてまた、この様な人は、頭脳も明晰であるそうです。

平沢先生は、独自のチェック法により、人間の立つ能力と健康状態を調べています。

平沢式健康度チェック法

  1. 素足で両足を揃えて立ち、目の高さの前方の一点を凝視する。フラフラしてこれが出来ない人は、神経内科的に異常がある場合が多い。
  2. 静かに目を閉じて十五秒間そのままの状態を続けることが出来れば異常なし。
  3. 前方の一点を凝視したまま、出来るだけ静かに左足を一歩前に出す。次に右足を静かに前方に出して、左足と右足をきちんと揃えるようにして立つ。両足先がきちんと揃っていればOK。
  4. 最後にこの動作を、目を閉じて行う。これが完全に出来ていれば最終的に合格となる。

これらが出来る時は、神経系はもちろん骨格や筋肉、内臓機能、さらに情緒などが、全体的総合的にバランスよく調和し、かつ安定していることを立証すると、平沢先生は記しています。

これに似たものに、ロンベルグの試験があります。ドイツの神経内科医モーリッツ・ハインリッヒ・ロンベルグ(1795年 – 1873年)によって開発されたもので、次のようなテストを行います。

  1. 開眼状態でまっすぐ立ってもらう。
  2. 開眼状態でまっすぐ立てることを確認する。
  3. 眼を閉じるよう指示し閉眼してもらう。
  4. 閉眼すると揺れる、もしくは倒れてしまう。

ロンベルグ徴候が陽性(身体機能が異常)というのは以下のように2つの要件を満たす場合に判断します。

  1. 被験者は開眼していれば倒れない。
  2. 被験者は閉眼すると倒れる。  

目をつぶることで、視覚による代償をなくすこができます。

まっすぐ立つことは、視覚(目)、前庭感覚(耳)、固有感覚(全身)の3つの感覚により制御されています。

  • 視覚は、直立姿勢を判断するための情報を与えてくれます。
  • 前庭感覚は、頭部の動きと重力に関する頭位についての情報を与えてくれます。
  • 固有感覚は、荷重情報、身体部位の相対的な位置情報を与えてくれます。

ここで、固有感覚とは? となると思いますので、もう少しわかりやすくお伝えします。

『固有覚』の感覚を大きく4 つに分けたのが以下になります。

  1. 位置覚(身体各部の位置)
  2. 運動覚(運動の状態)
  3. 抵抗覚(身体に加わる抵抗)
  4. 重量覚(重量を感知)

    ・・・・・・・・・・・・・・・・
    ・深部痛(筋肉や関節などの痛み)

上記1~4の感覚は、関節、筋、腱の動きなどから、身体各部位の位置、運動の状態、体に加わる抵抗、重量を感知する感覚になります。

例えば目を閉じた状態で、じゃんけんの、「グー」・「チョキ」・「パー」の形をつくると、ちゃんとできていると思います。これは、固有感覚が情報を脳に送っているため、目を開けていなくても正しく手の形をつくれるのです。

目をつぶってまっすぐ立つ際にも、これら固有感覚の情報を総動員して身体バランスをとっています。

閉眼片足立ちテストの年齢別データを以下に示しますのでご自分の状態をチェックしてみてください!

 

平衡性チェック(閉眼片足立ち)

平衡性チェック(閉眼片足立ち)

【出典:中央労働災害防止協会】

上の表からわかることは、平衡バランス能力は20代前半をピークにその後は確実に衰えていくということです。すなわち脳の老化は、20代から少しづつ始まっているということです。

次に、目を開けたまま片足立ちで20秒間立つことが出来るか? というテストについてお伝えします。

京都大学ゲノム医学センターと愛媛大学老年神経総合心療内科の共同研究で、開眼片足立ちと脳のラクナ梗塞(小さな脳梗塞)の関連性について以下のような結果が出ました。

研究対象者は平均年齢が67歳の男性546名、女性841名で開眼片足立ち保持時間を60秒まで測定。

結果は1030名の人が最長の60秒に達し、89名が60秒未満、120名が40秒未満、148名が20秒未満でした。

ラクナ梗塞の数は20秒未満の人で統計学的に有意に多いことが判明。また、20秒未満の人は認知機能が有意に低下しているという結果も出たのです。

冒頭の平沢弥一郎先生は、「老化は脳から」と述べています。脳が衰えると、まっすぐ立てなくなり、スムーズに歩けなくなります。

そのためにも脳を衰えさせないことが大切です。

今までお伝えしてきた片足立ちの平衡性のトレーニングは、脳トレにもなります。

そしてまた、片足立ちを保持するためには、重心の動揺を吸収できる関節や筋肉の柔軟性も大切です!

筋肉の強化やストレッチなども有効ですので、毎日少しづつ実践してみてください。

最後に歩くことが何よりも大切だと思います。「」という字の「」が右の足の裏を表し、「」が左の足の裏を表すそうです。

人間は直立二足歩行をするようになったため脳が発達したといわれます。しかしこれは正しいのでしょうか?

今までお伝えしたように、脳の機能が発達していないと、まずはまっすぐ立てないのです。すなわち脳が発達したから、直立二足歩行ができる様になったといえるのではないでしょうか。

脳の老化を遅らせるためにも、運動や歩行が大切だというお話でした。

 

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足は健康の基本です!

 

今回のブログのテーマは、足と健康についてです。

足は立つ歩くなどの動作の起点となるとても大切な部分です。この足がいま危機に瀕しているのです。

私も臨床の現場で、外反母趾などの変形を起こしている足を目にする機会がかなりの頻度であります。原因には、様々な要因がありますが、やはり一番は、足に合わない履物を履き続けた結果だと思います。

ハイヒール

特に女性のハイヒールは、人間の骨格や運動学から言っても、かなりのマイナス面があります。ハイヒールの批判をすると、女性からお叱りを受けるかもしれませんが、足の変形や機能障害は全身障害へと発展してしまう大変重要な問題ですので、あえて取り上げていきたいと思います。

男性はハイヒールを履くことが無いのでよくわからないかと思いますので、ハイヒールについてその特徴などをご説明いたします。

ハイヒールとは、かかとがつま先より7cm以上持ち上げられるものと定義されています。(5cmでも体にはよくない)

ハイヒールの欠点を以下に示します。

  • ハイヒールはかかとの接地面が「面」ではなく「点」であるためバランスが悪い。
  • 階段でバランスを崩しやすい。
  • 排水溝の穴に挟まり折れる。
  • 点字ブロックの凹凸でバランスを崩す。
  • 道路の溝にはまりバランスを崩す。
  • かかとからつま先への重心の移動がスムーズに行えない。

女性だけでなく実は男性もかかとを上げる靴を履いている方がいます。それはシークレットシューズと呼ばれるもので、ナポレオンやスターリン、ヒトララーなども履いていたそうです。

男性のシークレットシューズは、権威者がその威厳や、まやかしの神格性のための自己演出用アイテムとして用いたのに対して、女性のハイヒールは美しさを求めている点で、それぞれの違いがありますが、どちらもそれなりの心理的効果もあるようです。

ハイヒールは、現代の纏足(てんそく)と言われるほど体にとっては悪いもので、次のような問題が起きています。

外反母趾

  • 外反母趾などの足の変形(足底アーチが無くなる開張足など)
  • 拇趾で踏みしめられなくなり、巻き爪になる。
  • 痛い足のせいで姿勢が悪くなる。
  • 魚の目
  • 捻挫
  • 腰痛
  • 不妊

また、かかとが高い事だけが悪いのではなく、ゆるすぎる靴もいけません。靴の中で足が動いてしまい、先端の「捨て寸」の部分に食い込んで指が変形してしまうこともあるのです。

先の細い靴は、そこに足が食い込んでしまうので、更に変形を助長します。最近では男性も先のとがった靴を履いている方をよく見かけますが、注意が必要かもしれません。僕はあの靴を見ると、悪役プロレスラーのアブドーラ・ザ・ブッチャーご愛用の凶器シューズを思い出してしまいます。

この様に足はとってもデリケートで大切な部分なのです。

ヒトの一対の足には52本の骨と64の筋肉と腱、76の関節、そして靭帯が複雑に機能し全体重を維持し、また移動させている。

人体の中で最も骨の数が多く、一歩進めるたびに体重の1/4強の負荷がかかり、走ると体重の約3倍の負荷を支える能力があります。

また、身長の60%の高さから飛び降りて着地する際、足の裏には体重の4倍以上の負荷がかかるのです。

イタリアのルネッサンス期の芸術家レオナルド・ダ・ビンチ(1452~1519)は、「あし」を絶賛しています。

足は人間工学上、最大の傑作であり、そしてまた最高の芸術作品である

足の研究者として有名な故平沢 弥一郎(ひらさわ やいちろう)先生は、名著「足の裏は語る」の中で、足と人間の重心などについて、様々な研究をされています。

平沢先生は、ご著書の中で現代人の立ち構えが、怪しくなってきていると警鐘を鳴らしています。

足の裏の重心の位置が、だんだんと踵(かかと)寄りに移行し始めてきて、いわゆる「ふんぞり返り」の立ち構えになってきているというのです。

1972年頃(昭和47年)と、この本が出版された1992年頃(平成4年)の比較として、ピドスコープ(接地足底投映装置)という足裏から重心を測定する装置で、膨大なデータをとりました。

足長(踵からつま先まで)を100とした場合、1972年以前は重心の位置が踵から47%であった。

それが、1992年頃のデータでは、40%まで後退してきたというのです。

その原因は、構造的には足の指の関節(中足指節関節)が機能低下を起こしているためと述べていますが、これは表面的な解釈で、もっと深い人間の内面的な原因があると平沢先生は語っています。

立ち構えには、「身構え」と「気構え」があり、とくにこの「気構え」が大切であるといっています。

人間は何か興味を持ったことに対しては、身を乗り出して前かがりになります。この興味や希望の喪失が「気構え」の喪失につながると考えられるそうです。

希望の「望」の字は、月が地平線から上がってくるのを、今か今かと待ち望んでいる人の姿からの象形文字だそうで、「気構え」の喪失とは、生きる「希望」を忘れてしまっているからではないかと平沢先生はお考えになっていました。

「からだ」とは人間が二本の足の裏で、しっかりと立ち構えているさまを表す「からだち」(軀立ち)という大和言葉に由来しています。

また、「歩」という字は、「止」が右の足の裏を、「少」は左の足の裏を表していて、それが合わさると歩くという字になるのです。面白いですね!

立つ、歩くことの基本に大切な足があります。この足をいたわるためにも、履物には気を付けていただきたいと思います。

ガラスの靴が合うのは童話のシンデレラだけなのです。

 

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