北海道胆振東部地震の影響

 

地震イラスト

今回のブログテーマは、「北海道胆振東部地震の影響」です。私の住む札幌でも様々な震災の爪痕がいまだに回復していない状況ですが、谷井治療室にご来院下さる患者様の体調も震災後から明らかにおかしいのです。

  • 地震酔い
  • 疲れ
  • だるい
  • 不眠
  • 集中できない
  • いつもの症状が強く出ている

この様に、北海道地震の後から体調不良を訴える患者様が激増しています。私の個人的な主観では、普段よりも20%位は筋肉のコリ(緊張)を強く感じます。

具体的にどんな人が今回ダメージを受けているかというと、全体的に敏感体質の人です。

  • 車酔いしやすい人
  • 猫背やストレートネックの人
  • 背骨の歪みの強い人
  • 胃腸の弱い人

ただし、この様な敏感体質の人だけでなく、私たち一人一人が、大なり小なり何らかの影響を受けているのは間違いありません!

私が20代の書生時代の頃、有感地震を百発百中で当てるという患者様に出会ったことがあります。この患者様は、地震の来る一週間くらい前になると、気分が悪くなって嘔吐してしまうというのです。

そして、その後に必ずと言って良いほど地震が発生するから驚きです。当時の私には、何故そのようなことになるのか、不思議でなりませんでした。

正直言ってこの患者様は、この能力のせいで相当苦しんでいました。それを何とかしてほしくて、治療院に施術を受けにきていたのです。敏感過ぎることは、生きずらいということですね!

地震予知に関する研究をしていた先生がいまして、その先生は大阪大学の故池谷元伺(もとじ)名誉教授です。

池谷先生によると、地殻が割れる岩盤破壊による電磁波の発生を指摘しています。これはいわゆる圧電効果(ピエゾ電気)の様なものだと思いますが、これによる影響で動物の異常行動が起きたり、地震雲か起きたりと様々な変化が起きるのではないでしょうか?

この影響はきずかないだけで、その地域の人はみんな受けているのです。もしかしたら、皆さんの頭痛や目まい、肩こりなども、こんな所から来ているかもしれません。

そもそも地球そのものが大きな磁石であり、北極がS極で南極がN極です。人間の身体も電気的な存在であるし磁気的な存在でもあります。

また、人の身体は受信機でもあるし発信機でもあるのです。

ここまで見えない力の影響を論じてきましたが、見えないから無いといったら、ラジオやスマホの電波話どうなるのでしょう?

もっとも見えないものを否定したら、私の仕事も成り立ちません!ハッキリ言って私の仕事は一般的な学校教育の知識から言ったら、かなりヤバいトンデモ系の仕事なのです。

私が診断で用いるキネシオロジーテスト(筋肉反応テスト)は見えないエネルギーをとらえる技法だからです。

このキネシオロジーの原点の一つに、ダウジングというものがあります。これは主に地下の水脈や鉱脈を見つけるために用いられてきました。大地からの見えないエネルギーを読み取る技法なのです。

一説によると、弘法大師空海の杖もダウジングに使われたのではないかとか、旧約聖書に出てくるモーセの兄のアロンの杖も同様の使われ方をしていたのでは?と言われることもあるほどです。

これらの一見するとトンデモなダウジングも、日本の公的な機関で使われてきた歴史があるのです!

それは、「水道局」です。

私も実際に札幌市水道局と東京都の水道局に電話をして確認したところ、28年前にはそのようなことをして地中に埋設している水道管を調べていた方々がいたという確かな情報を得ました。

さらに東京都の担当者は、この技術は眉唾ではなく、慣れた人が行うとかなり正確に調べることができるというお話までいただいたのです。

このダウジングというものは、L字型の金属の棒を両手に1本づつ持って、その棒の動きによって地下の水道管に流れている水流から来る見えないエネルギーを測定しているのです。

皆さんどうですか?天下の水道局でもこのような技法を用いていたのです。ちょっと前までは水道局にもダウザー(ダウジングをする人)がいたのです。

この様に見えないエネルギーは確実に存在するし、その影響を人は受けているのです。ただし、あまりにも過敏になって、体調の悪い人は体の軸が狂っている場合があります。コマ回しのコマや、やじろべえもそうですが、中心軸が狂っていると、うまくいきません。

人の身体も軸の狂いがあると、様々な外的影響を受けやすくなるのです。これを整体やカイロプラクティック、オステオパシーなどでバランスをとると地震の影響を最小限に抑えることもできると思います。

今回は、北海道胆振東部地震の影響であまりにも体調を崩している方が多いので、この様なテーマにしました。

 

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肩こり・腰痛・坐骨神経痛・椎間板ヘルニア・ぎっくり腰・めまい・頭痛・脊柱管狭窄症・自律神経失調症・五十肩・膝の痛み、股関節の痛み等、様々な症状の根本原因を施術する整体治療院 。あん摩・マッサージ・指圧師の国家資格取得者「札幌 キネシオロジーの谷井治療室」です。

全国どこでも遠隔施術も承ります。https://www.taniithiryousitu.com/distant-healing/
札幌市営地下鉄大通駅から徒歩3分と好アクセスです。

ご予約は 011-261-7866 にお電話下さい。

札幌市のキネシオロジーの谷井治療室のホームページ

北海道札幌市中央区南2条西5丁目6-1ロジェ札幌25-901

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自分でできるEFT心と体の整え方

 

今回のテーマは「EFT」です。EFTとは、Emotional Freedom Techinic の略で、感情を開放するテクニックです。

なぜ今回のテーマをこのEFTにしたかというと、このブログを書いている2日前に起こった北海道胆振東部地震があり、札幌在住の私も少しでも、何かのお役に立てたらと思ったためです。

日本人は欧米人に比べてとても我慢強いと思います。これは明治以降続いている儒教をもとにした修身や道徳教育によって我慢を美徳としたすり込みがあるためではないでしょうか?

私は欧米人の様に自分の感情をある程度は表に出せた方がよいと思います。EFTによって、抑圧された感情をクリーニングして、心と体をリフレッシュしていただけたらと思っています。

EFTは、心の中に溜まったネガティブな感情をクリーニングして、ポジティブに置き換える技法です。

ちょうどお部屋の掃除と似ています。部屋の掃除をする時はまず、いらないものを捨てるところから始まりますが、心のクリーニングも同じです。

まずはネガティブな感情をクリーニングして、その後にポジティブな感情を入れて終了とします。

EFTは、もともと Dr.キャラハンのTFT(思考場療法:Thought Field Therapy)という療法から派生したものです。TFTがどのようにして生まれたかといいますと、次のような逸話があるのです。

水恐怖症で悩む女性がいました。彼女はシャワーを浴びるのも苦痛なほどです。キャラハン医師は、ある日プールの見えるところでこの女性を治療していました。

彼女は水を見るとお腹の具合が悪くなるという訴えから、キャラハン医師はキネシオロジーで使う胃のツボを刺激することを思いつきます。目の下の胃のツボを刺激すると、この女性のお腹の痛みは治まり、突然プールの方へ駆け出し水遊びをしだしたというのです。

この経験からヒントを得たキャラハン医師はキャラハンテクニックを開発します。そしてこれからTFTが生まれたのです。

このキャラハンテクニックの第1期生であったゲーリー・クレッグ(Gary Craig) が、もっとシンプルな方法はないかと研究の末、編み出したのがEFTなのです。

EFTはTFTと遜色ない効果を示すといわれ、85%物結果が期待できるとされています。さらにその効果の持続性は半永久的ということです。

私も10年位前にEFTのプラクティショナーとアドバンスのセミナーで学びました。EFTは様々な治療法との親和性もよく、他の代替療法との併用も可能なので大変重宝しています。

EFTの基本的な考えは、病は自分の内にあるということです。今回の震災や台風などの影響で乱れた心と体も、自分の内側を整えれば外的な環境はどうであれ、ずっと楽になると思います。

EFTの細かいやり方は、文章では伝わりづらいので、ブログのトップにユーチューブ動画を張り付けましたので、ご参考にしてみてください!

 

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ぎっくり腰の整体治療とは?

 

ぎっくり腰治イラスト 札幌ぎっくり腰専門整体治療院 谷井治療室

最良のぎっくり腰治療は、身体のバランスをとることです!

ぎっくり腰は、なった人にしか分からない大変辛いもので、魔女の一撃などと形容されるほどの激しい症状ですが、いったいその原因は何なのでしょうか?

一般的には腰部捻挫とか急性腰痛症などと呼ばれ、その原因は腰部筋肉や筋膜の損傷、腰椎の椎間関節を包む関節包の捻挫、椎間板の問題などといわれます。

私の臨床では、ぎっくり腰にはある程度の個人差はあれど、治療法としては大差がないのです。問題個所をキネシオロジーテスト(筋肉反応テスト)で診断し、そこを調整してあげれば改善していきますし、再発の予防にもなります。

私の妻も小学5年生から、ぎっくり腰には大変悩まされてきました。器械体操をしていて、無理なストレッチがきっかけでなったと聞きます。

その妻も、私が施術をするようになって以来、20年以上ぎっくり腰にはなっていません。やはりバランスをとることは大切です!

妻もぎっくり腰歴は長かったですが、私が見た最年少の患者さんは小学校低学年の男の子でした。お父さんに連れられてきたのですが、その原因はお父さんに脅かされてびっくりしてその瞬間にぎっくり腰になったというのです。

もう一人同様のケースがあるのですが、谷井治療室に来た患者様で、奥様とケンカして怒りがこみあげた瞬間にぎっくり腰になった方がいます。その方いわく、以前にも似たようなことがあったそうで、大学生の時に、たまたま泥棒を見つけて、義憤にかられ追いかけようとした瞬間に、ぎっくり腰になったというのです。

これらのケースでわかることは、感情的な問題でもぎっくり腰になるということです。よく時代劇などでも、暗闇から突然刺客が現れ、ビックリして腰が抜けて動けなくなるというシーンがありますが、これなども同じ原理です。

さらに言えば、怪談物などで幽霊や妖怪に出くわしてビックリして腰が抜けるのも同じで、恐怖とか驚きというのは、腎経の気を損なうことにつながります。この腎経の気は腰痛と大変関係が深いのです。

腰を支える筋肉といえば、普通は背中側の筋肉を思い浮かべますが、実はお腹側の筋肉も大変重要で、実際には腰椎を取り囲む筋肉全てが施術の対象になります。

重量挙げの選手が腰にベルトをしますが、あれは筋肉だけでは支えきれないものを、外側からベルトできつく固定して腹圧をかけるのです。そうすると腰骨が安定してケガの予防になるのです。

一般人はここまでの事は必要ありませんが、腰を痛めた際のコルセットなども同じ原理です。

先程ぎっくり腰の原因は諸説あるといいましたが、日本腰痛学会誌では、椎間板性の疼痛がその最右翼と考えられています。

皆さん、金属疲労をご存知ですか?針金を曲げ伸ばししていると、亀裂が入り折れてしまうあれです。実は椎間板にも同じ現象が起きるのです。

 

そして、椎間板に亀裂が入って損傷した際の痛みがぎっくり腰だと説明されていて、その数は全体の70%に上るそうです。結構な割合ですね。

それでは、この椎間板性疼痛が、ぎっくり腰の原因なのでしょうか?

それは違うと思います。椎間板性疼痛は結果であり原因ではないのです。なぜ椎間板性疼痛になったのかの原因があるのです。

それはやはり体のバランスが悪いからなのです。アンバランスだと、一点に無理な圧力がかかり、そこが結果として損傷していきます。その結果として椎間板の繊維輪などに亀裂が入るのです。

これらの理由から、カイロプラクティックやオステオパシー、整体などでバランスを調整することが大切であることがわかります。

私はぎっくり腰の患者様に「痛める前に前兆予兆はありませんでしたか?」と必ず聞きます。すると、ほとんどの方が「腰が張っていた」「腰が重かった」「少し腰が痛かった」などの前触れを感じていたのです。

この様にぎっくり腰になる前にコップの水はいっぱいになっており、何かをしてギクッとなったというのは単なる引き金(トリガー)にすぎません。

谷井治療室でぎっくり腰の施術を行うには、骨をボキボキ鳴らすような強い刺激の施術は一切行いません。苦痛の少ないソフトな方法で全身のバランスを整えるのです。

これによりぎっくり腰の早期改善と再発の予防につながります。

具体的には、骨盤の仙腸関節がポイントになります。個々のバランスが整うか否かで、回復が全然違うのです。

谷井治療室では骨盤ブロックという道具を使い、。この仙腸関節を無理なく調整いたします。

ほとんどのぎっくり腰は、何もしなくても1~2週間で激しい痛みは改善されます。しかし根本的なバランスは治っていませんので、また無理をして再発を繰り返すのです。

ぎっくり腰を繰り返すと、椎間板ヘルニアに移行するケースがあります。そして椎間板ヘルニアから、いずれは脊柱管狭窄症へと移行する確率が高いのです。

そのようにならないためにも、適切なバランス調整が必要です!

ぎっくり腰もそうですが、予防に勝る治療はありません。

ぎっくり腰でお悩みの方、札幌 谷井治療室にぜひご相談ください。

 

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整体治療で効果が出ない人の特徴

 

今回のブログのテーマは、「整体治療で効果が出ない人の特徴」についてお話していきます。

結論から言って、整体治療を行っても結果が出ないのは、回復力の差が原因のことが多いのです。

長年にわたり臨床の現場に立って多くの患者様を診させていただき感じることは、一見同じようにみえる腰痛症状でも、施術をしてすぐに結果が出る人と、なかなか結果が出ない人がいることです。

元気な女性 札幌整体治療院 谷井治療室

その原因は、地力の差にあります。

それでは、その地力とは何なのでしょうか?

それは生命力といってもよいし、細胞一個一個の活力といってもよいでしょう。私の施術では、キネシオロジーテスト(筋肉反応テスト)という診断法を用います。その時に同時に患者様の筋力をチェックするのです。

Oリングテスト

例えば親指と小指を合わせてチェックするO(オー)リングテストというものがあります。これを行うと明らかに筋力の低下を示す方がいます。実はこの筋力というのは、様々な要因で低下するのですが、それぞれの要因を考慮しても、なおかつ筋力低下を起こしている患者様がいるのです。

この筋力はある意味で、生命力の現れととらえても過言ではありません。

  生命力=回復力

生命力とは同時に回復力ですので、実は治る治らないの差はこんなところにあるのです。

あとは、たとえ治ったとしても治療効果の持ちがぜんぜん違います。生命力の強い人は、数ヶ月は、ある程度のレベルを維持できますが、そうでない方はすぐにバランスを崩してしまいます。

それだったら、施術で生命力(地力)を上げればいいじゃないかというかもしれませんが、これがなかなか難しい問題です。実は治療で補えないものが3つあります。

  1. 睡眠
  2. 食事
  3. 運動

これらの生活習慣の問題は、患者様お一人お一人の問題であり、日頃の不摂生の尻ぬぐいを治療で補うことは不可能です。

まず寝不足があったら、確実に生命力はダウンします。(睡眠負債

また食事は身体をつくる材料ですので、粗悪な食事(材料)でできた身体は細胞レベルで質の低下を起こします。これらのことを、キネシオロジーテスト(筋肉反応テスト)でチェックすることもできます。

患者様に様々な食材を手に持ってもらい、キネシオロジーテスト(筋肉反応テスト)を行うと、筋力が強くなる物と、逆に筋力が抜けてしまう物があります。

筋力が強く保持されるものは身体に良いもので、逆に筋力が抜けるものは身体に悪いものです。インスタント食品、スナック菓子、コンビニ弁当など添加物の多いものは筋力が抜けるものです。

あとは、化学薬品や漢方薬でも、筋力低下を起こすものが多くあります。

酒やタバコなどの嗜好品や栄養ドリンク剤なども、量の問題もありますがエネルギー低下を起こすものは確実にあります。

私がカイロプラクティックを教わっていたある先生は、ぎっくり腰で全く動けない植木職人の患者さんが担ぎ込まれてきた際に、その人が大酒飲みと知ると、「あなたの腰が良くなるまで、自分も酒をやめるから、あなたもそれに付き合いなさい」と指導していました。そして患者さんもその迫力に押され素直にそれに応じたのです。

私にはこんな迫力はないので、こういう指導法はできませんが、飲食に対し小々耳の痛い話をしなくてはならないこともあります。

食品や薬品は相性もあり、もともと地力の強いタフな人は案外と様々なものに適応範囲が広いのですが、生命力の落ちている人は、あらゆるものに拒絶反応を示すこともあります。

治療で補えない最後の運動に関しても、やはり適度に運動の習慣を持っている方の方が、元気度が違います。運動をしている人の身体は、気の通りがよく細胞一個一個の活性が高い感じがします。

逆に普段運動の習慣がない方は、気の流れが悪く、どこかよどんだ感じで細胞の活力も低い感じです。

細胞内にあるミトコンドリアは、エネルギー生産工場であり、人間の活動には欠かせません。実は運動によってこれらミトコンドリアの数が増えるのです。逆に運動をやめてしまうと、1ヶ月くらいで元の数に減ってしまうといわれています。

この様なことからも、やはり継続した運動習慣が大切かと思います。

その他にも精神的ストレスも大変生命力を落とします。

生命力が落ちてしまう要因の一つに、骨格的な歪みや機能障害があります。骨盤や背骨が歪みますと、神経伝達も悪くなり、生命力が極端にダウンします。逆にこれらが正しく整うと生命力や治癒力がぐんとアップします。

これら骨格的なバランスの専門家は、カイロプラクティックやオステオパシーの治療家になりますので、信頼できる先生がいるのであれば、その先生に骨格的なバランスを調整してもらうのもいいと思います。

患者様が各自で気を付けてもらう生活習慣と、整体治療などで体のバランスをとることが、車の両輪の如く機能すれば生命力あふれる健康体になることも不可能ではありません。

そのためにはちょっと努力も必要ですので、皆さんも頑張ってください!

 

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腰痛の根本的治療はバランスをとること!

谷井治療室にはお蔭様で、札幌市やその近郊から多くの患者様にご来院いただいておりますが、どんな症状の方が多いのかといえば、一番が腰痛や肩こりだと思います。

その他にも坐骨神経痛、ぎっくり腰、頭痛、吐き気、めまい、自律神経失調症など数え上げたらきりがありませんが、やはり腰痛・肩こりが主訴の代表格です。実は現代医学では腰痛の85%は原因不明なのです。このお話はまた後でしますね!

腰痛の85%は原因不明

最初は腰痛や肩こりで来た患者様も、後になってから、「実は〇〇も調子が悪いのです」などと打ち明けてくれるケースもあります。

例えば医者として、それらの症状すべてに対応するとしたら、整形外科、内科、耳鼻科、皮膚科、脳神経内科、心療内科など全ての知識がなければ対応できません。

私は医者ではないし、それだけの知識すべてを勉強することなど絶対無理です。

しかし、私には医者とは違うアプローチがあります。人の体にはもともと治る力が備わっているのです。

ヒポクラテス

医学の父、古代ギリシャのヒポクラテスは、「身体には自ら不調を治す働きがある」と指摘しています。

また「『病気』というのは失われたバランスを身体が取り戻そうとしている状態なのだ」とも述べ「この働きの有無が生きているものと生きていないものを区別するのだ」といっています。

これをふまえヒポクラテスは「自然こそが最良の医者である」という方法論を提示しました。

昔の医者はこの様な考えが根本にあったのですね。

しかし、今の病院では表面的な症状に対する、対症療法(たいしょうりょうほう)が主になっているように思います。

私も、整形外科に勤めていたことがありますが、腰痛の患者に対して、レントゲンやMRIなどで骨折、脱臼、変形などの変化が見つからなければ、原因不明ということで、痛み止めの服用か、湿布、物理療法(電気をかける、温めるなど)などの対症療法しかありませんでした。しかし、対症療法のみを繰り返していくと、身体はどんどん悪くなっていきます。

谷井治療室では、キネシオロジーテスト(筋肉反応テスト)、徒手筋力テスト、可動性検査などを駆使して、レントゲンやMRIなどには写らない真の原因を探求していきます。

カイロプラクティックの世界にも、イネイトインテリジェンス(先天的知能、先天的治癒力)という考えがあり、この働きを邪魔している椎骨をアジャストすることで、後はイネイトが働いて治ると信じられています。これをメジャー治療といいます。

逆に、うわべの症状に対する治療は、マイナー治療となります。

東洋医学でも、「気」の概念をもとに、本治(ほんち)と標治(ひょうち)という考え方があり、本治とは病気の本質を治療することで、標治とは病気の表面的な症状に対して治療をすることです。

「急なれば即ちその標を治し、緩なれば即ちその本を治す」と言い、治療を急ぐ時には標治を施し、急がないときには本治を施しなさいとされています。

東洋医学においては「病を治すには必ず本を求む」と言いまして、最終的には必ず本治を行わなければいけないと言っています。

古代のヒポクラテス医学も、カイロプラクティックも東洋医学も、ともに人間本来の自然治癒力を働かせることで、根本的に健康に導こうとしています。

変な例えになりますが、現代西洋医学と私の施術をマンガに例えると、ブラック・ジャックと、北斗の拳といったところでしょうか。

ブラックジャックは、華麗なメスさばきなどの技術を駆使し、自らの力のみで結果を出していきます。(作者の手塚治虫さんは 大阪帝国大学附属医学専門部を卒業し、医師免許を取得しています)

かたや、北斗の拳は経絡秘孔(けいらくひこう)という謎の?ツボを使って活殺自在に活躍します。こちらは、生かすも殺すも経絡秘孔に刺激を加え、後は身体に仕事をさせるのみです。

とはいっても、ブラック・ジャックの手術も、最終的に傷が治っていくのは、自然治癒力の働きなのです。

ただ私の施術は、メスや注射や薬を使えませんので、外から刺激を与え、その後は自然治癒力にまかせるかたちになります。

お蔭様で、この施術により過去に多くの患者様が健康を取り戻しています。

しかし、これで全てが良くなるといっているわけではありません。以前ある治療家が、次の様なことを言っていました。

一流の治療家とは、治るものとそうでないものを見分ける能力で決まる

すなわち、自分の施術の適応かどうかを見極める能力が大切だということで、治るべきものを治しているということです。

宮本武蔵

一流の剣豪の一人である宮本武蔵も、相手の力量を見極める能力に長けていたと思います。60余回の真剣勝負に一度も負けたことがなく、戦乱の時代を生き抜いてきたということがそれを証明しています。

ただ、そんな武蔵も超人でも無敵でもなく、島原の乱では、一揆軍の投石によって負傷しているのです。この様にある意味、人間的な一面を持つ武蔵が真剣勝負に負けなかったということは、やはり勝てる条件の中で戦っていたといえるでしょう。

孫氏の兵法にある様に、彼れを知りて己を知れば、百戦してあやうからず。(敵情を知って味方の事情も知っておれば、百たび戦っても危険がない)ということです。

では実際の臨床の現場ではどうかというと、確かにある程度の見極めは必要ですが、最終的にはやってみないと分からないというのが本音です。

なぜならば、施術後は自然治癒力にまかせるということで、自分の力量だけでは推し量れないことが多すぎるからです。人事を尽くして天命を待つ心境です。

だからこそ、病名や症状にとらわれることなく、自分の土俵で勝負することが大切で、先程、現代医学では腰痛の85%は原因不明といいましたが、レントゲンやMRIなどの映像上、明らかにこれが原因ですとわかるものが、15%しかないのです。

実際は15%よりもっと少ないと思います。画像診断で問題個所を特定して、実際にそれをもとに手術をしても、腰痛が改善しないことも多々あるのです。

この様に多く見積もっても15%しか原因が特定できない腰痛の、残り85%に我々治療家は果敢に踏み込むのです。

この85%に踏み込むには、ちょっとした水先案内人が必要になります。それは、現代科学の粋を結集した測定機器ではなく、人間の持つ原始感覚の応用です。

この原始感覚を使って腰痛などの原因を調べる方法が、先程お伝えしたキネシオロジーテスト(筋肉反応テスト)なのです。

根本的な治療をするということは、生命の根本的な部分にコンタクトしなければなりません。そこにはレントゲンやMRIなどの測定機器が入り込む余地はありません。

そして、東洋医学的な本治(根本的な治療)やカイロプラクティックなどの目指しているゴールは治すことではなく、バランス(調和)をとることなです。この様な全身のバランスもレントゲンなどの画像には写りません。

このバランスを感じる能力も、身体の中の原始感覚を用いたキネシオロジーテスト(筋肉反応テスト)が有効に活用され、検査→治療→再検査と患者様の身体の声なき声を聴きながら施術を進めるのです。

これができなければ、せっかくの治療も闇夜の鉄砲の様に単なる暴力になってしまいます。

この様に我々治療家は、本質的なバランスを取ることが治療の目的であり、治すのは患者様の自然治癒力なのです。そして、ここに原因不明の腰痛85%に踏み込む鍵があるのです。

 

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科学者はなぜ神を信じるのか 2

 

今回は、前回のブログに引き続き、三田一郎 著、「科学者はなぜ神を信じるのか」の後編です。

前回は、コペルニクスとキリスト教会との関係を中心にお伝えしましたが、今回はガリレオ以降のお話になります。

ガリレオ・ガリレイ

ガリレオ・ガリレイ

ガリレオといえば、知らない人はいない程の有名な科学者で、皆様ご存知のように、彼もまた教会の圧力によって、不遇な晩年を送るはめになったのです。

それは、ガリレオの唱える地動説が当時の教会の教えにとって、都合が悪かったためです。今の時代の人からすれば、教会の考えはバカげていると思えますが、当時はガリレオの方が異端者として罰せられたのです。

ガリレオは、「宇宙は第二の聖書である」という趣旨の言葉を残していますが、目の前の現象を丹念に観察し研究した結果、この宇宙という第二の聖書の言葉を解読していったのです。

しかし教会は、紙の聖書と自分たちの権威に固執し、現実を見失いました。

ガリレオ裁判などでも思うのですが、当時の教会の聖書に対する理解や解釈の誤りは、今の常識からは明らかです。

しかし、当時は今よりも科学水準が低かったため、教会の人間は、その知識の範囲内で聖句を解釈し、また自分たちに都合のいいように理解してしまいました。

そういう意味では、ガリレオは教会の人たちよりも、はるかに真理に対して進んでいたのですが、教会の思惑がその障害となってしまったのです。

治療の世界でも、カイロプラクティックなどの治療法は、アメリカ医師会の弾圧に遭い、多くのカイロプラクターが投獄されました。獄中で死亡したカイロプラクターもいたほど大変な弾圧でした。

逮捕されたカイロプラクター

逮捕されたカイロプラクター

新しいものが世に出ると、それに困る人たちが、抵抗勢力として必ず妨害してくるというのは、いつの時代にも起こるものです。

次に、カイロプラクティックの診断法の一つに、キネシオロジーテストというものがあります。これは、見えないエネルギーをとらえる技法で、「氣」を調べるテスト法といってもよいでしょう。私も診断法として活用している大変便利なものです。

しかし、カイロプラクターを標榜する治療家でも、このキネシオロジーテストには拒絶反応を示す人も多いのです。もともとカイロプラクティックの一派から生まれたものなのに、自分達で理解できなかったり、うまく使いこなせないなどの理由で「インチキ」の烙印を押すものもいるのです。

このキネシオロジーテストの中にも様々な流派があり、狭量な治療家による他流派への批判や足の引っ張り合いもあります。こういうところは、人間の愚かなところで、なんだか宗教間の争いとよく似ています。

キネシオロジーテストとは、見えないエネルギー(氣)をとらえる技法で、実はこのエネルギーは今の科学では測定できないものです。

このエネルギーを聖書から読み解くと、次のような箇所に行き着きます。

主なる神は、土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり、その鼻に命の息(Breath of life)を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった。(創世記の2章7節、新共同訳)

この様に神が「命の息」を入れて人は生きる者となったとされていますが、このエネルギーは、同じく現代の測定機器では測れないものです。

キネシオロジーテストは、この命の息の一部をとらえているのではないかと考えています。

このエネルギーを人はいろいろな表現を使って表しています。『氣(中国)』、『オルゴン(ライヒ)』、『生命場・ライフフィールド(ハロルド・サクストン・バー)』、『プラーナ(古代インド)』など。これらはいずれも、生命の本質を表しているのです。

因みに、日本の神話の神様である生産日神【いくむすひ(び)】の「イク」は「イキ」(生き、息)と同根で、霊魂を生き生きと活動させる徳のある神様の意味だそうで、聖書と不思議な共通項を感じます。

話しを書籍に戻すと、著名な科学者の中には神を信じる者がほとんどだそうです。

アインシュタイン

アインシュタイン

アインシュタインは、一般的に無神論者だと誤解されていますが、間違いなく神を信じていました。彼は若い頃にキリスト教会に失望し、彼独自の神の概念を持ちました。ただし、彼自身の信じる神とは、擬人化され、人格化された、人間を大きくした様な神ではないそうです。

ホーキング博士

ホーキング博士

今年お亡くなりになった、ホーキング博士も、自らが無神論者だと公言してしていたそうですが、それは彼の表面的な部分で、実際は彼も自分自身の信じる「神」をもっていたと、著者は述べています。

しかし、ホーキング博士と、カトリック教会の関係はちょっと微妙で、教会はビッグバン理論を「神の存在証明」として歓迎しました。ホーキングが、特異点を証明したことを教会は、神の存在を確かなものにした功労者として最大級の賛辞を送ったのです。

しかし、この本によると、ヨハネ・パウロ2世は、ホーキングに対し次のように言ったそうです。

ビッグバン以降の宇宙の進化を研究するのはおおいに結構です。しかしビッグバン自体を探求してはなりません。それは創造の瞬間であり、神の御業だからです

ヨハネ・パウロ2世といえば、1979年に、ガリレオへの謝罪の言葉を述べ、科学と宗教の融合を宣言した教皇です。その教皇が、この様に教会に都合の悪い研究はしないよう、ホーキングに圧力をかけたのです。

これでは、ヨハネ・パウロ2世の、ガリレオに対する謝罪は、単なるパフォーマンスで、本質的には何も変わっていないと受け取られます。ホーキングが既存の宗教を信じなくなるのもわかるような気がします。

私も治療師の立場から神を信じるか否かと問われれば、信じると答えます。ただし、ここで言う「神」とは何でしょう?

著者は、神と宗教についてこう述べています。「宗教という言葉は往々にして、『神』と『教会』と『宗教』を混同しています。神は信仰者が崇拝する相手です。教会は神を礼拝する人間の集まりです。宗教は人間が神の教えを伝える手法です。教会や宗教は、人間がやることですからしばしば間違いを犯します。しかし、神は間違わないと定義されています」

現在の宗教も同じで、キリスト教も、イエス様とイコールではないし、仏教もお釈迦様とイコールではなく、儒教も孔子様とイコールではないのです。

そもそも、聖書(新約)も、仏典も、論語も、その作者は創始者達ではなく、後の者たちが書いたものなので、創始者オリジナルではないのです。

続けて著者は、「『教会』や『宗教』の活動に熱心に参加することと、『神』を自分の心の中で信じることは、イコールではありません」と述べています。

究極的には、一人一人が信じるものを「神」と呼んでいるのではないかと思います。故に神が人をつくったと同時に、人が神をつくったとも言えるのではないでしょうか。

話しを治療家と神に戻すと、ほとんどの治療家の先生方は、生命エネルギーの偉大さを、臨床の場から直接感じ取っていると思います。身体の歪みが治るのも、痛みや痺(しび)れが治るのも、治療家が治しているのではなく、何か大いなる力が働いた結果だと思うからです。

確かに、自分が治してやろうなどと考えて施術をしたら、まず自分が疲れてしまいます。やはり大いなる力に委ねる部分が必ずあります。最終的には施術という行為が、祈りへと昇華されていくのかもしれません。それぐらい治療家はある意味、無力で、その無力さを知るが故に、「神仏」に祈るのではないでしょうか。

西洋の諺に、「神が治し、人が金をとる」というものがありますが、まさしく言い得て妙です。

私が国家資格を取る際にお世話になった専門学校は、浄土真宗長生派が母体の学校で、仏教の教えの中から、「霊肉救済」ということに重きを置いていました。この長生療術も阿弥陀様のご利益が、見えない形で働いていると信じて施術をしているのです。

目に見えない生命エネルギーを含めた全人的治療を行う上で、最終的には大いなる存在に対しての感謝や畏敬の念を抱くのは自然な成り行きです。

著者は言います。「不思議な現象に出会ったときに最初から『神様がお作りになったのだ』と言う人は、絶対に科学者ではありません。科学者のくせに神を持ち出す卑怯な態度である」

確かにあらゆるものに「神様」を持ち出すと、これはどうしてなのだろう?なんでなんだろう?という疑問や探求心も失われ、思考停止状態に陥る可能性もあります。

臨床の現場でも、なぜ痛みが出ているのか?なぜ筋肉に緊張があるのか?なぜ治ったのか?などについて、それは「神様」がそうしたのだから・・・と言ってしまったら、元も子もありません。

神を信じることと、何でも神様神様と他力的、依存的になることとは違うと思います。目の前のコップの水を飲みたければ、祈ることよりも、自分の手で口元にコップを持ってくることです。

著者は言います。人間には神をすべて理解することは永遠にできません。しかし、一歩でも神により近づこうとすることは可能です。近づけばまた新たな疑問が湧き、人間は己の無力と無知を思い知らされます。だからまた一歩、神に近づこうという意欲を駆り立てられます。

この様に考えると、全ての科学者は、疑問、回答、疑問、回答の中で、何かに近づこうとしていたのではないでしょうか? そして、その何かとは「神」だったのかもしれません。

治療家も同じで、施術を通して、生命や宇宙の法則に触れることで、「神」や「仏」などへの畏敬の念が芽生え、そこに一歩でも近づこうとしているのではないでしょうか。

最後にに私の大好きな金子みすゞさんの詩をご紹介します。

『蜂と神様』      金子みすゞ

蜂は お花の中に   

お花は お庭の中に   

お庭は 土塀の中に   

土塀は 町の中に   

町は 日本の中に   

日本は 世界の中に   

世界は 神様の中に   

さうして さうして 神様は   

小ちゃな 蜂の中に。

この様な考え方は、一神教の原理主義の人にはないかもしれませんが、我々日本人の中には、DNAの中に深く根付いているのではないでしょうか。

実は、アインシュタインの宇宙観、宗教観とも似ていると思います。原子の中に宇宙があり、宇宙の中にも原子がある・・・このフラクタルな世界観は、小さな蜂から大きな宇宙まで、その全てに神様が宿るという金子みすゞの世界観と相通ずると思います。

そして、こうした考えであれば、もっともっと世界が平和になるのかもしれません。

 

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キネシオロジーにおける徒手筋力テスト

札幌整体治療院 谷井治療室 キネシオロジーテスト画像谷井治療室での臨床検査法の柱になるのが、キネシオロジーテスト法です。この検査法は、その発祥の原点として、AK(Applied Kinesiology.アプライドキネシオロジー:応用運動機能学)が基礎になっています。

アプライドキネシオロジー(AK)は、アメリカのカイロプラクターであるジョージ・グットハート(George Goodheart)が1964年に発表したものです。ジョージ・グッドハートはケンダル(kendall)の筋力テスト法を使って、患者の前鋸筋(ぜんきょきん)をテストして弱化を検出しました。そして、前鋸筋を触診して、起始部に筋肉の硬い硬結を発見したため、その硬結をマニピュレーションしたところ、前鋸筋の筋力が改善したのです。

この発見が、AK(アプライドキネシオロジー)の発祥とされています。先程、ケンダルの筋力テスト法について述べましたが、この筋力テスト法は、正式には徒手筋力テスト法と呼ばれるもので、一般的にはMMT(Manual Muscle Testing)と呼ばれます。

ケンダル以外にも、ダニエル(Daniels)らによって、基本的な徒手筋力テスト法が発表され、医療の現場で活用されています。

MMTの目的

徒手筋力検査の目的は、個々の独立した筋力を評価する事です。例えば、腕を挙げる筋力を測ろうとしても、人間の身体は一つの動作に対して、様々な筋肉が協調して働いてしまいます。

腕の前方挙上、すなわち肩関節屈曲(可動範囲:0~180°)に関わる主な筋肉は、三角筋前部、大胸筋上部、烏口腕筋になります。腕を挙げる力を何らかの測定器や、ダンベルなどの重りを使用して、筋力を測定しようとすると、腕を挙げる事に関係する全ての筋肉に加え、全身の筋肉が腕を挙げる動作に協調的に働いてしまいます。これにより腕の前方挙上に関わる筋力以上の力を発揮してしまうのです。

また、腕の挙げ方を工夫すれば、腕の力があまりなくても重い物を持ち上げる事ができてしまいます。 (トリックムーブメント:Trick Movement)

これでは個々の独立した筋肉の筋力を測定するといった目的から外れ、筋力検査の正確性が失われてしまいます。

そこで、これらの要素を極力排除した形で個々の独立した筋力を調べる方法として、徒手筋力テスト法が開発されたのです。

徒手筋力テスト法(MMT)には、その他の目的も含んでいます。

  1. 末梢神経損傷や脊髄損傷の損傷部位の決定。
  2. 関節、筋、神経系の障害による筋のバランスや関節変形の予想を立てたり、腱板断裂などの筋・腱損傷の判断にも役立つ。
  3. 筋トレや筋ストレッチの部位や、その方法の決定や判断に役立てる。
  4. この検査はそれ自体各関節運動になるので、筋力増強訓練として役立つ。また、PNF(神経筋促通法)にも応用できます。
  5. 治療内容が適切であったかどうかの再評価にも使えます。

MMTの判定基準

MMTの判定基準には、0~5の6段階による評価基準があります。

5:(正常)Normal 重力と強い抵抗に抗して完全に運動できる

4:(優)Good 重力と中等度の抵抗に抗して完全に運動できる

3:(良)Fair 重力に抗して完全に運動できる

2:(可)Poor 重力を除けば完全に運動できる

1:(不可)Trace 筋のわずかな収縮はみられるが、関節は動かない

0:(ゼロ)Zero 筋の収縮が全く認められない

上記のような判定基準は、医療の現場では必須のものです。しかし、我々整体治療師はこの基準を覚えることも大事ですが、別の観点からこの徒手筋力テストを行えることが最重要になってきます。

アプライドキネシオロジーでは、一般的に三角筋や広背筋、腸腰筋などを検査筋(インジケーターマッスル)として用います。この時に、徒手筋力テスト(MMT)の要領で正確に筋力テストを行えることが要求されます。

この際に用いる検査筋は、正常な機能を有する筋肉を使いますので、MMTの判定基準で5(Normal)の筋力があることを確認します。何らかの理由で筋力低下を起こしている筋肉は、疲労しやすく、エラーが出ることがありますので、検査筋には使えません。

また、筋力低下を起こしている筋肉があれば、それも把握しておく必要があります。

徒手筋力テスト(MMT)とアプライドキネシオロジーの違いは、MMTは、目的とする筋肉の筋力を検査するだけですが、キネシオロジーテストの目的は、検査筋を使って治療の必要な個所や、その調整方法などをチェックすることにあります。

たとえ徒手筋力テスト(MMT)の評価で、5(Normal)の筋力を有する筋肉でも、キネシオロジーテストでは、場合によっては筋力低下を起こします。

筋肉は脳からの命令を、神経を介して受け取り収縮しますが、キネシオロジーテストにおいて、様々な条件設定を行い筋力テストを行うと、実際に正常であった筋力が低下するのです。

この様に、人の筋力はあらゆる条件において一定ではなく、様々な条件によって強くもなれば、弱くもなります。

では、人の筋力は、どの様なことで低下してしまうのでしょうか?

  • 食事、栄養、酒、タバコ
  • 薬、食品添加物、農薬
  • 運動
  • 骨格的歪み、関節機能障害、筋肉・腱・靭帯・筋膜などの障害、内臓の問題など
  • 休養、睡眠
  • 精神、感情、ストレス
  • 環境
  • その他

これらの事に問題がなければ、人はエネルギッシュに、健康で健全な生活を送れますが、どこかに問題があると、筋力低下を起こす要因になります。

筋力低下を起こすということは、究極的には人体細胞の一個一個が活力低下をおこしているということです。すなわち生命力の低下を起こしているのです。

これらの問題個所を、キネシオロジーテストで調べ、改善させることで健康に導くのが施術の目的となります。

当然、治療だけでは補えない問題(食事、運動、睡眠など)の生活習慣の改善も必要になります。

この目的達成のために、谷井治療室では、徒手筋力テスト(MMT)や、キネシオロジーテストを活用して体の声を聴いております。

筋力低下(生命力の低下)を起こしている部位を、生命力あふれる状態に導けますようこれからも全力でサポートさせていただきます。

 

 

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波動ブームと遠隔治療

札幌でカイロプラクティック、オステオパシー、整体治療、MTS療法を自分なりにカスタマイズしてオンリーワン治療を日々進化向上させています。

それと並行して、自分なりに遠隔治療の研究も行ってきました。私がまだ東京に住んでいたころ、波動ブームというものがありました。波動ブームとは、江本勝氏がMRAという波動測定器を開発者のロナルド・ウェインストックから教えられ、その体験から「波動時代への序幕」という本を出版して起きたものです。

その後も、MRAをもとにして、LFT、MAX、BICS、QRS、MIRSなどの国産波動測定器が開発されました。また同時期に、ドイツの測定器として、Dr.フォルのEAVが紹介されたりもしていました。

私も東京晴海の健康博覧会にて、江本勝氏に直接お会いし波動測定のデモを見せていただきました。また、同じ会場に、Dr.フォルも来ていて、EAVのデモを行っていたことを覚えています。

波動ブームは、どちらかというと純粋に波動の研究という面よりも、ビジネス面が先行していたと思います。MRAという機器の初代器はMRAオリジナルと呼ばれるもので、日本には16台しか存在しないという代物でした。当時私がお世話になっていた銀座治療院の院長先生がその1台を所有していたのです。

その治療院には、MRAオリジナルの後継機であるMRAスペシャルも1台ありました。そこに在籍中に、関係各所に取材に行かせていただき、MAXやBICS、LFT、QRSなどの波動測定器を実際に見ることができ、それぞれの関係者にいろいろとお話を聞かせていただくこともできたのは、今思うと大変貴重な経験だったと思います。

ビジネス目的の波動ブームはその後下火となり、火付け役の江本勝氏もお亡くなりになった今、一体あの時のブームは何だったのだろうと思うことが良くあります。確かにいかがわしい人たちが、お金儲けのために、かなりいい加減な方法で波動測定器を販売していたのも事実です。

MRAも私が知っている当時の販売価格は、1250万円でした。今では考えられない価格です。その後価格が急落して、700~800万円台にまで下がりましたが、それでもなお考えられない値段です。

MRAのを分解して内部を調べた人は、その値段とはかけ離れた内部構造の粗末さに驚いたそうです。

このMRAという波動測定器は、ラジオニクスという波動測定器のデジタル版というもので、実際には機械が能動的に何か目に見えない波動を測定してくれるものではなく、オペレーターの感性によるところが大きいものなのです。

それを知らずに、夢の波動機器だと勘違いした人たちが、自分が購入したMRAを使いこなせず、単なる高い玩具を買ってしまったということになったのです。

大枚をはたいて購入した人たちは、騙され感が強くなり、販売元に抗議しましたが、販売側は使えないのは機械のせいではなく、購入者の測定技術が悪からだということで、議論は平行線のままでした。

こんなこともあり、波動測定器や波動ブームは結局インチキだったという結論になってしまったのです。

確かにある面ではインチキだと私も思います。売る側も買う側も、これで一儲けしようとの意図が見え見えでしたので、こんなインチキな人たちが起こしたブームは、インチキという結果に終ることが、当然の帰結だったと思います。

グレシャムの法則である、悪貨は良貨を駆逐するの例えでは、悪貨が流通した際には、良貨は仕舞い込まれてしまいますが、波動ブームも一時は儲け主義の人たちがはびこりました。

流行ものは廃りものといいますが、この様なブームも過ぎ去り、金儲けを目論んでいた人たちも姿を消していきました。

そして純粋に波動や氣の研究をする人たちだけが残ったのです。悪貨が去り、ようやく良貨の時代になったともいえるのです。

私は決して良貨ではありませんが、悪貨でもないかなと思っています。まあ、そんなことよりも、この波動ブームの時に私が興味をもったのが、MRAのルーツであるラジオニクスなのです。

カイロプラクティックのテクニックの一つであるキネシオロジーとラジオニクスの操作法はとても共通項があるのです。もっというと、カイロプラクティックとラジオニクスは、とっても近い間柄なのです。

カイロプラクティックの創始者であるD.D.パーマー(D. D.Palmer 、1845~1913)は、ラジオニクスの開発者であるアルバート・エイブラムス(Dr. Albert Abrams 、1863~1924)と親交が深く、パーマーはエイブラムスのことを『エレクトロニック・カイロプラクティック』と呼んでいたほどなのです。

そして、エイブラムスの弟子であるルース・ベイマー・ドラウン女史(Ruth Beymer Drown 、1892~1963)は、実はカイロプラクターなのです。このドラウン女史の開発したラジオニクスは、“ホモ・ヴィブラ・レイ・インストゥルメント” とよばれるもので、検出部分にゴム製のスティックパッドが付いており、そこを擦ることで、その抵抗感により測定をしていたのです。

何だか専門的な話になってしまって、これ以上ディープな世界に行ってしまうと、わけが分からなくなってしまうので、この辺でやめておきますが、とにかくこのラジオニクスが、私の遠隔治療の研究に大変役に立ったのです。

腰痛も肩こりも単に筋肉のコリと片付けることもできますが、波動の世界から見るとまた別の世界が見えてきます。カイロプラクティックだけでなくオステオパシーの世界でも、様々なエネルギーワークがありますが、波動や氣の概念が無いと理解できないものもあるのです。

人間を肉体だけでなく、氣という存在として捉えないと、キネシオロジーテストも成り立ちませんので、今後もこの方面の研究を続けられたらと思っています。

 

 

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上部頚椎の整体治療

アトラス画像

【アトラス】

カイロプラクティックなどにおいて、頚椎は大変重要な治療箇所です。頸椎は機能的にも頭を支えており、脳から全身へ、全身から脳へと伝達される神経が集まっている要所になります。

また、首は前後左右と様々な方向に動かすことができるかなり自由度の高い部位です。その反面、弱い部分もあり、頚椎ヘルニアや頚椎症性神経根症、むち打ち(頚部捻挫)、頚部脊柱管狭窄症など障害の出やすい部位でもあります。

さて、治療においてメジャーポイントとなる部位は、どの様なところになるかというと、その部位が全身にどの程度の影響力を及ぼしているかということになります。影響力の大きい所は、その部分が変われば、その影響下にあるその他の部分全てにも連鎖的に影響が伝播し、改善が期待できます。

逆にあまり影響力の無い部位では、そこが変わっても他への影響が少ないため、全身状態の改善には至らないことになります。この様なポイントをマイナーポイントと呼びます。

カイロプラクティックの世界では、上部頸椎を施術するテクニックが、私の知っている範囲ですが、いくつか存在します。カイロプラクティックの創始者であるD.D.パーマーの息子、B.J.パーマーによって開発された、HIO(Hole in one、またの名をターグルリコイル)テクニックがその代表です。

このテクニックは、メジャーポイントを頚椎1番ないし2番と定めアジャストするテクニックで、これにより全身を調整しようと考えられたテクニックです。B.J.パーマーは、人間の根源的な生命エネルギー(イネイト・インテリジェンス)の宿る場所は、脳幹部だと考えていました。

その脳幹に一番近い脊椎が、頚椎1番ということで、ここを治療すれば最も効果的にイネイト・インテリジェンスが働くと考えたのです。頚椎は下の画像の様に最上部の1番(C1)から、最下部の7番(C7)までの7つの椎骨によって構成されています。

【ウィキペディアより】

頚椎一番は、上から見ると環状の形をしているため環椎とも呼ばれ、頚椎2番は、歯突起という軸状の部分が特徴的なので、またの名を軸椎と呼びます。火葬場で骨上げの際、喉仏(のどぼとけ)と呼ばれるのは、この頚椎2番です。正面から見ると、仏様が坐禅をしている姿に似ているところからその様な呼び名が付きました。

この頚椎1番と2番の間には正中環軸関節(せいちゅうかんじくかんせつ)という、ほかの頚椎にはない特殊な形状の関節が存在します。この頚椎1番と2番の二つで、首の回旋運動の約50%を担っているのです。

この回旋の可動域の大きさだけを考えても、この上部頚椎の重要性が分かると思います。

頚椎1番のことをアトラスと呼びます。アトラスとはギリシャ神話に出てくる神様のことで、巨躯を以て知られ、両腕と頭で天の蒼穹を支えるとされる神様で、冒頭の図がそれになります。

頭を下から支える頚椎1番をアトラスになぞらえて、その様に呼んでいるのです。因みに頚椎2番は軸椎の名の通り、アクシス【axis】と呼ばれ、アクシスは軸という意味なので、軸椎はそのままの意味になっています。

ここまで、上部頚椎について構造と機能についてお伝えしましたが、頚椎1番は、後頭骨と環椎後頭関節(かんついこうとうかんせつ)と呼ばれる関節で結ばれています。頚椎1番が歪むと、首の上に頭が正しく乗らなくなります。頭部には脳や目、耳、鼻などの感覚器官も存在するため、頭の位置が定まらないと大変な不都合が生じます。

この様な状態になると、身体は防御反応として筋肉を緊張させます。その結果、肩こり、めまい、頭痛、吐き気、耳鳴りなどの症状が出るようになるのです。この時の頚椎1番の歪みは小さすぎてレントゲンやMRI、CTなどでは判別できません。

人間は数十ミクロンの歪みも、感じ取っているのです。例えば歯と歯の間に、何か食べ物が挟まると、大変不快に感じます。この時歯の間に挟まったものの厚みは、数十ミクロンなのです。

頚椎も同じで、たった数十ミクロンの歪みが発生しただけでも、身体はそれを不快だと判断し、筋緊張が起きます。

これを、肩や首がこっているからと、単にマッサージをして筋肉だけを緩めようとしても、根本の頚椎の歪みが残ったままでは、すぐに筋肉は固まってしまいます。やはり、なぜ肩や首がこったのか?という根本的な原因を調べ、その部位を治療する必要があるのです。

そのために、谷井治療室では、キネシオロジーテストと触診を重要視しております。これによりメジャーポイントの特定がかなりの精度でできます。その際メジャーポイントとして特定される個所に、頚椎1番などの上部頚椎が含まれることが多いのです。

頚椎1番には、あまたの治療法が存在しますが、当院では患者様に負担の少ない、安全な、独自の施術法を採用しております。頚椎1番を正確に矯正することは、その影響力から考えると、全身の治療をすることと同じであるとも考えられます。頚椎1番は、それ位大切な部位なのです。

実際の臨床では、その他の部位の調整も絡めていきますが、メジャーポイントとしての頚椎1番がしっかり調整されていると、その他の調整箇所が少なくて済みますし、劇的に症状の改善が起きることも少なくありません。

以前、技は1ミリずれたら効かないと言った人がいました。人間である以上、完璧ということはできませんが、少しでもその精度を高める努力をこれからも続けていきたいと思っています。

 

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MTS療法という治療法

 MTS療法とはどんな治療?

MTSとは、Muscle(筋力) Testing (テスト)Socius(仲間、ラテン語)の頭文字をとったものです。MTS療法は、母子小指対立筋などのインジケーター筋を使って、徒手筋力テストを行いながら、問題の箇所を調べる治療法で、カイロプラクティックのAK(アプライドキネシオロジー)が、この検査法の原点になっています。

MTS療法を開発したのは、恩師である東京の浦野喬義先生と仰る方です。浦野先生にお聞きしたところによると、もともとは鍼灸師の資格を取得し、その後、オステオパシーの世界で学ばれたそうです。

そして、その当時アメリカから帰国して、日本でカイロプラクティックを普及しようとしていた、塩川満章先生にカイロプラクティックを学んだそうです。浦野先生は、塩川スクールの1期生で、私も同じ塩川スクールを卒業しております。ちなみに私は17期生ですので、浦野先生は大先輩に当たります。

その後は、独自の道を進み、現在のMTS療法に至ったということです。私もご縁あって、MTS療法にお世話にり、今年で22年になります。東京で4年、その後、私が札幌に引っ越したため、札幌で18年間、浦野先生のご指導を受けてまいりました。

北海道に来てからも、私がMTS療法を続けてこられたのには、大きく2つの理由があります。一つは北海道の先輩治療師の方々が、MTS療法の教育の場を整備してくださったことです。現在、MTS療法を学べる場所は、東京以外では北海道と九州のみです。それぞれの場所で、会場を用意したり事務手続きなどを行って下さる方の恩恵で、札幌の地でもMTS療法を学び続けることができるのです。

二つ目の理由は、浦野先生が毎年、北海道まで来てくださったことです。それも1年も休まずにです。浦野先生と私とでは、親子ほどの年の差があります。歳のことをいっては失礼ですが、よくあの御歳で毎年、北海道まで来てくださったと、ただ感謝あるのみです。

MTS療法を学ぶには、初級、中級、上級の基礎学習をそれぞれ1年づつかけて行うため、これだけでも3年(現在は2年に短縮)かかります。またその後に応用の学習が続きます。初級はカイロプラクティックの考えや各テクニックの概要などで、塩川スクールを卒業し、その在学中からスクール講師の治療院に弟子入りしていた私には、もう一度カイロプラクティックのおさらいをするような感じでした。

MTS療法、一年目の初級受講時に、私はちょっとした事件を起こしてしまいました。若気の至りで、初級担当講師の沽券を傷つけてしまったのです。その講師はMTS療法の中では、一目置かれていた先生らしく、再受講の先輩方もたくさん訪れていた程の、人気の高い先生でした。

その日は、カイロプラクティックのガンステッドテクニックの講義でした。担当講師が骨盤のレントゲンフィルムを手に、説明をしていたのです。ガンステッドテクニックのレントゲン分析には様々な法則がありますが、その講師は明らかに間違った説明をしていました。

私は、すかさずその間違いを指摘しました。皆の前で恥をかかされたその講師の顔は、みるみる真っ赤になっていき、険しい表情でこちらをにらみつけてきたのです。正直、マズイと思いました。

私は、塩川スクールを卒業していたので、ガンステッドテクニックは基本中の基本でした。学長の塩川満章先生が、最も得意とするテクニックが、ガンステッドテクニックだったため、塩川スクールにもその色が強く反映されていたのです。ガンステッドテクニックは、技術の習得にも時間がかかるため、2年間、毎週ガンステッドの授業があったほどで、いかにこのテクニックを習得するかが、ステイタスになっていました。

そしてまた、私は塩川スクール在学中から、ガンステッドテクニック講師の治療院に弟子入りしていたため、レントゲン分析には少々自信があったのです。そこの治療院では、患者様に提携病院でレントゲンを撮ってもらうことが多々あり、その写真を分析しやすい様に線引きするのが、全て私の仕事になっていました。

皆様、シャーカステンをご存知でしょうか。今では何でも電子化されてしまい、レントゲン画像も、モニターにそのまま映し出すことができますが、以前は黒くて大きなフィルムに現像されていました。現像されたフィルムをシャーカステンに差して裏から光にかざして見るのです。私も患者様からお預かりしたレントゲンフィルムをシャーカステンに乗せ、ガンステッドパラレルルーラーという定規を使って、腸骨の歪みや、腰椎のローテーション、メジャー側の特定、ADの計算など、様々な作業を一人でこなしていました。

毎日ガンステッド漬けの日々だったので、お蔭様で、レントゲンを見れば、線引きをしなくても、おおよそのことが分かるようになっていました。

その様な中で、MTS療法の初級の授業でガンステッドの間違った講義を聞いてしまったため、思わず指摘してしまったのです。その後、この講師とは何となくギクシャクした関係になってしまいました。今ではこの講師も、MTS研究会をお辞めになったと聞きます。もうお会いすることもないかと思いますが、申し訳ないことをしたと、とても反省しています。

その当時、同じ志を持ってMTS療法を学ぶ同期の治療師は、20人以上いましたが、年々減少して行き、現在では数名を数えるのみという状況です。MTS療法を学ぶ治療師の先生は全国で100名以上いますが、過去に辞めて行った治療師の先生は、その10倍以上いるのではないでしょうか。

MTS療法は、1年目の治療師でも理屈は分かるが、30年以上の治療師でも、これを行うのは難しいという治療法です。理屈が分かるのと、それを体現できるのとは別問題なのです。

例えば、野球のイチロー選手に、バッティングの手解きを受け、その理論や理屈が分かったとしても、イチロー選手の様にバッティングをすることはできません。

MTS療法も同じで、浦野先生に治療を教えていただいても、すぐにMTS治療ができるわけではないのです。たゆまぬ反復練習を行って、自分の中に落とし込まなくては、できるというレベルにはならないのです。(たいして出来ていない自分が言っても説得力はありませんが・・・)

MTS療法に入門してきた治療師の中には、明日からすぐに使える治療技術を教えてほしいと、入会してくる先生もいると思います。この様な先生方は、単純な反復訓練の修行に耐えかねて、辞めて行ってしまうのではないでしょうか。辞めてしまう理由には、根が続かないということと、もう一つ理由があると思います。

MTS療法は、もともとカイロプラクティックなどで開業していた治療師の先生方が、「百尺竿頭に一歩を進む」の禅語の如く、治療の技術は、ある程度のレベルに達しているが、なおその上に一歩を進もうと志して、浦野先生に教えを乞う形でスタートしたものと聞きます。

この様な経緯から、一から十まで教えてもらおうと思って、MTS治療の門を叩くと、期待外れに終わってしまうのではないでしょうか。

ただここで注意しなくてはいけないのは、何事にも「守」、「破」、「離」というものが存在する様に、MTS治療も浦野先生のコピーを目指すのではないと私は思っています。

MTS治療には、決まった型は無いのです。浦野先生も基本的なことは教えてくださいますが、全て自分と同じようにせよとは言いません。(言われても出来ないというのが本音ですが)

十人の治療家がいれば、十通りのMTS治療があってしかるべきなのです。カイロプラクティックの世界でも、B.Jパーマー、ガンステッド、トムソン、ピアーズ、ディジョネットなどの名だたるカイロプラクターは、それぞれ源流は同じでも、強烈な個性を放つ独自のテクニックを開発しました。また一流は一流を知るの如く、お互いをリスペクトしている点も素晴らしいと思います。

私が書生時代にお世話になっていた治療院は、ガンステッドテクニックを主に行っていました。そこの先生が次のような印象的な言葉を残しています。「日本では、ガンステッドテクニックを行う治療院は沢山あるが、ガンステッドシステムを行う治療院はない」というものです。

たしかに、始めから終わりまで、ガンステッドクリニックのシステムを導入することは、レントゲン撮影の問題などで、不可能です。しかし、それをクリアしたとしても、ガンステッドテクニックのみで治療を行うとなると様々な壁に突き当たると思います。

究極的には、治療テクニックやそのシステムは、目の前の患者様のためにあるものです。患者様をテクニックにはめ込むのではなく、テクニックが患者様に歩み寄ることが肝要だと思います。それはMTS治療でも同じです。

MTS療法と浦野テクニック

MTS療法も別の呼び方をすれば、「浦野テクニック」となります。浦野テクニックであるMTS治療は、浦野先生のものであり、いくらそれをまねしても、浦野先生にはなれないのです。

野球でも同じで、その昔、王 貞治選手の一本足打法を、まねようとした選手は何人もいましたが、結局、王選手以上の成績を残した人はいませんでした。

宗教も同じで、仏教の教祖はお釈迦様ですが、その分派である各宗派の宗祖がそれぞれ別に存在するのです。誰もがお釈迦様の様になりたいと修行をしていても、そこになかなか到達できません。

キリスト教も、教祖はイエス様ですが、その分派は無数にあり、皆がイエス様の様になりたいと目指していますが、結果は皆さまがご存知の通りです。

治療の業界は、浦野先生の真似だけで飯が食えるほど甘い世界ではありません。私も現在に至るまで、苦戦の連続です。北海道に来たばかりの頃は、浦野先生が心配してくださり、私に会うたびに「谷井君、食えているか?」と、よく声をかけてくださいました。浦野先生にご心配をかけるわけにもいかないので、かなり厳しい経営状況でも、その都度「はい!」と答えていました。今でも決して楽な状況ではありませんが、お蔭様で無事に生活させていただいています。

私のもう一人のMTS治療の師は、渋谷の山崎整骨院の山崎徹先生です。山崎先生のMTS治療に対する姿勢には、頭が下がる思いです。私生活全てがMTS治療に直結しているという生き様で、私には到底まねのできないことです。

MTS治療も技術優先ではなくて、人間性とか生き方などの部分が重要であるということを、山崎先生はその背中を通して教えてくださいました。

山崎整骨院の門下生は、通常はそこを卒業したら、浦野治療室のスタッフに入ることがほとんどでしたが、私は諸般の事情で北海道に住むことになったため、それはかなわなかったのです。

浦野先生の内弟子としてMTS治療を学んだわけではないですが、私はそのことに引け目を感じたことは一度もありません。逆に北海道で諸先輩方から、新たなる観点の治療に対するご指導を頂いたりと、感謝することばかりです。これらの事が自分の中のMTS治療と、良い意味での化学反応を起こして現在があると感謝しています。

お釈迦様の十大弟子の一人にアーナンダ(阿難)がいます。彼はお釈迦様の弟子の中で、一番悟りを開くのが遅かったと言われています。それは彼が美男子だったからだとか、いろいろと諸説ありますが、彼は釈迦族出身で、最も身近に、そして最も長くお釈迦様のそばにいたのです。お釈迦様の説教を最も多く聞き、よく記憶していたので、「多聞第一」と言われていました。最も身近にいたがゆえに、悟れなかったのは、恵まれすぎた環境であるためだったからではないでしょうか。

仮に私のMTS治療の修行環境が、浦野治療室のスタッフという恵まれすぎた環境であったなら、そのことに甘んじてしまい、アーナンダの様に、かえって成長が遅くなってしまったかもしれません。その点では、少し厳しく不自由な環境であったことが、怠け者の私にはよかったのではないかと思っています。

今まで、出来の悪い私を育ててくださった、皆様に感謝をし、これからの治療家人生も、MTS療法を基軸に、楽しんで精進して行けたらと思っています。

 

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