頚性神経筋症候群とは?

頚性神経筋症候群に関連する頚部筋肉の画像

頚性神経筋症候群(けいせいしんけいきんしょうこうぐん、Cevical Neuro Muscular Syndrome)とは、首の筋肉(頚筋)の過度の疲労や過緊張により、頚部の筋肉の付着している頚椎や胸椎、後頭骨、側頭骨などに過度な負担がかかり、頭痛、めまい、吐き気、耳鳴り、自律神経失調症などが起こる疾患です。別名、頚筋症候群(けいきんしょうこうぐん)とも呼ばれます。

現代社会では、パソコンやスマートフォンなどが不可欠となり、その結果、下を向いた姿勢や、画面を同一姿勢で見続けることを強いられます。その結果、頭を支えるための首の筋肉は、過緊張を強いられ疲れ果てています。

そして「首こり」「肩こり」が起こり、それに付随して頭痛、めまい、吐き気、耳鳴り、自律神経失調症などや、うつ症状( 頚性うつ )なども現れることがあります。

東京脳神経センター理事長・脳神経外科医の松井孝嘉医師が、難治性の不定愁訴の患者の首後方にある筋肉に共通の異常を発見したことで命名された疾患群を「頚性神経筋症候群」「首こり病」と呼びます。

首の筋肉の異常

副交感神経の異常

首こりが原因で起こる疾患

頭痛めまい、吐き気、耳鳴り、自律神経失調症、うつ、イライラ、パニック障害、更年期障害、慢性疲労症候群、ドライアイ、ドライマウス、多汗症、不眠症、上肢の痛み・しびれ、機能性胃腸症、過敏性腸症候群、機能性食道嚥下障害、血圧不安定症、VDT症候群、眼精疲労、便秘症、起立性調節障害、ストレートネック肩こりなど

頚性神経筋症候群の診断

頚性神経筋症候群の診断の問題点は、本当の原因は病院の検査だけではわからないということです。例えば、レントゲンを用いて頚椎の歪みを撮影したとしても、そこには頚性神経筋症候群を鑑別診断できるだけの情報がありません。

単純撮影で写したレントゲン画像は静止画像で、それでは頚椎一つ一つの動きがわからないからです。

また、ダイナミック撮影(動的なレントゲン撮影)で撮影したとしても、それだけでは診断がつかないのです。何故かというと、これらの検査法ではあまりにも大雑把な診断であるため、微細な関節の動きや関節のズレや歪み(ミスアライメント)を発見することができないからです。

それから、頚性神経筋症候群の特徴である、頚部の筋肉の過緊張はレントゲンには写らないのです。基本的に骨(頚椎)に焦点を当てるために放射線の量を調整しているので、筋肉や靭帯などの軟部組織はレントゲンでは読影できないのです。

仮に、MRI(MRI=MagneticResonanceImaging:磁気共鳴画像診断装置)やCT(Computed Tomography)で撮影したとしても同じことで、そこには首こりの原因や、微細な頚椎のミスアライメントなどは写らないし、人間の目では読影もできないものなのです。

実際、頚椎のミスアライメントがほんの僅かあっただけでも、人の体は異常を感じ反応するのです。例えば、歯と歯の間に、調理用ラップ(クレラップやサランラップなど)程度の厚みのものが挟まったことを想像してみてください。調理用ラップの厚みは0.010mm~0.011mmくらいなのです。

この位の厚みのものが歯の間に挟まっただけでも、人間は不快感を感じるのです。首の骨のズレ(骨格アライメント異常)が、調理用ラップの厚さと同じ0.010mm~0.011mmズレていたとして、頚椎のレントゲン画像からこのズレを読影できる人はいないのです。

百歩譲ってこのズレを読影できたとしても、このズレは正常範囲のものか、異常なものか頚性神経筋症候群の原因になっているものかの判別は不可能です。

当院では、カイロプラクティックやオステオパシーなどの診断法を多角的に用い頚性神経筋症候群の原因部位を特定し、適切に調整いたします。

特にカイロプラクティックの検査法であるキネシオロジーテスト(筋肉反応テスト)によって、機能的な異常を捉え、調整個所や調整方法を決めていきます。

この機能的な異常とは、レントゲンなどには写らない神経学的な機能異常なのです。これにより、頚性神経筋症候群の問題個所の特定が可能になります。

頚性神経筋症候群の治療

私も以前、整形外科に勤めていましたが、病院では首こり、肩こりなどの患者さんには、電気をかけたり、首の牽引をしたり、ホットパックや遠赤外線ランプなどで温めたりといった画一的な治療になることが多いのです。

しかし、この様な対症療法的な物理療法では、首こりの根本的な治療にはなりません。

また、マッサージなどで首こりをもみほぐしても、施術を受けているときは気持ちがいいのですが、首こり、肩こりの根本的な改善にはつながりません。硬くなった筋肉を強く揉みすぎると筋繊維を破壊し、かえって首の筋肉を固くしてしまいます。

そして、頚部は非常にデリケートな部分であるため、強く揉んだ結果、めまいや吐き気を生じてしまうこともあるのです。

なぜ首こりが起こったのかの根本原因を治さなければ、首こりが改善されません。

当院では、札幌で唯一の頚性神経筋症候群の施術を行う治療院です。カイロプラクティックの検査法の一つである「キネシオロジー(筋肉反応テスト)」により、患者様の状態をオーダーメイドでチェックし、真の首こりの原因を調べ、問題となっている個所を追跡していきます。

首こりは全身の症状と関わっていますが、首こりの治療も頚椎だけでなく、胸椎や腰椎、骨盤、頭蓋骨、四肢の関節など全身を調整しなければ根本的には改善しないのです。

当院の施術は、カイロプラクティックオステオパシーの技術を用いて、ソフトに安全に、そして確実に問題個所(サブラクセーション:神経学的エラー)を調整します。これにより全身の神経学的なネットワークが正常になり、首だけでなく全身の筋肉が緩むのです。

当院では骨をボキボキしたり、筋肉を強く揉んだり、電気をかけたりは致しません。首こり改善に対し、本当に意味のある施術を行います。

アクティベータ・メソッドの様なソフトな施術法で神経系の誤作動を正常化させます。また、同じ症状を繰り返す慢性化した問題には、脳の誤作動記憶が関わっていることが多いため、PCRT(心身条件反射療法)にて調整を行うことで、より本質的な問題に迫ることができるのです。

頚性神経筋症候群の予防

首こりは、頭を支えている首の筋肉に負担をかけ過ぎた結果起きます。特に姿勢が大事で、うつむいた姿勢でスマホなどを長時間見ていると首こりが発生します。

首こり予防の第一は正しい姿勢を保つことです。下の図のように頚椎の角度が前傾すればするほど、首の筋肉や頚椎そのものにかかる圧は増えていくのです。

首の角度と頭の重さ

例えば、首の前傾が60度になると、頚部にかかる重さは27kgにもなるのです。これでは首も痛くなりますし、筋肉のこりもひどくなり様々な不定愁訴につながります。

頭の重さは、ボーリングの球と同じくらいの重さですので、それを全て首で支えるとなると、首の筋肉が過緊張を強いられ、結果としてストレートネックや頚性神経筋症候群などを誘発してしまうのです。よって姿勢の改善は最も重要なものの一つになります。

当院では、ストレートネック改善のための体操もご指導させていただきます。首こり治療と合わせて、これらの養生法を行うことで、お辛い頚性神経筋症候群の症状を根本的に改善いたします。

頚性神経筋症候群でお悩みの皆様ぜひご相談ください!

================================

肩こり・腰痛・坐骨神経痛・椎間板ヘルニア・ぎっくり腰・めまい・頭痛・脊柱管狭窄症・自律神経失調症・五十肩・膝の痛み、股関節の痛み等、様々な症状の根本原因を施術する整体治療院 。あん摩・マッサージ・指圧師の国家資格取得者「札幌 キネシオロジーの谷井治療室」です。

全国どこでも遠隔施術も承ります。https://www.taniithiryousitu.com/distant-healing/
札幌市営地下鉄中島公園駅から徒歩1分と好アクセスです。

ご予約は TEL: 011-211-4857 にお電話下さい。

腰痛や肩こりの改善なら札幌市の整体|国家資格あん摩マッサージ指圧師の谷井治療室トップページへ

北海道札幌市中央区南9条西4丁目3-15AMSタワー中島1503号室


健康と医療ランキング

にほんブログ村 健康ブログへ
にほんブログ村