痛みは気の不調のサイン

東洋医学では、「不通則痛、通則不痛」という言葉があります。

通じざれば則ち痛み、通ずれば則ち痛まずという意味です。

通るとは何を指すのでしょうか?

手の太陰肺経イラスト
手の太陰肺経

氣・血・津液(しんえき)という表現があります。

氣とは目に見えないエネルギー指し

血とは血液のことです。

津液とは血液以外の体液を示します。

不通則痛とは、これらの循環が悪いことが痛みの原因ですと言っているのです。

生きているとは、これらが過不足なく循環しているということです。

死とは、その循環が止まったことと言ってもよいでしょう。

痛みがあるということは、氣・血・津液の循環が悪く、部分的に死にかけているということです。

痛みとは、このままだとまずいよ!死んじゃうよ!という体の叫び声なのです。

谷井治療室で私が診断で用いているキネシオロジーテストは、もともとカイロプラクティックの検査法で、この体の叫び声を聞く一つの方法です。

ここで判明した箇所をもとにして、体が治りたい方へ導くのが治療の主眼であります。

しかし、導くという表現も正しくないかもしれません。

術者は、ただそこに寄り添うというか、そこに焦点を合わせるだけで、あとは患者さんの身体が自然に治っていくのです。

イソップ物語の「北風と太陽」のたとえと言ったところでしょうか。

申し訳ございません。ここのところは、感性なので文字や言葉で正確に表現できませんので、どうかお許しください。

身体が歪んで硬くなってしまったところは、その人の人生の歴史を物語っています。長年かけて積み重なった肉体的精神的ストレスの成れの果てです。

私も臨床の現場で、患者さんの背骨を調べていく中でそのような個所を見つけると、今まで辛い思いをしてきて「やさぐれ」たり「いじけ」たりした身体からの叫びを背骨から感じます。

そんなひねくれた背骨を、無理やり力ずくで元に戻そうとすると、かえって反発を起こし逆に痛みを出してしまいます。

こんな時はやはり身体の声を聴いて、ソフトに施術するに限ります。幸いカイロプラクティックにもオステオパシーにも、ソフトな刺激の治療法がありますのでご安心ください。カイロプラクティックのテクニックの中に、「アクティベータ・メソッド」と呼ばれるソフトな刺激の施術があります。

院長は北海道で唯一のAMI社公認アクティベータ・ネットワーク・ジャパン認定試験に合格した施術者です。(アクティベータ・ネットワーク・ジャパン認定者 >>

さらに当院では、PCRT(心身条件反射療法)を用いて脳の誤作動記憶からの問題も調整可能ですので、精神的なストレスなどが体に影響を与えているその根本的な原因からアプローチできるのです。

東洋医学

氣・血・津液の滞りの原因は、食生活の乱れや、運動不足、寝不足、過度なストレスなど色々ですが、いったんあるレベルまで悪化してしまったものは、その箇所を直接的にバランスを整える手技療法が有効です。

氣・血・津液(しんえき)の循環不良が長く続くと筋肉や靭帯が硬くなり、なかなか自分自身の力では元に戻れない状態になってしまいます。これは機械に例えると、錆び付いた状態です。

当院では、経絡(けいらく)や経穴(けいけつ=ツボ)を対象として診断と施術も行います。鍼灸治療などでつかわれる経絡や経穴ですが、鍼を刺入するだけが治療ではありません。鍼を刺さなくても経絡反応を調整することは可能なのです。

経絡現象は「気」の現象でもあります。気の流れの過不足を調べ、その滞りを調整することが経絡治療の第一義です。そのための方法論の一つが鍼の刺入になるだけで、それ以外の方法はたくさんあるのです。

当院では金属の鍼を体内に刺すような方法を取らず、安全で痛くない方法で経絡や経穴の調整を行いますのでご安心ください!

カイロプラクティック

カイロプラクティックではこの様な状態のことを「フィクセイション」と呼びます。こうなると、錆落としの作業が必要になりますが、人の体も同じで、硬くなった筋肉や靭帯、関節などを調整しなくてはならず、悪くなってしまった期間が長ければ長いほど回復にも時間がかかります。

このフィクセイションがもとになって、神経学的な機能障害が起きるとカイロプラクティックでは「サブラクセーション」と呼ばれ、治療対象箇所となります。

この様な部位を長年放置してしまうと、神経学的にも構造的にも組織学的にも変性が起こり機能障害が広範囲に波及してしまいます。

椎間板ヘルニア脊柱管狭窄症など変性疾患は急に起こるものではなく、長年の積み重ねで変形するものです。ですから予防としての施術の重要性が求められるのです。

そもそも、 氣・血・津液(しんえき)の循環が悪くなって体が錆び付くのには、様々な要因が絡んでいますが、主なものを以下に示します。

  1. 食事
  2. 呼吸
  3. 運動
  4. 想念
  5. 環境

体質改善には勿論、生活習慣を改めることは何よりも大切ですが・・・

よくマクロビオティックなどの食養家の先生が玄米菜食をすれば、どんな病気や症状もよくなるなどの極論も聞かれますが、ぎっくり腰や坐骨神経痛などで苦しむ人を目の前にして「痛みをとるために、玄米を食べなさい」とは言えません。

西洋医学でいえば、整形外科的疾患を内科で治そうとしているようなものです。総論では賛成ですが、各論ではその時々でベストな選択が必要だと思います。 整体治療はこんな時の選択肢の一つになる力は十分にあります。

整体治療

ここでは整体治療という言葉を使っていますが、整体とは狭い意味で使う場合と、広い意味で使う場合では解釈が異なります。詳しくは以前の記事の「整体とは」をご覧ください。

確かに痛みが起きた原因などを根本的に追及していくと、本人の生活習慣やものの考え方の癖などに起因するということがあります。

しかし、そこを指摘してもすぐに「はいそうですか」と改心して生活習慣まで全てを改められる人はどれほどいるのでしょうか?

百歩譲ってそれができたとしても、今苦しんでいる腰痛などが瞬時に楽にはなりません。人は痛みで苦しんでいるときには、まずその痛みを何とかしてほしいものです。苦しいときにさらに他人から苦言を言われたら、泣き面に蜂です。

「衣食足りて礼節を知る」といいますが、私も臨床経験で感じることは、辛いときには何を言っても聞いてもらえませんが、施術を行って楽になると、聞く耳を持ってくれるのです。そういった意味でも整体治療は効果的なものであると思います。

整体治療はそんな優しさをもったものなのです。

当院のような治療院にお越しになる患者さんの多くは、痛み、しびれ、凝り、張りなどの症状を訴えており、その中で最も多いのが痛みです。

整体治療で痛みの対処する場合は、その根本原因に対してアプローチすることが治療の本質となります。

逆に病院の治療などでも、痛み止めの注射やもみ薬、湿布などは痛みの症状だけを取り繕うだけの「対症療法」になります。これらは劇的に痛みの改善に作用しますが、決してその原因を治してくれることはないのです。

人は痛みがあると、一刻も早くその苦痛から解放されたいと思うものです。そこで安易に対症療法に飛びついてしまいます。

しかし、対症療法で痛みの感覚だけを麻痺させて問題を先送りしていることは大変怖いことなのです。痛みの原因となっている根本的な部分の病的な変化は何ら改善されていませんので、組織の退化、老化が進んでしまうのです。

その結果、不可逆的変化が生じ脊柱管狭窄症などの退化病、老化病が進行してしまうのです。

昔、何かのコマーシャルで「臭いニオイは、もとから絶たなきゃダメ」というものがありましたが、痛みも元から治療しないとだめなのです。

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肩こり・腰痛・坐骨神経痛・椎間板ヘルニア・ぎっくり腰・めまい・頭痛・脊柱管狭窄症・自律神経失調症・五十肩・膝の痛み、股関節の痛み等、様々な症状の根本原因を施術する整体治療院 。あん摩・マッサージ・指圧師の国家資格取得者「札幌 キネシオロジーの谷井治療室」です。

全国どこでも遠隔施術も承ります。https://www.taniithiryousitu.com/distant-healing/
札幌市営地下鉄中島公園駅から徒歩1分と好アクセスです。

ご予約は TEL: 011-211-4857 にお電話下さい。

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