生活習慣病を考える

暴飲暴食イラスト

一利を興すは一害を除くに若かず(いちりをおこすはいちがいをのぞくにしかず) (「十八史略」 南宋 )

良い事を何か一つプラスするよりも、悪いこと、マイナスな事を取り除いたほうがよいという教えです。つまり足し算よりも引き算が大切ということです。

これは健康問題にも当てはまると思います。

健康のために薬やサプリメントを追い求めるよりも、暴飲暴食やタバコなどの悪習慣を改めた方がよいのではないでしょうか。

ほとんどの人が、自分の悪習慣について自覚があると思います。

「これさえ止めれば健康に良いのだけれど・・・」

「判ってはいるけど、止められないんだよな・・」

などなど。

何かを止めるには痛みが伴います。

何かを得たければそれに集中して、それ以外の無駄なものは手放すことが大切な時もあると思います。

でも、人間は欲深いので、酒もタバコも、美味しいご馳走も、そして健康もすべて手放したくはないのです。そしてこのままの状態を続けると、「口は天国、体は疑獄」となってしまいます。

また、中国のことわざに「病は口より入り、禍は口より出ず」というものがあります。

(やまいはくちよりいり、わざわいはくちよりいず)~ 病気の原因は口から入ることが多い。また、不幸や災難は口から出た失言から起こることが多いのです。口へ入る食べ物も、口から出る言葉も十分注意が必要です。

食事が原因の病気がやはり多いと思いますし、昔の中国も同じだったのですね。

ヒポクラテスの名言にも以下のように食と健康の言葉があります。

  • 「汝の食事を薬とし、汝の薬は食事とせよ」
  • 「食べ物で治せない病気は、医者でも治せない」
  • 「人間は誰でも体の中に百人の名医を持ってる」
  • 「人間がありのままの自然体で自然の中で生活をすれば120歳まで生きられる」   
  • 「病人に食べさせると、病気を養う事になる。一方、食事を与えなければ、病気は早く治る」
  • 「病気は、人間が自らの力をもって自然に治すものであり、医者はこれを手助けするものである。」
  • 「食べ物について知らない人が、どうして人の病気について理解できようか。」

洋の東西を問わず、食と健康については密接な関係があったのですね。それも、ヒポクラテスと言えば、 紀元前460年ごろ ~紀元前370年ごろの古代ギリシャの医者とのことですから、こんな昔から食が乱れていたということが、彼の言葉からわかるのは貴重であり、また驚きでもあります。

話しがちょっと脱線しますが、ローマ帝国が滅亡したのも、美食飽食の豊かさゆえに滅びたといわれています。

脱線ついでに、先程「禍は口より出ず」と書きましたが、似たような言葉に、「雉も鳴かずば撃たれまい」というものがあります。この言葉の由来は諸説ありますが、「まんが日本昔ばなし」の中に次のようなお話があります。

あらすじ・・・ 犀川という川のほとりに、小さな村があった。この川は毎年秋の大雨になると氾濫し、村人を困らせていた。

この村に弥平という父親とお千代という娘が二人で暮らしていた。お千代の母親も先の洪水で亡くなってしまっていた。

ある年の秋、お千代は重い病にかかるが、貧乏な家なので医者も呼ぶことができない。お千代はかつて一度だけたべたことのあるあずきまんまが食べたいと言う。

小豆を買うお金のない弥平は、地主の倉から米と小豆を盗んで、お千代に食べさせてやった。その甲斐あってか、お千代はすっかり良くなった。

お千代は父親が畑仕事に出かけているあいだに、手まり歌で「あずきまんまたべた」と歌ってしまう。

その夜からまた雨が激しくなり、村人たちは咎人を人柱にしようと相談しあった。そこでお千代の手まり歌を聞いた者が、弥平が地主の倉から盗みを働いたことを話すと、弥平は役人にひったてられて、人柱として川のほとりに埋められてしまった。

お千代は何日も何日も泣き続けたが、ある日ぴたりと泣きやみ、それ以後一言も口を聞かなくなってしまった。

それから何年もの年月が流れた。猟師がキジの鳴く声を聞いて鉄砲で撃ち落とした。キジの落ちたところに向かうとお千代がキジを抱いており、「雉よ、おまえも鳴かなければ撃たれないですんだものを」とつぶやく。

お千代は自分が手まり歌を歌ったばっかりに父親を殺されてしまったことをキジに重ねてそう言ったのだ。それ以後、お千代の姿を見た者はいない。(出典:まんが日本昔ばなしデーターベース)

食事も言葉も慎むことは大切であるが、私も全くできていません。というよりも、今までこれでずいぶん失敗してきたものです。

カイロプラクティックの治療の世界に入ったばかりのころ、患者さんに話してはいけないタブーの会話について教えられました。それは、政治と宗教の話です。また好きな野球チームの話などもあまり話さない方がよいと教えられたのです。

つまり自分の旗色をはっきりさせないということです。人はそれぞれの考えや好みがありますので、うかつに自分の考えを言うと、墓穴を掘ることになるのです。

「病は口より入り、禍は口より出ず」

私も気を付けていけたらと思っております。

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