現象をどう見るか

人間のエネルギー

人間は肉体のほかにエーテル体やアストラル体、メンタル体、コーザル体・・・などといくつかの階層に分かれていると表現されています。これは、神智学を創唱したブラヴァツキー夫人が、人間の構造を7つの階層に分けて説明していることが始まりとなっています。

前回のブログでも取り上げたように、ホリスティック医学に携わる方々は、多少の違いはあるとは思いますが、皆この様に人間のことを肉体、霊、精神、魂などの全体性としてとらえています。

しかし、ちょっと疑問なのは、はたしてこのようにエーテル体やアストラル体、メンタル体、コーザル体・・・の様に明確に階層が分かれているのでしょうか?

恐らくそれぞれの階層の間には、さらに細かな階層が連続的に連なっていると思います。その答えの参考になるのが、虹の色です。

虹の色は何色でしょうか?

日本人は「赤・だいだい・黄・緑・青・あい・むらさき」の7色と答えるでしょう。イギリス人も7色と答える人が多いそうです。アメリカ人は6色、その他に5色、3色、2色などと答える地域もあるそうです。

最初に虹が7色と決めたのは、ニュートンだそうで、ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シの7つの音階に当てはめたそうです。

音階も便宜上ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シの7音階が1オクターブに割り当てられています。実際には、ドとレの間にも無限に音は存在するのですが、人が聞き取れないのと、和音にした場合に不協和音が発生してしまい演奏に適さないためこの様になっているそうです。

虹を見てもわかるように、それぞれの色は実際には無限のグラディエーション的変化となっております。

私達の目は赤・青・緑の3色に反応する光受容器が存在します。その他の生き物では、ミツバチの仲間は赤の光受容体がなく、紫外線、青、緑の3色型色覚を持つことが知られています。アゲハチョウやモンシロチョウは、ヒトより多い、紫外線、紫、青、黄、赤の5色型色覚に加え、さらに、お尻にもう1つの「目」(眼球外光受容器)を持つといいます。お尻の「目」では、交尾や産卵を確実に行えるように紫外線から青にかけての光を利用していることが確かめられています。

甲殻類で寿司ネタでお馴染みのシャコは、12種類もの光受容体をもっているそうです。

この様に人間以外の生き物が同じ虹を見たときに、いったい何色に見えているのでしょうか? 

ところで現代人には直観知が決定的に欠けていると言われています。科学的に考える癖をつけて以来、「科学的に証明できないこと」を信じなくなり、五感を鈍らせてしまいました。これにより自分で感じて考えるという癖が無くなり、人から与えられた解答を鵜吞みにするようになりました。

空の色は青、海の色も青、ニワトリは「コケコッコー」犬は「ワンワン」と鳴き、1+1の答えは2になると誰が決めたのでしょうか。

科学の世界には「ナイトサイエンス」(夜の科学)という言葉があるそうです。論理的な思考で展開される研究がデイサイエンス(昼の科学)とすると、ナイトサイエンスとは直感、偶然、不思議な体験が大発見や大発明に繋がることが多くあることを示す言葉です。

直観知が研ぎ澄まされてくると、第六感も働くようになり、ものの見え方、感じ方が変わって、その本質を見抜けるようになってきます。ニュートンもアインシュタインもこのナイトサイエンスに通じていたと言われています。

オーストリアの論理学者ゲーデルと言う人が、「ある事柄が心理と思えたとたん、必ず例外事項が現れてくる」と言っています。

いま与えられている既成概念のまま生活していくと、必ず例外が現れ、その謎が解けると、またそこから例外と謎が生まれてくるのです。

また、一見失敗したかに見えたものや、人知を超えた偶然が働いた結果、新たな発見や発明が生み出されたという話は多くあります。ペニシリン、ダイナマイト、X線や放射線などがそれにあたります。

「セレンディピティ(Serendipity)」という言葉があります。これは、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力や才能を指す言葉です。たまたま何かを発見したという「現象」ではなく、そこから何かを導き出す「能力」のことです。

科学分野においても、例え当初の目的の実験は失敗しても、そこからひらめきを得て、まったく別の価値あるものを発見することがあります。偶然の産物を得ることができるのは、柔軟な思想と、ポジティブな好奇心、発想の転換などが必要であり、セレンディピティを持った科学者が大きな発見、発明を成し遂げているのです。論理的思考だけで導き出す回答には限界があります。この様に時には偶然の発見が必要になるのです。インドの聖人クリシュナムルティ―は次のような言葉を残しております。

「解決は大いなる神の業。人間の努力で解決できるものは少ない」

人間の身体も、虹の色も、権威が決めた概念を鵜呑みにするのではなく、ありのままの自然の姿を、自分がどう感じるのかが最も大切ではないでしょうか。そこに新たな発見や発明の種があると思います。最終的にその発見や発明の種が発芽するためには、人知を超えた大いなる働きが必要であると思いますが、その働きを生かすも殺すも自分の思考の柔軟性にかかっていると思います。そして、治療家にもこの直観知という柔軟な感性が最も必要とされていると思います。

治療の世界と直観知

カイロプラクティックやオステオパシーなどの治療の世界にも数々のテクニックが存在し、それぞれに理論や法則やマニュアルがあります。

はじめは基本に則ってそれらのテクニックを学びますが、それを臨床の現場に落とし込もうとしても、患者さんは千差万別ですので、教科書通りには事は運びません。必ず例外的な問題が出てきますので、パターン化した教育を受けてそれを鵜呑みにして、ある意味で思考停止状態になっていると、様々な患者さんの状態に柔軟に対応できないのです。

ここから先は、直感や感性、閃きと呼ばれるものが要求される世界です。ある意味答えのない問題と対峙する形になります。ここでは多くの失敗を経験するのが常です。そのような泥沼でもがき苦しんでいる中で、真の答えをつかんでいくのです。

これはもう自分の頭で考えたことだけでなく、ある意味天からの啓示のようなものが下りてくる感覚となります。インスパイアという言葉がありますが、これは天からインスピレーションが下りてくることを表した言葉です。

ここに直観知と柔軟な思考という言葉が当てはまってくるのです。どんな治療でもある意味ですべてが真実であると思いますが、全てが不完全でもあるのです。無から有は生まれませんので、様々な治療法をセミナーなどで学んでおくことは重要ですが、それだけにとらわれてしまうと臨床では行き詰ってしまいます。

柔軟な思考で目の前の現象に対して探求する姿勢が新たなる治療の高みへ自分を引き上げてくれるのです。カイロプラクティックやオステオパシーなどでも治療テクニックは細かいものまで入れたら100種類以上はあると思います。

そこから自分のオリジナルのものをつくり上げていくためにも、直感や閃きが最重要なものとなるのです。

私も固定観念にとらわれず、物事に柔軟に対応していけたらと思います。

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