栄養の崩れと身体

腰痛イラスト

今回のテーマは、腰痛と食生活の関連です。先日谷井治療室に来た患者さんのお話をさせていただきます。

20代の男性の方で、主訴は腰痛と右腰から大腿外側の痛みと痺れです。

発症の経緯は、7月から2ヵ月間会社の研修で地方に行き、その間、会社から支給された食事は、なんと!3食ともコンビニ弁当だったそうです。

研修を終え、自宅に帰ってきてから体調を崩し、今回の腰痛と腰から脚の痛みと痺れを発症し、座ることも歩くこともままならず、とうとう会社を休職してしまったそうです。

発症の最大の原因は、研修のストレスと栄養的に粗悪で添加物の多いコンビニ弁当を1日3食2か月間毎日食べさせられたことが考えられます。

ではなぜコンビニ弁当がいけないのでしょうか?

その理由は、コンビニなどのお弁当には人間の生命活動に必要な栄養素が不足していることと、防腐剤など多くの食品添加物が使用されているためです。

この様な食生活をしていたら、腰痛以外にも様々な病気を発症してもおかしくありません。

ここで疑問なのは、コンビニ弁当が身体に良くないのは分かったが、それと腰痛はどう結び付くのかということですが、病気や痛みの真の原因となるのは、血液の質なのです。赤血球や白血球が健全な状態で、サラサラ流れる血液であれば健康な状態ですが、食生活が悪くなると血液が汚れ、流れが悪くなり細胞レベルで体が悪くなるのです。

瘀血(おけつ) とは

東洋医学的にも瘀血(おけつ)という状態があります。

東洋医学では、血液の流れが停滞している状態を「瘀血(おけつ)」と呼びます。「瘀」とは「停滞」という意味を持っており、血液循環が悪い状態および、その血液そのもののことをいいます。「瘀血」状態の血液は、健全な血液と比べ粘度が高く、血管の中を流れにくく、特に毛細血管の中ではそれが顕著になります。

人体の血管の90%は、毛細血管ですので、 瘀血では、ほとんどの血管の中で流れが滞ってしまいます。

そのため、 瘀血が起きると、筋肉は凝り固まり骨格は歪みを生じます。歪みが起きた部分は血管が圧迫され、さらに血液循環が悪くなり、その結果筋肉や関節はさらに固まってしまいます。

そして、最終的に痛みや痺れが出るのです。

我々治療師は、カイロプラクティックオステオパシーなどの治療を通して、この歪みを改善し血液循環を良くする環境をつくることを腰痛治療などの主眼にしています。

しかし、いくら骨格的なバランスが整ったとしても、毎日食べている食事が栄養的にバランスが悪いと、瘀血をつくってしまうのです。

新型栄養失調

三食しっかり食べているのに栄養失調になることを「新型栄養失調」とよびます。下記の書籍はとても参考になるので、おすすめいたします。

小若 順一/国光美佳 食品と暮らしの安全基金 著
出版:三五館  発売 2010年12月17日   ■B6判 ■210頁  価格 1,470円

「食事のミネラル不足が一目でわかるので、すばらしい本です」 生命科学振興会理事長 渡邊 昌 (前・国立健康・栄養研究所理事長)
「食品成分表による調査は根本的な見直しを迫られる」 東京都立立川短期大学名誉教授 吉田 勉
「発達障害の予防と治療ができるようになった」 日本福祉大学客員教授 大和田 孝士
「この本はジャーナリストに衝撃を与える」 NHKスペシャル「人体」制作者 林 勝彦
「うつ病は本当に食事でよくなる」 湯島清水坂クリニック院長 宮島 賢

今、一人暮らしの若者やお年寄りを中心として新型栄養失調が急増しています。先日、札幌の大手スーパーマーケットに勤務している患者様とお話をする機会がありました。私が「最近のスーパーはお総菜コーナーが充実していますね!」と聞いたところ、出来合いのものを買うのは、若者やお年寄りのお客様が一番多と言っていました。

確かに便利ではありますが、栄養価の問題を考えるとちょっと心配になります。これは料理をしない人が増えているということです。作らないのか、作れないのかはわかりませんが、血液や細胞をつくるのは食事からの栄養なのです。

東京の小児科医の真弓貞夫先生は、最近は「おふくろの味」が「袋の味」に変わってしまったと言っていました。

ある大学の先生は、クローン病という腸の病気が増えているそうで、その患者様の特徴として次の3つのものをよく食べているという共通項があると言っています。

  • カップ麺
  • スナック菓子
  • コンビニ弁当

これらの食べものは、どれも多くの食品添加物が入っているということで、これがクローン病の原因になっているのではないかと言っていました。

因果関係はわかりませんが、体にはよくないと思いますし、キネシオロジーテストでこれらの食品をチェックすると、どれもが体にとってエネルギーを落としてしまう反応が出てきます。栄養価が低くて、さらに体にとって不必要であり有害な食品添加物を日々摂り続けることは、自分の身体で人体実験をしているようなもので、どんな症状や、病気が出るのかは全く分からないのです。

私も経験があるのですが、お漬物なども市販のものは一回目に食べたときはそれなりに美味しく感じるのですが、二度三度となると、体が受け付けなくなり、食べたくなくなるのです。逆に手作りのお漬物の場合は、その様なことはありません。体は本来、健康に良いものと悪いものを見分ける能力を持っているのですが、悪い食生活を長年続けるとそれが麻痺してしまうと思います。

腰痛や肩こりは大病への序章にすぎません。取り返しがつかなくなる前に、根本的な食生活の改善をすることが急務だと思います。

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肩こり・腰痛・坐骨神経痛・椎間板ヘルニア・ぎっくり腰・めまい・頭痛・脊柱管狭窄症・自律神経失調症・五十肩・膝の痛み、股関節の痛み等、様々な症状の根本原因を施術する整体治療院 。あん摩・マッサージ・指圧師の国家資格取得者「札幌 キネシオロジーの谷井治療室」です。

全国どこでも遠隔施術も承ります。https://www.taniithiryousitu.com/distant-healing/
札幌市営地下鉄中島公園駅から徒歩1分と好アクセスです。

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