HSPとは?
あなたは次のようなことで悩んだことはありませんか?
- 人の表情や態度が気になる
- 人混みや騒音で疲れてしまう
- 強い匂いや光が苦手
- 他人の感情に影響されやすい
- 一人の時間がないと消耗してしまう
もし当てはまるなら、HSP(Highly Sensitive Person)の傾向があるかもしれません。
HSPとは、アメリカの心理学者エレイン・N・アーロン博士によって提唱された概念で、生まれつき感受性が高く、刺激に敏感な気質を持つ人を指します。
HSPは病気ではありません。
あくまでも生まれ持った気質や個性のひとつです。
私は心理学者ではありませんので、HSPそのものを診断する立場にはありません。
しかし30年以上の臨床経験の中で、
- 人混みが苦手な方
- 音や光に敏感な方
- 匂いで体調を崩す方
- 人間関係で強く疲れてしまう方
を数多く見てきました。
そしてそのような方々には、身体の不調だけでなく、自律神経の乱れや神経系の過剰な緊張が関係しているケースも少なくありませんでした。
そのため私は、HSPを単なる性格や気質としてだけではなく、身体や神経系との関係という視点からも考えるようになりました。
HSPは5人に1人の少数派


HSPは全人口の約20%、およそ5人に1人存在するといわれています。
私自身も書籍に掲載されていたHSPチェックを行ったところ、HSP傾向が比較的強いことがわかりました。
私は昔から、
- 人と会うと疲れる
- 飲み会が苦手
- 匂いに敏感
- 音楽が流れていると集中できない
という特徴があります。
実際、現在の治療室ではBGMを流していません。
音楽が嫌いなのではなく、施術中は音に意識が向いてしまい集中力が落ちるからです。
ブログを書く時も同じで、音楽が流れていると文章がなかなかまとまりません。
振り返ってみると、こうした特徴もHSP気質の一部だったのかもしれません。
HSPの人が生きづらさを感じる理由
HSPの人は情報処理能力が高い反面、一度に大量の刺激を受け取ってしまいます。
そのため、
- 人混み
- 宴会
- 会議
- 騒音
- 強い匂い
などによって神経が疲れやすくなります。
またHSPの人は、
「相手を傷つけたくない」
という思いが強いため、発言する前によく考えます。
そのため即答が苦手な人も少なくありません。
しかしこれは欠点ではなく、
慎重さや思慮深さの表れ
ともいえるでしょう。
HSPの方はなぜ疲れやすいのでしょうか


私は長年の臨床経験の中で、HSPの方が疲れやすい理由の一つは、受け取る情報量の多さにあるのではないかと考えています。
HSPの方は、周囲の人が気づかないような音や匂い、人の表情の変化、その場の空気感など、多くの情報を無意識に受け取っています。
言い換えれば、常に大量の情報処理を行っている状態ともいえるでしょう。
高性能なコンピューターほど処理能力が高い反面、多くの電力を必要とし、発熱するため冷却装置が必要になります。
それと同じように、HSPの方も高い感受性ゆえに脳や神経系が多くのエネルギーを消費しているのかもしれません。
そのため、人と会った後に強い疲労感を感じたり、人混みや会議の後に何もしたくなくなったりすることがあります。
HSPの方にとって、一人で静かに過ごす時間は単なる休憩ではありません。
神経系を休ませ、心身を「冷却」するための大切な時間なのです。
もしその時間を十分に確保できない状態が続くと、脳疲労や慢性的な疲労感につながり、心身のバランスを崩してしまうこともあります。
私はHSPの方ほど、自分の感受性を否定するのではなく、自分に合った休息の取り方や環境づくりを大切にしていただきたいと思っています。
HSPの素晴らしい才能
2014年に発表された研究では、HSPの方は共感性に関係する脳領域の活動が強いことが報告されています。
つまり、
- 人の気持ちを察する
- 空気を読む
- 深く考える
- 本質を見抜く
といった能力に優れている可能性があります。
実際に、
- 作家
- 芸術家
- 音楽家
- 研究者
- カウンセラー
- 治療家
などにはHSP気質の方が少なくありません。
私自身も、治療家という仕事はHSPの特性を活かしやすい職業だと感じています。
人はなぜ敏感になるのでしょうか
私は長年の臨床経験の中で、
「敏感さにも意味がある」
と考えるようになりました。
人間には、
- 視覚
- 聴覚
- 嗅覚
- 味覚
- 触覚
という五感があります。
これらは単なる感覚器官ではありません。
生き残るために備わった重要な能力です。
かつて人類は、飢餓や寒冷、猛獣などの危険と隣り合わせで生活していました。
わずかな物音や匂いの変化を察知できる人ほど生き残る確率が高かったのです。
つまり敏感さとは、本来は弱さではなく、
生命を守るための優れた能力
だったのです。
しかし現代社会では、自然界の危険は減った一方で、
- 人間関係のストレス
- 情報過多
- 睡眠不足
- 化学物質
- 騒音
- 不規則な生活
など、別の意味で神経を緊張させる要因が増えています。
私は、
現代人の神経系は常に警戒モードに入りやすい状態にある
と感じています。
その結果として、匂い・音・光・人間関係などに対して過敏になっている人が増えているのではないでしょうか。
感覚過敏と感覚鈍麻
私の臨床経験では、
心身のバランスを崩した方は、
感覚過敏
または
感覚鈍麻
のどちらかに偏っていることが少なくありません。
例えば、
柔軟剤や香水の匂いで頭痛や吐き気が出る方がいます。
その一方で、
自分では気づかないほど強い香水をつけていても平気な方もいます。
一見すると正反対に見えますが、
私はどちらも
神経系のアンバランス
として現れている可能性があると考えています。
興味深いことに、施術を重ねて心身のバランスが整ってくると、
感覚過敏の方には、
良い意味での鈍感力
が出てきます。
逆に感覚が鈍くなっていた方には、
良い意味での繊細さ
が戻ってきます。
つまり目指すべき状態は、
敏感すぎることでも、
鈍感すぎることでもありません。
必要なものは感じ取り、
必要以上の刺激には振り回されない。
私はこれが、
神経系が本来のバランスを取り戻した状態
なのではないかと考えています。
なぜ施術で感覚まで変化するのでしょうか
身体の歪みや緊張が強い状態では、神経系は常に警戒モードになりやすくなります。
その状態が続くと、本来なら気にならない刺激にも過敏に反応したり、逆に自分の身体や周囲の刺激に気づきにくくなったりすることがあります。
施術によって身体のバランスが整い、神経系の興奮が落ち着いてくると、感覚の受け取り方にも変化が現れることがあります。
これは単に「匂いに慣れた」「我慢できるようになった」ということではなく、身体と神経系の反応そのものが落ち着いてくるためではないかと私は考えています。
化学物質過敏症の患者様の変化
当院には化学物質過敏症でお悩みの患者様も来院されています。
実際にGoogle口コミでは次のようなお声をいただいています。
患者様のご感想
柔軟剤、芳香剤、タバコ、印刷物のインク等の臭いで鼻粘膜の痛み、頭痛、吐き気に悩まされ、人混みに行くこともできませんでした。
しかし治療を重ねるごとに化学物質への反応が和らぎ、生活しやすくなりました。
地下鉄に普通に乗れる日も近づいてきていると思うと希望が持てます。
※個人のご感想であり、効果を保証するものではありません。
その後、この患者様は以前は困難だった地下鉄の利用もできる日が増えてきています。
もちろん全ての方が同じような経過をたどるわけではありませんが、神経系の働きや心身のバランスを整えることの重要性を感じる症例の一つです。
自律神経は自然界との同調システム
自律神経には単に内臓を動かしたり、血圧や体温を調整したりするだけではない重要な役割があります。
それは、
宇宙や自然界のリズムと人間の生命活動を同調(シンクロ)させること
です。
春夏秋冬の移り変わり。
昼と夜の変化。
日の出と日の入り。
私たちの身体は本来、そのリズムに合わせて働いています。
朝になると交感神経が優位になり活動を始め、
夜になると副交感神経が優位になって身体を休息へ導きます。
ホルモン分泌、体温変化、免疫機能もまた自然界のリズムと深く関係しています。
私は臨床を通して、
人間も自然の一部である
ということを強く感じています。
ところが現代社会では、
夜遅くまで明るい照明、
スマートフォン、
情報過多、
慢性的なストレスによって、
本来の自然なリズムから離れてしまう人が増えています。
その結果として、
自律神経の乱れ、
不眠、
疲労感、
不安感、
めまい、
動悸などの不調が現れることがあります。
心身の健康を取り戻すためには、
身体だけではなく、
自然とのつながりを取り戻していくこと
も大切なのではないでしょうか。
HSPと自律神経の関係
まず大切なのは、HSPそのものは病気ではないということです。
HSPは生まれ持った気質や個性であり、治療の対象になるものではありません。
しかし、HSPの方の中には、過度なストレスや睡眠不足、慢性的な緊張状態によって自律神経のバランスを崩し、本来の繊細さが「つらさ」として現れてしまう方がおられます。
私が臨床で向き合っているのは、HSPという個性そのものではなく、その方が抱えている心身の負担や神経系の過剰な緊張状態です。
HSPの方は、もともと刺激を受け取りやすい傾向があります。
そこへ、
- ストレス
- 睡眠不足
- 身体の歪み
- 慢性的な緊張
などが加わると、自律神経のバランスが崩れやすくなります。
その結果、
- 不眠
- 疲労感
- めまい
- 動悸
- 不安感
などが現れることもあります。
PCRT(心身条件反射療法)という視点
当院では身体だけではなく、
脳・神経系の反応パターン
にも着目しています。
PCRT(心身条件反射療法)では、過去のストレス体験や無意識の反応パターンが現在の心身に影響していないかを評価していきます。
HSPそのものを治療するという考え方ではありません。
しかし、
神経系が過度に警戒し続けている状態や、脳が危険信号を出し続けている状態を整えることで、日常生活が楽になるケースは少なくありません。
HSPと上手につきあうために
HSPは欠点ではありません。
むしろ、
- 共感力
- 洞察力
- 感受性
- 創造性
という大きな才能を持っています。
大切なのは、
無理に自分を変えることではなく、自分自身を理解すること
です。
そして、
必要以上に神経が緊張し続けない環境を整えることです。
札幌でHSP・自律神経の不調でお悩みの方へ
私は長年の臨床経験の中で、身体の不調と心の状態は密接に関係していることを数多く経験してきました。
もし、
- 人より敏感すぎる
- 疲れやすい
- 人混みが苦手
- 匂いや音がつらい
- 自律神経の不調がある
- 化学物質に敏感
- 心身条件反射療法(PCRT)に興味がある
という方は、一度ご相談ください。
谷井治療室では、
身体だけでなく、脳・神経系という視点からも総合的に評価し、心身のバランスを整えるお手伝いをしています。
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肩こり・腰痛・坐骨神経痛・椎間板ヘルニア・ぎっくり腰・めまい・頭痛・脊柱管狭窄症・自律神経失調症・五十肩・膝の痛み、股関節の痛み等、様々な症状の根本原因を施術する整体治療院 。あん摩・マッサージ・指圧師の国家資格取得者「札幌 キネシオロジーの谷井治療室」です。
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