ムダのないからだ

谷井治療室にはお蔭様で、札幌市やその近郊から多くの患者様にご来院いただいておりますが、どんな症状の方が多いのかといえば、一番が腰痛肩こりだと思います。

その他にも坐骨神経痛ぎっくり腰頭痛、吐き気、めまい自律神経失調症など数え上げたらきりがありませんが、やはり腰痛・肩こりが主訴の代表格です。皆様はびっくりすると思いますが、実は現代医学では腰痛の85%は原因不明なのです。このお話の詳細ははまた後でしますね!

腰痛の85%は原因不明

最初は腰痛や肩こりで来た患者様も、後になってから、「実は〇〇も調子が悪いのです」などと打ち明けてくれるケースもあります。

例えば医者として、それらの症状すべてに対応するとしたら、整形外科、内科、耳鼻科、皮膚科、脳神経内科、心療内科など全ての知識がなければ対応できません。

私は医者ではないし、それだけの知識すべてを勉強することなど絶対無理です。

しかし、私には医者とは違うアプローチがあります。人の体にはもともと治る力が備わっているのです。

ヒポクラテス

医学の父、古代ギリシャのヒポクラテスは、「身体には自ら不調を治す働きがある」と指摘しています。

また「『病気』というのは失われたバランスを身体が取り戻そうとしている状態なのだ」とも述べ「この働きの有無が生きているものと生きていないものを区別するのだ」といっています。

これをふまえヒポクラテスは「自然こそが最良の医者である」という方法論を提示しました。

昔の医者はこの様な考えが根本にあったのですね。

しかし、今の病院では表面的な症状に対する、対症療法(たいしょうりょうほう)が主になっているように思います。

私も、整形外科に勤めていたことがありますが、腰痛の患者に対して、レントゲンやMRIなどで骨折、脱臼、変形などの変化が見つからなければ、原因不明ということで、痛み止めの服用か、湿布、物理療法(電気をかける、温めるなど)などの対症療法しかありませんでした。しかし、対症療法のみを繰り返していくと、身体はどんどん悪くなっていきます。

谷井治療室では、キネシオロジーテスト(筋肉反応テスト)、徒手筋力テスト、可動性検査などを駆使して、レントゲンやMRIなどには写らない真の原因を探求していきます。

カイロプラクティックの世界にも、イネイトインテリジェンス(先天的知能、先天的治癒力)という考えがあり、この働きを邪魔している椎骨をアジャストすることで、後はイネイトが働いて治ると信じられています。これをメジャー治療といいます。

逆に、うわべの症状に対する治療は、マイナー治療となります。

東洋医学でも、「気」の概念をもとに、本治(ほんち)と標治(ひょうち)という考え方があり、本治とは病気の本質を治療することで、標治とは病気の表面的な症状に対して治療をすることです。

「急なれば即ちその標を治し、緩なれば即ちその本を治す」と言い、治療を急ぐ時には標治を施し、急がないときには本治を施しなさいとされています。

東洋医学においては「病を治すには必ず本を求む」と言いまして、最終的には必ず本治を行わなければいけないと言っています。

古代のヒポクラテス医学も、カイロプラクティックも東洋医学も、ともに人間本来の自然治癒力を働かせることで、根本的に健康に導こうとしています。

変な例えになりますが、現代西洋医学と私の施術をマンガに例えると、ブラック・ジャッと、北斗の拳といったところでしょうか。

ブラックジャックは、華麗なメスさばきなどの技術を駆使し、自らの力のみで結果を出していきます。(作者の手塚治虫さんは 大阪帝国大学附属医学専門部を卒業し、医師免許を取得しています)

かたや、北斗の拳は経絡秘孔(けいらくひこう)という謎の?ツボを使って活殺自在に活躍します。こちらは、生かすも殺すも経絡秘孔に刺激を加え、後は身体に仕事をさせるのみです。

とはいっても、ブラック・ジャックの手術も、最終的に傷が治っていくのは、自然治癒力の働きなのです。

ただ私の施術は、メスや注射や薬を使えませんので、外から刺激を与え、その後は自然治癒力にまかせるかたちになります。

お蔭様で、この施術により過去に多くの患者様が健康を取り戻しています。

しかし、これで全てが良くなるといっているわけではありません。以前ある治療家が、次の様なことを言っていました。

一流の治療家とは、治るものとそうでないものを見分ける能力で決まる

すなわち、自分の施術の適応かどうかを見極める能力が大切だということで、治るべきものを治しているということです。

宮本武蔵

一流の剣豪の一人である宮本武蔵も、相手の力量を見極める能力に長けていたと思います。60余回の真剣勝負に一度も負けたことがなく、戦乱の時代を生き抜いてきたということがそれを証明しています。

ただ、そんな武蔵も超人でも無敵でもなく、島原の乱では、一揆軍の投石によって負傷しているのです。この様にある意味、人間的な一面を持つ武蔵が真剣勝負に負けなかったということは、やはり勝てる条件の中で戦っていたといえるでしょう。

孫氏の兵法にある様に、彼れを知りて己を知れば、百戦してあやうからず。(敵情を知って味方の事情も知っておれば、百たび戦っても危険がない)ということです。

では実際の臨床の現場ではどうかというと、確かにある程度の見極めは必要ですが、最終的にはやってみないと分からないというのが本音です。

なぜならば、施術後は自然治癒力にまかせるということで、自分の力量だけでは推し量れないことが多すぎるからです。人事を尽くして天命を待つ心境です。

だからこそ、病名や症状にとらわれることなく、自分の土俵で勝負することが大切で、先程、現代医学では腰痛の85%は原因不明といいましたが、レントゲンやMRIなどの映像上、明らかにこれが原因ですとわかるものが、15%しかないのです。

実際は15%よりもっと少ないと思います。画像診断で問題個所を特定して、実際にそれをもとに手術をしても、腰痛が改善しないことも多々あるのです。

この様に多く見積もっても15%しか原因が特定できない腰痛の、残り85%に我々治療家は果敢に踏み込むのです。

この85%に踏み込むには、ちょっとした水先案内人が必要になります。それは、現代科学の粋を結集した測定機器ではなく、人間の持つ原始感覚の応用です。

この原始感覚を使って腰痛などの原因を調べる方法が、先程お伝えしたキネシオロジーテスト(筋肉反応テスト)なのです。

根本的な治療をするということは、生命の根本的な部分にコンタクトしなければなりません。そこにはレントゲンやMRIなどの測定機器が入り込む余地はありません。

そして、東洋医学的な本治(根本的な治療)やカイロプラクティックなどの目指しているゴールは治すことではなく、バランス(調和)をとることなです。この様な全身のバランスもレントゲンなどの画像には写りません。

このバランスを感じる能力も、身体の中の原始感覚を用いたキネシオロジーテスト(筋肉反応テスト)が有効に活用され、検査→治療→再検査と患者様の身体の声なき声を聴きながら施術を進めるのです。

これができなければ、せっかくの治療も闇夜の鉄砲の様に単なる暴力になってしまいます。

この様に我々治療家は、本質的なバランスを取ることが治療の目的であり、治すのは患者様の自然治癒力なのです。そして、ここに原因不明の腰痛85%に踏み込む鍵があるのです。

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肩こり・腰痛・坐骨神経痛・椎間板ヘルニア・ぎっくり腰・めまい・頭痛・脊柱管狭窄症・自律神経失調症・五十肩・膝の痛み、股関節の痛み等、様々な症状の根本原因を施術する整体治療院 。あん摩・マッサージ・指圧師の国家資格取得者「札幌 キネシオロジーの谷井治療室」です。

全国どこでも遠隔施術も承ります。https://www.taniithiryousitu.com/distant-healing/
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ご予約は TEL: 011-211-4857 にお電話下さい。

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