あなたの腰痛はどのタイプ?

腰痛イメージ画像

腰痛をタイプ別に分類すると次のようになります。

  1. 神経症状を伴う腰痛(椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症)
  2. 神経学的異常や器質的異常のない非特異的腰痛(多くの一般的な腰痛)
  3. 慢性腰痛で治りにくい。仕事を長期間休まざる負えないものもあり、心理社会的要因(ストレス)が大きくかかわっているもの

神経症状を伴う腰痛

1番の神経症状を伴う腰痛は、椎間板ヘルニア脊柱管狭窄症など器質的疾患の可能性が高く、最も重篤な場合は手術の対象になることもあります。

腰椎椎間板ヘルニアにおける手術の絶対的な必要性と、その適応として、膀胱直腸障害(尿意があるのに排尿困難になる尿閉や尿失禁)が生じた場合と、急激に下肢の重度の麻痺が生じた場合です。

実際には腰椎椎間板ヘルニアの患者のうち手術に至るのは20~30%位と言われていますが、この中に手術をしなくてもよいのに手術をしてしまったケースも含まれることが予想されます。

アメリカの医師の討論番組では、腰椎椎間板ヘルニアの患者のうち、本当に外科手術が必要なのは10%程度と述べられています。

そうすると、90%の患者は手術しない保存的療法で椎間板ヘルニアが良くなるということです。(適切な治療をした結果)

また、腰椎椎間板ヘルニア摘出手術は、ヘルニアが発生した根本原因を治すものではなく、結果的に飛び出したヘルニアを取り除くだけの対症療法になるため再発の可能性があります。

米国ワシントン州の調査では術後5年で15%の再発を報告しています。

その他の文献も参考にしてみると、腰椎椎間板ヘルニアの再手術の割合は、4~15%であることがわかります。

手術した群と手術しなかった群の比較で、最近の論文で2年間の追跡調査されたオランダの論文(BMJ)が出ました。その結果手術した患者としなかった患者には有意な差はなかったとの結果が出ております。

神経症状を伴う腰痛に対する当院の腰痛治療

腰椎椎間板ヘルニア画像
腰椎椎間板ヘルニア画像

腰椎椎間板ヘルニアは、何も問題のない状態から急に起こりことはほとんどなく、日常的に腰に負担がかかって腰痛が常にある人や、ぎっくり腰を何度も繰り返している人に多く発生します。

椎間板は椎体と椎体の間にある軟骨で、椎骨のつなぎ目として背骨全体の動きをつくる役目と衝撃を吸収するクッションの役目を持っています。

その椎間板に、顕微鏡レベルの損傷が起こり、徐々に椎間板の繊維輪の亀裂が大きくなり、中心部にある髄核が外に飛び出てヘルニアとなるのです。

この様な原因でヘルニアが起こるので、ヘルニア治療の主眼は、椎間板に無理な力がかからないよう骨盤や背骨のバランスを整えることになります。

体のバランスを力学的に根本から整えるのに最も適している方法が、カイロプラクティックやオステオパシーの中に存在します。

しかし、どのような手技やその方法論をもっていても、やはり経験がものをいう世界です。当院では多くの症例に対し、施術させていただいた経験がありますので、確実に正しいバランスに調整いたします。

先程のデータでも、腰椎椎間板ヘルニアの再手術の割合は、4~15%となっていたのには理由があります。それは、ヘルニアが発症した原因である構造的なバランスを整えずに、対症療法的にヘルニアの患部だけを外科的に取り除いただけだからです。

人の体は骨や筋肉などパーツの寄せ集めではなく、全体が調和をとりながら動き、体を支えているのです。そのため全身のバランスを正しく整える必要があるのです。

からだの声を聴くキネシオロジー

正しい治療には、正しい診断が不可欠です。ここで言う「正しい」とは、患者様の体が望んでいる方向性を指します。そのために、「からだの声」を聴く診断ツールが必要になります。それが「キネシオロジ―テスト」と呼ばれるもので、筋肉反応テストとかマッスルテストなどとも呼ばれるものです。

これはカイロプラクティックの診断法の一つで、患者様の深い部分の意識や原始感覚に働きかけ(入力)、それを筋肉を通して(出力)モニターするものです。

この検査法を正しく使いこなすには訓練が必要ですが、当院ではカイロプラクティック経験30年以上の院長が正確に問題個所を診断し確実に調整いたします。

腰椎椎間板ヘルニアにおける治療の選択肢として、まず病院に受診する方が多いと思いますが、手術以外の治療法は痛み止めか、簡単なリハビリ程度しかないのが現状です。

その他の保存的療法もエビデンスが乏しいものも多く、積極的に全身及び患部に働きかける治療法は少ないのです。

さらに安全に治療が受けられるかといった問題があります。体を強くひねったり、骨をボキボキするスラスト法を行うような乱暴な刺激は、かえって症状を悪化させてしまう危険性がありますのでご注意ください!

非特異的腰痛

非特異的とは原因不明ということです。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症の様な画像所見上の明らかな原因がわかるものを特異的腰痛と呼び、腰痛患者全体の約15%とのデータが、厚生労働省から発表されています。

特異的腰痛と非特異的腰痛

逆に残りの腰痛患者の約85%が非特異的腰痛とされ、病院の検査では原因がつかめないのです。これは大変な問題です。原因がわからなければ、治療法も定まらないからです。

このような場合は結局、湿布や痛み止めの飲み薬、ブロック注射など、とりあえず急場をしのぐための対症療法しか治療法の選択肢がありません。これでは「なぜ腰痛になったのか?」の根本原因が解決されないため、急性腰痛もいつしか慢性腰痛へと変化してしまいます。

非特異的腰痛に対する当院の腰痛治療

腰痛患者の85%を占めるこれらの方々に最も大切なのは、その腰痛がどこから来ているのかということで、これがわからないまま治療をすることは「闇夜の鉄砲」の様に、あてずっぽうに治療を行うことや、やっても効果のないことを繰り返すことになり、患者様にとっては大変な損失につながります。

「からだの声を聴くキネシオロジー」の項でもお伝えしたように、患者様お一人おひとりの腰痛の原因をキネシオロジーで診断し、的確にメジャーポイント(問題個所)を調整することが大切です。

「非特異的」=「原因不明」となっていますが、これはあくまでも病院(現代西洋医学)では原因がわかりませんということです。

しかし、原因がわからないからと言って原因がないということではなく、れっきとした原因はあるのです。この様なタイプの腰痛は、レントゲン(X-RAY)や、MRIなどの画像診断では腰痛にかかわる病変は見つかりません。

画像診断でわかるのは、構造的・器質的な問題(骨折や脱臼、変形、腫瘍など)だけであり、機能的問題(全身の動きやバランス)はわからないのです。

レントゲン(X-RAY)や、MRIなどの静止画像だけではわからない、ダイナミックに生きて動いている人間そのものを丸ごと検査することが大切で、そのために当院ではキネシオロジーテストやその他の触診を大切にします。

腰痛治療の手技は、どちらも120年以上の歴史のあるオステオパシーとカイロプラクティックを中心とした施術を行います。当院では骨をボキボキしないソフトな調整法を採用していますので、小さなお子様からご高齢者まで安心して施術を受けられます。

ストレス性腰痛

精神的なストレスのお話では以前のブログ「腰痛は怒りである」でお伝えさせていただきました。人間は心をもった生きもので、人間には意識があり、感情があり、記憶があり、常に思考し状況判断や選択を行っています。

その中で、心理社会的要因と呼ばれる腰痛が発生します。これは一般的にストレス性の腰痛とか心理的な問題が原因の腰痛と考えられています。

場合によっては、精神疾患扱いされてしまい、原因がわからないまま社会生活から長期間離脱せざる負えない方もいるのが現状です。

脳の誤作動記憶

人は1日のうちに一体どのくらいものを考え判断しているのでしょうか?一説によると1日に6万回以上思考し、3万5千回以上決断しているといわれます。

これだけ膨大な情報の処理を行う脳は、時として「誤作動」を起こします。この脳の誤作動信号と腰部の感覚神経などが混線してしまうと、腰は悪くないのに脳では腰痛を感じてしまうという現象が起きてしまうのです。

パソコンやスマートフォンでも、誤作動が起きるように、脳にもこのようなことが起きるリスクが常に存在します。

これらは、主に感情の中枢と呼ばれる「大脳辺縁系」と人間が人間たる所以である大脳新皮質に起こりやすく、この脳の誤作動信号を調整しないまま、肉体的な腰痛治療のみを行っていても、いつまでたっても腰痛は改善しません。

なぜならば、腰痛の患部である腰椎や骨盤やその周辺の筋肉などは整っても、そこと繋がる脳の感覚がエラーを起こし「腰が痛い!」と感じ続けてしまうからです。

PCRT心身条件反射療法

PCRT心身条件反射療法

脳の誤作動記憶を調節する心身医療で、心と脳と身体との関係性を治療する「PCRT心身条件反射療法」という画期的な治療法があります。当院の院長は、北海道で唯一のPCRT認定施術者です。

この治療法は、腰痛と関連する脳の誤作動記憶を特定し調整することができます。これにより、今までの筋骨格系や肉体面のみの治療では治せないストレス性腰痛にもアプローチできるようになりました。

脳の誤作動記憶はなぜ起きるのでしょうか。それは、様々な「刺激情報(ストレス)」に関係する誤作動です。食べ物、アレルゲン(ハウスダスト、花粉、大気汚染、カビなど)、精神的ストレスなどの刺激に対し、脳・神経系の機能異常により、これらの刺激に適応できず脳に誤作動記憶が生じます。

慢性腰痛となり症状が繰り返される場合は、脳がその誤作動の状態を「学習記憶」した結果で、脳の誤作動記憶により、腰痛という誤作動が引き起こされるように「クセ」がついてしまった結果です。

PCRTによって、この「クセ」を調整することで腰痛の根本原因に対し、より深いアプローチができるのです。

この様に治療しても何度も繰り返してしまうストレス性の腰痛は、脳の誤作動から治さなければならないのです。

出典文献:Malter AD, McNeney B, Loeser JD et al:5-year reoperation rates after different types of lumbar spine surgery. Spine(Phila Pa 1976)1998;23:814-820

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肩こり・腰痛・坐骨神経痛・椎間板ヘルニア・ぎっくり腰・めまい・頭痛・脊柱管狭窄症・自律神経失調症・五十肩・膝の痛み、股関節の痛み等、様々な症状の根本原因を施術する整体治療院 。あん摩・マッサージ・指圧師の国家資格取得者「札幌 キネシオロジーの谷井治療室」です。

全国どこでも遠隔施術も承ります。https://www.taniithiryousitu.com/distant-healing/
札幌市営地下鉄中島公園駅から徒歩1分と好アクセスです。

ご予約は TEL: 011-211-4857 にお電話下さい。

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